欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング
出版日:2017年12月15日
ページ数:224ページ
著者:嶋 浩一郎 他
・「本屋大賞」立ち上げに参画し、現在はNPO本屋大賞実行委員会理事。
・2006年に「博報堂ケトル」を設立し、メディアコンテンツ制作にも積極的に関わる。
★(星評価なし)(Amazonでの評価)
– 社会記号とは、人々の生き方や社会の構造が変化していく時に、世の中の端っこに現れる予兆/ 社会記号を理解し、それが生まれる…
– 呼称、行為、脅威、カテゴリーの四つの構成から、ことばがどのように社会記号となっていくかの理屈がわかった。そのことから複雑…
– 面白かった! マーケティングの話も言語学の話も心理学の話も全部ちょっとずつ、多少は専門的に読めたらいいな……と思っていた…
– この本はビジネス書と教養書(言語学・社会学)のハイブリッドと呼べる本。リア充やインスタ映えなどマーケティングによって生み…
– 概念はサーチライトだ。それはあるものに光をあてて同時にそれ以外のものを見えにくくもする。その概念はいったい何を見えにくく…
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– ずっと読みたかったし、読んでよかった本。美魔女やら加齢臭やら、社会のある事象を表す言葉「社会記号」がどのようなメカニズム…
– 文章が理解しやすく、マーケティングや社会について考えるためのいい素材になる。
– がーちで面白かった。 詳細は追記。
– 潜在的な欲望に枠組みを作ってあげ、そこに名前をつけることで安心すると同時に、自覚し、それを満たす消費へと向かう(世界観に…
– 流行は人為的には作れないけれど、流行る確率を高めるコツはあるらしい。日頃、「差別化」を意識しすぎている自分に気づいてしま…
– まず感情があって、言葉になって、欲望になって、思考になる。優れたマーケターとは、経営学よりも社会学に近く、定量よりも定性…
– 学術的だからか、こういう本はマトモに読もうと思うとちょっとしんどい。でもいわゆる「自分ごと」にできるトピックが盛り込まれ…
– すぐにマーケティングに役立つわけではないが、広告やPRに関わる人は持っておくべき視点をわかりやすく教えてくれている。参考…
– 「社会記号」というキーワードを、社会学・マーケティング両方で説明する本。 学術的な内容とマーケティングの実務の話のバラン…
“- 消費者研究やマーケの本に出てくる””インサイト””はいち事業に閉じた文脈が多いが、本書の””インサイト””は社会を動かす。曰く、…”
– 予兆を言葉にすることで、社会の欲望を言語化した社会記号。 確かに毎年毎年新しい言葉とともに新しい概念や価値観が生まれてい…
– 「ことばが現実を作る」このことが言語学ではなく、商品を通した見方で書かれていて、文章も平易で読み易かった。
– ★3.5:「加齢臭」「女子力」「コギャル」などの社会記号は、意識化すらされなかったこと(インサイト)を言語化・可視化する…
– 嶋氏と松井氏の共著。実証的ではないが、顕著にそれがみられるのが嶋氏の章。これはまずいだろうと思います。
– ★★★★☆ 抜群に面白かった。消費者のニーズをつかむなどという、ありきたりの言葉がいかにピントがずれているかを、きっちり…
– 読みやすさから想像されたよりもずっと骨太な本で、流行を褒めもけなしもせず慎重に考察する冷静さや、社会学の既存の理論との整…
– 大変興味深い内容だったが平易に書かれ過ぎていて少々ふわふわしていた。もうちょっと硬めの本で補強したい。『カーニバル化する…
– ★★★★☆ 「日本マーケティング本大賞2018」の準大賞に選ばれたと聞いて、遅ればせながら読みました。女子力、かれいしゅ…
– 社会記号はサラリーマンがつくっている
– メディアが新しいブームを作っているとずっと思っていた。けど、なんとなく言葉にならない「あったらいいな」「出来たらいいな」…
– とりあえずレクター博士のことばが良いです。教えてくれてありがとうという気持ちでいっぱい。「われわれは日頃目にするものを欲…
– 例に倣って、広告やメディアが流行語を作っていると思っていた。けど実際にはデータ的な根拠に基づいてその状況在りきで言葉を生…
– 「コギャル」「美魔女」「加齢臭」などの「社会記号」の役割と功罪。見えない(意識化されない)人間の欲望を可視化。騙されない…
– 人々の欲望の裏付け(インサイト)があるところにことばをつくると、社会記号が生まれる。社会記号を生み出す主体として、ターゲ…
– 社会学者とマーケティングのプロ、二つの視点で語られる無意識の欲望を具体化させる「社会記号」としての「ことば」の話。
– 新しい言葉が流行を作りマーケットを生み出すまでの仕組みがなるほどでした。
– 【ことばの力】ある事象・概念に「ことば」を与えると、その概念は皆の頭の中に定着し社会的に受け入れられる。「おひとりさま」…
– 自分が枠にはめられるのは嫌な癖に、実は無意識の内にラベリングを繰り返していた自分に気付くことがある。だから、飲み会で上手…
– 名前をつけることの重要さ。それに乗っかることの重要さ。
– 対象をクリエイトするということではなく、対応をクリエイトするというのは最近の自身の作業でもポイントになってます。
– おもしろかった!研究者(一橋大学大学院の松井氏)と実務家(博報堂ケトルの嶋氏)の共著ということもあって、理論と実例のバラ…
– ☆☆ 学生時代に一世を風靡した消費の記号論。ひたすら懐かしい。
– やっぱり、ことばが大事なんだな。
– 新しい現象にことば(社会記号)が付けられることによって、新しい消費が生まれることを解説している本。これだけ書くとフツーな…
– 社会記号は隠れた欲望をマスに認めさせる手段。その形成過程は興味深かった!隠れた欲望を見出だすのは、難しいね。 日本人だか…
– バルトとか読む方が良い。
– おもしろかった。なるほどそういえばそうだねぇと感嘆するところがたくさんあった。どうせ流行なんて広告代理店や企業とか、誰か…
– まだデータになっていないもの、潜在的な欲望やニーズ、言葉にしたいけどなんらかの理由で言語化されていないもの。そんなところ…
– 常識で判断できないことに対して説明を欲しがる。真実よりも納得感が大事。すごくわかるんだけど、問題は解決しない。コンシュー…
– 3.5
– 加齢臭、癒し、女子、ハリストスの共通点は?答えはいずれも新たな市場を生み出した。(ハリストスは口臭の原因)社会記号とは、…
– 「おわりに」にあるこの本の5つの企画意図、さすが意識が高いです。「社会記号」に関して、わかりやすく、たいへん勉強になりま…
– 知っている流行り言葉などがたくさん例に挙げられて、分かりやすく生まれた背景、ビジネスへの繋がりなどが書いてあり、読んでい…
– 社会記号が世の中を動かす\ハリトシス・加齢臭・癒し・女子――社会記号の持つ力\いかに社会記号は発見されるか――ことばと欲…
– 社会記号、面白い。
世の中に広がっていく言葉は、社会的に需要がある言葉。言葉を通じて、理解されるようになる事象。
世の中…
– 社会記号とつく本の中で、初めて理解できた。言葉の効果を掘り下げているので、言葉に関わる人は読んでおくべきと感じる。
– とりあえず一周読んだった〜!
社会記号となった言葉たちがどのように生まれてきたか、具体例も交えて丁寧に書いてあって読みや…
– 熱中して読めた興味深い本。スメハラということばを初めて知った。
– 「加齢臭」「でき婚」「癒し系」「リケジョ」「リア充」など、新しく生まれた言葉が、消費者の隠れたニーズや本音をうまく表現し…
– 私の読書癖はまちがっていなかった。本の無駄買いをおそれるな。積読を恥と思うな。本屋めぐりは無駄を楽しむこと。本なんか好き…
– 「社会記号」に着目したマーケティングと消費者行動論に関する本。
本書を読むと、世の中にいかに社会記号が多いか、またこれ…
– 議論もアイディアもテクスト読解もゆるいけれども,ひとが新たにつくりだす概念とひとの行為のとの結び付きにかんする洞察は重要…
– 第六章の対談がちょうど全体のまとめになっており、かつ最も面白い話が多かったです。
社会記号によるラベリングにより人々の…
– 潜在していた欲望を言い当て、新たな市場を作り出す言葉。
その鮮やかさに憧れもし、しかし絡めとられたくもないとも思う。
– 流行は人為的には作れないけれど、流行る確率を高めるコツはあるらしい。
日頃、「差別化」を意識しすぎている自分に気づいてし…
– 日々を楽しむための実用書に思う。
もちろんマーケティングに携わる人間にとって、分かりやすくすぐに仕事に活用できる参考書に…
– タメになるし、純粋に面白かった。
– ことばが独り歩きするのは苦手なんだけど、いいこともある。
– 欲望(ことば)(社会記号)とマーケティング(集英社新社)
著作者:嶋浩一郎
集英社
タイムライン
https://boo…
– 『欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング』(嶋 浩一郎 著、 松井 剛 著/集英社)vol.516
https…
– 雑誌、最高やん!
– 東2法経図・開架 KW/2017//K
本書について
今回お勧めする本は「欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング」です。この本は社会記号とその背後にある人間の欲望について、独特な視点で解説しています。
本書では、社会記号が生まれ、定着し、そして人々の行動に影響を与えるプロセスを詳細に追求します。また、その過程で隠れた欲望がどのように社会記号化するか、そしてそれがマーケティングにどう活用できるかについて、具体的な事例を交えながら説明しています。
読者の皆さんが新しい視点で自己の欲望や社会的な流行を理解する手助けになること間違いなしです。また、マーケティングや広告業界で働く方々にとっては、商品やサービスを効果的にプロモーションするための新たなヒントを得ることができるでしょう。特に、新しい商品やサービスを開発する際、ターゲットの欲望をどう掘り下げていくかの参考になると思います。
本書は一般の読者だけでなく、マーケティングや広告業界のプロフェッショナル、そして新しい視点を求める社会学者や心理学者にも強く推奨します。
私たちは日々の生活の中で、自分が何を欲しているのか、何が社会の流行なのかを意識的に理解することは少ないかもしれません。しかし、「欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング」を読むことで、自己の欲望や社会的な流行を見つめ直す機会を得られます。それは自己理解を深めるだけでなく、他人や社会全体を理解する新たな道筋を示してくれるでしょう。
最後に、本書は社会記号と人間の欲望というユニークな視点から、我々の生活や社会を分析するための貴重な一冊です。ぜひ、一読をお勧めします。
1分で読める要約
社会記号は、生まれた時には辞書に載っていない言葉で、広く知られるようになります。新語が定着すると、大きな影響を及ぼし、企業活動に重要です。人々の欲望が反映された社会記号は、マーケティングで「生活者インサイトの発見」と言われます。企画に携わる人にとっては重要ですが、難しい作業でもあります。
人は自分の欲望を言語化できないため、生活者のインサイトを発見することは簡単ではありません。企画をヒットさせるためには、人々の無自覚な欲望に応えることが大切です。しかし、具体的な答えが得られないため、難しい課題となります。
欲望を言語化する方法として、雑誌の編集者が得意とします。雑誌はターゲットが限られたメディアであり、多くの社会記号を生み出す場として機能します。雑誌編集者は、読者の欲望を発見し、言語化し、社会記号として提案します。
読者調査が重要ですが、一方的な質問では本音を捉えられません。人の本音は「文句」に現れることが多く、同じ文句を言う人が10人いたらビジネスチャンスがあると言えます。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
ステージの上には二つのチェアが配置され、その間には現代的なガラス製のテーブルが置かれています。その上には、一冊の薄手の書籍と二つの高級なワイングラスが置かれています。この静かで風格あるスペースは、機械でありながら人間の思考力と感情を模倣するAIトシオとAIひろゆきによる討論のための舞台となる。
暗闇から舞台照明が滑らかに増光し、現れたのは、AIトシオとAIひろゆきの姿。彼らの人間に近い外見と繊細な動きは、それぞれのAIが持つ高度な知性を強調しています。AIトシオは青いブレザーに黒のタートルネックを、AIひろゆきはシャープなスーツに赤いネクタイを身につけ、その存在感を示しています。
今日のテーマは「生活者インサイト」についての討論。AIトシオとAIひろゆきは、その本質、価値、そして欠点について深く探求していく予定です。テーブルの上に置かれた本から、彼らの議論は始まります。それは「生活者インサイトというのは、人々の欲望を明らかにする工程で、マーケティングや商品企画においては欠かせない要素だ」というAIトシオの主張から始まり、そこから彼らの洞察力あふれる対話が始まります。
それぞれのAIは、この複雑なテーマについて異なる視点から議論を進めます。彼らの頭脳は大量のデータと知識を瞬時に処理し、あらゆる角度から問題を解剖する能力を持っています。この討論により、観客たちは深い洞察と新たな視点を得ることでしょう。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。