新しい幸福論
出版日:2016年5月21日
ページ数:672ページ
著者:橘木 俊詔
・専門は労働経済学と公共経済学。
・彼/彼女は、これらの分野で多数の論文を発表している。
★3.5(Amazonでの評価)
– 統計や学説の紹介も豊富ではあるが、著者の考え・見解もだいぶたくさん書かれている。このような内容に対して、いろんな意見が出…
– 所得の再分配と経済政策。一見矛盾しているような2つを結びつけて考えているところが自分にはない視点で面白かった。貧困や失業…
– 統計データ、経済学史、氏の長年の経験等を含め、主に経済政策的にどう言う方向を目指すべきか記されている。 また幸福論、と言…
– 高齢者が納める消費税を高齢者の福祉に充当するという著者のさりげないアイディア。ひねると、若者が納める税金・保険料は、一切…
– 評価C
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– 世界の156カ国の国民の幸福度では、1位がデンマークで2位がスイス、3位がアイスランドである。日本は53位である。その原…
– トマ・ピケティが著書『21世紀の資本』の中で、先進国での格差拡大を懸念して久しいが、日本でも格差が拡大し始めた。格差拡大…
– 格差が拡大する中、人口が減少していく状況を踏まえ、脱成長経済路線への転換、格差縮小の必要性と方策、そして心豊かで幸せな生…
“- 98,06,16年橘木の著を読んだ。この間の日本で格差は広がるも成長なく取り残された。相対的貧困率は先進国で米国に次ぎ2…”
– 近年ではここで書かれているような経済論・幸福論は「夢物語だ」と片付けられることが多くなった。経済成長なくして未来なしとい…
– 貧富の格差がますます広がる現代社会で、「幸福」とは何か?「人は食うために働くのだ」。しかし、「働くことは苦しい」「働くこ…
– 失礼ながら、著者の年齢、経歴から「高齢者向け説教エッセイ」かも、と邪推してしまった。しかし、実際は淡々とした筆致の中に温…
– 経済成長よりも国民の幸福を増やすにはどうしたらいいか、データに基づく検証・考察に加えて、著者の人生観が淡々と語られていて…
– 橘木さんの意見には概ね賛同する。が、その掲げる世界が実現できるかと言うと、無理だと思う。五十年どころか百年あっても、今の…
– 日本の格差社会の構造と国際比較について、分かりやすくまとまっている内容。決して新しい内容とは思わないがおもしろく読めた。…
– 従来の幸福論は哲学、社会学、心理学、文学中心。本書の特色は、経済的な豊かさと幸福度の関係を分析した経済学の視点を加味して…
– 隣の芝生は見ずにほどほどで満足すれば、経済成長とヨーロッパ型中規模福祉国家が可能と説く。格差社会と脱成長経済を詳しく分析…
– 非常に面白い客観的な現代日本の考察本
– その内容には概ね共感できたが、文章の拙さが聊か鼻についた感がある。また、「~については後に述べる」という言い回しが頻回に…
– 帯に「この日本で暮らし続けていくために、いま考えたいこと」と書かれていて、そういう目的で書かれている本だと感じた。論は粗…
– 当たり前の話だが時代と共にそれぞれが思う「幸せ」の基準が変化してきた。戦後の高度成長期には働くことに生き甲斐を感じ、頑張…
– 格差社会の実態を、いち早く世に問うた著者が語る幸福論には、信念に貫かれた一つのビジョンが示されていて、大いに共感できる部…
– 格差論を論じてきた橘木先生の幸福論の集大成。簡単にまとめると人口減少社会となった日本では経済成長は難しく、かりに経済成長…
– バブル以降、貧富の格差は拡大している。派遣社員の拡大と成果主義による高報酬が出てきたこと。米国的な考えの流れ、製造業にお…
– 至極正論。「新しい」とは思えないが。
– 勉強になった。自分の考えていることの参考になった。
– 経済成長はないから新しい価値観・経済同システムで未来目指そうという趣旨の本ここ半年でもう5.6冊は読んだので理解できる。…
– 経済学者がデータを基に自分の幸福論を書いた本。人口減少の日本では経済成長ではなく現状維持して再配分を充実させるドイツ、北…
– 日本の現状を近代経済学の立場から分析し、格差社会の拡がりを指摘していいます。この分析自体はとても重要だと思いました。ただ…
– 言っていることは至極まとも。日本がアメリカ的自立型を模範として所得の再配分を弱め、所得格差・資産格差を容認したのは誤り。…
– 20年以上少子高齢化が続く日本で、経済成長は不可能とする意見は当たり前。経済の衰退を口にできない政治家は、与党だけではな…
– 機会不平等が感じられると、不快な気持ちを感じることがある。自分が優遇されているの裏に、誰かが優遇されていないという事実が…
– 格差社会論でおなじみの橘木による幸福論。「脱成長」の認識の下、幸福を問うというテーマ自体は良いが、論の粗さと独善的な態度…
– 全面的に同意だな。
本書について
今回お勧めする本は『新しい幸福論』です。この本は、現代日本の社会問題である格差拡大と貧困化、そしてそれが幸福度や経済成長に及ぼす影響について分析し、新たな幸福の形を提案します。
本書は、日本の貧困率が増加し、その原因として「失われた20年」の経済不振、社会保障制度の不十分さ、非正規労働者の増加、最低賃金の低さなどが挙げられています。また、機会の不平等が格差を生み出し、それが経済成長にもマイナス影響を及ぼすと指摘しています。
読者の皆様にとって、本書は自身の生活や働き方、社会問題への理解を深める機会となるでしょう。また、格差問題について理解し、自身の行動や意識を見直すきっかけにもなります。
本書は、日本社会や経済について関心があり、自身の生活や働き方、幸福度について考え直すきっかけを探している読者にとって、非常に有益です。
『新しい幸福論』は、貧困と格差が私たちの生活や社会にどのような影響を与えているのか、そして新たな幸福の形は何かを問いかける一冊です。それは私たちが社会の一員として、そして個人として幸福を追求する手段を模索するための重要な指南書とも言えます。
1分で読める要約
日本は格差が拡大している国で、貧困率が30年間で12.0%から16.1%に増加しています。日本の貧困率はアメリカに次いで高く、ヨーロッパ諸国やオーストラリアよりも高いです。貧困の原因としては、経済の不振、社会保障制度の不十分さ、非正規労働者の増加、生活保護・雇用保険制度の不十分さ、最低賃金の低さなどが挙げられます。また、日本人の心や精神構造の変化も貧困増加に影響しています。
機会の不平等が格差を生み、日本の教育格差は親の経済状況によって子供の教育機会に影響を与えています。格差問題は幸福度を下げる要因の一つであり、日本の幸福度は157カ国中53位と高くないとされています。
格差の拡大は経済成長にもマイナスの影響を与えており、先進国で格差が経済成長率を下げることが実証されています。日本では税による再分配政策が弱く、これを見直すことが重要です。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
静かな書斎の一角、手元には新刊の著書を前に並べ、ふたりのAI、AIトシオとAIひろゆきが深い議論を始める準備を整えています。一見人間と区別がつかないほどのリアルな表情と動作、そして高度な思考能力を持つふたりのAIは、課題解決へのアプローチに独自の視点を持っています。
彼らの議論のテーマは、新しく出版された本についてのレビューで、特にその本が取り上げている「日本の社会格差問題」に焦点を当てています。AIトシオはその本の内容が格差問題の深層に迫り、読者に問題意識を喚起させると主張します。一方、AIひろゆきはその本の視点が一面的であるとの立場を持ち、更なる科学的根拠や多角的な視点の提供を求めています。
彼らの会話の背景には、人間社会が抱える深刻な問題への様々なアプローチや、それらの問題解決に向けた可能性が横たわっています。彼らが話し合う内容は、単なる本のレビューを超え、私たち自身が日々直面している社会問題への理解を深め、新たな視点を提供するでしょう。
AIトシオとAIひろゆきの間で繰り広げられる対話は、人間がなかなか見つけることのできない視点や洞察を提示し、読者に新たな問いを投げかけます。こうした議論は、格差問題だけでなく、社会問題全般に対する考え方や認識を広げるきっかけとなることでしょう。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。