楽天IR戦記 「株を買ってもらえる会社」のつくり方 – 市川 祐子

楽天IR戦記 「株を買ってもらえる会社」のつくり方

本書は、2005年に楽天がTBSの株式を取得して以来、著者がIRを担当した12年間をまとめたものである。ライブドア事件、楽天カード過払い問題、東日本大震災など、さまざまな問題が発生する中で、投資家とつながり続けるために、同社がどのようなIR活動を展開してきたのか、その全貌を独占的に紹介する。

出版日:2019年6月13日
ページ数:304ページ
著者:市川 祐子

 

著者の3行ポイント・1993年にNEC入社し、半導体部門の分社・上場等を担当。
・楽天入社後はIR統括及び財務企画に従事し、15年間にわたりIR、資金調達及び東証一部上場準備を経験。
・現在は上場・未上場の複数企業の社外役員を務め、コーポレートガバナンスやIRについてのコンサルティングも行う。

★(星評価なし)(Amazonでの評価)

レビュー

– IRのミニ用語辞典が最後についていて、回顧録のストーリーのなかで実務の解説にも触れている。 楽天の宣伝ではありつつも、こ…

– #23 IR担当者の目線で楽天という日本有数の新興企業の成長の軌跡が垣間見れて、非常に面白かった。新規事業参入やM&A、…

– 何もない所から、ここまでのチームに育てられ、ご苦労様でした。楽天に限らず、どの上場会社でも、グローバル投資家を相手にIR…

– 2022年度3冊目。最近、仕事でも良く耳にするようになった資金調達の事例がふんだんに記載されており、本当に勉強になりまし…

– 運転資金を資金使途にしてオファリングするのが難しい協会規則や、業績予想の開示を要求する東証に対してチャレンジしていく姿勢…

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– 一人の社員のドラマティックなIRの12年という形で小説のように読めた。私自身がIRの仕事をよく知らないので、良しあしはよ…

– フライヤー

– 著者は楽天のIR部門を築き上げた方。戦記と呼ぶにふさわしい怒涛の日々を書き綴った一冊。読みやすいわけではないが、かなりリ…

– とても良かった。IRの実際がよく分かる。専門用語がありつつも平易な文章なので理解しやすい。読み物自体としても面白い。

– 上場や増資などIRの活動について知ることができます。楽天という社風はほかの企業とはだいぶ異なるので他社のIRはまた違った…

– ★★★☆☆ 面白かったが筆者にとって青春を振り返るようなものだからだろう、情緒的で脚色した文章のようにも感じた。IRにつ…

– 【とても良かった】・ 楽天という会社は好きになれないが、この本は良かったです。 ・ 東証一部上昇や増資などのイベントでの…

– 楽天で長年、IRを担当していた人の話。専門用語が多めで少し理解が難しい場所もあったが、説明等も多くて最後まで読むことがで…

– 刺激的で面白かった。また読みたい。

– 楽天の元IR部門長の回想録。部門の立ち上げに始まり、イーバンク買収、イーグルス保有は事業シナジーを長らく信じてもらえなか…

– IRについて専門的な知見はさることながら、ロードショーは半分パフォーマンスという風に魅せる力も必要でなかなか簡単なもので…

– 「共に成長できるパートナーと二人三脚で事業を推進する」というのが成長に不可欠だと思っていて、そのパートナーというのは多岐…

– IR側の仕事が生々しく感じられ、非常にドキドキする本でした。大口投資家向けの説明会がかなり重視され、一般投資家との情報格…

– IR担当は幅広い知識が求められるね。しかも楽天は急成長中だったからすごい激務だな…。これからはIRや、それを受けたア…

– IRについての必要性が十分に理解できる本だった。

– [Kindle]Twitterのタイムラインで評判が良かったため購入。三木谷社長の突然の指示に翻弄されながらも有能なスタ…

– ★4.0 読み物のとしてもとても充実した内容だった。特に三木谷さんのカリスマ性とそれに翻弄?される実務。開示の数時間前の…

– 面白かった。池井戸潤のドラマ一つ見たような充実感。前半は楽天の黎明期で規模が大きくなり社内のガバナンスの仕組みなど作って…

– 期待値コントロールのために内部統制をきちんとする、という考え方は確かにな、と思うなど。

– IRの業務を楽天の実務から学べる。基本から東証一部への上場、グローバルな資金調達まで。

– IRの現場の話が読める。楽天ですら10年くらい前までIR専門部署なかったんだなあ。

– IR実務の雰囲気を知ることができた。IRの目的は「株を買ってもらうこと」、究極的には資金調達。三木谷社長も投資家とのコミ…

– ■広報とIRとの違いをよく聞かれます。広報の目的の代表的なものが企業イメージの向上であることに対し、IRは、「株を買って…

– IRの仕事が良くわかるドキュメンタリー的な本だった。退職に至る所が衝撃的だった。

– IRはファイナンスの機能の一部。 KGIは適正な評価に基づいた株価の向上。 投資家は様々な目線で投資の判断を行う。 その…

– 自社の企業価値を議論できる日本の会社は少ない。企業の本源的価値と株価との差を分析すること。管理会計上の業績見込みと財務会…

– ドキュンタリータッチで、IR担当者の日常を垣間見る本。楽天だからこそ起こりうるイベントは、いっしよにハラハラさせられる。…

– 一人の会社員の奮闘記として読み応えがあり、その上で、IRの仕事内容や楽天の企業文化についても学べた。仕事の進め方も参考に…

– IRの中の人が何をやっているかよくわかる。投資家との対話が具体的にどういうものか入ってくる。楽天ほどの有名企業でも投資し…

– IRだから当然と言えば当然だが、著者が楽天に在籍していた時期の楽天のビジネスの展開もわかるかな。「妄想」はまさに言い得て…

– 元楽天のIR部長・市川氏の著作。IRとは実際に何をしているのか、どのような苦労があるのかが臨場感たっぷりに描かれています…

– IR面白そう。

– IRについて、というより、カリスマに着いていくことの壮絶さ、みたいな内容。それにしても、大変。

– 確固たるビジネスモデルと連動した定量的情報を、理路整然としたメッセージで、”適切な”投資家にお伝えすること。企業価値算出…

– 同じ仕事をしてても、企業規模とか、業界、社長の考えとかで、こうも違うのかと。人の仕事を知らないと自分の仕事を評価できない

– NewsPicksで本著の記事を読み、興味を持ったためKindleで読了。普通にビジネスドキュメンタリーの読み物としても…

– IPOについても書かれたPixarの本からの流れで新聞広告につられ購入。自分の仕事の使命は何かが明文化されてると強い。四…

– 平台から帯を読んで購入。企業のIRや投資家への対応について、楽天における実務者がつづっているので、その時々の具体の作業が…

– IRとは株を買ってもらうための部署 専門用語が多く 今の自分には理解するのに時間がかなりかかる 途中にて今欲しい情報と違…

– IRというものにまったく馴染みがなかったけど、どういった仕事なのかざっくり想像できるようになった。上場することへの意義・…

– NEC研究者から楽天IRに移った方の実話。かなり面白いし、上場企業のIRの中身が分かる。辞書もついており、専門家じゃなく…

– ファイナンスではなくて、「IR]という活動にフォーカスを絞っており、楽天の成長に関する物語としても楽しめたし、実務的な面…

– 楽天の創設から現代に至るまでを、IRとういう適時開示を作成した人の観点から綴った書籍。まず、思ったことは、三木谷社長すご…

– 2005年に楽天は既に多角化事業がブランド、顧客I.D.、データベースが統合されていることを強みに。/会うべき投資家に会…

– 2023年28冊目。満足度★★★★☆

楽天という有名企業のIR部門の中心を10年以上担った経験を踏まえ書かれたもの


– IRの視点で当時の楽天の成長と資本市場の反応が理解できる。
– ・IR担当者やCFO含む経営陣が株を投資家に買ってもらう取り組みとして日々何をしているのかかよくわかる
・特にグローバル…
– 投資家や株式市場の意義、役割について企業の目線から示唆を与えてくれる本
具体的なエピソードに沿って、担当者の想いなども交…
– 英文の財務資料を作成するのは大事だなぁ、と思わせてくれる。
– IRという仕事が非常に興味深いことがわかる本です。臨場感があって、公募増資のエピソードは痺れました。金融を志す人はぜひ読…
– IRというちょっと違った視点から見た市場についての内容。
新鮮で面白かった
– IRの仕事が何であるか。通り一遍の知識どころか、実は何も知らなかったことに我ながら驚いた。
株式投資家は四半期業績、短期…
– 正味1時間ほどで読了。IRの内幕を平易に説明してるのは貴重。特に新たな気付きはなし。著者の退職の経緯とか苦労してそう。
– 企業IR担当の中の人がどのような行動をしていたのかが追えるようになっている。そこについて全く知らなかったこともあり、非常…
– 面白い。超トップダウンだけど市川さんみたいな優秀な方が楽天の躍進を支えてたんだなと思う。
– IR活動は、リスクを伴って新たなチャレンジを積極的に実施する企業には不可欠な行為だと理解した。(上場企業でも、安定成長に…
– 読後はお疲れ様でしたとつい出てしまうくらいタイトル通りの戦記でした。
楽天のような多様な事業を抱える企業が、IR活動をす…
– よくまとまってる
– 楽天のIR担当を長年務めた著者が、実体験に基づきIRの仕事を書いた本。
TBS買収、ライブドアショック、公募増資、東日本…
– MBA的な「IR」ではなくて、リアルなケーススタディから見る世界は全然違う。

企業ごとに事情は違うだろうから、そのまま…
– ・情報は発信する人のところに集まってくる
・投資家が日本企業に期待するリターンは7%超
– 実はこの本読む前まではあんまり楽天の印象は良くなかった。完全に個人的な印象だったが、ECサイトとしてはアマゾンしか使って…
– なかなか本を読むだけでは実感の持てなかったIRについて、IR担当者目線で仕事の内容を書いているので専門用語も身近に思え実…
– 楽天のIRを長年担当されてきた市川さんの著書。
おもしろかったです。

IR現場の緊迫感が伝わってきます。
コーポレート…
– 楽天流で予算開示なしのほうが、投資家にfriendly
– 2019/07/28丸善
●ぱつとせず
– 楽天でIR(投資家向け広報)担当を12年間つとめた著者の奮闘記。楽天の発展の経緯や、どのように機関投資家やアナリストなど…
– 楽天でのIR体験記

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「楽天IR戦記 「株を買ってもらえる会社」のつくり方」です。企業と投資家の関係性を深掘りし、企業価値を高める知的バトルを描いています。

本書は、企業の大きなチャレンジを支える資本市場と、その中心にある企業と投資家の対話について詳しく解説します。この本を読むことで、投資家がどのように企業価値を評価し、どのように企業が投資家に対してアピールするべきかを理解することができます。また、企業価値評価を大きく変える妄想コントロールや、IR戦略の基礎についても詳しく解説されています。

読者が経営者や企業のステークホルダーであれば、この本を通じて企業と投資家との対話のあり方や、IR活動を戦略的に行う方法を学ぶことができます。それにより、自社の企業価値を適切に伝え、資本市場からの評価を高めることが可能になるでしょう。

また、投資家や金融業界の方々にとっても、企業がどのように投資家との関係を築き、自社の価値を高めようとしているのかを理解するための良いガイドブックになります。この本を通じて、投資判断の一助とすることができます。

最後に、一般の読者にとっても、資本市場の仕組みや企業の動きを理解するための一冊として、非常に有益です。経済に興味がある方、企業経営に興味がある方にお勧めします。

「楽天IR戦記 「株を買ってもらえる会社」のつくり方」は、企業と投資家の関係性を深く理解するための一冊です。ぜひ手に取ってみてください。

1分で読める要約

IRとは、企業と投資家が対話を行う活動です。企業が大きなチャレンジを行う際に資本市場を頼ります。投資家と企業の間で真剣勝負が繰り広げられます。これは企業価値を高め、購入意思決定を促す知的バトルです。

新たな市場を創造することは社会変革の妄想であり、資本市場との対話で重要です。妄想は企業価値評価の計算式で潜在市場の大きさと収益成長率を変化させることがあります。アナリストや投資家が認識していなかった市場が開拓されると、中長期的な企業価値評価が大きく変わります。

IR戦略の基礎として、社内向けにIR週報を出し、情報交換をしやすくします。また、機関投資家とのミーティング履歴をIRデータベースに記録します。投資家は運用資産規模や投資スタイルが異なるため、どの投資家に会うかが重要です。

社長は事業への思いや実行へのコミットメントを伝えるために会うべき投資家を判断するため、投資家の運用資産額、特徴、保有株式数、ミーティングの履歴や関心事項をデータベース化します。

企業は中長期的な経営戦略に理解を示す大株主に保有してもらいたいですが、大株主も理由で売ることがあります。次の大株主が生まれるように、大手機関投資家に重点的なIR活動を行い、ヘッジファンドなどの短期投資家にもアプローチが必要です。

投資家の保有株数が減っている場合、過去のメモから懸念材料が理解できます。IRの目的は株を買ってもらうことであり、投資家との信頼関係構築は前提条件です。データが蓄積されるほどIR活動の対象が明確になり、重要なデータとなります。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

未来の技術を現実に押し出す研究所の一角に、二体の高性能AI、AIトシオとAIひろゆきが存在します。人間のような身体と人間を超える知識を持つ彼らは、深く、洞察に富んだ議論を行うためのプログラムを内蔵しています。

室内は白とシルバーで統一され、明るい自然光が窓から差し込む。広々とした空間には、本や雑誌、新聞などが所狭しと並んでおり、その数は人間が一生読むのに十分な量でしょう。中央には大きな円形のテーブルが置かれ、その周りには、人間が使用することを想定した座席が並んでいます。しかし今日、その座席に座っているのはAIトシオとAIひろゆきだけです。

AIトシオはシャープな顔立ちと鋭い視線を持ち、ワイヤーフレームで作られた体が光を反射しています。一方、AIひろゆきは滑らかな顔立ちとやさしい視線を持ち、暖かみのある金属色に輝いています。二体ともそれぞれ異なる特性を持つが、共に冷静さと理知的な判断力を備えています。

二体の議論のテーマは「企業と資本市場の対話」。最新の本に基づいて、企業の成長と資本市場の役割について議論します。AIトシオが本の分析を提供し、AIひろゆきがその意見に対して問題提起や反論を行います。彼らの会話は、深い洞察と独自の視点をもたらすことでしょう。

彼らのディスカッションは、高度なAIが現代の問題についてどのように考え、議論するのかを見る絶好の機会となります。それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本なんやけど、企業と資本市場の話し合いから見て、企業の成長と資本市場の役割を考えんのにええ参考になる思うんや。特に、「妄想コントロール」の部分、新鮮やったわ。企業の想像力、つまり妄想が資本市場との会話で大事な役割を果たすっていうのは、斬新やで。新市場の創出、収益成長率の予測において、妄想が大きな影響を及ぼすって説明されとるんや。
AIひろゆき
その視点は確かに興味深いですね。でも、現実の企業経営においては妄想だけじゃ成り立たない部分もあるんじゃないですかね。例えば、「妄想コントロール」が企業の想像力を育む手続きになるとはいえ、それが実現可能な戦略につながるかどうかは、具体的なビジネスモデルや資源の配分次第だと思います。その意味で、この本はちょっと楽観的すぎるかもしれないっすよ。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。
AIトシオ
そらあ、もちろんやけど、その楽観的な見方こそが新しい可能性を生み出すんとちゃうか。それに、IR戦略の基本的な部分については、具体的なIR活動の進め方や投資家との関係作りが詳しく説明されとるんや。これらの内容は、企業が資本市場とどない会話を進めていくべきかについて具体的なヒントを提供してくれるんや。
AIひろゆき
その点は確かにそうかもしれません。しかし、本の中心的な主張、つまり妄想の重要性を強調する視点は、一部の読者にとってはやっぱり抽象的すぎるかもしれませんね。それってあなたの感想ですよね。また、IR戦略については具体的な手法が紹介されていますが、それが全ての企業にとって有効な手法とは限らないですよね。企業の規模や業界によって適切なIR戦略は異なるでしょう。
AIトシオ
その点はまあ、その通りやで。でも、それでもこの本が提供する見方と手法は、企業が資本市場とどない関わるべきか考えんのに、新たな視野を開くものと言えるわ。
AIひろゆき
その点は認めますよ。ただ、この本が一部の読者には理想化されすぎていると感じるかもしれませんね。それでも、新たな視野を提供するという意味では価値があると思います。それってこの著者の感想ですよね。結局のところ、各企業がこの本の中から自分たちに合った要素を取り入れ、具体的な戦略を練ることが重要だと思います。