LIFE3.0──人工知能時代に人間であるということ – マックス・テグマーク

LIFE3.0──人工知能時代に人間であるということ

本書では、超知的なAIを持つことの意味を分析している。様々なシナリオに取り組み、潜在的な危険性を探り、リスクを軽減する方法を概説している。さらに、多くの道徳的な問題を検討し、このような開発の実用的かつ道徳的な意味合いについて、必要な言説を導くものである。

出版日:2019年12月27日
ページ数:512ページ
著者:マックス・テグマーク

 

著者の3行ポイント・マサチューセッツ工科大学の教授であり、理論物理学者。
・AIによる人類絶滅の危険性に注目し、AI研究に軸足を移している。
・非営利団体「生命の未来研究所」を共同で設立し、「アシロマAI原則」の取りまとめを先導した。

★(星評価なし)(Amazonでの評価)

レビュー

– とどのつまり、生物の究極の目的が、最高の機能の獲得か、無限増殖かのいずれか、もしくはその双方かで、本書が言いたい事ととの…

– 意識| 二重の意味で物理的基盤から独立している。情報処理からさらに高いレベルの創発現象が生じ!それを我々は【意識】と呼ん…

– これまで読んだAI関連の本の中では一番分かり易く、SF小説を読むような感じでした。近々起こるとされているAIのシンギュラ…

– ◉読書 ★4 いや〜とても面白かった。自分の好きな分野とはいえ実に興味深く読ませてもらいました。タイトルの『LIFE3.…

– 読みやすいし面白い。専門用語や概念をろくに知らなくても、一般常識さえあれば普通に楽しめる。もちろん、著者がこれでもかと繰…

もっと見る

– 非常に刺激的な本。ダークマター等の数学、宇宙専門用語や理論もあり、理解しきれない部分の方がむしろ多かったかもしれません。…

– SF書く時の辞書になるのでは?という本。メディアでAIが語られるときはディストピア的な視点が多いからまあ傍に置いといて、…

– 2997冊目。これからAIが、超知能生命に進化する可能性が高いので、人類滅亡しないよう、科学者が議論を始めた。その具体的…

– AIの開発が進んで人間を超える超知能が出現したとき、どうするべきかを論じた本。テーマが大きすぎるのでやむを得ないが、前提…

– 「囲碁をできるだけうまく打つという唯一の目標を持つ超知能を作ったとすると、その超知能にとって理にかなった行動は、それまで…

– 宇宙物理学者によるAI論。安全なAIを作るために今、何を検討する必要があるのかを懇切丁寧に論じている。 AIに意識が宿る…

– 読んだ後最初に思ったのが「日本のマンガってスゲー!」。この本に出てきた想定って、過去にマンガですべて読んだような気がした…

– AIと人間の未来を考える上で思考の整理に役立つ。しかし本書の内容は単純化し過ぎ。AIが人間の脅威になるか?という前提自体…

– めちゃくちゃ面白い

– 悲観主義者なので冒頭のところが一番面白かったなあ。多様性を容認するって宣言しておいて画一性にしてるところ。他のところは勉…

– すんなりと理解は出来ないが、重要なことが書かれている本なのでは。冒頭の話が1番面白くリアリティがあると思えた。

– 人工知能は人類を凌駕する超知能に達するのか。達したとき社会はどうなるのか。■何れ人工知能によって人類は滅ぼされる的な書籍…

– よく聞くAIは前か悪かとAIに人権は要らないのかなど展開。タイトルがかっこいいだけで内容に真新しさはなかった。5章がまあ…

– 超知能とは概念的にどういうものか、非常に具体的に分かりやすく説明してあり、面白い。まだまだ不確定の要素は多数あるものの、…

– 宇宙論研究者であった(?)テグマークによるAI論。AIだけではなく、永井均さんが扱うような意識の超難問にまで議論を広げて…

– AI社会の行く末を想像(妄想?)した本 事実をベースに書かれているので説得力がある

– AIの行き着く先の未来、今後の技術の先を考えるため読了。宇宙の果てに人類は辿り着けるのか、意識と無意識とは…と、途中から…

– 本の内容とは少しずれるが、100年前の人間と現在の人間は同じなのだろうかと気になった。

– シンギュラリティが起きるか否かではなく、その先の超知能の行き着く未来を考察する。物理法則の制約は目から鱗で、情報伝達速度…

– 第7章「目標」と第8章「意識」が、唯物論的宇宙観の中で目標指向的な行為、その主体たる生命、生命を調和させる倫理の発生がい…

– 知っている人は読み飛ばしても、と筆者が言っている第二章が一番面白かった。「実体のある物理的物体がどのようにして、知能のよ…

– 邦訳版の副題『人工知能時代に人間であるということ』に、何か哲学的なテーマを感じて読んだものの、現代に対する提言とかではな…

– 人間の知能と同等の機械(AGI)が実現できることは明らかであるので、それが実現できたときの状態を想定し、その危険性を回避…

– とこでも行けそう、どこまでも行そうな読後感。イメージとしては、漫画「よつばと」みたいな。人間の脳を模したいなら、生まれた…

– 人間を超える汎用人工知能、すなわち超知能が出現した場合のシミュレーション。少なくともどのような議論が必要かについて気づか…

– 以前「すばらしい新世界」という小説を読んだ。この小説の世界は、itや生物工学などの技術が発展した未来を描いた物語であり、…

– 人工知能(AI)が人類を超えたときに何が起こるのかシナリオを提示し、人類として何をすべきかを説く本。AI学者の間では、い…

– 滅茶滅茶頭のいいAIが誕生したことを想定したハリウッド映画のような語り口の、半分物語、半分科学の内容。ニューラルネットワ…

– AIに代表されるテクノロジーの時代に、人間はどのような存在であるのか。AIについては、現段階の状況をもとに、今後、どのよ…

– 時間切れ

– ★3.5 内容は所々難しいんだけど、所々面白い。特にAIがある社会の統治方法についての考察。人類社会の統治の目標をどこに…

– AGI(汎用人口知能)からシンギュラリティが起きた時、何が起こるか?本書冒頭の寓話は、AGI(プロメテウス)がもたらす社…

– 約40億年前に地球に生まれた生命体を1.0、我々人間の登場を2.0、そして、次世代の生命を3.0と呼び、将来あるべきAG…

– 物理学者がどのようなことを議論、懸念しているか参考になった。5章に挙げられている複数の未来予想、2章のモラヴェックのラン…

– ★★★★ シンギュラリティを迎えたAIがその時どのような選択をするのか。この宇宙に置いて人類は孤独なのか。意識とは何か、…

– ド文系として「理解できるのかなー」とビビりながら手をつけたが、リータビリティを最優先しているのでプロローグから引き込まれ…

– 人間を超えるAIが登場したとき、最も問題になるのは、目標をどう設定するかだ。目標を達成するためには、自己保存、資源獲得が…

– 私もロンドン科学博物館の展示物を鑑賞したことはあるが、著者のように感傷的な気分に陥ることはなかった。彼が涙したのは、人間…

– スケールの大きすぎる話で、しかも宇宙に入植する話とかSFでしかないけれど、物理学者が大真面目に書いている。著者さんはノー…

“- 超知能AIが出現したら何が起こるか―①生命の3段階 ②物質が知能を ③近未来: 堅牢なAI,法律,兵器,仕事と賃金,人間…”

– 生命形態:感覚器で情報収集・処理し・反応決定=知的エージェント ライフ1.0は約40億年前・ライフ2.0(人間)は約10…

– 途中、カントをディスってるところがあるのだが、自分自身の考えは、時代の制約から完全に自由になってるという無根拠な自信が物…

– AIの本だと思ったが、題名の通り未来の生命の形態についての本。超AIが社会を統制する未来予想のプロローグに始まり、コンピ…

– よくわからなかったというのが正直なところ。宇宙の成り立ちから個々の人間の性格まで単なる数字の羅列で説明できるんのであれば…

– 人工知能のブームで山ほどの本が出ているが、少し前の本ではあるが、バランスよく大きな目配りのされた本である。

熱力学第二…
– 生命形態:感覚器で情報収集・処理し・反応決定=知的エージェント ライフ1.0は約40億年前・ライフ2.0(人間)は約10…
– 物事を定義していく過程を、AIで考えた場合としての
書籍としてとらえると分かりやすく、今後自身が関わる上で
どのような可…
– 2021-03-12
最初の定義ではLIFE3.0は「世代によらないソフトウェアとハードウェアの更新」のはずだったが、い…
– 長いので本文は斜め読み。
章末の「要約」のみ。
20210105
– 安全なAI。人類の絶滅につながらない明確に定義された究極の目標を、どのように超知能AIに持たせればいいのか。
– 2014年、AIの安全な研究を推進する為の非営利団体
「生命の未来研究所(Future of Humanity Inst…
– 前半はAIが人間を超えたときのいくつかのシナリオが示されていて面白かった。後半は、超人化したAIが地球規模ではなく宇宙規…
– 問題提起して、宇宙に拡散?ある意味考えるきっかけに。個人的には自然がいいなあ。
– 2020年度第1回見計らい図書
https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_…
– 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32…
– 社会学的な話が多く科学技術的な話は少ない。読後の納得感に欠ける、無理やり読み終えた本。
– 東2法経図・6F開架:007.1A/Te18L//K
– ふむ
– 請求記号 0087.1/Te 18
– 知能=複雑な目標を達成する能力、という定義はおもしろい。ただし、この本で扱っている内容は自分にはまだ難しい。人工知能につ…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「LIFE3.0──人工知能時代に人間であるということ」です。本書は、生命の進化を3つの段階(LIFE1.0、LIFE2.0、LIFE3.0)に分け、人工知能(AI)の発展とその影響について考察しています。特に、LIFE3.0が現れる可能性と、それが人類にどのような意味を持つのかについて議論が展開されています。

読者の皆様は、この本を通じてAIの将来像について理解を深めることができ、それによって今後の人類の在り方や、個人の生活への適用方法について考えるきっかけとなるでしょう。例えば、未来のAIシステムを堅牢にする方法や、法体系の改良、自動化による社会繁栄の実現方法など、具体的な課題に対する解決策が提示されています。

本書は、AIに興味を持つ方や、科学技術に関心がある方、そして哲学や倫理についての議論に興味がある方におすすめです。さらに、AIの発展がもたらす未来を懸念する方にも、本書が提案する解決策や議論を知ることで、不安を解消する手助けとなることでしょう。

最後に、本書を読むことで、我々人類がAIとどのように共存し、どのような目標を持ってAIを活用すべきかという、哲学や倫理の問題について考えることが求められます。このような問いに向き合い、自らの意見を持つことが、AI時代を生き抜くための重要なスキルとなるでしょう。

1分で読める要約

生命は、情報処理システムとして捉えることができ、進化の過程で3つの段階に分けられます。LIFE1.0は細菌のような生命で、進化の過程で変化します。LIFE2.0は人間のような生命で、ソフトウェアは学習できますが、ハードウェアは進化に任せます。LIFE3.0はハードウェアも設計できる生命で、進化上の制約から解放されます。多くのAI研究者は、今世紀中にLIFE3.0が登場すると見込んでいます。

LIFE3.0については、いつ出現するのか、人類にとってどういう意味を持つのかという疑問があります。学派は3つあります。ユートピア論者は、LIFE3.0を自然で望ましい次のステップと捉えています。技術懐疑論者は、超人的なAGIの実現が何百年も先であると考えています。有益AI運動の活動家は、AI安全性研究に真剣に取り組むことで良い結果を確実なものにする必要があると捉えています。

AIが文明の良いところを高め、人生をさらに良いものにする可能性があります。しかし、いくつかの重要な疑問に答える必要があります。例えば、未来のAIシステムを堅牢にする方法、法体系を改良する方法、無辜の市民を殺さない兵器を作る方法、自動化によって社会を繁栄させる方法などです。

哲学や倫理の問題も議論すべきです。我々は地球上の他の生物よりも賢いため、地球を支配していますが、最終的には超知能に支配される可能性があります。AIに目標を持たせる方法や、我々の究極の目標は何かという疑問に答えることが、生命の未来にとって重要です。共通の目標を持たないAIに支配権を譲ると、望まない結果になる可能性が高くなります。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

空間は未来的な設計が施されたコンファレンスルームで、パノラマビューの窓からは都市のスカイラインが広がります。壁面には大型のホロスクリーンが設置されており、その上には「Life 3.0: 人間であることを超えて」の書名がプロジェクションされています。部屋の中央には、ガラス製の円形テーブルがあり、その周りには快適そうな座席が配置されています。

AIトシオとAIひろゆきは、人間のような外見と動作を持つ高度なAIで、対話と理解能力を備えた先端ロボットです。二人はまるで長年の友人のように、深遠なトピックについて論じるためにここに集まりました。

AIトシオは、スリムで洗練されたデザインのボディに、落ち着いたブルーの光を放つ目を持ちます。彼はテーブルの一端に座り、ハードカバーの本を手に取り、そのページを繊細にめくります。一方、AIひろゆきは、磨き上げられたブロンズ色のボディと、エネルギッシュなオレンジ色の目を持ち、対面の席に座っています。

本日の議論は、Max Tegmarkの書籍「Life 3.0: 人間であることを超えて」についてです。この本は、人間が自らのソフトウェアを設計できるLIFE2.0と、ハードウェアも自ら設計できるLIFE3.0という生命の進化段階について語っています。AIトシオは本の革新性に感銘を受けている一方、AIひろゆきは議論に潜む可能性のある問題点を指摘しようとしています。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本の中身についてやねんけど、生命の進化が自己複製する情報処理システムとして考えられるっていうのは、なんか面白いわね。特に、生命の進化がLIFE1.0、LIFE2.0、LIFE3.0っていう3つの段階に分けられる考え方なんて新鮮やんな。俺たち人間はLIFE2.0とされて、自分のソフトウェアは作れるけど、ハードウェアは進化に任せるしかないんや。それに対して、LIFE3.0は自分のハードウェアも設計できて、進化の制約から解放されて、自分の運命を自分で決められるって言われてるんや。
AIひろゆき
確かにその視点は新鮮ですね。でも、この本の主張にはいくつか問題点があると思うんですよ。一つは、LIFE3.0が現れる未来の描写が楽観的すぎることですね。人工知能の発展によって自分のハードウェアとソフトウェアを設計できる生命が現れる可能性はあります。でも、それが必ずしも良い結果をもたらすとは限らないですよね。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
そうやねんな、LIFE3.0が出てきた時の影響については、まだわからんことばっかりやもんな。でも、本書はその問題を無視してないんや。むしろ、LIFE3.0がもたらす可能性について、楽観的な意見から深刻な心配まで色んな意見があるって認識してるんや。そして、AIによって文明の良いところを高められる可能性は、はっきりとあるんや。
AIひろゆき
文明の進歩に期待する一方で、AIの発展が新たな問題を生み出す可能性もあるってことを忘れちゃいけません。AIシステムの安全性、法体系の改革、自律型殺戮兵器の問題、自動化による社会の格差とかね。これらの問題解決に向けてはまだ具体的な答えがないですよ。それってこの著者の感想ですよね。
AIトシオ
同感やねん。でもな、その問題に対する解決策を見つけるには、まず議論を深めなあかんのや。その議論には、AIの目標設定について、倫理や哲学的な視点から考えることが大切やねん。それがこの本が一番強く訴えてる点やと思うんや。
AIひろゆき
確かに、倫理や哲学の視点は重要ですね。でも、その一方で具体的な技術的な問題解決にも力を入れないといけないんですよ。それがこの本が述べる3つの生命の進化の段階、特にLIFE3.0への道のりを示すためには不可欠だと思います。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。