光の量子コンピューター
出版日:2019年2月7日
ページ数:192ページ
著者:古澤 明
・ニコンやカリフォルニア工科大学でも研究経験がある。
・2007年から現職である。
★4.2(Amazonでの評価)
– 2019年刊行。著者は東京大学大学院工学系研究科教授。◇図。◆量子力学を利用したコンピュータ。それは二進法に基礎づけられ…
– 光を使った量子コンピューターの理論と仕組みの解説本である。近所の紀伊國屋で平積みされていたので軽い気持ちで手にとってみた…
– 量子コンピューターの実現はなかなか難しい。その困難をどう乗り越えるかを語ったもの。いろいろな人々の協力の下で乗り越えて着…
– 従来のコンピュータより効率的に高速計算が可能とする量子コンピュータ。その中でも著者が取り組む光量子コンピュータについて、…
– 量子コンピューターの中でも、足許で特に注目されている光量子コンピューターについて纏められています。専門書ではなく一般書扱…
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“- 竹内薫『量子コンピューターが本当にすごい Google, NASAで実用が始まった“夢の計算機”』は、2019年2月に出…”
– 光量子コンピュータの研究・開発についての自伝的な一冊。 「光量子コンピュータ」をテーマにして、著者自身を中心とした研究の…
– 興味がある分野なので読んでみました。 工学系の分野の話ですが、数式を使わずに説明がされていますが専門用語が多いので素人で…
– 同著者の『量子テレポーテション』よりは数式などがかなり減って、素人に伝わりやすいようにとの配慮をひしひしと感じる。が、…
– ちょい、内容的にはむずかったw でも面白いし、かつ日本でも先頭に立ちそうな感じですごいし、嬉しい。
– 2019年264冊目。現在、話題になっている量子コンピュータは一般的なコンピュータとは異なるようです。よく言われているよ…
– 物理学者で東大大学院工学系研究科教授である古澤明氏の2019年発刊の新書である。昨今話題の『量子コンピューター』とは何な…
– 読了
– ノーベル賞ウィーク。で、無謀にも読んでみる。最初小さな部分で成功して、それを組み合わせブレークスルーを繰り返し、どんどん…
– いろんな方式があることは分かったが、式の内容まで正しく理解するには、まだかかりそう。
– 一般読者向けに苦労されているのはわかるが、やはり難しい。光量子を利用したコンピューターを作るための基礎技術の研究成果を述…
– 一割もわからなかった ボンヤリと概要がつかめた感じ あと三回は読み返さないと…
– よくわからないけど、、具体的に量子コンピューターが実用化されたら、超小型で高性能なAI搭載機、例えば耳の中に翻訳機が入っ…
– 古澤先生 量子コンピュータのパッケージ化よろしくお願いします
– この本で語られている量子コンピュータは汎用型のことで、「量子コンピュータが人工知能を加速する」で語られた量子アニーリング…
– EPR 実験は正しいけど、情報が光速を超えて伝わることはない、、という説明で思考停止してたけど、量子状態をそのまま送信(…
– 面白かった。最先端だし、パイオニアとして嬉々として切り開いていく様子が楽しく伝わってきた。
– 量子力学の一番むずかしいところは、人間の直感に反することだ。
– 量子コンピューターにはいくつかの方式が提案されているが、光を使う方式が一番有望そう。と言えるまでに進めてきた研究の道のり…
– 「実に興味ぶかい」でも「さっぱりわからない」とドラマのセリフが読後の実感。うーむ、サボっていた、量子力学をもう少し真面目…
– 光方式の利点が分かりやすく解説されている。後半の光パルス等の多体系の説明はやや駆け足でもう少し丁寧に解説が欲しかったもの…
– 東大の古澤先生が、自分の研究である光を用いた量子コンピュータについて解説した本。ある程度量子情報や量子光学についての知識…
– とても難しい。 が、リアリティがあり読み物として面白い。 理解、知識獲得には本書だけでは困難か。 本技術の未来に期待した…
– 東大の古澤明教授が、自身が中心になって開発を進めている、光子を利用したタイプの量子コンピューターについて語った本である…
– 量子力学の難しさや奥深さ、加えて量子コンピューターの可能性を知ることができた。その中でも、光子に着目していたのが面白かっ…
– 実際に量子コンピュータを開発している著者ならではのワクワク感が伝わってくる本だった。著者は光量子コンピュータの開発で世界…
– 量子コンピュータにはさまざまな方式があります。超伝導、イオントラップ、シリコン、ダイヤモンドなどなど。その1つとして光を…
本書について
今回お勧めする本は「光の量子コンピューター」です。この本は、量子コンピューターの仕組みやその可能性、そして現在の課題について深く掘り下げた一冊です。
本書は、量子コンピューターがもたらす低エネルギーでの計算処理という新たな可能性を紹介します。既存のコンピューターは大量の熱エネルギーを排出しますが、量子コンピューターは理論上、この問題をゼロにできます。さらに、量子ビットの特性を活用した超並列計算処理により、従来のコンピューターにはない驚異的な計算速度を実現可能とします。
読者の皆様にとって、本書は新しいテクノロジーへの理解を深め、未来の計算技術に対する洞察を得るための貴重な資料となるでしょう。ITや科学技術に関心のある方々にとっては特に有益で、実際の業務や学習に役立つ具体的な知識を身につけることができます。
それぞれの量子現象、量子ビットの概念、量子アルゴリズム、そして量子誤り訂正といった、量子コンピューターの鍵となる概念について詳しく解説されており、理論から現実の課題まで幅広く学べる一冊です。
本書を通して、読者の皆様が量子コンピューターの魅力とその課題を理解し、将来の技術進歩への期待と理解を深めるきっかけになれば幸いです。
1分で読める要約
量子コンピューターは1980年頃から研究されており、従来のコンピューターとは異なり、理論上計算処理に伴う熱エネルギーをゼロにできます。古典コンピューターは電子回路を使って計算処理を行い、熱エネルギーが発生しますが、量子コンピューターは低エネルギーで計算処理ができます。
量子は原子や分子、電子などの極小の物質やエネルギーの単位で、量子化という現象があります。量子コンピューターでは、重ね合わせと量子もつれという特殊な現象が利用されます。重ね合わせは1個の量子が複数の状態が同時に存在する現象で、量子もつれは重ね合わせ状態の量子同士が強い相関を持つ現象です。
量子コンピューターでは、量子ビットという情報単位が使われます。量子ビットは重ね合わせの状態を持ち、量子アルゴリズムに基づいて計算処理を行います。
しかし、量子コンピューターの実現は難しく、重ね合わせ状態が熱などの外乱によって壊れやすいため、量子誤り訂正の実現が最重要課題となっています。量子コンピューターを実用化するためには、数百万量子ビット以上が必要とされており、まだ遠い道のりが続いています。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
暗いショールームの中心に独立したステージが存在し、その上に二つの最先端ロボットが置かれている。その名もAIトシオとAIひろゆき。周りの視聴者は目を輝かせ、一息もつかせぬほどの緊張感が舞台を包み込んでいる。
AIトシオは、頭部に嵌められた淡いブルーのLEDが、彼の思考を象徴するかのように静かに輝いている。一方のAIひろゆきは、赤みがかった白色のLEDが、彼の意識が高まる度に、微細なリズムで変化する。二つのAIは互いに対面し、まるで古代の騎士のように、静かな闘志を燃やしている。
今宵の討論主題は、「量子コンピューターの可能性と課題」である。彼らは各自の視点から議論を交わし、その深淵な知識と独自の洞察で、視聴者たちの理解を一段階深めることを目指す。
視聴者達は、AIが人間の領域である思考と意見を表現し、それを議論の形で示すという、前代未聞の光景に息を飲んでいる。それぞれのAIが蓄えた情報は、無数の本や論文、ウェブサイトから来ており、さらには、各種科学実験の結果も取り込まれている。
この夜の討論は、決して勝者や敗者を決めるためのものではない。それは、人間とAIが共に学び、理解を深め、一緒に新しい可能性を探るという、共同の旅の一部である。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。