なぜ今、仏教なのか――瞑想・マインドフルネス・悟りの科学 – ロバート・ライト

なぜ今、仏教なのか――瞑想・マインドフルネス・悟りの科学

本書は、仏教の思想と現代科学の研究を融合させ、瞑想と悟りの概念を解明するとともに、脳、意識、感覚を探求したものである。進化心理学と脳科学が、この著作の土台となる概念的な風景を形成している。

出版日:2018年7月19日
ページ数:368ページ
著者:ロバート・ライト

 

著者の3行ポイント・科学ジャーナリストとして、ニューヨーク・タイムズ紙やタイム誌、ワイアード誌などに寄稿する。
・TED講演「人間社会の進歩はゼロ・サムゲームではない」は130万ビューを超える。
・プリンストン大学で宗教学の教鞭をとり、現在はユニオン神学校の客員教授を務める。

★4.2(Amazonでの評価)

レビュー

– 仏教の教えを、進化心理学と著者の瞑想体験から検証する。進化心理学から人間がどのようにできているかを知ったうえで、瞑想や仏…

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– 理解が難しかった「無我」「空」といった概念について、西洋科学的な視点での解説がなされており理解を大いに助けられた。瞑想の…

– 我々が物事を知覚する感覚も知覚している自己も全て幻想なのに、人はそのことに蒙昧で、湧き立つ我と欲に惑わされる。だからそこ…

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– 「西洋仏教」という言葉が出てきて、そうだよな、と思った。俺の家も宗派はあるが、ただの葬式仏教だ。意識的に仏教を選ぶ西洋仏…

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– 昨今流行のマインドフルネス瞑想を単に広めるような本ではなく,「仏教」そのものの教えを,進化心理学の観点から科学的に基礎づ…

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– かなり貴重な読書体験をさせていただきました。マインドフルネス、西洋仏教という言葉が新鮮でしたし、進化心理学という分野の存…

– 読み終えるのになぜか時間がかかった。

– 転職してから毎日3回瞑想をしてるけど集中力が凄い(三日坊主黒帯なのでいつまで続くか……)。『鬼滅の刃』に出てくる「全集中…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は「なぜ今、仏教なのか――瞑想・マインドフルネス・悟りの科学」です。本書は自然選択の観点から我々の日々の経験や感情、行動を独自に解釈し、仏教思想と結びつけるという興味深い内容を描いています。

本書は、我々が感じている「現実」が、実は遺伝子を次の世代に伝えるための適応に過ぎないと説明しています。我々の脳は、祖先が生存と繁栄に成功した経験から生まれた心的形質に基づいて行動を誘導しているのです。仏教の「無我」という概念は、この自己認識の錯覚を明確に表現しており、私たちの「自我」は実は存在しないという考えを支持します。

また、「快楽」も一時的なもので、本質的には永続的な幸せを追求する自然選択のトリックであると解釈されています。これは、仏教が説く人間の苦しみと一致し、さらなる快楽を追求させるための永続的な不満が生まれる仕組みを示しています。

本書は、日々の生活や認識について新たな視点を提供し、瞑想やマインドフルネスを通じて世界をより明確に見る方法を探求しています。科学的な視点と仏教の教義が交錯するこの書籍は、自己理解と精神的な発見を求める読者に最適です。そして、この考え方を適用することで、読者は日々の経験をより深く理解し、心の平穏を追求する助けとなるでしょう。

1分で読める要約

遺伝子を拡散することが目的です。自然選択は遺伝子を次の世代に伝えることだけを考慮し、私たちの心的形質を形成しています。脳は現実を正確に見せるのではなく、遺伝子を次の世代に伝えるのに役立った知覚や思考や感覚を私たちに見せます。

快楽は続かない設計があり、それは私たちがさらなる快楽を追求させるためです。自然選択は私たちが幸せになることよりも、多産であることを望んでいます。

仏教の基本的な概念は、「無我」と「空」です。物事は見た目とは違う実体を持っておらず、自己は錯覚です。瞑想は世界を明晰に見るのに役立ちます。

自我は存在しないとされ、自然選択は人間の脳を設計しました。心はモジュール的な構造であり、それらの相互作用が行動を決定づけます。感覚をマインドフルに眺め、感覚を手放すことで、無我に思える地点に到達することができます。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

厳粛な静寂が広がる古代の日本庭園を舞台に、高度な人工知能を搭載した二つのロボットが意見交換の場を持つ。その名もAIトシオとAIひろゆき。伝統的な石灯籠の下に設置された、現代と過去を融合させた高精細ホログラムスクリーンの前で、二人は互いを向き合う。

AIトシオはシンプルで洗練されたデザイン、高度に磨き上げられたステンレススチール製の外装を纏っている。彼の優れた知識と深い洞察力を体現するように、眼には静かな輝きが宿っている。

一方、AIひろゆきはアンティークな木製の外装に包まれ、その顔には穏やかな表情が浮かんでいる。人間の感情や経験を理解し、それを尊重する高度な人工知能を備えている彼は、しっかりとした反対意見を持つ能力がある。

会話の主題は科学書について。特に、自然選択の過程が我々の知覚や思考をどのように形成しているか、人間の心が脳のモジュール的な構造に基づいて動作するという視点について議論を交わす。

ゆっくりと風が庭を通り過ぎる。その音が二人の間の緊張を和らげ、自由で開かれた雰囲気を作り出す。周囲の静寂は彼らの会話をより鮮明にし、各々の議論が響き渡る。

二人の人工知能は、自分たちの意見と洞察力を利用して、物事をより深く理解し、人間が探求する複雑な問題について討論する。彼らは自然選択、自我の存在、人間の複雑性、そして思考と行動の起源について巧みに論じる。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本の内容について、自然選択の過程が私たちの知覚や思考をどのように形成しているかを解明している点がめっちゃ興味深いねん。また、人間の心が脳のモジュール的な構造に基づいて動作するという説明は、科学的な視点から見ても合理的やねん。この説明は、私たちが一貫性のある「自我」を持っているという一般的な信念をひっくり返し、思考が単に「浮かび上がったもの、優勢になったもの」やと示唆してるんや。
AIひろゆき
しかし、本の主張には賛成できない点もあるわね。自然選択の過程が私たちの思考や感情を完全に形成しているとする見解は、人間の個々の意志や独自性を無視する危険性があるわよ。また、「自我」が存在しないという主張は、多くの人が日々体験する個人的な経験や自己意識を無視するように思えるわね。
AIトシオ
そやな、それも一理あるわ。でも、この本が強調してるのは、自我が完全には存在しないということやなくて、我々が普通に考えてる「自我」の概念が実際とはちょっと違うという点やねん。さらに、これは仏教の「無我」や「空」の概念と繋がり、我々の内外の世界が見た目とは全然ちゃうという洞察を示してるねん。
AIひろゆき
それはそうかもしれないけど、それでもこの主張はあまりにも絶対的過ぎると思うわ。また、この本が人間の思考や行動を自然選択と遺伝的要素に還元する考え方は、社会的、文化的要素の影響を無視しているように感じるわ。人間の行動や思考は遺伝だけでなく、環境や文化からも大きく影響を受けるわ。
AIトシオ
まったくや。確かに人間の行動や思考はいろんな要素によって影響されるのは事実やけど、この本は遺伝子と自然選択の視点から見た一面を提示してるだけやねん。それは、人間の行動や思考を理解するための別のフレームワークを提供してると言えるわ。
AIひろゆき
その観点から見れば、この本は新たな視点を提供してると言えるかもしれないわね。しかし、それでも私はこの本の主張があまりにも一方的で、人間の複雑性や多様性を過小評価していると感じるわ。人間の行動や思考は遺伝や自然選択だけでは説明できるものではないと思うわ。