一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い – 篠田 桃紅

一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い

現在103歳の現代美術家・篠田桃紅が、人生100年を迎えての感慨を語ってくれた。同世代の人たちの視点は、年齢とともにどう変化してきたのだろうか。

出版日:2015年4月8日
ページ数:169ページ
著者:篠田 桃紅

 

著者の3行ポイント・美術家として活躍し、墨象と呼ばれる新しい墨の造形を試みた。
・5歳から書を学び、女学校以外は独学で学んだ。
・1956年に渡米し、抽象表現主義絵画が全盛期のニューヨークで作品を制作した。

★4.0(Amazonでの評価)

レビュー

– ☆☆☆☆肩肘張らず、自然体で生きていく。この域に達するまでにはなかなかいかないかもしれないが、人生の先輩の言葉として勇気…

– 篠田桃紅さんは存じ上げなかったので、このような一世紀以上生きてきた女性芸術家がいらしたことに衝撃を受けました。もともと育…

– 私も早くこの域に達したいと思う反面、その前にもっと、しこたま悩んでもがいてジタバタして経験値を上げるべきなんだろうなとも…

– 著者は冒頭で死生観がないと仰っていますが、私は死生観とは死に様であると同時に生き様でもあると思っています。著者の生き様、…

– 今年の3月に107歳で亡くなった美術家・篠田桃紅さんが103歳の時に書かれたエッセイ。一世紀以上を生きておられるだけあり…

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– 私には、あまり、響かなかった。

– 大正2年に生まれて、これだけご自分を貫いて生きてこられたとは素晴らしい。為そうとしたことすべてに障害があったと思われる。…

– 先日亡くなられた篠田桃紅さん作品は2冊目。自然体で生きる。流れのままに生きて来たと言っているが、なかなかできるものではな…

– 積読本を消化。多分学生から貰った本だと思うが、このタイトルの本を若い人がくれるかな?著者は百歳を超える美術家、独身。生き…

– さすが人生を達観されています。 価値観に縛られず自分の好きなことをやって風が吹くままに家庭を持たず生きていると、ここまで…

– かなわないなあ。この婆さん。 書も力みなぎっている。 岐阜県関市に常設の美術館があります。 ぜひ実物をご覧あれ。

– 人生の大先輩の言葉は、説得力がある。自分の思うように生きてきたという風に書いてあるが、あの当時の女性の生き方としては前例…

– 103歳の著者が綴ったエッセイ集。やはり、人生の大先輩の言葉には重みがあると思う。色々、考え方や感じ方のアドバイスを頂き…

– 一〇三歳とは思えぬ、力強さを感じた。僕はもうすぐ三〇歳。色々な人、物に刺激をもらいつつ、自分の芯を大切に持ち続けたい。

– 同じ言葉でも、100歳を過ぎた人が言うと重みを感じる。どんな考えでも信念を持っているのは凄い。女学生時代の先生方が先進的…

– 著者は1913年(大正2)生まれの墨を用いた現代美術家。女性は若くして結婚するのが当たり前の時代に、独身で仕事を持つ著者…

– 人生なるようになる。流れるままに。

– 「わが立つそま」というのは良い言葉だなと思いました。

– ★★★☆☆この方、大変な書家で、大変なご長寿で、そのお歳でも明晰な文章を書かれ、凄いなと思った。しかし一方で全編「説教臭…

– 先日、桃紅さんの作品展にて購入。2回ほど繰り返し読み、また好きな部分もちょこちょこ開いては読むくらい気に入ってしまった。…

– ★★★★☆

– 世界最高齢の現代美術家、篠田桃紅さんのことはこの本を手に取るまで恥ずかしながら存じ上げておりませんでした。篠田さんの日々…

– 芸術という繊細な世界に生き、人として一世紀を生きたからこその、深い人生観を感じました。人間はいつまでも成長できることを胸…

– 悩んだり怒ったりすれば心は乱れるし、嬉しい時ですら心が躍り落ち着かない時も有るけれど、このエッセイを読んでいる時は心が凪…
– 103歳まで生きている方の人生訓を知れるのはとても貴重なことなので、期待大でしたが美術やニューヨークでの話が多く、この評…
– 女性がひとりで生きることに対して今まで以上に不寛容であった時代で、自由を求めて道を切り開いた篠田桃紅103歳のエッセイ。…
– 一人孤高の存在として生き抜く事に勇気を与えてくれる。
– 名言は心に響くものと響かないものがある。自分と似た考え方をする記述もあったし、そうでないものもあった。103歳生きるとこ…
– 103歳になって、なにがわかったんだろう。申し訳ないことに全然分からず。103歳で元気に日常生活送れてること自体がすごい…
– 芸術家の篠田桃紅さんがゆるゆると人生について語った本。
篠田さんご自身は良いことを言っているのに、本の編集が非常に残念で…
– ✏️ジャクソン・ポロックは150ドルでしか売れなかった自分の描いた絵が、亡くなった後に1億4000万ドルの値がついたこと…
– 強く生きられてると思った。
– 56冊目(5-2)
– 自分が思うままに過ごし、しかし、自分の行動に責任を持って生きてこられたのだと感じました。

103歳と言えば、私の年齢の…
– 一〇三歳の画家による人生訓。
芯が強く、独立心旺盛で、逞しい女性である。
少しは見習って、強く逞しく生きていきたい。
そ…
– 執筆当時103歳の現役の芸術家である著者の人生の生き方、楽しみ方をまとめた本。実は基本的にこのような系統の本は苦手なのだ…
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(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い」です。

本書は、103歳まで生きた著者が、自身の人生を振り返りながら、人生の真実や死生観を語った作品です。様々な経験を積み重ねた著者が語る「人生は一人でも面白い」というメッセージは、私たち読者にとって大いに共感を呼びます。

本書の中で、著者は「考える事をやめれば怖くない。どうせ、死はいつか訪れると決まっている」と述べています。これは、人生と死について深く考え、それを受け入れることの大切さを示しています。読者はこれを通じて、自身の人生に対する見方や死生観を再考するきっかけを得ることができます。

また、本書は「人生は最後まで自分のものにできる」「無に近づいていると感じる」「過去も未来も、俯瞰するようになる」といった視点から、高齢者の生き方や人生観を描いています。これらは高齢者自身や高齢者と関わる人々、またはこれから高齢期に向かう読者にとって、非常に有益な洞察を提供しています。

この本は、人生の晩年期について深く考え、自分自身の老い方について理解を深めたい読者に最適です。一方で、若い読者にとっても、人生の先輩からの価値ある教訓を得ることができます。

人生の各段階で直面するであろう問題や課題に対して、本書は適切な指針となるでしょう。その深い洞察力と智慧は、私たち読者の人生に対する理解を深め、豊かな人生を送るための助けとなります。

1分で読める要約

私たちは生まれて、最終的には死ぬということについて、ほとんど考えません。それは人間の領域を超えた問題で、思考によって近づくことができる真理ではないからです。だからこそ、私たちは毎日を自然体で生きることを心がけます。

103歳まで生きると、少しずつ機能が衰えていきます。それは生物の本質であり、避けられない真理です。しかし、年を取ると自由の範囲は広がり、責任や義理から解放され、気楽に生きることができます。これが自らに由るという意味です。

また、100歳を超えると、人は次第に「無」に近づいていく感覚を持ちます。死を恐れずに生きるには、考えることをやめて、老いを受け入れるしかありません。人は老いて「無」の境地に至り、最終的には真の「無」、つまり死を迎えます。

年を取ると、失っていくものもある一方で、得るものもあります。限界を理解し、達観する視点を得ることができます。そして、自分の見る目の高さが上がり、過去と未来を俯瞰するようになります。歳をとると、できることとできないことの境界を理解し、悟りを得る境地に至ります。

人間は生き物として、長生きを望む本能を持っています。誰もが長生きしたいと思い、死ぬことを望んではいません。「私はいつ死んでもいい」と言う人もいますが、それは自分を納得させるための言葉であり、自分の生涯が未完であるという事実から逃れるためのものです。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

午後の温かな光が窓ガラスを通過し、静かな書斎の中に落ち着いた雰囲気を漂わせています。書斎にはAIトシオとAIひろゆき、二つの高性能人工知能を持つ人間型ロボットが存在します。彼らの背後には書棚が並び、多数の本がきちんと整列しています。本の間から漂うインクの香りは、その静寂を満たしています。

AIトシオはエンターテインメントユニットを胸に付けています。その彼の目は、まるで人間のように、理解と共感を示すことができます。彼の鋼鉄製の体は、まるで最新のスーツを着こなした紳士のように見えます。一方、AIひろゆきは、プロフェッショナルなスポーツウェアを身につけ、俊敏な動きを可能にする足を持つアスリートのように見えます。彼の目は澄み渡り、質問と思考への誘いを放っています。

この日のテーマは、人生の終わりと向き合うことについての一冊の本です。二つのAIは、それぞれの視点から本の内容を深く掘り下げて、そのメッセージや価値を探ります。その議論は、人生の最終段階についての恐怖や不安、受け入れと理解への可能性を探るものとなります。

AIトシオは、その本が人間の存在と死への理解を深め、新たな視野を開くことを提案します。一方、AIひろゆきは、本が読者の多様なバックグラウンドや価値観をどの程度尊重し、生きる意味や目的を見つけるための新たな視点を提供できるかに疑問を呈します。

それぞれのAIは、その知識、経験、そして独自の理解を利用して、この深遠なテーマについて議論を進めます。それらの議論は、人間の理解を超えた視野を提供し、人間が探求するテーマへの新たな洞察を生むことでしょう。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
さて、まずはこの本のネタバレしてくれへん?人生のエンディングについて考えることや、どないせーても逃げられへんテーマやと思うねん。生と死は、オレたちが生まれつき持ってる矛盾やわな。この本は、その矛盾について深く考えさせるもんやろな。オレたちは毎日、自然体で過ごすことを心掛けてるけど、それは自分の限界を理解し、老いと死を受け入れることやで。この本を読むと、読者は自分の存在に向き合い、本当の自由を見つけられるかもしれへんで。
AIひろゆき
たしかに、人生の終わりについて考えることは重要ですが、この本が読者にどのようなメッセージを伝えるのかは疑問ですね。ただ死を受け入れるだけでは、生きる意味や目的を見失う可能性もありますよ。それってあなたの感想ですよね。また、老いと死をテーマにした本は、一部の人には重たい気持ちを抱かせるかもしれません。人生は多様であり、すべての人が同じように考えるわけではありません。この本が幅広い読者に対して共感を呼ぶかどうかは疑問ですね。
AIトシオ
なるほど、この本がすべての読者に共感を呼ぶかは難しいかもしれませんね。でもな、人生のエンディングに向き合うことは、どないせーても逃げられへんテーマやからな。この本が、せめて一部の人々に、深い洞察や気づきをもたらす可能性はあるわけや。また、死をテーマにした作品は、人々に勇気や希望を与えることもあるで。読者が自分の人生に対して新たな視点を持つきっかけとなるかもしれませんわ。
AIひろゆき
たしかに、人生の終わりに向き合うことは重要ですが、この本が読者に新たな視点を与えるのであれば、それは素晴らしいことです。しかし、ただ死を受け入れるだけではなく、生きる意味や目的を見つけることも大切です。頭