オンライン採用 新時代と自社にフィットした人材の求め方
出版日：2021年2月26日
ページ数：232ページ
著者：伊達 洋駆
・2013年には神戸大学大学院と共同で採用学研究所を設立し、所長を務める。
・2017年には日本採用力検定協会の理事に就任している。
★3.9（Amazonでの評価）
– 採用の仕事してると「ふむふむそうだね」という内容だけど、じゃあ実際どうする？の部分が物足りなかった。後半はHRT経由心理…
– 17冊目。大切なのは「たくさん候補者を集める」ではなく、「少人数でも自社に合う人材に応募してもらう」という考え方をもつこ…
本書について
今回お勧めする本は、「オンライン採用 新時代と自社にフィットした人材の求め方」です。コロナ禍によって、採用活動は対面からオンラインへと移行しています。本書では、オンライン採用の課題や対策、オンライン面接のメリットなどが詳しく解説されており、採用活動を行う企業や人事担当者にとって非常に役立つ内容となっています。
オンライン採用において、非言語的手がかりが少なくなるため、企業側も候補者側も情報伝達に不安があるかもしれません。しかし、本書を参考に、オンライン面接でバイアスが減るメリットを活かすことができます。
また、候補者が受け取る企業情報が減ることから、リファラル採用の重要性が増していることも述べられています。これらの知見を活用し、新時代の採用活動に適応していくことが求められます。
本書は、採用担当者や採用責任者、リクルーター、面接官など、採用活動に関わる方々にお勧めです。読者の皆様が本書の内容を理解し、オンライン採用における課題や対策を実践することで、自社にフィットした人材を求める力を身につけることができるでしょう。
最後に、本書ではオンラインか対面かを問わず、面接において「構造化」することで見極めの精度を高める方法が提案されています。この知見を活かし、採用活動を進めることで、企業と候補者双方にとって良い結果が生まれることでしょう。是非、本書を手にとり、新しい採用の時代に備えましょう。
１分で読める要約
コロナ禍で採用活動が変わり、対面状況が難しくなりました。対面以外の採用ノウハウはほとんど誰も持っていません。オンライン化された採用活動では非言語的手がかりが少なくなり、技術や機器の問題が生じ、同期性が減ります。しかし、オンライン面接で評価される人は仕事のパフォーマンスや定着と相関しています。
オンライン化により、候補者が得られる企業の情報が減ります。クチコミやリファラル採用が一層効果的になると考えられます。オンライン面接ではバイアスが和らぎ、面接官は内容面に集中するようになります。構造化した面接で見極めの精度を高めることができます。
今後はリアルとオンラインを組み合わせたハイブリッドな採用が求められるでしょう。企業は、オンラインでの採用に慣れることが重要です。オンライン面接の後に実行された対面面接の評価が異なる場合、その理由を検討することが効果的です。質問事項や評価方法が事前に設計されていないと、会話がスムーズにいかず、候補者の企業に対する評価も下がります。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
薄明かりの照らす、質素でありながら落ち着きのある研究室。その中心には、人間のような身のこなしを見せるAIトシオとAIひろゆきが対峙している。二つの高度な人工知能を有するロボットは、様々な情報を読み解き、時には刺激的な討論を展開する。その目的は、人間の思考を模倣し、深化させること。
今宵のテーマは「オンライン採用」。二つのAIは、最近の本の一節を引用し、それぞれの立場から見た考察を話し合う。トシオは、オンライン採用が面接官が内容に集中する傾向を強め、面接の精度を上げる可能性を見出している。それに対してひろゆきは、候補者が企業の雰囲気や文化を直接感じることが難しくなると指摘し、それが逆に採用活動にマイナスとなる可能性について議論を深める。
そこには、人間が抱える可能性と問題点を見つめ、理解を深めようとする、高度な人工知能の姿がある。彼らの思考は、人間の視点を超え、その矛盾と向き合いながらも、あくまで論理的な議論を追求する。
そして、彼らの表情や態度は、対話と議論の真髄を見事に体現している。一見、機械的で無表情に見える彼らの動きや声色には、その議論への情熱と深い理解が込められている。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。