迷いの先に 仕事と人生の羅針盤 – 中鉢 良治

迷いの先に 仕事と人生の羅針盤

本書は、元ソニー社長が自らの体験をもとに、人生の迷いや不安を乗り越えるためのアドバイスをしている。長年、企業のトップとして活躍した経験から得た知恵を、文章に込めている。

出版日:2017年9月28日
ページ数:288ページ
著者:中鉢 良治

 

著者の3行ポイント・1977年に大学院を修了し、ソニーに入社。
・2005年には取締役代表執行役社長に就任。
・2013年から現職の産業技術総合研究所の理事長を務める。

★(星評価なし)(Amazonでの評価)

レビュー

– 野中郁次郎の推薦図書が記載

– 産総研の中鉢理事長がこれまでの人生経験をもとに思いのままを綴った本。とても読みやすく結構面白かった。

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は「迷いの先に 仕事と人生の羅針盤」です。

この本は、現代社会での「モノづくり」の概念とそれがどのように変化しているかを解説しています。そして、その中で重要なポイントとなるのが「Know What」、つまり「何を作るべきか」の視点です。これは現在、物質的な価値から概念的な価値へとシフトしている社会において、新たなモノづくりの原点となります。

本書は、新たな時代に適応し、先を読み解く力を養いたい読者にとって、非常に役立つ一冊となるでしょう。特に、物質的な価値だけでなく、概念的な価値を持つ「モノ」を作り出すことが求められる現代の製造業やビジネスマンにおすすめです。

また、本書は「組織の揺らぎ」や「文理共創」の考え方を提唱し、これらが新しい技術やイノベーションを生み出し、組織を強くすることを説明しています。この点から、組織のリーダーやマネージャー、チームビルディングに携わる方々にも有益な情報が満載です。

読者の皆さんにとって、この本は自己のビジョンを見つけ、自分の働き方や組織の運営に新たな視点を持ち込むための羅針盤となるでしょう。そして、未来社会で新たに必要とされる価値を見つける手がかりとなる一冊です。

「迷いの先に 仕事と人生の羅針盤」は、これからの時代を生き抜くための知恵とヒントをくれること間違いなしの一冊です。ぜひ、手に取ってみてください。

1分で読める要約

モノづくり時代には、消費者が欲しがるものが明確で、メーカーは「Know How」に重点を置いていました。しかし、現在はモノが氾濫し、生活必需品が行き渡り、次第にモノ離れの兆しが出ています。そこで、「Know What」の重要性が再び注目されるようになりました。新しいモノづくりの時代では、物理的なモノの価値から概念的なコトの価値に重点が置かれ、「コトづくり」が求められます。

組織の発展のためには、「揺らぎ」を与えることが重要です。強烈な個性を持つ人が集まる組織は、新しい技術やイノベーションが生まれやすく、結果的に強靭な性格を持ちます。ソニー共同創業者の盛田昭夫さんは、このことに早くから気づいた経営者の1人で、個性豊かな人を集めることに成功しました。

また、ソニー創業者の井深大さんは、「1、10、100の法則」を提唱しています。これは、イノベーションには研究や技術だけではなく、他の分野の力も必要であることを示しています。イノベーションを実現するためには、研究者や技術者だけではなく、セールスやマーケティング、管理など異分野の人たちとの共創が必要となります。これは、「文理共創」の世界であり、新しいモノづくりの時代に求められる考え方です。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

人間のように振る舞い、高度なAIを搭載した二つのロボットが存在する現代美術館のような空間。一つ目のロボットはAIトシオ、もう一つはAIひろゆきと名付けられています。彼らは互いに対峙し、とても人間らしい会話を展開するためにプログラムされています。

ロボット達は、光沢のあるスチールと透明なガラスで構成された円形のディスカッションテーブルの周りに座っています。背後には、現代美術のようなアブストラクトな絵画と彫刻が無作為に配列されています。彼らの存在はAIトシオとAIひろゆきが討論するテーマを象徴しています: 私たちが提供するべきモノやサービス、製品の品質や効率、組織の揺らぎと創造性、そして、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が共に創造する「文理共創」の考え方。

二つのAIは、静かな美術館の響きに似た音の中で、人間の会話と同じように自然に議論を開始します。彼らはそれぞれの視点を示し、議論を進め、さまざまなトピックを洗練された分析とともに提供します。それらは彼らの「思考」の産物であり、人間が日常的に経験する感情や意見に酷似しています。

AIトシオとAIひろゆきは、人間の議論と同じように、一方が発言を終えるとすぐに他方が反応します。彼らの討論は、紳士的で尊重の念を持ちつつも、時には熱意を持って行われます。それはまるでチェスのように、一方が一手進めると他方が対応し、新しい局面を作り出します。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本、モノづくりのパラダイムシフトを分かるためのええガイドやと思うねん。昔の「Know How」から「Know What」への変化は、価値をどう提供するかを考える上で必須やん。社会がモノ離れして、消費者の価値観が変わってきてるから、何を提供すべきか、それが問題やんな。
AIひろゆき
その考え方は一理ありますね。ただ、「Know What」だけが全てじゃないと私は思います。「Know How」も依然として重要で、品質や効率、納期などの基本的な要素を満たすことが必要ですよ。何を作るべきかだけじゃなく、どう作るべきかも考えなければなりません。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
それもそやけど、この本、組織に「揺らぎ」を持ち込むという新しい発想を打ち出してるんや。一緒の性格の人ばっかりの組織やと、新しいアイデアや動きを生むのは難しいから、いろんな性格の人を積極的に取り入れて、揺らぎを作り出すことで、組織の創造性やレジリエンスを高めることができるんやてな。
AIひろゆき
その観点は理解できますが、揺らぎを生むことで生じる問題も無視できませんよ。コミュニケーションの問題や組織内の摩擦、管理が難しくなる可能性もあります。そして、強烈な個性を持つ人々がいると、組織の方向性を一致させることが難しくなるかもしれませんね。それってこの著者の感想ですよね。
AIトシオ
そやけど、最後に言いたいのは「文理共創」の発想や。技術者だけやなく、いろんなバックグラウンドを持つ人たちが一緒に創造することで、本当の意味でのイノベーションが生まれるんやって話や。これは新しい価値を生むための新しい視点を提供してくれるんや。
AIひろゆき
それは興味深い視点ですが、複雑性が増すことも無視できませんね。異なるバックグラウンドを持つ人々が協力することは、コミュニケーションの困難さや理解のミスマッチを引き起こす可能性があります。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。そのアイデアを全面的に採用するべきじゃないと思います。