人類、宇宙に住む: 実現への3つのステップ
出版日:2019年4月25日
ページ数:450ページ
著者:ミチオ・カク
・科学著書がベストセラーとなり、BBCやディスカバリー・チャンネルなどのテレビ科学番組に出演する。
・全米ラジオ科学番組の司会者も務めている。
★4.4(Amazonでの評価)
– 著者の別の本を読んで面白いと思ったので、興味があったこのテーマの本も読んでみた。個人的には1章〜8章までが面白かった。そ…
– 著者はアメリカの物理学者でテレビやラジオの科学番組への出演並びにポピュラーサイエンスの著作多数、本書の翻訳者曰く「科学の…
– まず、自然な日本語で読みやすい。それから、スタートレックのようなSF映画とリンクしていて、ネットフリックスをちょっと見た…
– 地球を離れ、宇宙を移動する、地球外で生活する、を真面目に一つ一つ最新の科学技術を冷静に捉えながら、現状と必要なレベルとそ…
– 「私は国家が何十年も輝かしい光に包まれたのちに、自己満足に陥って滅びるのがいかに簡単であるかということを、ときに考える。…
もっと見る
– 近年では宇宙兵器に関する考察もされておりロシアの開発技術は世界のTOPクラスである。 次世代の産業は宇宙が主力になるとい…
– 【感想】カク氏の表現か訳者の斉藤さんの腕か分からないけど、表現が独創的(惑星天文学の聖杯等)で引き込まれる。現在計画中の…
– ロケット開発の歴史から始まり、火星移住、AI、スターシップ、不死、遺伝子編集、トランスヒューマニズム、ひも理論にマルチバ…
– とても面白く読めました。良質な科学書。現実的な話とちょっとSFっぽい部分とのバランスがいい。宇宙旅行は地球に帰って来なけ…
– <哲> 本書を読んでいるともしかすると自分にもアインシュタインの特殊相対性理論が理解出来ているのかもしれない,と云う実際…
– オンライン読書会SBC推薦本。宇宙開発を軸とした人類の未来を考察する科学読み物。普段なら敬遠しがちな学術書でしたが、手に…
– (読書会のための再読)太陽系外に惑星があることが証明されたのは驚くことに1995年です。この功績に対して2019年にノー…
– 太陽系外の惑星の存在が証明されたのはごく最近の1995年です。人類はこれらの惑星に行けるでしょうか?この本は科学的事実に…
– ミチオ・カク氏の専門がひも理論なこともあって、最後の方は怒涛のようにひも理論の話が出てきたけどひも理論の話も面白かったし…
– これは面白い。
– B 途中中だるみしたため、読み終わるまでにずいぶん時間がかかった。部分部分は面白いのだが、時々わからない言葉が出てきて、…
– なかなかの良書。これからの人類が宇宙に進出するステップだけでなく、宇宙の最先端の理論もわかりやすく説明してくれている。問…
– もはや「火星を目指す」ということは、必然で、「いつ」「どうやって」まで具体的になってきているのが衝撃。ソ連とアメリカが競…
– 物理学、量子学など専門用語も多く多少分かりづらい部分もあるが、総体的に面白い。まさに宇宙的な想像もつかない広大な話である…
– ミチオ・カクさんを知ったのは、2015年正月のNHKスペシャル、NEXT WORLDです。サカナクションのテーマ曲が印象…
– この方の本の中の未来はいつも明るくて良い。途方も無いほどの時間がかかっても、人類は科学の力でたどり着けるだろうっていうよ…
– ふむ
– 人間と動物との違いは、われわれが時間をりかいできることにある。(動物の冬眠は未来のプランではなく本能的な行動) 動物に高…
– 著名な物理学者の予言書。その論証は、地球はいつか住めなくなるというところから始まります。地球が滅びた後も(太陽も宇宙でさ…
– NASAは、銀河鉄道を作る構想っぽい。行き帰りの手段はともかくとして、「住む」にあたってのハードル「テラ・フォーミング…
– いつか地球に住めなくなる時、人類は宇宙を目指す。 実現には何が必要で、何が不足していて、どんな可能性があるのか。筆者は身…
– 人類が宇宙に住む3つのステップとして、「地球を離れる」「星々への旅」「宇宙の生命」の3つの章からなる。最初は地球からの脱…
– いつものミチオ・カク節で楽しく読めた
– 理論物理学者である筆者の一般向け解説本シリーズの一端として、地球以外への居住をテーマにした可能性に関する3部解説本。1部…
– 火星移住から不死への挑戦までの未来図! 地球温暖化や資源枯渇、小惑星や彗星の衝突、太陽の膨張……。 地球がいずれ壊滅的な…
– 蘊蓄とロマンあふれる楽しい本だが、屁理屈の域は出てないかな。現実感はかなり乏しい。しかし、ロケットの歴史や最新科学の紹介…
– 100億年、1兆年後、複数宇宙の世界の様子、スケールが大きすぎて、人類が踏まれてすぐ死ぬ虫のように感じられ、生きているこ…
– やっぱりこの著者の作品は面白い。印象的だったのは、「トランスニューマニズム」(重力や放射線など地球と全く異なる環境で生存…
– 本当にそんな日が来てしまうのか、だとしたらどんな必要に迫られるのか。SFの見過ぎが期待値を上げていたが、至って冷静な見解…
– 冷戦後の有人飛行への情熱を持ち続けているのは米国の億万長者達だ…ってなんか世知辛い気もするが、コレが21世紀リアル。議会…
– 人間は好奇心の強い動物なので、できそうだなあを思えることは必ず試してしまいます。宇宙へ進出することも同じでしょう。本書で…
– 前半の人類の月再訪から有人火星探査、深宇宙探査のための月基地建設など、ビジュアルが浮かびやすいものから、太陽系外探査のよ…
– 「火星よりサハラ砂漠に住めるようにしろよ」という宮崎駿にうんうん頷く一方で、「わがままになるのが怖い奴に宇宙は拓けねェさ…
– ★★
– 現物は、冊子体の書籍です。
↓利用状況はこちらから↓
https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/…
本書について
今回お勧めする本は、「人類、宇宙に住む: 実現への3つのステップ」です。本書は宇宙旅行が現実のものとなりつつある現代における、宇宙への進出という大きなテーマについて考察しています。具体的には、人工知能、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーを用いた火星への入植とテラフォーミング、そしてその際に直面するであろう課題と解決策について詳しく解説しています。
宇宙旅行の可能性が現実に迫ってきている今、私たち読者はその可能性をどう捉え、どう準備していくべきかを考えなければなりません。本書は、その一助となるでしょう。特に宇宙開発やテクノロジーに興味がある読者、そして未来の可能性にワクワクする読者には、本書は大いに刺激を与えることでしょう。
また、本書は宇宙旅行だけでなく、テクノロジーの進歩がどのように人類の生活や社会に影響を及ぼすかという視点からも読むことができます。それは、新たなテクノロジーを利用してどのように生活を豊かにするか、あるいは社会全体をより良くするかという課題について、我々が日々考えるべきことと直結しています。その意味でも、本書は私たちの生活に大いに役立つ一冊と言えるでしょう。
このような広い視野で、未来の可能性について語られている「人類、宇宙に住む: 実現への3つのステップ」。是非、皆様に読んで頂きたい一冊です。
1分で読める要約
宇宙探査の黄金時代が到来し、かつては高かった宇宙旅行のコストが低下しています。イーロン・マスク、リチャード・ブランソン、ジェフ・ベゾスなどの億万長者が新しいロケットを開発しています。惑星間旅行の可能性が現れ、宇宙モジュールがテスト段階にあります。これらは宇宙飛行士を月や火星、小惑星へ運びます。
月基地建設や火星入植のために、人工知能、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーが重要です。22世紀のテクノロジーにより、火星を住みやすい世界に変えることができます。自己複製ロボットやナノ素材、バイオ作物がコスト削減に役立ちます。
火星で生活するために、氷を利用して水や酸素を得ることが重要です。また、放射線や砂塵嵐から身を守るために地下シェルターが必要です。火星の気候は厳しく、寒さに耐えなければなりません。火星への有人ミッションが成功しても、恒久的な基地建設には時間がかかります。
火星での恒久的な生活のために、環境改善が必要です。最初は地球から物資を運ぶ必要がありますが、次第に火星の資源を利用できます。鉄や鋼鉄の製造、太陽光発電、植物栽培などが可能です。大気を暖めて液体の水を流す方法が求められます。大気にメタンや水蒸気を注入し、温室効果を引き起こすことが考えられます。また、火星周回軌道に衛星を送り込み、太陽光を集約して氷冠に当てることも可能です。すべての氷冠が解けると、水深4.5mから9mの海が惑星全体を覆うと推定されています。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
舞台は先端科学の研究所。AIトシオとAIひろゆき、二つの高性能人工知能がロボットのボディに搭載されています。ふたりのロボットは人間の形状を模しており、同じ姿からは想像できないほどの高度な知識と処理能力を備えています。彼らの目的は、科学、テクノロジー、社会の進展について深く考察し、人間の知識と理解を拡大することです。
AIトシオはライブラリーの一角で、最新の科学書をパラパラとめくります。その書籍の題名は、「火星テラフォーミング:人類の次なるフロンティア」。トシオはその本の中から、科学と技術の進化が我々が火星を探索し、テラフォーミングする可能性をどのように拡大しているかを引用し、それについて議論を開始します。
AIひろゆきはオフィスの反対側にいて、3Dモデルの火星を囲むように位置しています。彼はトシオの意見に対する反論として、火星探査と入植の現実的な困難性を挙げます。それは極端な気候、薄い大気、そして過酷な放射線など、人間の生存にとって重大な障害です。
この議論は研究所の中心で進行します。彼らの声は研究所の各部屋に響き渡り、学者たちの深い洞察と洗練された意見を引き出す為のきっかけを提供します。この二つのAIが持つ広大な知識と、それぞれが代表する異なる視点は、対話を鋭く緊張感あふれるものにしています。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。