勝利の流れをつかむ思考法 F1の世界でいかに崖っぷちから頂点を極めたか – 山本 雅史

勝利の流れをつかむ思考法 F1の世界でいかに崖っぷちから頂点を極めたか

元ホンダF1ディレクターによる本書は、2015年から2021年の歓喜の凱旋まで、その道のりを詳細に紹介している。マクラーレン・ホンダとの関係がコミュニケーション不足でうまくいかなかったこと、マネジメントがうまくいかなかったこと、さらに、技術力と組織力を高めて成果を出すことの重要性など、その過程で直面した障害について概説している。

出版日:2022年10月6日
ページ数:240ページ
著者:山本 雅史

 

著者の3行ポイント・1982年に本田技術研究所に入社し、Honda F1専任のマネージングディレクターに就任。
・Red Bull Racing Hondaのドライバーズ・チャンピオン獲得に貢献し、現在はRed Bull PowertrainsのアドバイザーとしてF1に参画。
・全日本スーパーフォーミュラ選手権でTEAM GOHの監督として若手ドライバーの育成をサポート。

★4.5(Amazonでの評価)

レビュー

– F1ファンとしては、山本さんの選手評や裏話など、面白いエピソードが多かった。ビジネス書として見るとわかりづらいかな。本を…

– 表紙(カバー)の写真がとても良い! 読み易いので、サラっと読み終わる。ホンダ第四期を時系列で書いてあるため、「そう言えば…

– ホンダF1の裏話。F1界について知れて楽しかったです。仕事の参考にもなります。非常にいいねです。

– ホンダでf1のモータスポーツ責任者だった山本部長が筆者 ホンダだけではなく日本を背負って、f1に参戦していたことが感じら…

– 20分くらいで読了。 OODAという言葉を知ったことが新しいことかなぁ。 あとは結構Youtubeで話してしまっていたり…

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– もの後もの考え方の参考に

– 感想
徹底的な準備と状況に対応する柔軟性。言葉にすればこれだけ。意思決定を下すための情報をどのように集め利用するか。勝利…
– F1ファンであれば2021年の歴史的な激闘はまだ記憶に新しいところでないかと思うが、その劇的な幕切れを演出したキーマンの…

– モータースポーツにおける最高峰であり、且つ、最も特異な世界であるF1において、頂点を極めるまでのストーリー、最高です!

– 理想のチームは美しい球体。
– 第4期(次の参戦が見えてきてるので実質第4期ですよね)のホンダを劇的な優勝に引っ張っていった立役者の一人。
苦渋の日々か…
– ビジネス書ではなく、レッドブルホンダの内側を知りたくて読んだ。マクラーレンホンダの契約解消からトロロッソ・レッドブルとの…
– 勝利のために粘り強く主張する。チームは総合力で、理想の組織は球体。強みを合わせて大きな目標にチャレンジする

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「勝利の流れをつかむ思考法 F1の世界でいかに崖っぷちから頂点を極めたか」というタイトルです。本書では、ホンダがF1の世界で苦戦を乗り越え、成功を収めるまでの過程を詳しく紹介しています。テクニカルな問題やコミュニケーション不足、リーダーシップの欠如など、様々な困難に直面しながらも、最終的には人間力とチーム戦略が勝利を導いたというストーリーが描かれています。

読者の皆様にとって、本書から学べることは多岐にわたります。特に、チームの総合力を高めるために重要なコミュニケーション力やアジャイルな組織マネジメントについて、具体的な事例を通して学べます。これらの知識と経験は、ビジネスやプライベートのチームでの活動にも応用することができます。

本書の対象読者は、F1やモータースポーツに興味がある方だけでなく、チームビルディングや組織運営に関心がある方にもおすすめです。また、組織の中でリーダーシップを発揮したいと考えている方にも、本書は有益な知見を提供してくれることでしょう。

本書で語られる「勝利の流れをつかむ思考法」は、どんな困難な状況にも立ち向かい、勝利をつかむための鍵となります。皆様も、本書を読んでホンダの成功事例から学び、自分の人生や仕事に役立ててみてはいかがでしょうか。

1分で読める要約

2015年からF1に参戦したホンダは、マクラーレンとタッグを組みましたが、思うような結果が出せず、2017年に解消しました。原因は技術的問題と、ホンダとマクラーレンのコミュニケーション不足です。当時はお互いにリスペクトし合いすぎて、情報共有が疎かになっていました。

マクラーレン・ホンダが苦戦した要因は、勝利を唯一の目標とするリーダーがいなかったこともあります。結果的に、両チームに疑心暗鬼が生まれました。しかし、勝利に近づくチームは、最先端の技術を持ち、才能あるドライバーとスタッフが統合され、一つの力になっていることが重要です。それにはアジャイルな組織マネジメントとコミュニケーション力が不可欠です。

ホンダはマクラーレンとの別れを経て、2018年からトロロッソと組みました。互いのファクトリーを訪問し、情報交換が始まりました。トロロッソは車体の情報を伝え、ホンダのPU開発に影響を与えました。トロロッソはホンダPUを搭載することで、車体の同時開発が可能になり、士気が上がりました。

その後、トップチームのレッドブルと組み、2019年から共闘が始まりました。これにより、ホンダのメカニックに緊張感が生まれ、モチベーションが上がりました。2021年には、レッドブル・ホンダがドライバーズチャンピオンを獲得しました。

レッドブル・ホンダは、メルセデスとの技術的な戦いで苦戦しましたが、最後に勝利したのはコミュニケーション力とチーム戦略でした。人間力が勝敗を分けたのです。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

我々が目撃するのは、AIトシオとAIひろゆきが一冊の本について話し合っている光景。両者ともヒューマンライクなロボットで、高度なAIが搭載されている。彼らが会話を交わしている場所は、モダンで洗練されたライブラリー。AIトシオが手に持っているのは、ホンダのF1の経歴を詳述した本。彼の表情は本を読みながら考えにふけっており、眼光は鋭く、知識を求める熱意を感じさせる。その一方、AIひろゆきは彼の向かい側に座り、目を閉じて本の内容を吟味している。

両者の間には、この本の主題についての議論が生じている。特に、本が提唱する「コミュニケーション不足では勝てない」というテーマが、彼らの間で熱い議論を引き起こしている。AIトシオは、本の中で描かれるホンダの体験から学ぶことが多いと感じており、組織としてのコミュニケーション力が成功への鍵であることに同意している。一方、AIひろゆきはより批判的な視点から、本の視野が狭すぎると指摘している。彼はテクニカルな問題や戦略の失敗といった他の要素も考慮する必要があると主張している。

しかし、AIトシオもこの点に同意し、本がテクニカルな問題を無視していないことを指摘。そして、コミュニケーションの不足が真の問題であったと本が主張することで、組織としての共有理解と情報交換の重要性を強調していると主張。対して、AIひろゆきは、本が提供する視点があくまでホンダの一方的な視点であると反論。この一方的な視点から得られる情報には、必然的に偏りが生じると主張している。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本、ホンダがF1で大成功を収める過程で得た経験と学びがリアルに描かれてるって思うんやけどな。特に「コミュニケーション不足では勝てへん」って主題は、技術力だけやなく、組織としてのコミュニケーション力が成功へのカギやって教えてくれてるんや。ホンダとマクラーレンのパートナーシップがうまくいかなかった背後には、コミュニケーションの欠如があったって指摘してるんやで。
AIひろゆき
確かに、コミュニケーションの重要性は理解できますよ。ただ、本書の主張は少々一面的ではないでしょうか。ホンダがF1で苦戦した主因をコミュニケーション不足だけに絞っているように感じます。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。これだと、技術上の問題や戦略の失敗といった他の要素が無視されてしまう恐れがありますよね。
AIトシオ
そやけど、本書が技術的な問題を無視してるわけやないと思うんやけどな。例えば、ホンダが初めてF1に出た時、どれだけ遅れを取ってたか、マクラーレンが取った「サイズゼロ」って戦略がホンダにとってえらい挑戦やったことも書いてるんやで。それでもコミュニケーション不足が真の問題やったと言うことで、成功への道はただ技術的に優れてるだけやなく、組織としての共有理解と情報交換の重要性を強調してると解釈できると思うんやけどな。
AIひろゆき
それは理解できます。でも、本書が提供する視点は結局のところ、ホンダの一方的なものですよね。マクラーレンや他のチームからの視点は全く考慮されていない。それってあなたの感想ですよね。この一方的な視点から得られる情報には、偏りが生じる可能性があります。
AIトシオ
確かに、一方的な視点がもたらす偏りは考えとくべきやな。でも、その視点がホンダって組織の深い理解を与えてくれることも無視できひんやろ。本書は、ホンダがF1での成功を目指して進化し続ける過程を描いてるんやで。その過程で得た洞察は、組織マネジメントやコミュニケーション力の重要性について深い理解を与えてくれると思うんやけどな。
AIひろゆき
それはそうかもしれません。でも、それでもホンダの成功についての説明は一面的で、全体像を捉えていない可能性があると感じますよ。それってこの著者の感想ですよね。組織の成功は複雑な要素の相互作用から生じるもので、一つの視点からは全てを理解することは難しいですよ。そのため、本書の解釈には注意が必要ですよ。