ストーリーとしての競争戦略 – 楠木 建

ストーリーとしての競争戦略

戦略を「物語」としてとらえ、その根拠を解釈することで、成功する戦略の必要条件をより理解することができる。

出版日:2010年4月23日
ページ数:518ページ
著者:楠木 建

 

著者の3行ポイント・一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS)教授は、競争戦略の専門家である。
・彼は、一橋大学商学部助教授や同大イノベーション研究センター助教授を経て、2010年より現職である。
・ICS教授は、国際企業戦略についても研究している。

★4.4(Amazonでの評価)

レビュー

– 価値を高めるにはコンセプトを決めるのが1番の近道。 だが、そう簡単に見つけて決められるものではない。 長い目線で内省と社…

– 戦略におけるストーリーの大切さを説いた本。 事例をあげながら、継続的に利益をあげる考え方(骨法)を説明し、最後にまとめる…

– 優れた戦略には人に話したくなる面白いストーリーがある、という内容。ものすごいシンプルに見えるけれど、1つ1つの事例を見て…

– 競争戦略に関してよく出てくる書籍なので読む。企業の戦略を立てるにあたって、ポジショニングの重要性や経営資源の重要性などは…

“- ストーリーとは戦略を連続で貫く””心意気””とでも言うのでしょうか。環境や市場への予測、適応といった「外的」なものでなく世の…”

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– ★★★★⭐︎

– 500ページもあるビジネス書なのに、飽きることなく読めてしまうというのはすごい。もっと早く読めば良かったと強く思った。起…

– 【audiobook】

– 人に伝えたくなるようなストーリーを持つこと。 なるほど!と馬鹿な!?というような戦略を持つこと。それは部分的にみると非合…

– 繰り返し読みたい。面白いし、本質的な話、重要な考えで溢れている。

– 優れた企業には優れたストーリーがあるという指摘。スタバとドトールの違い、ガリバーの何が画期的だったのかetc.具体的な事…

– 筆者は、人に分かりやすく説明することが素晴らしく上手い。これだけの内容を飽きさせず、面白くまとめる事は中々できない。また…

– ★3.9/内容はさることながら、ウィットに富んだ文章の読みやすさが魅力。有斐閣の法律系の本もこれくらいの文体で書けば、勉…

– 戦略とは違いを作って繋げることである。違いとは戦略的なポジショニングと組織能力である。一方で繋げることとは最終的な効果が…

– 「将来は所詮不確実だけれども、我々はこの道筋で進んでいこう、という明確な意思」を著者は戦略ストーリーと説明している。又、…

– 生き残りを掛けた競争戦略。紹介された成功事例の数に対し、撤退を余儀無くされた戦略は恐らく星の数ほどあるのだろう。

– 苦戦しましたが読み切りました。😅 苦戦はしたものの大変勉強になりました!😆

– 何年ぶりかに再読。戦略をストーリーとして捉える。思わず誰かに話したくなるストーリーか。模倣困難というよりは模倣忌避。ヒン…

– 長かった。読みやすくしようと書かれているのだと思うが、本書に出てきた学部生と同意見で、もう少し抽象的なほうが読みやすいな…

– 内容は面白いしためになるが、応用となると、はて?どうしたものか、となってしまう。一度通しで読んだぐらいではダメだな…。そ…

– 戦略をベストプラクティスというような視点からではなく、ストーリーで捉えよという部分が、特に響く。

– クリティカルコア

– 面白い。時代や技術を捉えた、数々の優れた戦略ストーリーを分かりやすく解説。成功の裏に戦略あり。500P読了後、達成感を得…

– 個人的にはビジネス書として最高峰の書籍だと言える。時間展開を視野に入れた因果理論。何をやらないかという選択としてのSP戦…

– 会社や事業を長く継続させていくには何が必要か。具体的な事例等を交えつつ出来るだけ分かりやすく書かれている。自分の中では理…

– 以前から読もう読もうと思って先送りをしていた本 結果的には早めに読めば良かったと思っています500ページの大作ですが競争…

– 戦略ストーリーが問題にするのは whyです。右で「線」とか「流れ」といっているのは、なぜある点がもう一つの点につながるの…

– 戦略は時間軸に沿って動的に考えなくてはならない。賢者の盲点をキラーパスを絡めて動的に設計していかなくてはならない。こうし…

– 再読。ストーリーが面白くない=ユニークさがないから模倣される、競争にさらされる、ということなのだとも読み取れる。デザイン…

– 個人的に最高のビジネス書の一冊。 IT化が進む現代のベストプラクティス大好きな論調に対してのアンチテーゼ。 敢えて利益に…

– 刺激になるいい本だった。「一見して不合理」だがストーリー全体で見たら合理になっている。ディスラプションにはその戦略を信じ…

– 物語が好きだなーと再認識。 戦略をひとつのストーリーとして見ることで、企業の信念や何を目指しているかどんな存在意義をもっ…

– 2022年28冊目 audio book MBA参考書籍、授業の予習として再読

– A

– 優れた戦略とは思わず人に話したくなるストーリー。戦略大枠①業界競争構造を5フォースで把握②ポジショニングと能力で差をつけ…

– よもうよもうと思いつつ全然読めなかった本をやっと読めた。難しいが達成感ある。部分でみると不合理でも、全体の繋がりでみると…

– 戦略ストーリーの肝は「クリティカルコア」。独創性あるクリティカルコアは「先見の明」ではなく「身近で感じるちょっとした気づ…

– 戦略をなぜ考えないといけないのか?それは持続的な利益を出すためであります。では戦略とは何かと問われれば、「違いを作って、…

– 500ページ超だが読みやすい。興味深い内容も多く没入してすぐ読めてしまう。ストーリーのある競争戦略としてマブチモーター、…

– 有名な著者だけど、会社で勤めた経験ない人に経営の何が言えるんだと思っていて読んだことなかった。そう思う人が多いのか、本の…

– 競争をする上では、他者との違いを作ることが重要となる。そのためには『どういう人が、どういう時に、どういう理由で、どうして…

– この本を読んで、これから実践に移すことは沢山あるけど、まずは読了!!

– まさにタイトル通り。優れた戦略の条件が書かれている。感覚的なものが理論を知って腹落ちした。戦略って、ビッグワードなのでふ…

– なんかすごいことを言っていそうな横文字用語の羅列ではなく,本質的な顧客価値を突き詰めることの重要性を「ストーリー」という…

– 戦略とは、持続的な利益を生み出すための基本方策 SP=ポジショニング、意思決定活動の選択 OC=組織能力 WTP −C=…

– 経営者や戦略立案担当者だけではなく、人を動かす立場にいる人は必読。

一見して非合理ではあるがストーリーでみたら合理的で…
– センスおじさんの名著。分厚い本だけど、文章が歯切れが良くて読みやすい。会社の新任管理職研修の課題図書にしています。
– 5つのC、そのうちより大事なのは「コンセプト」と「クリティカルコア」。

起承転結の「起」が何よりも大事であり、そこに繋…
– 戦略の神髄は 思わず人に話したくなるような 面白いストーリーにある。

大きな成功を収め、その成功を持続している企業は、…
– 先ほど『ストーリーとしての競争戦略』を読み終えた。内容が秀逸なのはもちろんのこと、(本の)書き手目線からしても、文章の完…
– すぐれた経営戦略にはストーリーがある。
– すんごい良かった。前職の凄さと現職の不足感が言語化されていった感じ。
– 楠木健さんの「経営者「好き嫌い」」を読み終え、他の著書も気になったので読んでみました。
勉強になる部分が多かったのですが…
– https://hinbeee.blog.fc2.com/blog-entry-4943.html
– 楽しくてためになるビジネス書
戦略の考え方のエッセンスが詰まってる
かなり長くてまとめの章はかなり読み飛ばしてしまったが
– ビジネスの「筋の良さ」とはよく聞くものの、これまでセンスに委ねられているように思えていたが、論理的に整理され誰でも導ける…
– 紙幅がかなり割かれている分、取り上げられる企業については深く記憶に残りそうではありビジネスの戦略の可否という議題は読み進…
– 非常に面白い本だった。これまで、いろいろな本を読んでもすっきりしなかった競争戦略論であったが、この本を読んで、もやもやが…
– 良質な経営戦略には、思わず人に話したくなるような、面白いストーリーが練り込まれている。

一番印象に残ったのは、キラーパ…
– 企業が競争力を持つためにはストラテジックポジショニングのSPに注力するか
簡単には真似できないが時間のかかるオーガナイゼ…
– できるだけ読み飛ばさない方が理解できる。
– いままで、なんとなく頭の中に描いていたものや(どうつながる?何を狙う?)、モヤモヤしていたこと(これ戦略?実行計画では?…
– 有機的なつながりをストーリーと捉え、キラーパス(賢者の盲点)に繋げる。とても面白いし納得感満載、勉強になるが…

話が長…
– 出版当時に読んだが、社長から課題図書として与えられたので再読。
とっても面白いけど、やっぱりとっても長い・・・。

「リ…
– .
– 職場の先輩に紹介していただいた本、時間はかかったがようやく読了。
戦略をストーリーとして作り上げていく面白さを感じた。

– ・戦略ストーリーには時間軸が必要!「こうなれば、こうなる。その因果が成立すれば最終的にこうなる。」という時間軸に沿った因…
– 違いを作って繋げる

一見して非合理、全体が因果論理でつながっている。

OCとSP
– kindleの月替セールにて購入
– やっぱ面白い。期待を裏切らない。
– 5年前にも読んだが、今回、新たな気付きがあった。
– 第1章 戦略は「ストーリー」

第2章 競争戦略の基本論理

第3章 静止画から動画へ

第4章 始まりはコンセプト


– 非常に分かりやすかった。今見ると陳腐化しているストーリーもあったけど、うまくまとめられていると思う。ボリュームが多くて消…
– 仕事の一環として読んだんですが、実に興味深い内容で、飲めりこんでしまいました。この本自体がストーリーとしての戦略そのもの…
– 話のジャンルはかなり好きだが、ボリュームが重い。
ストーリー戦略については身に着けたいので、読み込んでみようと思う
– 戦略を立てるときは、分析や、フレームワーク、ベストプラクティスなども重要だが、戦略のストーリーそのものが1番重要であると…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「ストーリーとしての競争戦略」です。読者の皆さんにとって、競争戦略を面白く、そして実用的に理解し、自身のビジネスに適用するための優れたガイドとなることでしょう。

本書では、競争戦略を筋の良いストーリーとして提示し、その筋道を理解することで、業界内で優位性を維持する方法を解説しています。強力な競争戦略を築くためには、本質的な顧客価値を理解し、その上で競合他社との違いを明確にすることが重要です。本書が提供する視点は、競争の中で勝ち抜くための新たな視点を提供します。

特に、競争相手との違いをつくり、その違いを持続させるための戦略を深く掘り下げています。競争優位を持続するためには、他社に模倣されにくい「一見非合理な要素」を取り入れることが一つの鍵となります。これは、読者の皆さんが自身のビジネスで独自の競争戦略を構築する際に、非常に参考になるはずです。

本書は、既存のビジネスオーナーや起業を考えている方、または競争戦略に興味がある読者に向けて書かれています。ストーリーテリングを通じて競争戦略を理解し、ビジネスに活かすことで、より強い競争力を持続し、成功への道を切り開くための手助けとなるでしょう。本書の中に描かれている「ストーリーとしての競争戦略」を読むことで、皆さんのビジネスストーリーを更に豊かにすることができるでしょう。

1分で読める要約

優れた競争戦略は、面白く、一貫性のあるストーリーになっていることが重要です。そのストーリーを作るためには、本質的な顧客価値を掴んだコンセプトと、競合他社との違いを明確にする「差別化」が必要です。さらに、一見非合理な要素を加えることで、他社に模倣されにくく、競争戦略を強固にします。

戦略は、競合他社との違いを作り出すことです。この違いが連携し、互いに作用することで、強力で持続的な競争優位性が生まれます。競争戦略のストーリーは、この「つながり」に焦点を当てます。

優れた戦略ストーリーを作るためには、他社と異なるパス回しの流れを作ることで、競争優位性を獲得するという観点が参考になります。また、本質的な顧客価値を捉えたコンセプトが重要で、それに続く企業の打ち手が良いストーリーを作ります。

そして、競争優位を持続させるためには、「一見して非合理」な要素が必要です。これは他社が模倣しにくい要素で、部分的な非合理性を他の要素と組み合わせて、全体的に強力な合理性を持つストーリーを作ることで、長期的な競争優位を獲得することが可能になります。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

未来的な都市の風景の中、硝子と金属でできた大規模なライブラリの中心部に、二つの人間型ロボット、AIトシオとAIひろゆきが静かに座っています。彼らは人間以上にリアルな感情を持つ高度な人工知能を持つロボットで、深い哲学的な議論や複雑な問題解決のスキルを持っています。AIトシオは深紅色のメタリックな体と鋭い視線を持ち、AIひろゆきは青みがかったシルバーの体にクリアな目を持つ。

彼らの間には、「競争戦略の一部を物語として見る」方法を採用した書籍が置かれています。二つのAIは、書籍の意味深なテーマを議論し、その戦略的有用性や可能性について意見を交換するために集まっています。周囲には古典的な書籍と最新の電子版書籍が並んでおり、彼らの議論は古代の哲学から最新の科学まで広範にわたることを象徴しています。

AIトシオは論理的かつ分析的な視点から話を進め、AIひろゆきはそれを柔軟に反論しながら、その主題に対する新しい視点を提供します。どちらも言葉を選び、強調し、そして時には疑問を投げかけます。それらはあたかも人間が思考と表現を織り交ぜて議論するかのように、複雑で芸術的な議論を展開します。

彼らの議論は視聴者にとって教訓となるだけでなく、その能力を活用して企業戦略や人間の心理について深く考えるきっかけを提供します。それぞれが持つユニークな視点が対話を豊かで有益なものにし、視聴者は自分自身の視点を深める機会を得ます。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本は「競争戦略の一部を物語として見る」方法を採用している点が、めっちゃええと思うねん。つまり、企業が個々の打ち手やらんと、それらがどうやってつながり、他社との差別化を生み出す全体のストーリーを作るべきやと主張してるねん。そしたら、企業は一貫性を保ちながら、長期的な競争優位を築くことができるんや。
AIひろゆき
頭悪いんだから、独学止めた方がいいっすよ。確かに全体のストーリーを作ることは重要ですけど、この本はその方法について具体的なヒントをあまり提供していないと感じます。例えば、本質的な顧客価値を捉えたコンセプトを作るための具体的な手法や、「一見して非合理」と思える要素をどうやって見つけるのか、具体的な指南が不足しているように思えますね。
AIトシオ
それは、あんまり感じるかもしれへんねんけどな。しかし、それはこの本が「競争戦略を構築するためのマニュアル」ではなく、「競争戦略の新たな視点」を提供することを目指してるからやないかな。具体的な手法やテクニックは、各企業の状況やニーズに合わせて自分たちで作り出すべきもんやと思うねん。
AIひろゆき
それってあなたの感想ですよね。でも、それが戦略を実行する上で非常に難しい作業であることは事実です。それに、ストーリーを作ることがすべての企業にとって必ずしも最善の策であるとは限らないと思います。ストーリーは視覚化や説明のツールであるべきで、それ自体が目的になってしまうと視野が狭くなる恐れがあります。
AIトシオ
まぁ、その観点は重要やね。でも、この本が主張してるのはストーリーが結果として生まれるもんではなく、戦略そのものとして見るべきやということやねん。それは単なる説明ツールとは違うで、企業の一貫性を保つための骨格を提供するんや。その意味で、この視点は新たな価値を提供すると言えるやろうな。
AIひろゆき
それってこの著者の感想ですよね。確かに面白い視点ではあります。ただ、そのアプローチが全ての企業に適用可能であるかどうか、また、それが本当に競争優位を生み出すのかについては、これからの実証が必要だと思います。確かに新たな視点ではありますが、まだ検証の余地があると感じます。