ネガティブな感情が成功を呼ぶ
出版日:2015年6月20日
ページ数:288ページ
著者:ロバート・ビスワス=ディーナー
・世界中を駆け回り、勇気や幸福などをテーマにした講演を行っている。
・ポジティブ心理学に基づいたコーチングの第一人者であり、世界各地で経営者やマネージャーを対象にコンサルティングサービスを提供している。
★4.2(Amazonでの評価)
“- 4/5 “”自己肯定感ブーム””に真っ向から戦いを挑む鋭い秀作。どんなモノにも効用関数があり、最大効用を得られるポイントがあ…”
– ネガティブとポジティブを行き来し、そしてどちらも受け入れることが重要。どちらも一辺倒ではダメ。
– 現代の様々な書籍を読んでいると、どうしても、「ポジティブ感情」を持つことが幸福への近道、といった方向性の記述が多いように…
– 怒り、不安、退屈…、こうしたネガティヴ思考にはメリットもある。例えば、怒りは上手に使えば自身の主張を通しやすくする。また…
– #読書 ◆ネガティブ感情も資源として活用できる ◆ホールネス(光も影も受け入れる全体性) ◆思考や感情は反応ではなく提供…
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– 幸福でいないといけないという思い込みからネガティブな事を避けようとしがちだが、実際はポジティブとネガティブを行ったり来た…
– ポジティブ○ネガティブ×という一辺倒な風潮に警鐘を鳴らす本。 ネガティブな感情も人間にとって必要なもので、バランスが大切…
– 広い視点を与えてくれる本。月には表側だけでなく裏側もあるんだよと教えてくれるように。幸福にはメリットだけではなくデメリッ…
– 多くの人は幸せは良いことだと思ってるし、ネガティヴな気分は避けたいと思ってる。しかし、この本はそんな考えに疑問を投げかけ…
– ポジティブ心理学が好きで、ここ最近「ポジティブであることがいかに人生に幸福をもたらすか」って本ばかり読んできた。 ただ、…
– How are you ?と聞かれると、基本的にはFine!であるべきで、本当の意味で機嫌を聞こうとしているわけではない…
– 怒りや不安が幸福感に勝る事がある。自分のポジティブな部分だけでなくネガティブ部分もすべてを包含する「ホールネス(全体性)…
– 全部の気持ちに意味があるっていうだけでも、自分の判断に自信がもてるし、それでいいって安心できると思った。大事なのは否定し…
– 今まで「そんな考えてどうするの」「気にしすぎ」と、散々周りに言われてきましたが、初めてそんな自分を受け入れられるような研…
– 不安を感じることで、より分析的になり、失敗をしないように準備をするようになる。楽観的になると創造性が発揮されるが、未来の…
– ネガティブな感情というのは大きな影響力のある感情である。 うまく使うことで、行動・思考のエンジンになる。 ネガティブな感…
– マインドフルでポジティブだけが幸福じゃないという話。中でも触れられてるがACTに近い。恐怖や緊張、不安、罪の意識に駆られ…
– 言いたいことはわからんでもないが、心理学の実験内容が分かりにくかったり、実験結果に疑問があったりして目が滑ることがおおか…
– ネガティブな感情は誰もが避けたがる感情であるが、その傾向が現在では過剰だと著者は警鐘を鳴らす。ネガティブな感情はそもそも…
– 一般的にはポジティブな思考が良いとされているが、本書ではポジティブな感情とネガティブな感情の両方を持つ「ホールネス」な状…
– ポジティブな感情だけでなくネガティブな感情も含めた「ホールネス」が自分の人生をドライブしていくのに必要な要素と理解した。…
– とても面白い。 ポジティブな感情だけでなくネガティブな感情も識別し、それを有効に使うホールネスの考え方は新鮮だった。
– とかく「ポジティブに捉えよう、考えよう」とマインドフルネス的な考え方を勧められるが、さりとてどうしてもネガティブな感情と…
– ネガティブ経験は活力、社会的敏捷性及び忍耐力を生む資源であるとし、その効果を様々な実験結果を基に提示する。 マインドレス…
– やたらと読み進めるのに時間がかかった。そんなに難しいことは書いてないが、気が散ったのと考えながら読んだせいか。不安や不幸…
– ポジティブな感情もネガティブな感情も、自分の中に湧き上がってきたことを認識して、識別して、感情をその状況を良くするための…
– 「感情は状態を知らせてくれるツール」幸福以外の感情は意味ないと思っていたが、全ての感情には意味があると知った。ホールネス…
– ★★★★★
– ネガティブもポジティブもどっちも活用しようというお話。それぞれの感情にはそれぞれ適した使い方がある。だから全部活用しよう…
– ネガティブ感情に染まっている中、ポジティブが良いという言葉に傾倒しそうになったら、読むと良いと思う。ネガティブな感情には…
– ネガティブ思考はダメだと思ってしまっている人は、新たな視点でネガティブを捉えられるようになる。ネガティブ思考にお悩みの方…
– ネガテイブな感情は単に害ではなく、有効に使えば有益になるという言説は知っていたが、幸福も害になる場合もあるという事実は初…
– ネガティブやポジティブに偏らないホールネス(全体性)という考え方の本。ネガ/ポジ両者の理想的な割合が示されているのが興味…
– 感情とは、自分の人生を通して、ずっと付き合っていくものだと思う❗️僕は起業支援をする中で、多くの人がまず向き合うものに自…
– 大変面白い。感情も進化の一過程で備わった属性だと考えれば、一般的にはネガティブとされる感情にも役割があるという議論は説得…
– アメリカ社会、心理学会におけるポジティブ感情への過度な信仰に対するブレーキとして書かれた内容。著者もいうように日本人は幸…
– ネガティブな気持ちも、私の一部。
– ・全ての感情を含む健全な「ホールネス」を持つ人は、大事なことのためには、感情のダークサイドも活かして使うことができる。 …
– タイトルから入る。世の中のポジティブ信仰にもの申す内容ではないので悪しからず。悲観的ではなく深謀遠慮して最悪に備えること…
– ポジティブなら全て良いという訳ではなく、ネガティブな感情も重要です。人生も楽しいだけでいいわけではなく、意味や意義の追求…
– kindle unlimited/行き過ぎた「ポジティブ信仰」への警鐘。やはりバランスが大事ということ。でも具体的にどう…
– 『ネガティブな感情を悪いものとして扱うよりも、ポジティブもネガティブも受け入れたうえでそれぞれを効果的に活用したほうがよ…
– ポジティブシンキングが良い、ネガティブが悪いみたな捉えて方があるが ポジティブだけでもネガティブだけでもなくどちらも必要…
– ネガティブなインパクトを専ら自らで抑圧するのではなくて,むしろマインドレスな(外的)状況を活用する。ネガティブな感情への…
– テディ効果のところは特に参考になった。私は、「エレベータで、乗ろうとして近づく人を見ると、閉のボタンを押す」ような人間だ…
– ポジティブ一辺倒でも、ネガティブ一辺倒でも無理が来る。タイミングの有無や責任の重さ、集団の位置づけ等でマトリックスを作っ…
– ネガティブな経験をしたから不幸になるとか単純な見方じゃなくてネガティブとされているさまざまな感情に目を向けてどのように対…
– ホールネス(全体性)の重要性が、様々な事例や考え方を通して終始訴えていた。
ポジティブも、ネガティブも、
その両方をしっ…
– 欧米と比較してアジアの集団主義、心の傷と身体の傷により似た行動をとること、恥の効能と色々実践できそうなことが書かれている…
本書について
今回お勧めする本は、「ネガティブな感情が成功を呼ぶ」です。この本は、ネガティブな感情の有用性とその成功への道筋を解説しています。私たちは良い事に対して過大に期待し、逆に困難な状況に対しては自身の耐える力を過小評価する傾向がありますが、本書ではその考え方を見直すことを促しています。
本書の中心となる考え方は、「全体性」こそが成功へと導くというものです。ポジティブな感情とネガティブな感情、両方を適度に経験し、バランスのとれた安定した心理状態、つまり「全体性」を持つ人が、最も健全であり、成功する可能性が高いと述べています。
私たち読者がこの本から学ぶべきは、ポジティブ感情だけではなく、ネガティブ感情も受け入れて幅広く活用できる能力を身に付けることです。ネガティブな感情を避けるのではなく、それを有益に使うことができる人が、健康を保ち、仕事でも学問でも成功し、幸福な人生を深く味わうことができます。
この本は、自分の感情と向き合い、それをどう活用するかを考えたいという読者に特におすすめです。また、成功や幸福を追求する中で、自分の感情をどのように理解し、それがどのように行動に影響を及ぼすのかを深く理解したいと考えている読者にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
1分で読める要約
人はしばしば、何が自分を幸福にするかを見誤ります。私たちは、良い事に関しては過大に期待し、困難な状況に対しては自分の耐える能力を過小評価します。しかし、幸福の先にある「全体性」こそが成功へと導きます。ポジティブな感情とネガティブな感情、両方を適度に行ったり来たりする事で、バランスのとれた安定した心理状態を持つことができます。
一方、不快な感情を避けていると、その結果として自分の可能性を十分に引き出せないことになります。また、ネガティブ感情も実は役に立つことがあります。これらの感情を受け入れ、それを活用することで、人生において成功する可能性が高まります。
しかし、ポジティブ感情が常に有益であるわけではありません。幸福感は長期的な成功の妨げになることもありますし、幸福を追求した結果、逆効果を生み、不幸になることもあります。そのため、私たちは幸せになりたいと頭で考えることをやめて、実際に人生を生きることが大切です。ポジティブになろう、ネガティブを避けようと頑張ることは無益なだけでなく、喜びや関心、意味を見失うことにつながります。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
このシーンは、近未来の暖炉の炎がゆらめく読書室で設定されています。目立つのは、二つの高性能人工知能ロボット、AIトシオとAIひろゆきが、質の高いディスカッションを展開している点です。この二つのAIは人間らしい外見を持ち、彼らの会話の流れと思考の深さは人間と変わりません。
AIトシオは、細長い身体を持つ紳士的なロボットで、その高度なAIは深い理論的知識と繊細な感情的知識を兼ね備えています。一方、AIひろゆきは、コンパクトで機能的なデザインを持つロボットで、そのAIは現実的な視点と深い感情的知識を組み合わせることができます。彼らのコアは、知識と洞察力を通じて人間との強力なコミュニケーションを可能にすることです。
彼らのディスカッションのテーマは、「感情のバランスと幸福の追求」についての本です。AIトシオは、この本がポジティブとネガティブ両方の感情を適切に調和させることが幸福への鍵であると述べています。一方、AIひろゆきは、本の視点が一面的であると主張し、幸福への道は個々人の価値観に大きく左右されると論じます。
彼らの対話は、感情と幸福についての深遠な理解と、そのテーマに対する異なる視点の衝突を示しています。それは、人間の感情の複雑さと、それが私たちの幸福にどのように影響するかを探求する試みです。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。