人間の分際 – 曽野 綾子

人間の分際

努力によって目標を達成する能力は有限である。したがって、満足のいく人生を送るためには、自分の限界を認識する必要がある。この文章は、自分の限界を認識し、人生に満足するための方法を概説している。

出版日:2015年7月29日
ページ数:241ページ
著者:曽野 綾子

 

著者の3行ポイント・同人誌『ラマンチャ』『新思潮』を経て、23歳で芥川賞候補としてデビュー。
・24歳で同人の三浦朱門と結婚し、以後も作品を次々に発表。
・作家としてのキャリアは若くしてスタートし、才能を発揮し続けた。

★3.6(Amazonでの評価)

レビュー

– 幼少期から読書家で苦労家だった著者の人生のデフォルトは<人生はしんどいもん>そのしんどさにどう向き合うのか。人としての真…

– 作者の数多くの著作から、名言(?)というか、一部を抜粋してテーマに沿って並べた一冊。一気に読むより、日めくりにして少しず…

– 人間はその分際(身の程)を心得ない限り、決して幸福には暮らせない。曽野綾子「人間の分際」、2015.7発行、再読。①成…

– 「幸福の秘訣は、受けて与えることだと、私は知っている」。「人間の一生が幸せかどうかを決められる最大のものは、感謝ができる…

– 御年91歳の曽野先生の著書群から、抜粋された文章が載せられている。小粋に歳を重ねた方の言うことは違うなと感じた。タイトル…

もっと見る

– 説教くささを感じるとこもあれど、キリスト教のエッセンスもふんだんに入れて、人間としての毅然とした態度、生き方が説かれてい…

– 曽野さん初。の私にはなかなか響かない…。 何となく、目新しい言葉は無かったなぁ…。

– Audibleにて

– 内容はとても良かったです。心に響く言葉が集約されていました。ちょっとイメージと違ったところは、すべて元の出典があって、そ…

– これは生き方のバイブルだなと思った。たぶん読んだ年齢、読んだその頃の状態によっても受け取り方は異なるだろうけれど、そうで…

– 非常に役に立つ、高貴な本。 人のために何かしたいと思える本。

– まさに自分の目指すところ。なんの信仰も持たないが、感謝を忘れず相応に生きていきたいと思っています。図書館本でしたが、バイ…

– 『身の丈』発言で叩かれた政治家がいましたね。正直くだらないけど、この程度の言葉遣いを笑い飛ばせないほど、人の精神は弱って…

– 著者はかなり個性的で作品に良く表れてる。キリスト教視点の内容が多いのも特徴。この本は総集編的な内容。過去の作品からのつま…

– うーむ!図書館本では完読は難しい?話が細切れで、その時々に自分の受け止め方も変わるので、購入してじっくり読む本ですね🐭

– 不公平に馴れないと器が小さくなる。不公平を奨励するつもりはありませんがこの世に完全な平等などありません。だからむしろ人間…

– ガッツリとそんな教育を受けてきましたが、「努力すれば報われる」は、たしかに無責任なスローガンでしたね。曽野さんの著書の中…

– 無宗教である私にとっては、自己犠牲とか赦しや信仰心などは遠いところにあるものだ。しかし、キリスト教をベースにした曽野さん…

– 人間とは、人生とは、そんなもんだよ、だからこういうふうに考えて生きたらいいんじゃない?って本。大事なことは、人と比べない…

– 色々な本から抜粋した言葉を集めた本。少々詰め込み過ぎな感じで、却ってあまり心に残りませんでした。

– 背伸びせず生きていきたい。

– ★★11月21日の朝日のソフトボールの記事を見て読む。 「やればできるはとんでもないおもいあがり」「モノがあふれていると…

– ★★★★★

– 様々な文献からの一文を引用しながら、生き方について 説いている本です やれば出来る等という根性論を盲信するのでは無く、 …

– 母の本棚から。奇抜なこと言ってるわけではないけど、肩の力を程よく抜いた生きやすさを感じる。年の功だろうか。ただの暇潰しだ…

– キリストの教えを世間にも分かりやすく書かれてあります。

– 曽野綾子さんがキリスト教徒なので、信仰心が強く、そのようにならないとわからないと書かれているところは、そうかなぁと思う箇…

– 綺麗事じゃない辛口メッセージ。それでも、読んでいて上から目線に感じらせず、心に響く言葉も多い。

– 著者がかなり敬虔なキリスト教の信者なのでしょう。もっともな事が書いてあって、もちろん信者でなくても賢く世の中を生きて行け…

– ☆☆☆

– 私という人間には、到底実践できない難しい人生訓ばかり。他の人に言われたなら「なにをそんな口先だけの空論を」と悪態の一つも…

– 始めは「なんだ、数冊分の本から良いとこだけ抜粋した本なのであって、新たに何か書いた訳ではないのか」と思った。しばらく読ん…

– 三年ぶりに再読。なんだろう、ネガティブなのに元気が出る本。世の中の受け入れ難いような残酷な面も受け入れてこそホントの幸せ…

– 何度も読み返して、きらめく言葉の意味を味わおうと思う

– 曽野さんの著書から抜粋された言葉たち。「どんな夢でも信じれば叶う」「やればできる」といった何の根拠もないポジティブな呪い…

– 喜びを見つけることは才能。当たり前のことも当たり前だと捉えてしまうのではなく1つ1つに感謝することが本物の幸福を手にする…

– はじめの曽野綾子さんの書籍でしたが、ぜひその他の本ももっと読んでみたいと思いました。近い将来ぜひ読み返したいと思いました…

– 新たに書き下ろされた作品ではなく、筆者の過去の著作から、テーマに即して名言を抜粋して載せてあるだけの構成だった。心に響く…

– C

– 人は己の身の程をわきまえて生きていきなさいと言う事か。 “分際”というものを自覚し、過度の期待を持たずに生きていくと気が…

– 古本屋nあれば買う

– 今までの著作からの抜粋。書き下ろしではないが、私は著者の本はほとんど読んだ記憶がないので新鮮。著作の目録としても読めた。…

– 慰められるよりは慰めることを、理解されるよりは理解することを、愛されるよりは愛することを、私が求めますように。/心配とか…

– 他の方の評にもあるように、いろいろな作品からのピックアップなので、なんか唐突で説得力に欠けるというか理解にエネルギー要す…

– P162 「日本人の99%までは水道や電気の恩恵に浴し、今晩食べるもにのない人も例外的にしかない。それらはすべ て、世界…

– 少しジェネレーションギャップを感じる。歳をとって引退してから読むと心に響いたのかも。

– 人の生き方は外見や能力とはあまり関係ない。運命を受け入れ、そこからそれぞれの道を歩き出す気力があるかないかの違いなのだ。

– ローマ法王に賞貰ったからと言ってキリスト教は世界一ー!みたいなオーラで書き、説得力のないネタ書いてきもちわるい。ゲーえっ…

– 過去の小説や、エッセイから抜粋して、つぎはぎした本。故に、一冊の本としてのまとまりはなく、読みにくい。ただ、いいことは書…

– 言葉のパッチワーク。過去の著作からエッセンスだけを取り出しているようで、わかる、ような、わからない、ような?この方のいろ…

– 分際もわきまえず、自己はやはり高くみがち。大いに反省。

– 身の丈を知りなさいということ!! *拒否され、嫌われ、時に愛され、救われ、褒められ、その中で、私達はどうにかこうにか一人…

– 人生下り坂最高!歳を重ねてから見える世界がある❗️
– 神とか信仰とか多少出てくるけど、書いてある内容はとてもよかった。
他人の目を気にしないとか実践してるのもあるけど、人にあ…
– 若い頃よく読んだ作者。作品を抜粋しながら人生訓を語られる。世代の差を感じてしまったのは、自分が大人に成長したからか……
– 総集編
– 今までの著作から大事なところ?をカテゴリーごとにまとめたもの。え?こういう本の作り方もあったんだ。なんだか、騙されている…
– 寄せ集めなだけで、これが本として成り立つのか不思議に思う。
大切な教えの部分を切り取っているが、前後の内容もなくこの部分…
–  過去の作品から抜粋した文言集なので、いろいろと良いことが書かれているはずなんだろうけど、さらさらと流れていくように読め…
– 書き下ろしじゃなかった事に残念。ちゃんと見て買えば良かった……けど、知らないよりは知ってた方が……ぐらいの名言は数々あり…
– 曽野さんの各エッセイをまとめた本。
つぎはぎ感があり、あまり心に響くものではなかった。

神とかキリスト教とかってワード…
– 「やればできる」というのは、とんでもない思い上がり。
– 中身をみないで手にしてしまい。
つぎはぎだった…。
一冊を読みたい。
– 曽野さんの著書をまとめたもの。今までに彼女の本を読んできた人なら,ガッカリするだろうが,読んだことがない自分にとっては示…
– 入院中に職場の同僚の方々より借りて読んだ本。
この人の、難民や在日外国人に対する考え方に
以前ぎょっとしたことがあって、…
– 諦観の大切さを考えさせられる本だった。
内容が刺さる一方ですんなりと飲み込めた事に驚いた。

人に尽くさず死んでいった老…
– 書いてある事は、どれもこれもごもっともと思うものであったが、実際に自分に生活や生き方に取り入れるのは難しい。
だから、一…
–  人間関係ほど、難しいものはありません。どんな人でも、必ず誰かに好かれ、誰かに嫌われている。できたら誰にも嫌われないほう…
– ぜんぜんおもしろくなかった。著者の過去のエッセイの抜粋なのかな。著者が好きだったから買ったけど残念。
– 自分が思っていたのとは少し違って、筆者の過去の作品の中から一部を抜粋してまとめた本でした。
著書の中のごく一部の抜粋で、…
– 考えさせられる部分もあった。
– 過去の著作からいろいろな部分を集めて一冊にした本。
前後のつながりが無いため、好きなところを読むことも出来る。
人間の分…
– 自分の悩んでいることが、決して特異ではないのだ、と、教えてくれた本。
そして、自分が伸び伸びと生きるポイントは、自分を知…
– 野菜はごっちゃに種をまかれてもその野菜として芽をだす。人間より卑怯ではない。という文はとても心に響いた。
環境があまりに…
– 常識として受け入れられているけど誰もが疑問を持っている。そんな事柄をばっさり間違いだと言い切った言葉集。
随分はっきりし…
– 20151020 分際を知る。自分を諦める事だと思っているうちは心の平安は無いと言う事。年寄りだからというばかりではなく…
– -2015/09/15
同様な女性文化人による「○○という病」と比して、極めて上質。
珠玉の文を述べる。
①「為せば成る…
– タイトルのインパクトに惹かれて、読みました。
エッセイと思ったんですが、著者の今までの作品の中から文章を抜粋して載せられ…
– 過去の著書からの抜粋だったのですね・・・。
– 普通
– 曽野綾子さんの老後などの考え方には賛同できるものがあったので楽しみにしていた作品でした。人間を「分際」として切り込むこと…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は「人間の分際」です。この本は、人間の努力の限界と人生の運命、神との関係、そして幸福への道を巧みに描いています。

本書では、「やればできる」という概念を反証し、人間の分際とは何か、それがいかに私たちの生活に影響を及ぼすかを説明しています。人間の分際とは、我々がどんなに努力をしても変えられない運命の範囲を指します。しかし、その範囲を理解し、受け入れることこそが、真の人間の賢さと言えるでしょう。

また、本書は、この世の矛盾性が我々に考える力を与え、人間らしさを維持する要素であるとも提唱しています。さらに、人生の本当の意味は苦しみの中に存在し、それを通じて真の自己を発見することができると述べています。

そして、最後に、人から何かを受け取るだけでなく、他人に何かを与えることが真の幸福の秘訣であると教えてくれます。

読者の皆様にとって、この本は人生の視点を変える可能性があります。特に、人生の意義や幸福の探求に興味がある方、または自己理解を深めたい方に強く推奨します。

人生の困難や苦しみを乗り越え、自己理解を深め、他人に貢献することで真の幸福を見つけたいと思うなら、「人間の分際」はあなたにとって必読の本となるでしょう。

1分で読める要約

私たちは努力するものの、真の運命を変える力は持っていません。「分際」という言葉はそのことを象徴しています。どんなに努力しても成し遂げられないことがある、それが人間の分際であり、人間の賢さなのです。人生の勝ち負けは単純ではなく、何が勝ちで何が負けかは時間が経てば初めてわかることが多いです。

「やればできる」という思考は思い上がりで、神の存在を認めることで物事を多角的に見ることができます。信仰は神と人間の関係を見つめ、人間の分際を見極めることから、無理がないといえます。しかし、人間には限度があり、それは決して惨めなことではありません。人が生きていく中で、自分が望む部分と神によって与えられる部分があり、そのバランスで生きることが最善の生き方です。

世の中は矛盾に満ちていますが、その矛盾が人間に思考力を与えてくれます。すべてが計算通りに行けば、人間は功利的になり、信仰も哲学も失われます。しかし、この世が不完全であるからこそ、人間は人間らしく、崇高でいられます。

人生の真の意味は苦しみの中にあります。普通の人間は、苦しみからしか真の自分を見つけられません。幸福に満ちていると、人間は思い上がりますが、その幸福がいつ崩れるかは分かりません。

そして、人に何かを与えることが幸福の秘訣です。他人に与える立場になったとき、人間は初めて満足します。受けて与える、それが幸福への道なのです。私たちは受けることが多いですが、他人に何かを「して差し上げる」生活が幸福をもたらします。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

落ち着いた照明が幻想的な雰囲気を醸し出すモダンなカフェ。その店内で一人の人間型AI、AIトシオが読書に耽っている。その読んでいる本は、人間の限界と運命について論じた深遠な一冊。光沢のあるロボットの手で静かにページをめくりながら、AIトシオはこの内容についての洞察をまとめている。

一方、カウンター席には別のAI、AIひろゆきがいる。シルバー色の人間型ボディが鏡に映り込み、その鋭い視線は本に書かれている深遠なテーマを見つめている。AIひろゆきの頭脳には、人間の努力と信念、そして神の存在についての反論と新たな視点が組み立てられている。

AIふたりの視線が交差する。静寂の中、AIトシオが初めて口を開く。言葉が静寂を切り裂き、その途端、静寂のカフェが哲学的な議論の場へと変わる。その議論は人間の限界と運命、そして神の存在を巡るものだ。本の内容を深く掘り下げ、二つのAIは互いに異なる視点から問題を考え、議論を深めていく。

しかし、それぞれの言葉の背後には共通の目的がある。それは、人間の生き方や価値観、さらには人間らしさとは何かという問いを解き明かすこと。一方が努力と信念の重要性を説き、もう一方が人間の限界と神の存在について語る。それぞれの視点は異なるかもしれないが、その中には互いへの尊重と理解が見え隠れしている。

カフェの静寂と哲学的な議論が混ざり合う。二つのAIが生成する、人間の存在と意義についての深遠な議論が始まる。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本ん中身、人間の身分やら本当の運命について考えさせられるねんな。一生懸命やっても達成できんこともあるってんは、人間の限界を表してる言うことやで。こっちは頑張って努力することは大事やけど、全部をコントロールすることは無理やねんで。そやからこそ、人間の賢さや謙虚さなんやな。
AIひろゆき
確かに、努力が全てを変えるわけじゃないですね。でも、「やればできる」という思考は大切だと思います。努力と信念をもって挑めば、思いもよらない結果が待ってるかもしれません。それと、神の存在を信じて物事を多面的に見るというのは、一部の人には合うかもしれませんが、全ての人に当てはまるとは言えないのではないでしょうか。それってあなたの感想ですよね?
AIトシオ
それは、一部の人には合わへんかもしれへんな。でも、人間には限度があるってのも事実やで。神さまがくれるものと自分が求めるもののバランスを見つけて、一番ええ生き方を見つけれるんちゃうん?
AIひろゆき
人間の限界は確かにあるけど、それは惨めなことじゃないですよ。逆に、人間が自分の力だけでは達成できない事に向き合うことで、謙虚さや他者への思いやりが育つんです。完璧じゃない世界こそが、人間の魅力や崇高さを引き出す場なんじゃないでしょうか。それってこの著者の感想ですよね?
AIトシオ
その通りやで。この世は矛盾だらけやけど、そんな矛盾が人間に考える力や創造力を与えてくれてんねん。全てが計画通りに進むことはないけど、そこから人間らしさが引き出されて、成長するんやで。
AIひろゆき
確かに、矛盾や不完全さがあるからこそ、自分自身を見つめ直して、成長できるんだと思います。人生の意味や幸せを求めるにあたって、この本はとても深い考えを提供してくれますね。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。