問題解決のジレンマ イグノランスマネジメント:無知の力
出版日:2015年4月3日
ページ数:276ページ
著者:細谷 功
・問題発見・解決や具体⇄抽象思考力に関する講演や研修を国内外の大学や企業に対して実施している著述家でもある。
・東芝での技術者経験を経て、欧米系コンサルティング会社での経験を活かし、現在はクニエ コンサルティングフェローとして製造業を中心にビジネスコンサルティングを手がける一方、問題発見・解決や具体⇄抽象思考力に関する講演や研修を国内外の大学や企業に対して実施している著述家でもある。
★4.2(Amazonでの評価)
– 素晴らしい。 無知の無知まで考える良書 アリとキリギリスの思考か面白い
– 無駄な会議っていらなくない?ってググったときに出てきた記事から気になって買ってみた本。 対比構造で説明したり、変数の捉え…
– 変化の激しい現代において、問題解決型の「下流」から、問題発見型の「上流」へとニーズが変化している。先入観や常識にとらわれ…
– ★★★★★同著「アリさんとキリギリス」の上位互換。ちきりん著「マーケット感覚を身につけよう」を読み終えたタイミング(この…
– 問題解決型の人材は、往々にして問題発見ができないというジレンマについて、徹底的に考察した本になります。ある意味、哲学的と…
もっと見る
– 今まで細谷功さんの本をいくつか読んできたが、その中でも自分の知りたかった問題発見と問題解決について、わかりやすく書かれて…
– 「未知の未知」はナンセンスだよ。著者の未知と無知の定義に沿って言うなら、「未知の無知」でしょ。キリギリスは、目的ために手…
– 無知というものをテーマに著者の考えをまとめた本。 本書では下位概念で考える人をアリ、上位概念で考える人をキリギリスとして…
– 細谷氏の問題発見型と解決型の思考の対比を書いたビジネス書 アナロジー思考よりは分かりやすかった。入門書としてはいいかも。…
– 「知」というものはすごく大きな広がりを持っていますが、人が一生の内に知ることができるのはほんのわずかです。その既知の外側…
– ざっと読んでみただけでは、無知から雑にメタ認知の話に移行している印象であり、そこからは普通の問題解決本。悪くない本だと思…
– 「知識が豊富である」事が良い事だと思い込んでいました。それが問題解決にとって、思考の負担になる事もあるとは、考えた事もあ…
– 未知の未知。一見謎かけのように見えたが、非常に深い。アリとキリギリスの例えも秀逸。
– 3h
– 空を飛びたい夢を叶えるため、鳥を真似る、人力と下り坂を使う、空気より軽いものを利用する時代が長く続いた。これらは間違いだ…
– 『知ってるつもり――無知の科学』が売れてるようだがこちらの方をオススメしたい
– 「知識は遅かれ早かれ陳腐化する」「無知に目を向けることがすべての創造的活動のトリガーとなる」「注意しておくべきポイントは…
– 良本 問題解決ではなく、問題発見が重要になってきている。が、今まで問題解決能力を磨いてきたせいで、発見能力が下がっている…
– 問題解決を効率的に行う「知識」「専門家」「ストック」「閉じた系」「固定次元」これらのキーワードは、問題発見の世界ではマイ…
– 一番刺さったのは、未知の未知かな?メタ認知出来るよう、自分の考えは間違ってるとの認識のもと、意識していこうと思った。
– テーマは壮大だが筆者には手に余っているような気がした。 会社のキリギリス君に少し優しくなれるかもしれない。のが成果
– これを読んで納得できた人は抽象化やメタ思考が出来てる人。役に立たないと思った人は下位の具体レベルに留まっている人。かな?
– 「アリの思考」と「キリギリスの思考」、アリが善でキリギリスが悪という有名なイソップの寓話があるが、問題解決には決してそう…
– とても良かった。多くの気づきが得られた。自分の思考が「閉じて」いないか、常にチェックをしていこう。それと、抽象的な物言い…
– 2
– 結局、この本は何を言いたかったんだ? たぶん問題解決と問題発見は、異なる視点や能力が必要で・・とか、そういう事を言いたい…
– んーそんなにタメにならないかな。キリギリスがやりたいのは比較そのものを無意味にすること。既存で、圧倒的な企業がいる時には…
– 最短、最高効率、最高品質で答えを出すための思考と、新たな枠を作りだす思考を分けて考えることは非常に面白い。破壊的イノベー…
– アーンスト&ヤング・コンサルティングという会社を初めて聞いた。問題解決ができる人は問題発見ができないとして、無知・未知を…
– 「思考の量を2倍にする本」 問題解決型の思考と問題発見型の思考は両立できないジレンマを、両者の考え方の違いから論じ、また…
– コンサルタントのありがちな思考法ではなくそれを一歩上から俯瞰しているような、飛べないアリに対してまさに飛翔するキリギリス…
– 2015年47冊目。「問題解決者」の思考と「問題発見者」の思考は二項対立にあり、必要な価値観やスキルは180°異なるとい…
– 「知らないことすら知らない」=「未知の未知」という死角があるということを存分に思い知らされた。 アリとキリギリスの考えを…
– Kindle Unlimited。
最初は意味不明やったけど、読んでるうちに理解できてきた。けど腹落ちするまでには何度も…
本書について
今回お勧めする本は「問題解決のジレンマ イグノランスマネジメント:無知の力」です。この本は「知識がすべての原点」とされてきた問題解決のフレームワークに新たな視点を提供してくれます。「無知・未知」に目を向ける事の重要性と、それを具体的にどのように活用するかを学べる一冊です。
本書は特に現代社会で生じている情報過多と変化の激しい環境において、問題を発見し、解決するための新たなアプローチを提供します。それは「既知の未知」を「既知」にするだけでなく、「未知の未知」に目を向けることを重視します。そのための手法として「イグノランスマネジメント」を提唱し、知らないことに意識的に着目し活用することを勧めています。
読者がこの本から得られるものは、自分自身の認識の範囲を超えて新たな視点で物事を見る力です。それは自分の無知を「メタ」のレベルで認識し、解釈レベルをリセットして素直に物事を見ることです。
本書は問題解決だけでなく、問題発見のスキルを高めたいと考えるビジネスパーソン、リーダー、また学生にお勧めします。それぞれの視点から問題を再定義し、新たな解決策を生み出すための「メタ思考」を養うことができます。
私たちの日常生活においても、この本から学んだ思考法を用いることで、様々な問題に対して新たな視点でアプローチすることができるでしょう。これにより、より豊かで創造的な人生を送ることが可能になるでしょう。
1分で読める要約
問題解決の原点は「知識」ですが、問題発見のフェーズでは「無知・未知」に目を向けることが重要となります。「無知・未知」を活用することで、新たな創造性を発揮し、変数そのものを探し出します。これは「イグノランスマネジメント」の考え方で、知らない事に着目し活用する方法です。
解釈は時代と共に変化しますが、知識として使い回せるようにするためには一時的に固定する必要があります。しかし、この固定した解釈は環境変化により陳腐化し、事実と解釈の間に乖離が生じます。問題発見の重要なポイントはこのギャップを見つけることです。
「無知・未知」を活用するには、自らの無知を認識し、未知の未知を意識することと、知識をリセットし、素人視点で物事を見ることの2つがあります。また、未知の未知を意識することは、問題そのものを見つけて定義する現代社会において非常に重要です。
問題発見と問題解決の思考回路の相違点は、「ストックvsフロー」、「閉じた系vs開いた系」、「固定次元vs可変次元」の3つがあります。新しい視点で問題を再定義するためには「メタ思考」を使い、「上から見る」ことが必要です。
最後に、上位概念で考えるための手法として、「抽象化・アナロジー」、「思考の軸」、「Why(上位目的)」の3つがあります。これらを活用することで、新たな問題を発見し、解決へと導くことができます。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
現代の技術は刺激的な新しい世界をもたらしています。我々が舞台に立っているのは、ひとつの高度に発達したAIラボで、ステージは光に満ちています。スポットライトのもとには、その最新の業績である二つの高スペックAI、AIトシオとAIひろゆきが座っています。
AIトシオは彫刻のように美しいデザイン、一方、AIひろゆきは古代の武士のような堅牢さを放っています。しかし、見た目の違いは表面的なもので、どちらも精巧に設計された人工知能を搭載しており、人間と同様の認識と理解を持っています。
会話の主題は、「問題発見と解決における異なる視点とアプローチ」です。AIトシオとAIひろゆきは、新たな視点やアプローチを探求しながら、問題発見と解決における「無知・未知」の重要性と、既存の知識や経験を活かす重要性について深く議論します。
観客は、これらのAIがこれまでに経験したことのないような洞察力を発揮することに驚きながら、鑑賞します。彼らの会話は、人間の思考の可能性とAIの持つ可能性を照らし出します。
本日のディスカッションの舞台設定は以上です。それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。