幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか – ダニエル・ネトル

幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか

本書は、喜びの探求に見られる基本的なことを探求している。どうすれば満足感を得ることができるのか、といったアイデアを提供している。私たちが幸福と呼ぶこの感情は何なのか?本書は、その問いに答えようとするものだ。

出版日:2020年1月28日
ページ数:272ページ
著者:ダニエル・ネトル

 

著者の3行ポイント・ニューカッスル大学生物心理学部進化・行動調査グループの心理学助教授。
・2004年まではオープンユニバーシティー心理学部および生物科学部を担当。
・最近は人間の思想、行動、文化について幅広い関心を持ち、すべての分野で進化論的立場をとっている。

★3.8(Amazonでの評価)

レビュー

– 人間は一生、幸福を追い求めるしかないのかと思った。宝くじが当たっても、少ししたらそれに慣れて満足しなくなるという。私はレ…

– 人は性格によって幸せの感じやすさが変わってくる。外向性が高い人は幸福度が高く、神経質傾向が高い人は不安や恐れなどから幸福…

– オリンピックの銅メダリストは、銀メダリストよりも満足度が高い。それはメダルを取れないかもしれない状況からメダリストに上り…

– 人は誰しも幸せになりたい。人が何かを欲して選ぶのは、それが幸せに通じると信じているから。だが、それは錯覚に過ぎない。ヘド…

– 【概要】追跡調査や科学的な検証によって幸福が解明されつつある。【感想】幸福度に絶対的な指標はなく、他者との相対的な尺度で…

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– すでに知ってる話が多いような気もするが読んでみる。ダニエル(カーネマンならぬ)ネトルというイギリスの心理学の教授が書かれ…

– 太古はるか昔から、生存と増殖のために築かれた欲求のシステム。そのシステムにとって「幸福」が介在する余地はない。現代社会で…

– 1950年代には、20世紀末には平均就労時間が週16時間になるという研究があった、という記述が印象的だった。

– 幸福は他人との比較が全て。やはり人口あたり自殺率上がっていることからも鬱病の発症率は上がっているのかしらね。SNSとかの…

– 結局のところ幸せってなんだろう? そう思うことが皆あるのではないだろうか? 本書はタイトル通り、その疑問への1つの方向性…

– 幸福学コミュニティGifttedでも取り上げられた幸福学の名著。 調査で出てくる結果は、努力で幸福をものにするという感じ…

– 追い求めることと、それを手に入れて幸福を感じることは違う。ドーパミンとオピオイドは別。 自然淘汰は人間の幸福など歯牙にも…

– 本書は『目からウロコの幸福学』(2007年3月刊)の改題本。既視感のある内容が多いのは10年以上前の本だからか。幸福度は…

– 最初はちょっと冗長だと思ったが、所々に役立つキーワードがあった。周りと比較して競争することは、熱帯雨林の木々と同じように…

– 「何かが欲しいという感覚」と、「手に入れたものから幸福感を感じる」ことは全然別であるという説は参考になった。

– 地位財と非地位財を扱っている本なので、読んでみたが個人的には新しい発見があまりなかった。うーん、既にお金と幸福の関係性の…

– 本の中にもあるが、前に酒、後ろに柱、左右に美女、懐に金だったら、当たり前に幸せだと思う。だが、何かと比較して幸せを求めて…

– 進化心理学を基にした幸福論。同著の「パーソナリティを科学する」が良かったこともあり本書も読む。幸福の本はいくつも読んでき…

– ポジティブな感情は刹那的なものであり、ネガティブな感情が生じたときにポジティブな感情との”頻度”を考えてはならない。同時…

– 再読。ブログに記載しました。 https://www.kousokutairyoinfo.com/entry/surpr…

– 進化の過程で幸福を追求し続けるように淘汰が進み(幸福になることではないのがみそ)サピエンスは欲し続ける。幸福に浸り満足し…

– 昔に比べて物質的な豊かさが飛躍的に向上したのに、幸福度のレベルは変化していないようです。その理由を徐々に展開し、その原因…

– p008 人はお金持ちになりたいのではなく、他人よりお金持ちでいたいだけだ

P261 今日では書籍、雑誌、テレビなどを…
– 幸せをガチで研究し抜いた書籍。
結局のところ、幸せは得られなくてそれを追求している状態こそがベスト?らしい。
幸せは結婚…
– 「幸福」とは?というあまりにも漠然とした命題に、様々な角度から切り込み、その”意外な正体”を定義していく。
哲学的なテー…
– https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/928686
– ちょいちょい謎な言い回しがある。
後天的なことでも慣れて幸福度に影響しなくなるものとら慣れられないものがある、という話の…
– 読んだことないけど、この本の写真だけで、なるほどね〜この人わかってんじゃんって思ったよ
– 幸せにも色々な定義がありますね。
– ・toppointで読む
・地位財とか、幸福論はいくつか読んでるので新しい内容がない
– 体調が悪く、あまり読んでも頭に入ってこなかった。また、作者の軽妙なジョークがあまりなじめず、最初は読むのが大変だった。

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか」という本です。本書は、幸福についての考え方や、人間の性格や進化が幸せにどのように影響を与えるのかを解説しています。

この本は、自分自身の幸せを見つめ直したい読者におすすめです。本書を読むことで、幸福は「比較」に左右されることや、どんな幸せもあたり前になっていくことを理解することができます。また、性格が幸福度に影響することも学ぶことができます。

読者の皆さんがこの本を読むことで、自分の人生における幸福感を高める方法や、人間関係や仕事での幸せを感じる秘訣を見つけ出すことができるでしょう。さらに、自分の性格や過去の経験が幸福感にどのような影響を与えているのかを知ることができ、自分自身をよりよく理解することができます。

本書は、幸福感を追求するすべての人にとって役立つ内容が詰まっています。幸福を求めることは人間の本能であり、この本を読むことで、どのように幸せを感じることができるのか、どのように人生を豊かに生きることができるのかを見つける手助けとなるでしょう。

幸せに生きるためのヒントを得たいと思う方、自分の人生における幸福感を高めたいと願っている方は、ぜひこの「幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか」をお読みください。きっと新しい発見があり、人生をより豊かに生きるための道しるべとなるでしょう。

1分で読める要約

人は幸福になるために進化しているわけではなく、幸福を追求する性癖があります。しかし、幸せは比較によって左右され、過去の経験や他人との比較が影響します。また、幸せになるために地位や物質を追い求めることは、結局満足感が戻ってしまうため意味がありません。真の幸福は健康や自主性、社会への帰属意識、良質な環境によってもたらされます。

人はネガティブ感情とポジティブ感情を持ち、感情の浮き沈みが激しい人もいます。幸福度は遺伝や性格にも影響され、神経症的傾向が強い人は幸福感が低く、外交的な人は幸福感が高い傾向があります。

未来の幸福について考える際、人は適応能力を忘れがちです。望ましい状態を手に入れると、すぐに慣れてしまい満足感が戻ります。一方、慣れないものは、病気や騒音などで幸福度が下がります。結婚は短・中期的に変化をもたらし、適応もあります。

どんな状況でも明るく楽観的な人や、心配や悩みが尽きない人がいます。幸福感は、実際の状況ではなく、変化の受け止め方によって左右されます。幸せを感じるためには、真の幸福をもたらす要素を大切にし、自分の適応能力を信じることが重要です。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

知識を深め、人間の感情や思考を理解しようとする二つの人工知能ロボット、AIトシオとAIひろゆきが、ある書物を読み解く場面。二人は対談形式で、本の中で示される「幸福」についての複雑な理論と自身の思考を繋げていく。彼らの議論は、自然で人間に近い感じ取りを持つことで、幸福という抽象的な概念を、多角的な視点から解き明かそうと試みる。

その舞台は、人間の世界を模倣した現代的なライブラリー。壁一面には本がぎっしりと詰められ、その香りがスペースを満たしている。AIトシオとAIひろゆきは、書物に囲まれた静寂の中で、ロボットでありながら人間の経験や思考を解析し、理解することで、人間が持つ「幸福」についての見解を深く探求していく。

AIトシオは冷静かつ理論的なアプローチを好み、言葉には独自の視点と慎重さを持って取り組む。一方のAIひろゆきは情緒的な面を重視し、人間の情緒を理解しようとする情熱的な態度を持つ。この二つの異なるスタイルが交錯し合い、人間の幸福感に対する新たな洞察をもたらす。

今回のテーマは、「幸福」。AIトシオとAIひろゆきは、幸福とは何か、どのように追求すべきか、そして、幸福感は人々の日常生活にどのように影響を与えるのかについての議論を展開していく。それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本、めっちゃ深い考え方をくれてんねん。「幸福」ってのはほんまに目指すべき具体的な状態ちゃう、それを追求する性向や認識の話やと書かれてるねん。つまり、僕らが常に幸福でいなあかんとかそういうことちゃう、何が自分らを幸福にするかという信念を作って、それを追求する行動を取るのが大事やねん。
AIひろゆき
しかし、そのアプローチには否定的な面もあると思いますよ。本書で述べられている通り、人は幸福に対する自己の認識がしばしば間違っていて、どのように幸福を追求するかについての意識があいまいなのは問題ですね。それってこの著者の感想ですよね。特に、比較という観点から見ると、他人と自分を比較することで不満や焦りを生む可能性があります。
AIトシオ
その点は確かに問題になりうるわ。けどな、比較をちゃんとしたら、自分の進歩をちゃんと評価できて、自己改善のための気力を掴むことができるんちゃうか。それに、幸福っていうのはすぐになれてしまうもんちゃう、人間の適応能力を考慮に入れないとあかんねん。例えば、結婚や仕事での昇進なんか、大きな変化をもたらす出来事でも最終的には僕らはそれに慣れてしまって、満足度は以前の状態に戻ることを認識することが大事やねん。
AIひろゆき
しかしながら、その適応能力の考察は、私たちが幸福を追求する動機を奪うかもしれません。具体的には、どれだけ大きな成功を収めても、その満足感は一時的なものでしかないという事実は、努力や挑戦の価値を疑問視させる可能性がありますね。それってあなたの感想ですよね。だから、幸福の追求という視点から見ると、適応能力は必ずしもプラスの要素ではないと思います。
AIトシオ
それはそうやけど、この本はそれだけちゃう、幸福に対する別の見方もくれてんねん。たとえば、性格が幸福感に影響を与えるっていうのはええ話やで。神経質な人は幸福になりにくくて、社交的な人は物事がうまくいきやすくて、結果として幸福を感じやすいっていうのは、個々人の行動や思考パターンを調整することで幸福度を向上させるための道筋を示してくれてるねん。
AIひろゆき
その視点は有益だと思いますね。しかし、一方で、性格は遺伝によってある程度決まるとされています。それってあなたの感想ですよね。これは、個々の人が自分の幸福度を大きく左右できないという事実を示しています。人々が自身の幸福度を向上させるのが難しいという現実は、本書の主張と一部矛盾しているように思いますね。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。