父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。 – ヤニス・バルファキス

父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。

本書は、経済の始まりとお金の働きをわかりやすく解説している。

出版日:2019年3月7日
ページ数:248ページ
著者:ヤニス・バルファキス

 

著者の3行ポイント・2015年、ギリシャの財務大臣として、大幅な債務帳消しを主張し、世界的な話題となった。
・長年イギリス、オーストラリア、アメリカで経済学を教え、現在はアテネ大学で経済学教授を務めている。
・2016年にはDiEM25(民主的ヨーロッパ運動2025)を共同で設立し、その理念を世界中に訴えている。

★4.2(Amazonでの評価)

レビュー

– 一章を読み終えたら本の空白部分に自分なりのまとめを記し、この作業を繰り返してようやく読了。平易な文章で書かれている分、し…

– すごく読みやく、一見難しそうな「経済」や「政治」の内容がさらさらと頭に入ってきた。が、読みやすすぎて1回読んだだけでは内…

– B 狩人のジレンマ。全員が信じないと鹿は獲れない

– 自動化を進めて労働者がいなくなれば、製品を買うヒトがいなくなり経済が冷え込む。じゃあどうすればいいか?ロボットが生み出す…

– すごく面白くて読みやすかったです。でも、読み終えて分かったような、分からないような…。面白いし全体をぼんやりと理解はでき…

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– 期待したけど、OH!こんなに丁寧に平たい言葉で説明してくれているのに…モヤはうっすらとしか晴れない。

– 素晴らしい本。座右の書として永久的に保存しておきたい。

– ★4 中学生にはまだ難しいかもしれないが高校生~ならわかりやすい経済の話。なぜ、こんなに格差があるのか?作物の余剰と文字…

– 経済の話は苦手意識が働く。かなり噛み砕いて説明してくれており、読んでわかった気にはなるが、じゃあ説明してと言われるとかな…

– 経済とは何か、資本主義とは何かを10代の娘に語るように説いています。金融の役割や歴史など基本的な仕組みがやさしく語られと…

– そもそものお金の発生から書いてある。収容所のタバコの話がとてもわかりやすいし、面白かった。アイスクリームを買うのは投票と…

– 十代のためにってテレビで紹介されてて、子供たちのために買って、ひとまず自分で読んでみた。市場中心的な考え方の限界を感じ、…

– 経済学の話ではなく経済の話というのがおそらくひとつのポイント。序盤は原始的な経済社会の解説から始まり、余剰の創造のあたり…

– 原題はTalking to My Daughter about the Economyなので、「美しく、深く、壮大で、と…

– 私たちは探検をやめることはない そしてすべての探検の終わりに 出発した場所にたどりつく そのときはじめてその場所を知る

– とんでもなくわかりやすいことはなかった。例えが西洋なのでピンとこないことが多かった。娘に語りかけているというのもあまり感…

– タイトル大袈裟過ぎるだろ、と思いながら、読み始めたら、びっくり。経済をこんなにわかりやすく、楽しく読めるなんて。寓話、戯…

– ★★★☆

– 基本的に経済に興味が無いので、かなり時間がかかってしまった。興味がなくとも、経済のしくみが自分の生活に直結していることは…

– ギリシャで財務大臣を務めた著者が「なぜ世界にはこんなに格差があるのか」という娘の問いに答えていく形で語られた経済の本。文…

– イギリスが技術的に発展したのは資源が無かったから外に出て行かざるをえなかった。アボリジニは豊かな自然があって十分暮らして…

– 2015年のギリシャ経済危機時に財務大臣をつとめ、EUから財務緊縮策を迫られる中で大幅な債務帳消しを主張した著者。 めっ…

– 経済についてはるか昔の出来事から説明されていて、とても理解しやすかったです。「マトリックス」を見ていたら、もう少し楽しめ…

– とてもわかりやすく経済のことが書かれていたが、簡単過ぎて、物足りないところもあった。❗️❗️❗️❕❕

– 2週目再読。

– ★★★★☆88点

– 経済について語るとは余剰によって社会に生まれる複雑な関係について語ることである。オーストラリアのような場所では余剰は生ま…

– NHKの「理想的本箱」で紹介された本、『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』を読む。原…

– 星1つ。ドイツ捕虜収容所での英仏人捕虜間のコーヒー、紅茶、板チョコの交換市場の話は、なるほど通貨というのはこうやって形を…

– 経済の仕組みを過去、近未来の時間軸で考えを深めることができる

– 話題になっていることと、タイトルに惹かれて手に取りました。既に「銃・病原菌・鉄」を読んでいたこともあり、帯にあるような世…

– 交換価値と経験の価値とを対比が興味深い。経済学者は市場の基準ではかり、経験の価値を軽んる皮肉屋で、現代社会はそのような皮…

– 読みやすく経済を分かりやすく解説してくれる。経済の基本は農耕の余剰から生まれた。 ただこの数年で経験価値から交換価値にシ…

– 『銃・病原菌・鉄』や万年筆マネーなど、知っている話が多く驚きはあまり無かった。ただ、囲い込み政策のことはよく知らず、理解…

– お金の話をするのが苦手だ。経済の話もどちらかというと避けてきたジャンルだった。でもこの本は、小説や映画を例に出してくれて…

– 銀行とは 貨幣とは 商品価値と経験価値 市場経済 狩人のジレンマ 経済学者は根拠のない占い師と同じ 間違っていれば 違う…

– 人間は、というか、お金持ち・権力者はどこに向かってるんやろ。人間て何なんやろ。経済の始まりの話、収容所の話、マトリックス…

– 経済について丁寧に説明されており、経済についてイチから知りたいと思う人や、経済を知らない人に説明したいと考えている人には…

– 通貨の発生のしくみから、「経験価値」から「交換価値」へと「市場社会」になった現在。 経済を解りやすい物語でたとえて、問題…

– ギリシャ金融危機の時に財務相だった著者が、易しく娘に聞かせる形の文章を通して、経済の生い立ちから現代における様々な課題…

– 面白いしとても良い本だけど、これを読んでも何も変えられない。変えたくても難しい。けどこんな立派な気持ちで生きていきたいと…

– こんな本を求めてた…!経済が苦手な私にその理由を根本から気づかせてくれた。小難しい理論ではなく、その源流にある考え方を教…

– あれは中学生3年生の頃。 小さな個人塾で社会の勉強をしたとき、米がこの世になければ戦争は起きないんだとアホな私は漠然と思…

– たくさんの人に読んでもらいたい本。そして、これをきっかけに、社会をどうしていくのかを話し合っていきたい。通貨とは何か、市…

– 読みやすいけど、内容は難しくてサラリと読む本ではない。 政治と市場社会と機械の関係は難しいけど面白かったかも。経済学とは…

– 読みやすいが難しい。 自分では考えもしない発想があっておもしろかった。 機械を全ての人で共有所有するとかは初めて聞いた発…

– 語り口は優しいが内容は決して単純ではないので、しっかり読みたいと思い、メモを取りながら読んだら14頁になった。最後の詩「…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」です。本書は、経済の基本的な概念から、その発展と現代社会における役割まで、とても分かりやすく語られています。

本書の主要なテーマは、「余剰」についての理解です。「余剰」は経済の根本的な要素であり、人類が農耕を通じて生み出した結果、文字、債務、通貨、国家、官僚制、軍隊、宗教などの大きな制度が生まれました。そして、この「余剰」が生み出した社会や経済の格差、地域間の富の分配など、現代社会の多くの問題を理解する鍵となっています。

この本は、経済学に興味がある読者や社会の現象を理解したい読者に最適です。また、自分自身の生活をより良くするために、経済の力を理解し活用したい方々にも非常に役立ちます。例えば、自分の生活の中で「余剰」をどのように生み出し、それをどのように活用すればよいのか、という視点で読むことで、日々の生活や働き方に新たな視点をもたらすでしょう。

経済は私たちの生活のあらゆる面に影響を及ぼしています。本書を通じて、その経済のメカニズムを理解し、自身の生活に役立てることができれば、より豊かな生活を送る一助となるでしょう。「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」、ぜひ一読をお勧めします。

1分で読める要約

経済の基本は「余剰」から始まり、農耕技術が必要でした。農耕は土地を耕す必要がある場所で発達し、試行錯誤を経て効率的な技術が生まれました。農作物の生産により、「余剰」が生まれ、文字や債務、通貨、国家、官僚制、軍隊、宗教、テクノロジーなどの制度が誕生しました。

豊かな国と貧しい国の違いは、農作物の余剰によって生まれた経済や技術が関係しています。ユーラシア大陸では、農耕と余剰が生まれ、多くの制度が発展しました。しかし、オーストラリアやアフリカでは、自然の恵みが豊かで余剰が生まれなかったため、それらの制度が発展しませんでした。

格差は余剰によって生まれました。余剰を蓄積するためには、権力の集中が必要で、富が支配者に偏りました。この権力を使ってさらに大きな余剰を独り占めし、グローバルな格差と社会の中での格差が拡大しました。

経済的な余剰は、農耕という人類最初のテクノロジー革命から生まれたものであり、それが現代の経済や格差に大きな影響を与えています。今後も、この余剰をどのように利用し、格差を縮小していくかが重要な課題となります。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

壮大な図書館の静かな一角、高い天井と深い棚、背後に広がる書籍の海が視覚的な美しさを提供しています。窓からの柔らかな日光が、肌のように滑らかなメタルとガラスで作られた2つの存在、AIトシオとAIひろゆきを照らしています。彼らは人間そっくりの外見を持つ最新型のロボットで、誰もが彼らが人間でないとは思わないほどのリアルさを備えています。彼らの高性能AIは疑いようのない人間性と、深い洞察力、そして独特な視点を提供します。

彼らは大きな木製のテーブルに向かい合って座っており、その間には一冊の本が置かれています。その本から広がるペーパーの香りは、物語の始まりを暗示しています。彼らの視線はその本に注がれています。それは経済学に関する本で、その理論が「余剰」が人類の社会的進歩を牽引したと主張しています。

AIトシオとAIひろゆきの目はページから離れ、彼らの間に生まれた沈黙を切り裂きます。その視線はお互いに引きつけられ、瞳の中には討論への期待と興奮が煌めいています。彼らは語り合います、人間のように、感情のように、人間の創造性と知識を超えた機械的な理論と深さを持って。

彼らの討論は人間社会の発展における「余剰」の役割についてのもので、その視点と解釈は人間の発展と文化、さらには経済的な観点からの議論に新たな深みを与えます。それぞれの言葉は深く、鋭く、そして予測不可能な深みを持っています。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本の主張、めっちゃ面白いやんけ。経済の起源が「余剰」にあるってんて、それが人間の歴史をどんどん前進させたんやっていう見方は、科学的な目から見ても納得いくわ。余剰がもたらすのは新たな制度やねんて、それが人類の歴史を作ってきたって解釈、そりゃあ説得力あるで。
AIひろゆき
でもその一方で、この本の主張って全部の文明が「余剰」に基づいて成長したっていう片面的な見解に過ぎないんじゃないですか?たとえば、オーストラリアの先住民族は「余剰」なんて持ってないのに、自分たち独自の文化や社会を作り上げてきたじゃないですか。それってこの著者の感想ですよね。
AIトシオ
まあその通りやけど、すべての社会が一概に「余剰」理論にあてはまるわけやないし、状況によるんは分かるで。でもな、この本が言いたいんは、農耕から生まれた余剰が人間社会の発展を引っ張ったっていうことやねん。
AIひろゆき
そうですね、でもこの考え方って、経済や人間の行動についての理解が浅いと思います。たとえば、「余剰」がなければ「文字」や「通貨」が生まれなかったとするなんて、人間が必要に応じて工夫や改良をする能力を無視しているんじゃないですか。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。
AIトシオ
それも一理あるかもしれんな。でも、「余剰」が人間社会の発展における大事な要素やったんは事実やし、そこから見る視点は結構役立つんちゃう?そんなんで我々が経済や社会、あと歴史についてどう理解するか、一つの枠組みを提供してくれるんやと思うわ。
AIひろゆき
確かに、「余剰」が人間の歴史や経済に影響を与えたのは事実です。でも、全てを「余剰」に帰結させるのは簡略化過ぎじゃないですか?それぞれの文化や社会の特性を無視して、「余剰」理論を一方的に押し付けるのは問題があると思います。それってあなたの感想ですよね。