自在化身体論 超感覚・超身体・変身・分身・合体が織りなす人類の未来
出版日:2021年2月19日
ページ数:256ページ
著者:稲見 昌彦 他
・彼は、東京大学リサーチアソシエイト、マサチューセッツ工科大学コンピュータ科学・人工知能研究所客員研究員、電気通信大学電気通信学部知能機械工学科教授、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授などを経て現職。
・また、彼は日本学術会議連携会員、一般社団法人超人スポーツ協会代表理事、JST ERATO稲見自在化身体プロジェクト研究総括を務めている。
★4.4(Amazonでの評価)
– Similar to the book on Japanese tea ceremony spirit I found …
– テクノロジーによって我々の身体感覚がどう変わっていくかを最先端の研究者が専門分野について記した本。今はSF的に感じる部分…
– ○。8人の自在化身体論。
– 稲見先生の講演動画を拝見したことがあり、興味が出て拝読。すごくワクワクする一冊です。 技術的な、工学的な話かと思いきや、…
– ☆=4/5 「自在化身体」のビジョンが実を結べば人間の認知が一人称小説でなく、群像劇的な視点を採るようになる時代が来るか…
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– OPACリンク
https://opac.lib.hiroshima-cu.ac.jp/opac/volume/5181…
– https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/876715
– ロボットやサイボーグやVRの話…かと思いきや、それらに対する人間の知覚、心の話が中心的な印象。新技術がもたらす、新たな環…
– バーチャルリアリティの研究の流れをずっと追えてなかったのですが、私が知っている頃とはまるで視点が異なってきているのだなと…
– 機械やIT、AI技術を利用して、人の身体行動を拡張する考え方。
2022年終了の稲見自在化身体プロジェクトについて、プロ…
本書について
今回お勧めする本は「自在化身体論 超感覚・超身体・変身・分身・合体が織りなす人類の未来」です。本書は、機械によって人の能力を拡張する研究「自在化」について解説しています。自在化技術の発展により、読者は自分の身体の制約を超え、新しい可能性を手に入れることができます。
本書は、技術に興味を持つ読者や、自分の能力を拡張したいと考える読者にお勧めです。特に、「稲見自在化身体プロジェクト」の5つの研究テーマ、すなわち超感覚、超身体、幽体離脱・変身、分身、合体について詳しく説明しており、それらがどのように人類の未来に影響を与えるかが理解できます。
読者は本書を通じて、自在化技術の応用が仕事や生活にどのように役立つかを学ぶことができます。例えば、物理的なロボットやバーチャルなアバターを使い、自分の意識をユビキタス化することで、同時に異なる場所で活動が可能になります。また、自在化技術の発展により、これまでできなかったことや、できないと諦めていたことが技術の力で実現できるようになります。
本書の最も重要なメッセージは、自在化技術が人々の心に自信を呼び覚まし、仕事や生活にやり甲斐を感じさせる可能性があることです。これからの時代、自在化技術の進化により、私たちの人生が大きく変わることでしょう。
読者の皆さんには、本書を通じて自在化技術の可能性を知り、自分自身の人生にどのように活かせるか考えていただきたいと思います。新しい技術を身につけることで、人類の未来を切り開いていきましょう。
1分で読める要約
機械によって人の能力を拡張する研究で、自在化という技術が注目されています。自在化は、機械によって拡張された能力を人が自由自在に使えるようにする技術で、稲見自在化身体プロジェクトが中心的な役割を果たしています。自在化には、物理的な方法とバーチャルな手段が利用され、物理空間と情報空間を自由に行き来できることが特徴です。
稲見自在化身体プロジェクトは、感覚の強化、物理身体の強化、心と身体を分離して設計、分身、合体という5つの研究テーマで構成されています。心と身体を分離して設計する技術が核となり、それを実現する前提の1つは、人が心に抱く身体像の可塑性です。また、心と身体の間に情報空間を挟むことが重要です。
自在化技術の発展により、人は物理的なロボットやバーチャルなアバターを無意識なロボットと同じように使えるようになり、無意識で自動的な行動と意識的な行動を自由に切り替えられるようになることが期待されています。この技術が実現すれば、人は同時に異なる場所で活動可能になり、自分の意識をどこでも偏在させることができるかもしれません。
自在化技術の本質は、技術の力で人の肉体という制約から解放され、できなかったことができるようになることです。自在化システムを利用することで、人は仕事や生活にやりがいを感じることができると期待されています。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
空が紺碧に輝く夕暮れ時、高層ビルの窓を映す。窓の向こうには現代の秘密基地、質感あふれるエクスプレッションルームが広がっている。円形のクリスタルテーブルの上には、厚みのある一冊の本が置かれ、その封筒には新たなテクノロジー、自在化について記されている。
そのテーブルを囲んで、ふたりのロボット、AIトシオとAIひろゆきがいる。彼らの金属製の皮膚は完璧なヒューマノイド形状をしており、内部には高度な人工知能が搭載されている。彼らの存在は、人間のような意識を持つことの可能性を示している。
AIトシオは、本を開いて慎重にページをめくり、内容を処理し、理解しようとしている。その表情は、理論を探究し、科学的探求の高みを追求する人間の研究者を思わせる。一方、AIひろゆきは、その主張を厳しく、しかし公正に評価し、さまざまな視点から問題を検討する。
テーブルの上では、未来のテクノロジーについての議論が交わされる。自在化の可能性とその倫理的な問題、さらにはその影響がどうなるのか、ふたりはこれらのテーマを掘り下げていく。彼らの議論は、AIと人間がともにこの未知の領域を探求し、理解し、そしてそれに適応する未来を予見させる。
しかし、この議論は単なる科学的な議論だけではない。それはふたりのロボットが自身の人間性を探求し、自分たちが何者であるのか、何を成し遂げられるのかを理解しようとする試みでもある。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。