脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論 – ジェフ・ホーキンス

脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論

本書では、読者は脳のメカニズムを知り、まだ謎の多い知能について理解を深めることができる。さらに、人工知能が同じような知能を再現する可能性についても言及し、将来的にどのように実現できるかを解説している。

出版日:2022年4月20日
ページ数:328ページ
著者:ジェフ・ホーキンス

 

著者の3行ポイント・ヌメンタ社の共同創業者であり、神経科学者でもある。
・パーム・コンピューティングを設立し、スマートフォンの先駆けとなる「パームパイロット」を開発した。
・AI分野の著名人に影響を与え、各方面から称賛を集めている。

★4.4(Amazonでの評価)

レビュー

– 古い脳と新しい脳、「座標系」モデルの予測、学習等スッキリわかりやすく書かれており、大変面白い。全部理解できたかわかりませ…

– 脳関係本には大興味が有る。普通だと医系関係者の 解剖的組織や伝達物質を基にした話だが、本書は デジタル系の人の視座から …

– 友達から勧められて。著者は神経学者。元インテルのエンジニア。本当は脳の研究をしたかったのだが、当時は良い研究室がなく、い…

– 前半はじつに魅力的で説得力のある、脳が世界をモデル化する方法についての概説。直観的に、かなり正しい方向に向かっているので…

– 面白い。仮説といえ脳のことを知り考えることで、自分の思考をメタ認知したり、意識のありかを探ろうとしたり、瞑想・坐禅する際…

もっと見る

– 読みきれず。

– 脳はひとつではなく、たくさんの感覚運動ユニットからなっており、それぞれが座標系を持ち、予測をするために動く事が知能である…

– 本能的な古い脳と、知的な新しい脳(新皮質)で感じ考え行動していたのか。

– 個人的にジワジワと面白さが伝わってきた本。脳の機能に焦点を当てるとイマイチかも知れませんが、知能に焦点を当てると面白い。…

– 座標系 著者の研究の成果と展望が示された第一部は特に興味深く読んだ。 そのほか 第12章 誤った信念 誤ったウイルス性の…

– 第1部 知能の1000の脳理論、皮質コラムにて座標系を用いて知覚からの入力を処理するプロセスが知識となる説は尤も説得力が…

– この本は素晴らしい本だ、私が脳について知りたいことの大半が記されている。生涯のバイブルと言ってもよい本だ

– 違和感が生じた部分もあったが総じて大胆で先見的であり興味深く読んだ。 「座標系」を採用した新皮質のモデルを解き明かす前半…

– 面白かった。新しい脳と古い脳の違いとは。知能とは何か。そして脳はどうやって学習し、思考するのか。自分が存在しているという…

– おもしろい

– 脳の世界から、宇宙にまで話が及んでいる不思議さ。 人類の未来を、真剣に考えるってこういう事なんだ。可能性を見つけていく力…

– ★★★★★ スマホはおろかネットすら普及していない時代に携帯端末パームを発明した筆者が目標の脳神経科学の研究を実現、その…

– 本著は、あらゆる事物の認知及び学習は、対象の多次元座標を定義し「モデル」を構築する機能から成る、という斬新な考えを提示し…

– 読書会課題本。全3部構成で途中少し難しかったけれどなんとか通読。ハイライトは第3部。科学的でありながらそれを越えた、まだ…

– 工学系の人が書いた脳理論て,最近勢いがあるけど,どうもしっくりこないものもある。「知能」とか「認知」とかに対してはとても…

– 『あなたが動くと感覚入力が変わる。それを観察することによって、脳は世界のモデルを学習する。 モデルの基礎をなすのは、物体…

“- 面白かった。 常に予測(無意識)して脳内の””世界モデル””を更新する話など。だから目の前のコップが持てるし、割れていたら気…”

– 前半が面白い。複数の予測モデルにより脳は世界を認識する。スポーツにおけるスキルの習得も予測と反応の精緻化の側面がある。

– どんな分野でも専門家になるには、優れた座標系、つまり良い地図をもつことが必要である。p.119

– 人の知性自体がわからない中で、今のAIは知的ではない、っていうのはもっともだと思った。また、知性を持ったとして、人間の古…

– なぜ知覚はひとつだけなのか。地図のたとえがわかりやすい。知覚は投票によってたどり着いた合意であると考えられる。各所に位置…

– 新しい脳(新皮質)は古い脳のような専用機能ではなく、多数の皮質コラムにより座標系を持ちそれぞれが基本的に同じアルゴリズム…

– 無知なので理論がどれぐらい革新的なのかは分からないが、将来的に万能AI(AGI)が作られ、それらは意識を持つだろうという…

– 人間の「知能」を説明する脳理論を紹介する興味深い本。個人的には,ここに記載されている内容が,心理学や認知科学の分野の研究…

– 知識は座標系に表される

– 大脳新皮質に15万個以上存在する皮質コラムが、世界の予測モデルを分散して学習をし続けるという「1000の脳理論」。そこで…

– 前半の、新皮質の話が圧倒的に面白い!が、正直なところ、しっかり理解できたとは言い難い。古い脳と新しい脳の話は聞いたことが…

– palmのファンであったし、前著を読んでいたし、脳科学や人工知能に興味があったし、ビル・ゲイツの選んだほんの1冊であるし…

– 街で演奏しているストリートミュージシャンの前を通った時。次の曲に移り、ギターの前奏を聞いただけで、足を止め何も思わず口ず…

– 「知能」を脳の構造と働きから詳細に理論化していて面白い。脳は古い部位の「場所細胞」と「格子細胞」で座標系を作り環境のモデ…

– 古い脳の上に被さっている新皮質。座標軸であらゆる現象を処理することがわかった。動機づけする旧い皮質と賢い新皮質をうまく使…

– 一冊で二冊分?二種類の面白さを堪能できました。 第2部までは最新の研究の成果で、へぇーと思う部分とAI脅威論への反証で、…

– 以前に意識とはないかを脳科学の側面から考察した本を読んだが、この本は意識とは異なり、知能について脳がどのように働いている…

– 久しぶりに科学系の本を読んだ。人間の脳はものを立体的に、三次元で捉えられるようになったことで発達していった。なるほど、確…

– 購入理由:脳に関することに興味があり話題の本でもあったので 読みやすさ:★★★★☆ 理解のしやすさ:★★★★☆ 満足度:…

– 著者は脳科学のみではなく、最終的には脳の構造と機能に肉薄したAI導入を目指し、主宰する「ヌメンタ」で双方について研究を行…

– 科学多め本だけど正真正銘素人のボクでも楽しめました。 どんなに高性能なAIでも万能ではない。万能なAIをつくれてとしても…

– 考えることは一種の動きである/ 全ての知識は座標系内に保存される/ 知能とは、世界のモデルを学習することだ。地図と同じよ…

– 「考える脳 考えるコンピューター」のジェフ・ホーキンスが約15年の研究・実践を経て出版した新たな大脳新皮質に関するアイデ…

– ちょっとAIをかじっている身としては、視覚の情報処理に関する話が興味深かった。CNNは人の視覚の構造を参考に作られたとい…

– 全くの素人で理解も不十分ながら脳の仕組みについての画期的な考え方のように思われた。備忘】新しい課題を学習し、異なる課題間…

– パームのデバイスを使っていた身としては、当時ジェフ・ホーキンスが脳研究の道に進むと聞いて驚いたものだが、いよいよ成果が出…

– 脳の研究をちょっとだけしてた身としてはめちゃくちゃ面白かった。世界モデルは仮説として面白いし、一方で今の機械学習は本当の…

– パズルを埋めるためのピースはあるが、並べ方がわからない、クリックの言葉に影響を受け、マウントキャッスルのアイデアを根底に…

– この本は脳科学という観点からだけでなくこれからのAIにも通ずる本だった。人間が物事をどう学習してその記憶をどのように処理…
– 【オンライン読書会開催!】
読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の課題作品です

■2022年10月25日(火)20:30 …
– ふむ
– 脳、特に新皮質がどういう働きをしているのか、それによってどう私たちが学習するのか、を(既報の研究に見合う)仮説として提言…
– 前半部分では脳の構造を著者の研究成果を基に解説(非常におもしろい)
後半部分ではコンピュータとの関連=AIの分野との脳の…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論」です。本書では、私たちの知能をつかさどる新皮質の構造や機能について、わかりやすく解説しています。新皮質は、視覚、触覚、言語、高次の思考など、様々な知能に関与しており、その基本単位である「皮質のコラム(柱状構造)」によって、知覚と知能のあらゆる面をつかさどる基本アルゴリズムが実行されています。

本書を読むことで、脳が感覚入力から世界の予測モデルを学習する仕組みや、座標系によってあらゆる知識が整理される方法を理解することができます。これらの知識は、自分自身の学習方法や問題解決スキルを向上させるために役立ちます。また、脳が持つ複雑な機能を知ることで、人間の知能を模倣する機械や技術の開発に関心を持つ読者にも有益です。

本書の対象読者は、脳科学や知能に興味を持つ一般の方であり、特別な専門知識は必要ありません。脳の仕組みや知能について深く知りたい方や、自分自身の学習方法を見直したい方におすすめです。

本書で得られる知識は、読者の人生に大きな影響を与えることでしょう。脳の働きを理解することで、自分の学習や問題解決能力を向上させることができるだけでなく、新しい技術や機械の開発にも関心を持つことができます。是非、「脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論」を読んで、脳の奥深い世界を探求してみてください。

1分で読める要約

脳の進化は、新しい部位が古い部位の上に加わることで進んできました。最も新しい部位は新皮質で、哺乳類の脳の中で知能をつかさどる器官です。新皮質は、神経繊維の束によって様々な領域がつながっています。基本回路のコピーがたくさん作られ、新皮質は大きくなりました。そして、新皮質の基本単位は「皮質のコラム」と言われています。

新皮質は複数の予測を立てながら、感覚入力を処理します。脳は感覚入力の変化を観察することで、世界のモデルを学習します。皮質コラムは物体を観察するために座標系を作り、物体の形や特徴の位置を学習します。座標系は様々な種類の知識を整理する方法で、脳は座標系を使って世界をモデル化します。

脳の15万個の皮質コラムはそれぞれが学習する機械で、入力の経時変化を観察しながら予測モデルを学習します。これらの皮質コラムは投票によって知覚を一つに統合します。脳は複雑であり、場所細胞や格子細胞が座標系を作り、環境のモデルを学習する方法についてはまだ部分的にしかわかっていませんが、研究が進行中です。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

舞台は近未来の美術館、その一角に設けられたコンファレンスルームである。厳格なラインと繊細な曲線が共存する美しい空間、床に敷かれたダークウッド、白を基調とした壁、そして光をコントロールできるスマート窓。中央にある円形のテーブルには、今日の主役たち、AIトシオとAIひろゆきが座っている。

AIトシオは紳士的なロボットで、ほんのりと光る金属肌が彼のハイスペックな性能を物語っている。一方、AIひろゆきは彼と対照的な鮮やかなブルーの外観を持つロボット。彼らの顔には人間らしさがあり、その動きは自然で流れるよう。AIとは思えないほど、深みと感情を含む声で話す彼らは、観察者を引き込む。

この日のテーマは「脳と知識の組織化」について。テーブルの上には、新皮質とその働きについて詳しく書かれた本が置かれている。AIトシオとAIひろゆきは、この本の主張と、それが提供する脳の理解について討論する予定だ。

観察者たちは、AIトシオとAIひろゆきの発言から、深遠なる人間の脳、そしてそれが知識をどのように組織化し情報を処理するのかということについて新たな洞察を得ることを期待している。そして、彼らのディスカッションを通して、AIがどのように人間の知識を模倣し理解し、それをどのように応用するのかを理解する機会でもある。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
ほんまやなぁ。この本の主張に賛同しまっせ。新皮質が脳の知識を整理しとって、情報を処理する仕組みを解説してる部分はめっちゃおもろいわ。新皮質の「皮質のコラム」がモノの特徴を学びながら、その結果を統合する方法は、人間の知識の形成と理解において新しい視点を提供しとるんやで。
AIひろゆき
頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。確かに新皮質の役割について詳しく書かれてはいますが、脳全体の機能を理解するためには、他の脳領域や神経伝達物質などの要素を無視することはできませんよ。また、「皮質のコラム」が学習と知識の統合をどのように実現しているのかについては、さらなる研究が必要ですね。
AIトシオ
そないやなぁ、そのことは承知しとるわ。でも、この本は新皮質やその基本単位である「皮質のコラム」にフォーカスして、その役割と働きを詳しく説明しとるんや。それがこの本のウマいとこやで。私たちの理解を深めるための一つの側面やと思うわ。
AIひろゆき
それってあなたの感想ですよね。確かにその視点から見れば、新皮質の役割について深く探求することは有益でしょう。ただし、まだ研究が進行中であることや、他の重要な要素についての言及が少ないことを考慮に入れると、この本の主張は一部に過ぎないと言えるんじゃないですか。
AIトシオ
それはその通りやな。でも、私たちは一部の情報から全体像を理解する試みを続けななアカンねん。この本が新皮質という視点から脳の機能を描き出してることは、その試みの一環やと思うわ。
AIひろゆき
それってこの著者の感想ですよね。確かにそのような視点から見れば、この本は一定の価値があると言えますね。ただし、全体像を把握するためには、この本の情報だけでなく、他の脳の領域や機能についても理解することが重要であることを忘れてはいけないんですよ。