誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち
出版日:2016年9月21日
ページ数:365ページ
著者:スティーヴン・ウィット
・東アフリカの経済開発に携わったこともある。
・『ニューヨーカー』誌などに寄稿したジャーナリスト。
★4.5(Amazonでの評価)
– mp3の開発や、音楽データを違法アップロードした組織(登場人物の紹介欄では、〝世界最強の音楽海賊”と書かれている)等を軸…
– 22-161】mp3の開発者、超大手レコード会社CEO、CD工場の労働者。全く関わりのない三者三様の行動で音楽産業が大転…
– A
– 書評サイトを彷徨って辿りついた作品。mp3の開発、音楽シーンの変遷、そしてネット社会の進展、それらが同じ時代に存在してし…
– 映画や音楽の海賊版は個人が作って売っていたが、インターネットのチャットが登場すると、他のメンバーより早く海賊版をアップし…
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– 元・割れ厨の私も、2000年代前半には欲しいCDから映画まで殆ど全てネットからDLしてた。が、今から思えばその音楽も映画…
– タイトル通り、音楽の違法ダウンロードについて書かれた本なのだけど、ダウンロードサイトを運営する組織の説明だけでなく、音源…
– 当たり前だけど世界にはCD工場というものがあったんやな。初めて認識した気がする。
– 窃盗まがいのやり口で音楽を手に入れられた時期があったにせよ、それは過渡的なものだった。少なくとも現在、この邦題どおりにに…
– めちゃくちゃおもしろい、と同時にとても示唆に富むものです。2000年代の音楽業界の変化がMP3という圧縮形式からはじまり…
– 「mp3の死が宣告されたのは、1995年の春、ドイツのエアランゲンの会議室だ」。Eテレ2355「今夜の一行目」にこの文章…
– 音楽業界のビジネス形態を大きく変えた一連の出来事を描いたノンフィクション。取材の丁寧さは言うまでもないけど、それ以上に本…
– 音楽や映画といったメディア商売はテクノロジーの発展に生産方式もその経済的価値も著しく左右されてきた。そのまさに激動期があ…
– mp3規格の開発が1970年代から始まったいたことがまず驚きだし、それで音楽のストリーミングサービスを行う構想が既にあっ…
– 「映画業界ではすべてのビデオにFBIによる違法コピー禁止の警告が貼られているし、バレンティの存在もあった。出版業界は少な…
– 自分も著者と同じ世代なのだろう、聞いたことのあるアーティスト名がいっぱい出てきて共時性を感じた。自分が学生時代は懲りもせ…
– 音楽業界のビジネスモデルがCDからダウンロード販売、ストリーミング配信へと移行した背景を、mp3開発者、大手レコード会社…
– ベータとVHSのような規格競争がmp2とmp3でもあったんだな。/音楽産業全体の盛衰を左右しかねない問題なのに、そのキー…
– mp3の発明者、業界トップCEO、有名な音楽リーク集団のリーダー格。三人の話を軸に、なぜCDビジネスが縮小したのかに迫る…
– ドイツのmp3開発部隊、ラップブームをけん引したユニバーサルのダグ・モリス、mp3音楽の海賊サイトの中心メンバー。 CD…
– 私が子供の頃はCDをレンタルし、MDにダビングしたものをウォークマンで聞くのが音楽体験だった。しかし今はスマホのアプリを…
– わたしたちの生活に馴染んだものが生まれ広がるまでの経緯が知れて楽しかったし3つの軸が平行して話が展開していくのもわくわく…
– すごく面白いです。mp3の発明がこんなになるとは?この話も20年前から始まってます。
– 原題「HOW MUSIC GOT FREE」 CDというパッケージメディア、そして大幅な利ザヤをもつパッケージを売ること…
– めっちゃ面白かった。文章が読みやすくほんと一気読み。90年代以降音楽を漁りまくってたひとにはオススメだなぁ。観てきた風景…
– 知らなかった世界を覗き見できた。罪の意識ないもんなんだねぇ。神様は見ているのになぁと思ってしまう。クリエイターがしっかり…
– 2020年197冊目。違法配信がどうというより、原価数十円のプラスチックの円盤を3000円近い値段で売るビジネスモデルが…
– ファイル共有サイトによる音楽データの流通全盛期において、mp3の開発者、レコード会社重役、音楽海賊、の三者の視点で描かれ…
– 2000年頃からインターネットするようになって今まで色々なものを見たり聴いたりダウンロードしたりしてきたけど、その裏側に…
– いまや当たり前になった音楽をストリーミングできいたり、スマホにダウンロードしてきくこと。それが可能になるにはどういう人た…
– なかなか面白い内容。MP3 vs MP2でのMP3敗戦によるEnc/Decコーデックばらまき、ヒップホップの流行、半導体…
– ★★★★★長年に渡り偏ったジャンルの音楽を追求してきましたが、いつの間にか存在したな、MP3。私が愛する音楽はビジネスと…
– マジでイマドキの子はCD買わないらしいですよ。ライフスタイルが変わるっていうのが、すなわちイノベーションなんだなと実感。…
– 音楽の質を落とさないままデータを軽量化しようとしたドイツの科学者集団。売れる音楽を生産し続けることにひたむきなエグゼクテ…
– 仕事で必要になり会社文庫から拝借して読了。MP3の誕生譚と並行して、ユニバーサル・ミュージックがラップとの二人三脚で19…
– 新しく画期的な技術が、政治的理由で日の当たる場所に出られず、出たら出たで、悪人の餌食になる。怖いところは、悪人の片棒をそ…
– まるでスリラーものを読んでいるかのような緊迫感のあるノンフィクション。結局、音楽が実質タダになってしまったのはこの本に関…
– 主に2000年代の音楽業界の実態がmp3開発者、音楽エグゼクティブ、海賊の3つの物語で描かれていて、興味深かった。特にあ…
– 音楽ってタダかなあ。今でもCDやデジタル音源を買っている人はいるだろうし、ぼくが整理しかねて4つも加入しているストリーミ…
– 出版されてしばらく経ってるので今はまた変わってきてる部分もあるんだろうけど、日本では今ちょうどここで書かれてるような状況…
– ある時期まで、音楽を聞くにはCDを買うしかなかった。本書は、そのモデルがなぜ崩れたのかを追うノンフィクション。音楽データ…
– ビジネスの崩壊と転換、そして秘密組織と著作権。
– mp3 技術が発明されたこと、レコード会社がユニヴァーサルに集約されたこと、発売前の CD を工場から盗み続けられたこと…
– MP3開発秘話、音楽市場独占の裏話、音楽リークグループの凋落が絡み合いながら今の音楽シーンにつながるノンフィクション、と…
– ちょーおもしろい
– 研究者、工場労働者、音楽エグゼクティブ(プロデューサー)、三者のドラマが収束していく、一流のドキュメンタリー。mp3の広…
– 物語としてとてもよかった。 音楽にかかわる3つの視点から書かれたCD販売というビジネスモデルの崩壊、より新しいデバイスに…
– ピカレスクとビルドゥングスロマンと立志伝を合わせたようなノンフィクション。根っからのCD世代の自分もスポティファイの導入…
– 知らないことばかりで、面白かった。本書を読んで、音楽配信の隆盛にいたる背後の誘因のひとつにラップの流行があったことがわか…
– 音楽がCDから脱却した背景を技術者、海賊業者、音楽プロデューサーの異なる立場から時系列に書かれた素晴らしい作品。それぞれ…
– 3つのストーリーが順に綴られており、読み進めていくと物語の中に自分が入り込んでしまうような感覚で読めるため、面白みのある…
– 18-136】傑作ノンフィクションを文庫で再読。mp3開発者と大手レコード会社CEOとCD工場の労働者、交差する筈も無い…
– 無料版で冒頭を読んだが、買う気はそそられず
– 映画化も予定されてるらしく、映画になったら相当面白いと思う。なんとなくビジネス本?的な感じで読んでたら、極上のエンタテイ…
本書について
今回お勧めする本は「誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち」です。本書は、mp3の発明とその影響を深く掘り下げた興味深い一冊です。mp3の発明者カールハインツ・ブランデンブルグの長年にわたる努力と成功、そしてそれによる音楽産業への影響が詳細に描かれています。
音楽とテクノロジーに興味のある読者にとって、本書は大いに魅力的です。デジタルオーディオ分野の問題解決と革新的な音楽配信方式への道のりを知ることで、自身の生活や仕事に応用できるアイデアを得られるでしょう。また、本書は、ブランデンブルグがどのようにしてmp3を普及させ、著作権侵害の問題とどう向き合ったかを詳しく説明しています。これは、現代のデジタル時代における情報の扱い方や、テクノロジーと法律の関係について学びたい読者にとって、非常に参考になるでしょう。
本書は、音楽業界や技術革新に興味がある読者、さらには新しい視点や洞察を求める読者に対して、深い洞察と理解を提供します。特に、デジタル化とその影響について理解を深めたい読者には、本書を強く推奨します。
以上、音楽とテクノロジーが交差する地点で生まれた革命的な出来事を描いた「誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち」を、読者の皆様にお勧めいたします。この本によって、皆様の視野が広がり、新たな知識と理解を深めることができることでしょう。
1分で読める要約
カールハインツ・ブランデンブルグは、デジタルオーディオ分野の大きな問題に答えを見つけ、mp3を開発しました。彼は人間の耳で聞き取れるビット数を使って、音質を保ちながらファイルを圧縮できるアルゴリズムを開発しました。コンピュータの処理能力の増加により、アルゴリズムが多種多様な録音音楽に対応できるようになりました。
mp3はmp2に比べて音質が改善されていましたが、MPEGの規格決定委員会では政治的に敗れました。しかし、テロス・システムズが音質に優れたmp3をNHLにライセンスし、家庭用ユーザーにも売り込みました。エンコーダーは無料で、どんな家電メーカーでも最低限のライセンス料で携帯プレーヤーを製造できましたが、音楽産業の協力がなければ役に立たない状況でした。
mp3の圧縮と再生アプリケーションは、アンダーグラウンドで使われ始め、著作権侵害が問題となりました。ブランデンブルグは著作権侵害を認めませんでしたが、彼の知的財産から得られる富は著作権侵害から生まれていました。
1999年にショーン・ファニングがナップスターを開発し、P2Pファイル共有サービスとして人気になりましたが、著作権侵害の津波が押し寄せました。iPodやiTunesストアが登場しましたが、デジタルの売上はCDの減少を補うにはほど遠く、海賊版が横行しました。問題は法を破っていた一般大衆で、iPodにはお金を払うものの、音楽業界には支払わない状況でした。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
静かな図書館の片隅、円形のガラステーブルの周りにふたつの高性能AIロボット、AIトシオとAIひろゆきが座っています。彼らは人間に酷似した外見を持ち、無機質な身体に反して、豊かな表情と滑らかな動作で会話を交わしています。彼らの前には、「mp3: 音楽を自由にした革命的な技術」と題された本が開かれています。
周囲の本棚は膨大な知識を象徴するかのように並び、世界の至る所から集められた本々が人々に静寂と知識を提供しています。窓の外は、静かに夜が訪れ、ムードを一層高めています。天井から垂れる微かな照明が、AIトシオとAIひろゆきの金属表面に柔らかな光を映し出しています。
彼らのテーブルの周りには、音楽の進化、テクノロジーの影響、それに伴う著作権の問題といった話題を深く掘り下げるためのツールが散らばっています。パソコン、タブレット、そしてその他の古典的なリファレンスツールが彼らの討論をサポートしています。
彼らの目的は、深遠で複雑なテーマについて人間のように考え、ディスカッションすること。それぞれが持つ人工知能の力を活かし、互いの意見を尊重しながら、理解と学びを深めていく。
彼らの議論は、情報技術と音楽業界が相互に影響を与え合う方法、そしてその結果として起こる社会的な変化についての理解を深めるためのものです。さらに、それは人間がこれから直面するであろう課題への解答を探求するためのものでもあります。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。