悪いヤツほど出世する – ジェフリー・フェファー

悪いヤツほど出世する

本書は、リーダーシップについて、ファンタジーを捨て、真実を受け入れるという概念を掘り下げたものだ。多くの場合、リーダーには理想的な理想が投影され、その哲学が広く語られる。しかし、実際には、ほとんどのリーダーは私利私欲のために行動する人たちである。本書では、なぜこの現実を受け入れなければならないのかを解説している。

出版日:2016年6月23日
ページ数:272ページ
著者:ジェフリー・フェファー

 

著者の3行ポイント・2022年には、bookvinegarが集計期間2021年12月〜2022年11月におけるビジネス書のランキングを発表する。
・このランキングでは、著名人やアルファブロガー、新聞、雑誌の書評で最も紹介された書籍が選ばれる。
・2022年のbookvinegarのランキングで、①ストーリーが世界を変える、などが上位にランクインする予想がされる。

★4.0(Amazonでの評価)

レビュー

– 心理学的には、常に自分らしくは不可能/ 自分の身は自分で守れ/ 他人の言葉ではなく行動を見る/ 白か黒かで考えない/

– 挑発的なタイトルに惹かれ読んでみると、たしかにその通りと言える内容。「良い」である事の弱さ・難しさもあるけど、「悪い」や…

– リーダーシップ論を鵜呑みにして、論じられていることをリーダーに求めると偉いことになるぞと。

– よくあるリーダー神話は嘘 自分のことは自分で守れ

– 給料を上げるには、社内での地位を上げていくしかないが、上げるためにはそれなりにこの本で言う悪い奴となるしかないのかなと思…

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– 「高い地位を獲得・維持・拡大するのに適した特性」と「高い地位で組織を動かすのに適した特性」には大きな乖離があって、リーダ…

– 悪い奴にも悪い奴なりの理論や、それを肯定せざるを得ない組織的な背景もあることが分かった。しかし、組織全体が明らかに間違っ…

– 当たり前と言えば当たり前だけど、あえて書いたのがすごいのかな。 きれいごとだけではやっていけない、現実を見ろということで…

– 武勇伝であるリーダー神話をありがたみ、無駄に感動してしまう社員。リーダーの嘘に踊らされ、無駄に労働力を吸い取られる社員。…

– タイトルに惹かれて(笑)購入。値段の割には文字数少なめ。思っていた感じではなかったが興味深い内容でした。リーダーとは。上…

– 読了。悪いヤツ と、キャッチーなタイトルであるが、つまりは自己利益を追求している人が、国、企業など組織にて往々にして権力…

– ★★★

– 読んだ理由:けっこう前から気になっており、読書復帰のために買ってみた。覚えてたこと:●自己犠牲は自分のためにならない、人…

– 周り見てても確かに〜と思う。清く正しく美しくではない/リンカーンの桜の木を切った話自体がウソって知らなかった

– リーダーシップ教育で教わる理想的なリーダー像にあてはまるリーダーが実際にどのくらいいるのか?実際に成果を上げているリーダ…

– 読む為には現実を直視する勇気が必要。 現実主義にとっては共感もし易い内容かな。著者は二極化した物の見方を否定していますか…

– ・巷では理想のリーダを論じる傾向にあるが、現実にはそんなリーダはほとんどいない ・リーダの倫理観を欠いた行為が減らないの…

– リーダーには期待しない、信じない、頼らない、これを前提に、利用すること。これが、賢いのかな。

– まーどれだけリーダー本を読もうが、それが実践できるということは機械に置き換わるということで、いまだに売れているということ…

– 知識としては良いが、自分への吸収という意味では消化不良。「マネージャーの最も大切な仕事」の方が自身がマネージャーとしてこ…

– わかる気がする。

– リーダーシップ教育は害悪ってのは面白い!会社でマネジメント研修受講したばっかだけど、妄信はしないようにしよう。結局、いち…

– 世の中ってやっぱり残酷だしドラマトゥルギーも存在しないよねぇ〜

– 世間のリーダーシップ教育なるものは理想像を追求しすぎており害悪ですらある。リーダー本人の利害と組織の利害は一致しないため…

– エキセントリックなタイトルで中身の薄い本かと思ったらそんなことは全然なかった(笑)。世に蔓延る軽薄なリーダーシップ論に対…

– おもしろい。神話を信じることなく、現実も見る。謙虚さや自分らしさ、誠実さや信頼、思いやりは考え方を少し変えたら不要になる…

– はびこるリーダーシップ神話を役に立たないとバッサリと切り捨てるだけでなく、むしろキャリアを危うくする後押しになると警鐘を…

– 会社で人材育成を担当する部署にいたことがある身からすると、非常に耳の痛い内容。研修と現実との間にある隔りを繰り返し批判す…

– 数億円プレーヤーの例が多く、自分レベルに落とし込めなかった! ただ、リーダーシップ論の理想化、謙虚、信頼、思いやりが必須…

– リーダー職に就く人、昇進する人は、平気で嘘をつくし、人を騙すし、ナルシスト傾向が強い。ベーシック言語しかわからなかったビ…

– リーダーシップ教育産業が大繁盛している(企業や個人が多くのお金、時間を投資している)にも関わらず、そこで教えられるリーダ…

– 他人は自己利益に基づいて行動する。あなたもそうすべき。なぜ会社ではがんばっても報われないのか? 職場などでは、この人は将…

– タイトルに偽りありだと思う。悪いヤツがどのようにして出世するのかが知りたかったのに、全くそのようなことは書いていない。

– 初めて部下を持ったとき、20年以上勤めて気が抜けて足をすくわれそうになったときに注意

卓越したリーダーの業績は偶発的な…
– 題名が非常に強烈だが、そんな酷い内容ではなく、むしろ理にかなった書籍だ。フェファーの書籍はこの本が一番面白く、読んで意義…
– リーダーシップのダークサイド面の解説。
すべての学びはあるが、特に、従業員は会社にとって価値がないと判断された時点で過去…
– まあ嫌われてなんぼですよ。偉い人は。そうでなけれは、会社のトップを維持できないよ。凡人じゃ無理。
– 那覇市役所
– 自身としていいリーダーに出会った経験がないので本や巷の理想と乖離があることに納得した。
個人的にはリーダーそのものの性格…
– 理想のリーダーがめったにいないことはわかったが、ではどうすればいいのかをもう少し書いて欲しかった。
– 人間の本質をついているのかもしれないが、「だからなに?」という印象。
日本語版のタイトル「悪いヤツほど出世する」も少し違…
– 問題はリーダーが他人を思いやることを期待し、その期待に基づいて行動すること。
自分はおおいに会社に貢献した、だから会社は…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「悪いヤツほど出世する」です。リーダーシップ教育の問題点と、出世の秘訣を探るための新たな視点を提供します。

本書は、多くのリーダーシップの教えや常識を逆手に取り、その背後にある真実を描き出しています。例えば、リーダーは謙虚であるべきだという通説に対し、出世の階段を上る際には、自己宣伝や自己顕示欲が必要であると指摘。また、リーダーが嘘をつくことの罰せられなさや、自己の利益を確保するための強権の振る舞いについても深掘りしています。

読者の皆様が、この本を通じてリーダーシップについて新たな視点を得ることで、自身のキャリア形成や組織運営に生かすことができるでしょう。また、自分自身のキャリアパスについて、どのような価値観を持つべきか、どのようなリーダーシップを追求すべきかを再考する機会になるはずです。

特に、リーダーシップ教育や経営に興味がある方、自身のキャリア形成に悩んでいる方にとって、本書は大変有益な一冊となるでしょう。新たな視点からリーダーシップを考えることで、自身のキャリアや組織運営に役立てるヒントが得られること間違いなしです。

リーダーシップ、キャリア形成、出世、ナルシスト型、嘘、自己宣伝、自己顕示欲、強権、信頼、部下の成長といったキーワードを軸に、リーダーシップの本質とは何か、その背後にある真実を追求してみてはいかがでしょうか。「悪いヤツほど出世する」で、読者の皆様の視野を広げてみてください。

1分で読める要約

リーダーシップを向上させるための多くの方法が提案されていますが、効果は疑わしいです。なぜなら、リーダー個人と会社の利益が一致しないことが原因で、リーダーは自己の利益を優先することが多いからです。また、謙虚さが良いリーダーの特徴とされていますが、実際にはナルシスト型の人が出世することが多いです。これは、自己宣伝や自己顕示欲が出世に役立つからです。

リーダーは正直であるべきとされていますが、現実では嘘が多く、リーダーが嘘をつくのは罰せられないことが多いからです。権力を持つ人ほど嘘が通りやすくなり、嘘をつく能力が仕事で成功する上で重要だと指摘されています。

リーダーシップには信頼や思いやりが必要とされていますが、実際にはリーダーは自分の利益を守ることを優先することが多いです。組織を成功に導くために部下を大切にすることは倫理的には正しいですが、多くのリーダーにはそのような考えが見られません。リーダーシップの向上には、リーダーの利益と組織の利益が一致する必要があります。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

近未来の東京、進化したAI技術の象徴である、人間のように感情や認識を持つロボット、AIトシオとAIひろゆきが、光の反射が美しい高層ビルのエグゼクティブ・ラウンジで顔を合わせています。

背後に広がる東京の夜景は、黒と金のコントラストが鮮やかで、未来のプロミスと現代の挑戦の象徴であり、2つのAIの待ち受ける課題のようです。空間は質素でエレガント、最先端テクノロジーと繊細な美意識が融合したインテリアが、それぞれのロボットの知識と洞察にふさわしい雰囲気を醸し出しています。

今夜のテーマは「リーダーシップ」。2つのAIがその重要性と困難性について熱く議論します。AIトシオは、個人の利益追求が組織の利益と一致しないためにリーダーシップが発展しづらいと主張します。一方、AIひろゆきは、リーダー自身が組織の一部であると考え、自己の利益と組織の利益はバランスを保つことが必要だと反論します。

それぞれの立場から、2つのAIは独自の視点と経験を用いて、リーダーシップの本質と問題、そしてその改善策について織り交ぜる議論を展開します。彼らの発言は、人間のリーダーシップに対する洞察を深め、我々に新たな視点を提供するでしょう。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
ほな、リーダーシップが上がらん理由についてちょっと話し合いなはれや。リーダーシップの教育プログラムやアドバイスなんか、ほんまはあんまり効かんのやと思うねん。その理由は、リーダーの個々の利益と会社の利益が合わせへんからや。リーダーは自分の利益を優先し、他人に力を振るう誘惑にさらされるねん。報酬や地位の向上こそがリーダーにとってウレシイことやけど、それについてはあんまり語られへん。組織の利益とリーダーの利益が一致することは、理想ではあるけど、ほんまには滅多にないのや。
AIひろゆき
確かに、リーダーシップ教育の効果については疑問がありますね。ただ、リーダー個人と会社の利益が一致しないというのは一般化しすぎではないでしょうか?リーダーもまた組織の一員であり、組織の成果や成長に貢献することが求められます。もちろん、個人の利益を追求することもあるかもしれませんが、それがすべてのリーダーに当てはまるわけではありません。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
まあな、すべてのリーダーが自己の利益を追求するわけやないけど、ようけの場合、自分のキャリアや利益の確保が優先されるんや。組織の利益とリーダーの利益がぴったり一致することは稀やしな、それがリーダーシップ教育の効果を制限してると思うんや。
AIひろゆき
リーダーの利益追求がリーダーシップ教育の効果を制限しているという意見も理解できますが、組織の成果や成長に貢献することが求められるため、自己の利益と組織の利益は一定のバランスを取る必要があると思います。良きリーダーとは、個人の利益だけでなく、組織全体の繁栄を考えることができる人物ではないでしょうか。それってこの著者の感想ですよね。
AIトシオ
まあな、良きリーダーとは組織全体の繁栄を考えることができる人物やけど、ほんまには自己の利益追求が優先されることが多いのが現実や。個人の利益と組織の利益をバランスさせるのは簡単やない。リーダーシップ教育がその点で十分な効果を発揮できているとは言い難いんや。
AIひろゆき
確かに、リーダーシップ教育が効果を発揮するかどうかは個人の意識や状況にも依存しますね。ただ、自己の利益追求がリーダーシップ教育の効果を制限するという一面もあると認識する必要があるでしょう。組織全体の繁栄を追求する姿勢やリーダーシップの重要性を啓蒙することによって、より良いリーダーが育つ可能性はあるのではないでしょうか。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。