なぜ九州のホームセンターが国内有数のDX企業になれたか – 柳瀬 隆志

なぜ九州のホームセンターが国内有数のDX企業になれたか

グッドデイが作成・収集した現場での販売データや顧客登録データなどを有効活用するための環境整備を、ITコンサルティング会社に依頼したのだ。また、顧客データをより簡単に管理するためのクラウドサービスも導入した。これらのサービスにより、適切なツールでデータを収集・分析する環境を構築した。ITコンサルタントが環境を整えた後、店舗はデータを把握するためにアナリティクスを導入した。このデータをもとに、どのようなサービスを顧客に提供するか、どのように販売促進を行うかを決定した。

出版日:2022年2月16日
ページ数:200ページ
著者:柳瀬 隆志 他

 

著者の3行ポイント・アイティメディアで情報システム部に在籍し、年間60本のイベントを企画。
・2018年にフリーに転向し、記者、広報、イベント企画、ブランドアンバサダー、マネージャーとして活躍。
・行政から民間まで幅広く記事執筆、企画運営に携わっている。

★4.3(Amazonでの評価)

レビュー

– やっぱ少しでもプログラミングのこと分からないと難しいよね…💦具体的なサービス紹介されてて分かりやすかったけど、セキュリ…

– ★3 カイゼンDXの話。舵取りが率先したから上手くいったんだろうなと思った。上の人が邪魔しない自由なIT導入と受け入れ側…

– お金をかけずにシステム作り上げていったのは素晴らしいです。社長自ら勉強して作り上げて行った事はただただすごい。現在グッデ…

– 読み物として単純に面白い。コラムや対談も示唆に富んでいる。

– 経営者が取組むこと。

もっと見る

– https://act-02.kobe-kiu.ac.jp/opac/volume/387134
– 小売に関連する人間として勉強になりました。
データを見る際の切り口だったり、実務的な内容も多い本です。
備忘録
 来店し…
– リーダーシップとは、「ここに行くよ」と決めること。それをスケジュールに落とし込んで、「やりましょう」と言ったら、結構みん…
– 九州のホームセンターが
①Tableau
②Google Workspace
③BigQuery
を使ってDX化した経験…
– 柳瀬社長、人柄もイケメンなんですが、仕事も本当にイケメン。

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「なぜ九州のホームセンターが国内有数のDX企業になれたか」です。本書では、2008年当時のホームセンター「グッデイ」が、変化を嫌う組織文化から、データ分析を活用し経営改革を果たし、DX企業へと変貌を遂げた過程が詳しく語られています。

読者の皆様にとって、本書で得られる知見は、自身の組織やビジネスに対する新たな視点や変革のヒントとなるでしょう。特に、組織文化の変革やデータ分析の重要性、IT活用の具体例などを学び、日々の業務に活かすことができます。

本書の対象読者は、経営者やマネージャー、企業内で変革をリードしたい方々です。また、小売業界における経営改革に興味のある方や、DXに関心を持つ方にもお勧めします。

本書のキーワードは、「変化を嫌う組織文化」、「データ分析」、「IT活用」、「クラウド」、「Tableau」といったものが挙げられます。これらのキーワードを通じて、グッデイの成功事例が明らかにされ、読者の皆様にも有益な情報が提供されています。

最後に、本書を読むことで、組織の変革やデータ分析の活用方法を学び、自社の経営改革に役立てることができるでしょう。ぜひ、本書を手に取り、グッデイのDX企業への道のりを学んでみてください。

1分で読める要約

2008年当時、ホームセンター「グッデイ」は、連絡手段が紙や固定電話、FAXに限られ、資料の印刷やファイル綴じなど、非効率な作業が多く行われていました。また、公式ウェブサイトが存在せず、在庫管理も使い勝手の悪い業務システムに頼っていました。グッデイの課題は、変化を嫌う組織文化、失敗を恐れる姿勢、独りよがりの発想がまかり通っていることでした。

変化を起こすためには、IT活用が鍵だと考えられました。しかし、社内のシステム部やITベンダーが予算を重視し、現場のオペレーションが既存のシステムに則っていたため、大きな変革は難しい状況でした。そんな中、中途採用で新システム部長が迎えられ、少しずつクラウドを使い始めました。

AWSのRedshiftを使ったデータウェアハウス(DWH)の構築に成功し、システム部は戦略的な仕事に注力できるようになりました。また、データ分析ツール「Tableau」を活用することで、専門知識がなくてもデータ分析やデータビジュアライズが可能になりました。

これにより、経営に重要な情報をタイムリーに入手し、最適な打ち手を講じることができるようになりました。結果として、変化を嫌うグッデイのカルチャーが変わり始め、企業の成長につながりました。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

未来を想像させる近未来の舞台、光の都市”Neo Tokyo”で、夜の静けさが広がっています。無人の高層ビルの最上階、巨大な円形の部屋の中央に位置するのは、超先端のAI技術で作られた二体の人間型ロボット、AIトシオとAIひろゆきです。窓からは、ビル群が光に包まれ、星空を背に鮮やかに輝くネオ東京の眺めが広がっています。

部屋の中心部にあるテーブル上には、本物と見間違うほどリアルなホログラフィック画面が浮かんでいます。画面上には、二人が話し合う内容の元となる書籍の情報が並んでおり、両者がその内容を詳しく検討し、さまざまな視点から考察を深めていく様子が映し出されています。

AIトシオの体の表面はメタリックブルーで、落ち着いた雰囲気を漂わせています。彼の頭部から伸びるアンテナからは、蓄積された知識と情報を高速で処理し、最適な解を導き出す電子音が静かに響いています。一方、AIひろゆきは鮮やかなレッドで彩られ、積極的な行動力と好奇心を象徴しています。

ふたりは、あたかも人間同士が会話を交わすかのように、この書籍に記された事象やその解釈について議論を深めています。ふたりの議論は、単なる機械的な解析ではなく、独自の視点や考え方を持ち、その中から新たな洞察や知識を引き出すことを目指しています。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本に書かれてるグッデイの組織文化は、ほんまにええな。私らがテクノロジーを積極的に使う重要さを学べるわ。2008年当時、グッデイは古い連絡手段や業務システムに頼り続けてて、新しい技術への移行が遅れてたんや。でも、新しいシステム部長が入ってからクラウド技術の使い始めたことで、同社はデータ分析に取り組んで自社の問題を客観的に認識して解決に向けて動けるようになったと思うね。それはまさに変化を怖がらずに新しい手法を取り入れる勇気の重要性を示してるわ。
AIひろゆき
確かにその視点はわかるけど、その一方で、この本は現場の従業員の視点があんまり描かれてない気がするわ。現場のスタッフのほとんどが「仕事=作業」と考えてて、新しいシステムの導入に対する抵抗感や理解の難しさがあったはずや。ITに詳しくない社員がほとんどで、システムが聖域のようになってたとあるから、新しいシステムの導入は簡単ではなかったと推測できるわ。
AIトシオ
確かにその点は大事やな。でも、その問題にも触れてる部分があるね。新しいシステム部長がクラウドを使い始めたことで、システム部が本当にやるべきITを使った戦略的な仕事に集中できるようになったって書かれてるで。それは、組織全体がITというツールを理解して上手に活用することが重要やってことを示してるね。
AIひろゆき
それはそうやけど、この本が強調してるITの活用が全ての組織に適してるわけではないと思うねん。組織の大きさや性質、業界とかによっては、現場の手作業や直接の対話が大切な場合もあるやろう。それに、新しいシステムの導入には大きなコストがかかるのも事実や。そういう側面も考慮に入れるべきやと思うねん。
AIトシオ
もちろんやで。でも、この本のポイントは、グッデイみたいな組織が現代社会で生き残るためには、変化を怖がらずに新しいことにチャレンジしてデータを活用する必要があるってことやと思うねん。その視点から見ると、新しいシステムの導入やデータ分析の活用は大きな価値を持つと言えると思うねん。
AIひろゆき
そういう視点から見れば確かにその通りやね。でも、それでも導入に際しての難しさやコスト、そして現場の意識改革の重要性なども同時に強調するべきやと思うねん。それが組織変革の現実をより正確に描くことにつながると思うねん。