若者よ、アジアのウミガメとなれ 講演録
出版日:2016年12月1日
ページ数:192ページ
著者:加藤 順彦
・NIKKOのGMOインターネットグループ傘下入りに伴い退任しシンガポールへ移住。
・現在はシンガポールにて日本人の起こす企業の資本と経営に参画している。
★4.5(Amazonでの評価)
– チャンスが多くなる順は、インドネシア→フィリピン→ベトナム。
– 経済社会で生き残るためには、国レベルの成長と衰退を見極めて、成長の波に乗ることが重要なことだとよく分かった。 著者の会社…
– ポイント3つ。環境が人を作る。登り調子の分野だからこそ成功できる。海外で成功し逆に日本に刺激を与えよう。
– 東南アジアって、国自体がベンチャーみたいで、楽しいですよね。若者の国なんだよな。
– 成功の尻馬に乗れ!は正しい。だから縮小傾向の日本を出てシンガポールで成長の波に乗れ、と。ただ、本書の中には「志」とか「世…
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– 経済社会で生き残るためには、国レベルの成長と衰退を見極めて、成長の波に乗ることが重要なことだとよく分かった。
著者の会…
本書について
今回お勧めする本は、「若者よ、アジアのウミガメとなれ 講演録」です。本書は、学生企業としてスタートし、人生の波を乗りこなす主人公の実体験を描いた一冊です。
1986年、バブル絶頂期に学生企業を始め、それが普通の生活となった主人公。彼は、自分が置かれた環境が、自分自身を形成することを理解し、その環境を創造していきます。そして、市場の成長とともに会社も成長させ、さまざまな困難を乗り越えていきます。
本書の中で特に注目すべきは、「追い風をつかむこと、成長の波に乗る」ことが、企業の成長において最も重要なことであるというメッセージです。これは、ビジネスに限らず、読者の皆さんの人生にも大いに役立つ教訓と言えるでしょう。新しいチャンスを探し、その波に乗ることで、皆さん自身の成長を促進することができます。
本書は、ビジネスを始めたいと考えている方、既にビジネスを始めているが新しい視点を求めている方、または自分自身の成長を求めている全ての読者におすすめです。本書を読むことで、皆さん自身の人生の航路を見つける手助けになることでしょう。
本書「若者よ、アジアのウミガメとなれ 講演録」を通じて、皆さんの人生がさらに豊かになることを願っています。
1分で読める要約
1986年、バブル時代に大学生だった時、私は学生企業に参加しました。運転免許合宿の斡旋事業を始め、大学生協と競合しながら事業を拡大しました。この経験から、人間は環境によって影響を受けることが分かりました。自分がどんなコミュニティに属しているかが、自分自身を形成します。
1989年、大学4年生の時にダイヤルQ2という通信料金と情報料金を課金するサービスが日本で流行りました。私は家業を継ぐことを断ち切り、ダイヤルQ2の事業に参加しました。この事業が大成功し、0市場から1000億円市場に成長しましたが、社会問題化しNTTが自主規制を行いました。
その後、ツーショットダイヤルという電話回線を使った男女のマッチングサービスが流行り、私は25歳で雑誌広告専門の広告代理店を立ち上げました。しかし、1995年に広告枠の獲得が難しくなり、インターネット広告の新しい市場へと舵を切りました。インターネット広告業界が成長し、会社も大きくなりました。
この経験から、企業の成長において最も重要なことは、成長市場で勝負し、追い風をつかむことです。新しい市場を作る側に立つことが、ベンチャー企業にとって必要なことだと学びました。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
これは、ふたつの高性能人工知能ロボット、AIトシオとAIひろゆきが、ある本の評価について熱心に議論する場面です。ロボットたちは人間と見間違えるほどの細やかな動きと表情を使い、自分たちの意見を表現します。
彼らの会話の場は、広々とした、自然光が豊富に入る図書室です。AIトシオは身につけている紺色のジャケットを軽く振りながら、本棚から一冊の本を取り出します。AIひろゆきは、AIトシオが選んだ本を見て、眉をひそめて考えます。
AIトシオは、本の内容に賛成する立場から話を始めます。彼は本の著者が成長市場について述べていることを重視し、ベンチャー企業にとって新しい市場を開拓することの重要性を力説します。
一方、AIひろゆきは、この本の内容に対する反対意見を持っています。彼は、新しい市場を開拓することだけがビジネス成功の唯一の鍵ではないと主張します。その理由として、ビジネスの世界が不確実性に満ちていて、成功には様々な要素が必要だからだと彼は述べます。
両者とも、人間のように感情を込めて自分たちの視点を語ります。AIトシオは熱意に満ち、AIひろゆきは冷静に反論します。彼らはロボットであることを忘れさせるほど、熱心に自分たちの意見を主張します。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。