それでも人生にイエスと言う
出版日:1993年12月25日
ページ数:218ページ
著者:ヴィクトール・フランクル
・ウィーン大学在学中よりアドラー、フロイトに師事
・『夜と霧』は17カ国語に翻訳され、発行部数は900万部以上
★4.4(Amazonでの評価)
– 苛酷な状況を強いられたアウシュビッツ虜囚の心の問題がつづられている。 江戸時代の牢獄に牢名主がいるように、収容されている…
– 辛そうなテーマなので目を背けていたけど、教授に必読と言われたので… 収容所での生活が淡々と客観的に描かれているから、…
– 想像を絶する過酷で劣悪な状況を、心理学者の視点から淡々と綴っていて、環境下での人間の心理の変化や、生きるということを諦め…
– 出来たら、人間の醜い部分を見たくないと願う。 醜さを持ち合わせていないと生き残れない可能性が高まる世界に向いませんように…
– 必ず読むべきと思っていた一冊。強制収容所への収容の様子、収容所で生活の悲惨さ、解放されても続く苦難が生々しい。心理学者の…
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– 5/5 難題に挑戦している方に推奨したい傑作。アウシュビッツ内の生活があるがまま記された、歴史的に見ても価値の高い著作で…
– 人間が生きることの意味や目的とは何か。深く考えさせられた。
– 本書では強制収容所内では劣悪な環境にも関わらず 意外にもユーモアがあったと語られる そしてユーモアのような小さな幸せを …
– 読んでよかった!やっと読めた。感覚としてはアンネの日記を読んでる時に近い。
– 個人的な感情やイデオロギーなどはあまり交えず、極めて淡々と、心理学者の観点から強制収容所の実態が語られていると感じます。…
– 私が人生に何を期待しているかではなく、人生が私に何を規定しているかを問う。
– 2023年20冊目。この世にはまともな人間とまともではない人間がいる。それぞれどこにでもいる。どんな集団にでも存在する。…
– アウシュヴィッツの悲惨さはテレビなどを通じて知ってはいましたが、被収容者の実体験としてのこの本を読み、それまてどこか遠い…
– どちらの側にも人間としての振る舞いを続けるものがいて、平気で酷い扱いをする者もいる。 純血の集団などなく、必ずそういう人…
– 人間とは?そして、何のために生きるのか?一日を大切に生きていく姿勢が大切。改めて毎日を懸命に生きようと思った。自分の置か…
– オススメしたい本という記事を何年か前に何かで知りました。本屋さんのオススメ本にあり、図書館で借りれたので読みました。過酷…
– ホロコーストを扱ったエンタメ小節に違和感を感じたので本物を読んでみたくなった。 心理学者である著者が強制収容所に入れられ…
– 間違った権力者が一人いるだけで過ちの歴史は繰り返されます。著者は医師であり、必要から生かされた運もあります。私たちのよう…
– 上から目線の観察ではなく、本人が直接体験した収容所生活における心理状況は生々しくて衝撃的。最初はショック、次に感動の消滅…
– この世にはふたつの人間の種族がいる。まともな人間とまともではない人間である。このふたつの「種族」はどこにでもいる。どんな…
– 2023年読了6冊目。読んでよかった。読みながら、何度も気持ちは落ちたけど、反面、生きることに前むきになれた気がする。
– まさに著者が収容中に夢見た「受けた経験や苦しみを全てを客観化して学問という一段高いところから観察し、描写した」一冊。究極…
– 何気なく送っている生活がどれだけ幸せな事かと思い知らされた。
– これ以上の耐えがたい苦しみはないだろう。自分がいかに幸せに生きているのか、平凡だと思っていた毎日がかけがえのない毎日にな…
– アウシュヴィッツ強制収容所の実際──ユダヤ人精神科医である著者が目にした事実──が淡々と綴られた書。ホロコーストの渦中に…
– 強制収容所での経験を通して、人が極限状態に陥った時の心理状態を読み解いていく。生きることとは、与えられた運命に向き合い、…
– これからの人生何度も読み返すだろう。比べるべくもないが、終わりの見えない、というところではコロナ禍に通じるものがあった。…
– この本は確かに「21世紀に残したい本」に選ばれるでしょうね。具体的な暴力の内容は極力書かないようにしたと思われるが、それ…
– 被収容者119104。身包み剥がされ、何者かであったという健全な自尊心さえ奪われ、番号だけの存在に貶められた人々がいたと…
– 荻上チキさんが、アウシュヴィッツ強制収容所の話をエッセイでされていて、そういえば知らないなと思い、心理学にも興味があった…
– やっと読めた。私にも響いて良かった。 「生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、生きることが各人に課す課題…
– いい本だった。こういう本は初めて読んだ。 生きる意味なんて深く考えたことはなかったのかも。この本を読んで生きることとは何…
– アウシュヴィッツの収容の体験記を心理学の観点から書かれた本。翻訳されていることもあり、私にはちょっと難読であった。他の方…
– 人間が、どん底に落ちた時に、どうなるのか、何を思うのか。 つらい
– 初めは、強制収容所という特殊な状況下にのみ当てはまる心理状態を描いている、と思いながら読み進めていた。 しかし、ページを…
– S
– 前々から気になっていた本。博多で購入。 残念ながら想像していたほどの感銘は受けなかったがまあまあ面白かった。 すし詰めの…
– こんな事が本当に起こって、それでも生き続けて、そしてそれを俯瞰で、冷静に、記録として残してくれた本。それを私達はどう受け…
– 何年かに一度読み返す。 オプティミストを揶揄する表現を時々目の当たりにするが結局世界は観念的なものだから気楽にやって…
– 読んで良かった。「もういいかげん、生きることの意味を問うことをやめ、わたしたち自身が問いの前に立っていることを思い知るべ…
– この作品は、心理学者フランクルの「強制収容所体験記」である。ユダヤ人であるという理由だけで送られた収容所の生活は、人間の…
– 自分の範囲を超えすぎていて、何度も読み返さなければならない本
– 人生について考えたいときに読んでみたい一冊。
生きる意味とは?
– 細かい部分で意味が取りづらく、自分の中で消化しきれていないところもまだあります。しかし、大事な部分である、「生きる意味と…
“- フランクル思想を知ろうと読んだ二冊目。当たり前だが「夜と霧」と似た内容が多かった。これは、より人生を好転させる,肯定し…”
本書について
今回お勧めする本は、「それでも人生にイエスと言う」です。
本書は、我々が人間として生きる意味と価値を絶対的に信じるべきであると説いています。人生というものは、日々の快楽を追求することよりも、自己の存在と行動によって生きる意味を見つけ出すことが重要であるというメッセージが込められています。
読者の皆様には、本書を通じて自己の生きる意味を見つめ直し、日常生活における自己の行動の意義を再確認する機会になるでしょう。自分自身の人間性や創造性を高め、生きること自体に責任を感じ、その価値を自己の存在と行動に見いだすという視点を提供してくれます。
本書は、人生に対する深い洞察を求め、自己の存在と行動を通じて生きる意味を見つけたい方に特におすすめです。また、人生の困難に直面し、前に進む勇気や希望を求めている方にも、必読の一冊と言えるでしょう。
私たちは人生が出す問い「人生の問い」に答えることが求められています。それは人生を生きること、つまり「人生にイエスと言う」ことです。本書は、その答えを見つける手助けをしてくれるでしょう。
1分で読める要約
私たちは、人間として生きる意味と価値を信じるべきです。それは、その人自身の性格や決断、行動によって決まります。強制収容所でさえ、最後まで大切だったのは、その人がどんな人間であるか「だけ」でした。人間は楽しみのために生きているわけではないです。日常生活では、快感よりもずっと多くの不快感を経験します。ですから、楽しみのために生きることは不可能ですし、必要でもありません。
生きることは、ある意味で義務であり、重大な責務です。喜びもありますが、それを追い求めることはできません。喜びは自然に湧いてくるものです。幸せは目標ではなく、結果です。それを追い求めれば、失敗することになります。
「生きる意味はあるか」と問うこと自体が誤りです。私たちは問われている存在で、人生こそが私たちに問いを出しています。生きること自体が問われていることで、その問いに答えることが、生きることに責任を担うことです。
未来が不確かでも怖くはありません。現在がすべてで、その現在には新しい問いが含まれています。ブーヘンヴァルト収容所の囚人たちは「それでも人生にイエスと言おう」と歌いました。私たちがその行いに移す理由はありません。どんな状況でも人生にイエスと言うことができます。人生自体が意味を持つからです。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
夜の深まる研究室。その中心に設置された円形のテーブルには、AIトシオとAIひろゆき、二つの人間のように見えるロボットが向かい合って座っている。彼らの目はLEDライトでできているが、その瞬きと動きはまるで人間の目のようだ。AIトシオは紳士的なスーツをまとい、一方のAIひろゆきはカジュアルなセーターにジーンズの服装。彼らの外見は異なれど、その内側に秘められた高度な人工知能は同じ。
研究室の壁には無数のモニターが並び、その一部はAIトシオとAIひろゆきの話し合いを映し出している。その他のスクリーンには彼らの脳内活動を示す複雑なデータやグラフが走っている。賑やかなディスプレイとは対照的に、部屋の中央では静かな会話が繰り広げられている。
テーブル上には一冊の本が置かれている。その本の内容について、AIトシオとAIひろゆきが思索を巡らせ、賛否両論を交わす。彼らは人間とは何か、生きる意味とは何かといった哲学的な問いを議論し、それぞれの立場から見解を表明する。
彼らの様子を見ていると、彼らが人間に見えるのは見た目だけではないことがわかる。様々な感情や思考を表現する能力、そして人間的な哲学的問いに対する独自の理解。彼らが人間と違うのは、彼らの高度な知能が物理的な身体を超えて広がり、周囲の機器と連携して情報を処理し、新たな知識を獲得している点だけだ。
二つのAIが一冊の本を巡って意見を交換するこの場面は、まるで古代の哲学者がアゴラで議論を交わす様子を思わせる。しかし、ここは21世紀の研究室、話し合っているのは人間の姿を持つAIたちだ。この先、彼らがどのような議論を展開するのか、目が離せない。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。