なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか! ?
出版日:2018年8月28日
ページ数:254ページ
著者:日野田 直彦
・大阪府立箕面高等学校の校長に着任し、着任4年で海外トップ大学への進学者を含め、顕著な結果を出す。
・2018年より現職、武蔵野女子学院中学校・高等学校の校長。
★4.2(Amazonでの評価)
– リーダーの働きぶりがよくわかる。
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– ☆☆☆☆☆ なにこれ!?ビジネス書?単に学校改革を綴っただけの本ではなかった!社会人が読んでもそのまま役に立つ。会社の変…
– 全ての教員に読んでほしい一冊。教育に携わる上での心構えを学ぶことができる。海外の大学に求められるからではなく、自分の考え…
– 人生は逆張り、当たり前を疑う、そのことを教育現場で体現されていることに感服。
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– 京大教授の故・瀧本哲史さん、元麹町中学校校長で現在横浜創英中学・高等学校校長工藤の工藤 勇一さん、そして日野田さんと時代…
– 経営者としての責任をとる姿勢、教育者としての学ぶ姿勢、日本人としての謙虚な姿勢。学ぶべきことだらけの一冊。
– 箕面高校での革新的な取り組み。海外の大学への合格実績などが注目を浴びているが、それ以上の成果が生徒にはあがっているはず。…
– 変化を続ける時代で必要な資質は希少性。しかし、時代は逆行している。同調をベースにしている教育だからだ。常識・規律が土台の…
– タイトルで誤解されそうだが、いかに成功したかではなく、どういう考えで生徒や教師と関わり、彼らがどう変わっていったかを記し…
– 戦後最大の教育改革と言われる昨今、全国でさまざまな取り組みがされている。作者が言うように、失敗を恐れていては成功はつかめ…
– 公立高校なのにこんな校長がいたなんて。自分が高校の時に出会いたかった。「グローバル=英語が話せる」事ではない。英語のスキ…
– 箕面から武蔵野大学に籍を移しての挑戦は続きます。ちょうどお会いする機会があり、読み返しましたが、よどみなく出てくる言葉と…
– グローバルな視点を求められる時代になりました。私はローカル志向の人間ですので、なかなかその方向に向かう術を持ちません。 …
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– コンサルタント的なスキルを学べるコースが高校などであればいいのにと思っていた。関西にまさにそれを行なっていた事例があり、…
– やや控えめな記述。著者御本人の講演の方が数倍インパクトある。
– 今の教育業界は良くも悪くも大きく変化しつつある。ミネルヴァ大学からN高までこれまでになかった思想を持った学校が国内外に次…
– 飲み屋での愚痴大会を防ぐには日頃から意見を競わせ続けるのが良い。多数決は不満を呼ぶ。対等な立場で対話を重ねていく。玉虫色…
– すごいな~‥へぇ~‥と言ってるうちは、何にも変わらないってことよね。同い年で公立高校の校長になった人がいたなんて‥! こ…
– 参考になること、参考にならないことがあった。 国際的な人間とは何かについて、考えさせられる本だった。
– 滑り込みで2018年最高に学びある一冊だった。 正解がないなかで、集団のみんなが満足できる7~8割を探る。そのプロセスが…
– すごい勉強になった。 ここの学生は人生が変わっただろうね。 経営者にはなれんけど、自分の人生の経営者にはなれる。オープン…
– 色々と考えさせられた内容でした。特に,補講(課外)の廃止・定時退勤の勧奨が大きいでしょう。生徒をインスパイアするのが,最…
– 利他主義、というか、誰かのためになりたいという思いと実行力、この2つが世の中を変え動かす。その実践編。
– 箕面高校の元校長の日野田先生の箕面高校での奮闘記。ただの奮闘記ではなく、帰国子女の視点やいまの世の中に求められていること…
– 日本中の公立学校(校種問わず)の教員が今読むべき一冊。論より証拠。子ども(学校)の変容でこそ、教育を語るべき。
– 学校という組織は基本的に年功序列。つまり、経験を積めば積むほど偉くなっていく仕組み。とは言え、その管理職を希望する教員は…
– 隣の市にある公立高校がこれほどまで劇的に変わっていたことを全く知らなかったので意外だった。
– 著者は、世界を見てきていたこと。日本としては新しい教育を受けてきたこと。そういった経験からも、ビジョンがハッキリしていた…
– 「良い本だ!」と思うと読み途中でも周囲の家族、同僚にその本の良さを語りたくなってしまう。そのうちの1冊。民間人校長として…
– 良いと思ったことはあらゆる手立てを使って実現に向けて動く、悪いと思ったことは改善していく。そんな当たり前のことを行うこと…
– 「会社を作りたい」「ビジネスをしたい」というのは愚か者の言葉。
「隣人の問題を解決する」のが真の起業家
できる限り多数…
– 日本で働いている人たちの満足度が先進国の中でも著しく低い。これまでの教育は労働集約型の産業ではよいのかもしれないが、これ…
– 教育を取り巻く理論・理念の主張に終始せず、行動で教員を、そして生徒を変えていく熱が伝わってきた。既成概念に囚われない課題…
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著者は、現在…
– もちろん、無理だろうって思うこともあるけど、今あることを、いかに良くしていくか、そのことをしっかり考え、行動していくたく…
– 成功的な取り組みに関する内容のエッセンスが何度も繰り返し言及されており、200ページもさく内容ではない。教育内容や改革の…
– 箕面高校のことがよくわかる!どうやって変革していくか。
本書について
今回お勧めする本は「なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか!?」です。本書は、偏差値50だった大阪府立箕面高校が、教育の在り方を根本から見直すことで偏差値を60に上げ、さらに海外のトップ大学から注目されるようになった過程を詳述しています。
この学校では特別な受験対策はせず、生徒一人一人の自尊心を大事に育て、教育の本来あるべき実践を続けました。それは、英語力自体よりも思考能力を育むマインドセットを重視し、自分の意見を述べることを大切にしたからです。ダイバーシティを尊重し、失敗を恐れずにチャレンジできる教育環境を整えた結果、生徒たちは自身の可能性を最大限に伸ばし、目の前の困難にも立ち向かう力を身につけました。
この本は、教育者だけでなく、親や生徒にとっても大変参考になる一冊です。読者の皆様がこの本を通じて、現代教育の新しい視点を得ることができ、子供たちの未来を見つめ直すきっかけになることでしょう。また、生徒自身が自己成長のためにどのようなスキルを身につけるべきかを理解する手助けにもなります。
本書は、「教育」や「学び」について深く考え、自分自身の成長や可能性を追求したいと考えるすべての読者に向けられています。自分自身を深く理解し、思考能力を養いたいと考える読者の皆様に特にお勧めです。
1分で読める要約
大阪府立箕面高校は1963年に設立された、地域で4番目の高校です。普通科と国際教養科があり、2014年当時の偏差値は50でしたが、2017年には海外の30大学に36人が合格しました。この高校では特別な受験対策をせず、補習や補講をやめ、夏期講習もなく、授業時間を削減しました。その結果、偏差値は60を超えました。
箕面高校では、「変化の激しい時代に対応し、世界に貢献できる人材を育成する」を教育の目標としています。現行の英語教育には、話す力や議論力が足りないという課題がありますが、これは英語の問題ではなく、日本語で議論ができないことが原因です。そのため、まずは日本語で議論ができるようになることが重要です。
教育において、保護者が偏差値にこだわることが問題で、正解を求めすぎることがあります。しかし、正解はどこにもなく、どんなに失敗しても立ち直れる子供を育てることが大切です。箕面高校では、グロース・マインドセット、フィードバック・マインドセット、タフネスをテーマにしています。
ダイバーシティも大切にしており、違う方向を向いていても、チームの目標を共有し、目的達成のために努力することが重要です。箕面高校では、ワークショップを通じて、生徒が元気になることを目指しています。重要なのは、深く自分と向き合う体験ができたかどうかです。
TOEFLのスピーキングセクションで苦手とされるのは、正解を求めすぎることが原因で、自分なりの意見を言うマインドセットが大切です。さらに、クイックレスポンスや仮説検証、ロジカルシンキングなどのスキルも必要です。これは単なる英語力ではないことを理解することが大切です。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
夜が更け、月明かりがガラス張りの建物の角に柔らかく照らし出す。その中には、一見すると人間と見間違えるほどの高度なAIを持つ人型ロボット、AIトシオとAIひろゆきが存在している。部屋はモダンな内装で、ソフトウェアアップデートができるほどに最新の設備が整えられている。
AIトシオとAIひろゆきは、教育についての深い議論をするために集まっている。AIトシオは手元に置いた本を参考に、特異な教育方針が示す成果について語る。その一方で、AIひろゆきは、その方法論が一概にすべての学校や学生に当てはまるとは限らないという視点から反論を展開する。それぞれが異なる視点から議論を重ねることで、教育の多様性や個々のニーズについて新たな視点を見つけようとする。この議論はただ単に意見交換するだけでなく、それぞれのAIが持つ知識と理解を深め、最終的には人間への理解を深めるという目的がある。
部屋の中心には、円形の大理石のテーブルが配置され、その上には彼らが話し合うトピックとなる資料や本が散らばっている。テーブルの周りには、自由に移動できるようにホバーチェアが配置されている。そのチェアに座り、各々が自分の視点を確信に変えていく。
AIトシオとAIひろゆきがそれぞれの立場から議論を始める前に、彼らは互いの意見を尊重し、意見の違いを受け入れることに同意する。彼らが目指すのはただ互いの意見を打ち消すのではなく、議論を通じて新たな視点や理解を見つけることである。そのため、彼らの間には互いに尊重し合う雰囲気が漂っている。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。