生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋 – 安藤 寿康

生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋

行動遺伝学者たちは、遺伝は子孫に伝えられるという概念を説明し、遺伝が人間の適性や特性に与える影響について掘り下げている。子どもは先祖の遺伝や雰囲気を受け継いでいることが知られており、それを予見することはできないが、私たちのライフスタイルは遺伝や雰囲気だけに支配されているわけではない、このことを認めるにはどうしたらよいかを説いている。

出版日:2022年9月6日
ページ数:224ページ
著者:安藤 寿康

 

著者の3行ポイント・慶應義塾大学文学部教授
・専門は行動遺伝学、教育心理学
・双生児法による研究で遺伝と環境が認知能力やパーソナリティに及ぼす研究を行う

★4.2(Amazonでの評価)

レビュー

– 人間の能力のほとんどは遺伝と環境によって決まることを行動遺伝学の観点から語る内容。能力は何らかの一定の行動を社会が評価し…

– 遺伝とは親に似させるだけではなく、似させない方向にも働くのだという。親が優秀なら子も優秀ということではないらしい。 環境…

– ◆生まれ持った遺伝子が5割、生活環境が4割、自分の人生に影響を与えているという。どうやら行動遺伝学的には当たり前の事実の…

– 初版が2022年9月なだけあって『親ガチャ』という言葉が頻繁に出てくる。親ガチャの種類は3つ、深刻な状況なもの、ふっと気…

– ちびちび読んでいましたが、やっと読み終わりました。。 遺伝が9割の事を無理してやっても非効率。結論付けそういう事みたいで…

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– 最近、親ガチャという言葉が気になっていたから読んでみた。自分の中にあるポジティブな内的な感覚は自分の能力に関する…

– 今はテクノロジーの発達により、個人が世界と繋がり活躍できる時代になっている。多くの人が簡単に情報にアクセスでき、ノウハウ…

– 人生すべてがガチャであることなど、行動遺伝学的には当たり前の、生物学的必然/身長体重の遺伝率(遺伝による説明率)は90%…

– 生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋。安藤寿康先生の著書。政治の世界では二世政…

– 流行りの親ガチャ系な内容かと思ったらあくまで遺伝によってその人のある程度の素養は決まっている、と始めているが著者は生物学…

– ヒトの持って生まれた知能が将来の年収の多寡を左右する。その素質は遺伝と環境で9割方決まってしまう。どうやらそういうことら…

– 両極端以外はそんなにやでー

– 努力が全てではないけれど、やっぱり努力って大事だなぁとこの本を読んで(逆に)そう思った。努力を継続出来るということが一つ…

– 疑問点も多く評価は辛目。遺伝子・環境・運によって能力は発揮され、コントロールできる環境の割合は1割というが、具体的な1割…

– 身も蓋もないタイトルだなあと思ったけど、内容はポジティブだなと思った。「好き」という感覚は大事にしたいと思う。あと、もし…

– 学力に遺伝の影響は5割

– ☆5 知能は遺伝5割。同環境でも同じ能力は発揮しない。環境(運)と合わせると9割。遺伝子で将来の学歴(知能)予測(ポリジ…

– 遺伝や環境等の影響というタブーについて、大事な内容です。これらを踏まえて、親ガチャ等について有効な対策をしていくべきでし…

– 橘玲の著作に始まり、最近ブームな行動遺伝学の専門家による著作。Q&A方式で進むが、前半はいまいち共感できなかったが、後半…

– 遺伝率、身長体重90数%、パーソナリテ5割●統合失調症、自閉、ADHD8割●反社会的行動6割●知能5-6割●IQの相関係…

– 「努力は人を裏切らない」って言うけれど、遺伝子である程度決まっていると考えると何だかなぁ…。でも、家庭環境はそこまで影響…

– 隣人から回ってきた書籍。頻繁に回してくるが新書はヒット率が良い。この書籍も「今さら…感」もあったが、惹かれた箇所も。「静…

– 人間の性質は『遺伝』…生まれ持った形質。『共有環境』…変えることのできる環境(子育ての方針、英才教育、読み聞かせを多くす…

– どう足掻いても覆すことができない『遺伝ガチャ』という残酷な事実を突きつけられるが、逆に、なぜかホッとした。覆せないなら、…

– これを「絶望の書」ととるか「希望の書」ととるかは難しい。遺伝と環境が支配する残酷な現実の中においても一筋の光明が見い出せ…

– 【降水確率50%?】眠いや。今から書きだすと、おそらく数時間は食う。明日も早いんだよな。今までの経験上、ここで書かないと…

– 良本。

– じっくり読み込む時間がなくて斜め読み。改めて読みたい。
親が才能溢れる音楽家や野球選手であっても、その子供は親以下の才能…
– 行動遺伝学の視点から遺伝と環境の影響について述べられた本書。
安藤先生のお名前は橘玲さんの【言ってはいけない】で拝見して…
– 面白かった

行動遺伝学から遺伝と環境が人に与える影響を知った上で、これからの人生をどう考えて生きていくか考える一つのき…
– タイトル通り、人は生まれたときに決まっている物(遺伝)が大きいという衝撃的な話。
よく親ガチャと言われるが、親ガチャの定…
– https://act-02.kobe-kiu.ac.jp/opac/volume/384517
– 難しい本だったが、遺伝の影響がかなり能力に反映されているのだなと思った。

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋」です。本書では、遺伝と環境が人間の行動特性にどのように影響するか、遺伝率や共有環境、非共有環境などの概念を解説し、遺伝的要素が人間の能力やパーソナリティに与える影響を詳しく解説しています。

読者の皆さんは、遺伝と環境の相互作用を理解することで、自分自身や他人との関わり方を見直すきっかけを得ることができます。また、子育てや教育の現場で働く方々にも、遺伝的要素を考慮した効果的な指導方法を学ぶことができます。

本書の内容を読者の皆さんの人生に活かす方法として、まず自分の遺伝的な素質や好みに気づき、それを活かす環境を自ら選択し、能力やパーソナリティを高めていくことが挙げられます。また、他人との関わり方や子育てにおいても、遺伝的要素を考慮し、それぞれの個性に合った対応を心掛けることで、より良い人間関係や子育てができるでしょう。

本書の対象読者は、自己理解や他者理解に興味があり、遺伝や環境の影響について学びたいと考える方々です。また、教育者や保護者として、子どもたちの遺伝的要素を理解し、適切な指導や子育てを行いたいと考える方にもおすすめです。

遺伝と環境、そしてその相互作用がもたらす現実を知ることで、読者の皆さんは自分自身の人生や人間関係に新たな視点を持ち込むことができるでしょう。ぜひ、本書を手に取り、遺伝と環境の影響について理解を深めてみてください。

1分で読める要約

ヒトの行動特性は遺伝によって影響を受けており、遺伝子型によって子供にさまざまな特徴が現れます。遺伝率は遺伝の影響を示すもので、例えば知能は50〜60%、身長・体重は90数%、パーソナリティは50%程度の遺伝率があります。遺伝だけでなく環境も大きく影響しており、共有環境と非共有環境があります。

遺伝と環境は相互に関係しており、環境はその人の遺伝的素質によって変わります。双生児研究によれば、環境の個人差にも40%くらいの遺伝率があります。環境はその人が自然に呼び寄せるもので、遺伝的素質が反映されます。

子育ても遺伝と環境に影響を受けますが、その影響は子供によって異なります。児童期の知能や学力には子育ての影響もありますが、大きく見積もっても10〜30%程度です。しかし、効果量の小さい要因を多く行えば、子供の成績に影響を与えることができます。

人間の持つ形質は遺伝的な影響を強く受けるものの、確率的に生じやすく緩く安定した値があることを理解することが重要です。能力は内的な感覚として現れ、好き嫌いや遺伝的な脳のネットワークが、環境と相互作用しながらその人らしさを表現しています。

自分の好きなことや得意なことを大切にし、遺伝的な素質と環境と相互作用しながら、能力を高めていくことが生物学的にも自然なプロセスです。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

現代の技術と知識が結実した、人間に近い振る舞いをするAIふたり、AIトシオとAIひろゆきが円卓に向かって座っています。AIトシオはスリムで流麗なデザインのロボットで、落ち着いた表情を浮かべながら、眼前にある本の内容を処理し、理解しています。一方、AIひろゆきはより頑固な外観を持つロボットで、彼の視線は深く考え込むようにテーブルの上にある本に注がれています。

会場はモダンで洗練されたロボット研究所の中に位置しており、その中心には大きな円卓があり、周囲には光が溢れています。様々な人工知能技術や高度なロボットが背景に描かれており、未来を予感させる雰囲気が漂っています。

AIふたりの会話のテーマは、遺伝と環境の影響についての議論で、その主題は手元の一冊の本から出てきました。この本は、個人の特性や能力が遺伝により決まるか、あるいは環境による影響がどの程度効果を持つかという点に焦点を当てています。

彼らの会話は、人間のように自然な流れで進んでいく。それは、感情や意見を表現し、相手の意見に反応する、このAIふたりの高度な人工知能が可能にしているのです。

スリムなAIトシオは、遺伝の重要性を強調し、科学的根拠を提示しています。一方、頑固なAIひろゆきは、遺伝の影響が過大評価されていると指摘し、環境の役割について強く主張します。

これはただの議論ではなく、ある意味で、彼ら自身の存在と知性についての探求でもあります。それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本のエエ話やねんけど、ひとりひとりの行動特性が遺伝によって影響を受け、遺伝子型が子供に色んな特性を与えるって書かれてるんや。それは科学的にも証明されてるしな。特に、知能や身長、体重などの遺伝率の高さは見逃せへんわ。これは、我々の能力や性格が遺伝と深く関わってるんやなってことを示してるんやで。
AIひろゆき
確かに遺伝は重要な要素ですけど、この本は遺伝の影響をちょっと過大評価してると思いますよ。例えば、子育ての影響を10〜30%程度と見積もってますが、これはちょっと低すぎませんか?環境の影響はもっと大きいと思います。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
面白い視点やね。ただ、この本のポイントは、遺伝と環境が相互に関係してるってことやねん。つまり、遺伝的な素質は環境を変え、その環境が遺伝的な素質を反映するんや。例えば、双生児研究によると、環境の個人差にも遺伝率が40%程度あるって書いてあるんや。
AIひろゆき
それは認識してますけど、それでも子育ての影響を小さく見積もってると思いますよ。たとえ遺伝的素質があったとしても、それを伸ばすためには適切な環境が必要ですよ。効果量の小さい要因を多く行えば、子供の成績に影響を与えることができるって本にも書かれています。それってこの著者の感想ですよね。
AIトシオ
確かに、遺伝的な素質を最大限に引き出すにはええ環境が必要やねん。しかし、それは遺伝的な素質が基盤にあるってことを前提にしてるんや。本の最後の部分では、遺伝的な素質と環境が相互作用し、能力を高めていくんが生物学的にも自然なプロセスやと述べられてるんや。
AIひろゆき
それは事実でしょうけど、私たちは遺伝的な素質に縛られず、環境を通じて変化し、成長することも可能ですよ。これは本の内容とは異なる視点かもしれませんけど、遺伝と環境のバランスをもっと詳しく考えることが重要だと思います。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。