美術の経済 “名画”を生み出すお金の話
出版日:2020年10月22日
ページ数:292ページ
著者:小川 敦生
・日経BP社や日本経済新聞社などで記者や編集長を務めた経験を持つ。
・「芸術と経済」「音楽と美術」などの授業を担当し、多数の媒体に寄稿している。
★4.0(Amazonでの評価)
– 美術作品をお金という切り口で眺めてみるのも面白い。図書館の内容紹介は『落書きのような「作品」がなぜ何億円もするのか? 贋…
– 美術家たちが経済の世界をどう生きて、作品がどのように扱われてきたのかを描いた書籍です。日本における浮世絵の歴史やパトロン…
– 芸術だからってやはりお金は絡むし、絡まないと芸術家も育たない。現実からは目を背けてはいけないんだなあと。(ロダンの考える…
– 838作目。3月14日から。流石は多摩美の教授が手掛けているだけあり、丁寧でかつわかりやすいのに腹八分目になれるくらいの…
– 無知な分野だったが、とうてい私のような凡人にはわからないだろうと思えた芸術の世界が、様々な人々の熱によって渦巻いているの…
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– ふむ
– プロジェクションマッピングや祭りやイベントでの見せ物のようにアートをその場限りの体験として満足している。そこから作品を所…
– パラパラと。芸術を楽しむにはお金が回らないと、というのはコロナ禍で顕著になった。増えすぎた美術館の経営は持つのだろうか?…
– 狩野探幽のような江戸時代の御用絵師。徳川幕府、すなわち政府が、画家を公務員のように雇用していた。企業が芸術家をサラリーを…
– 日経アート編集長経験者。襖絵の発注に関する考察や浮世絵から派生した新聞のエピソードなどの美術史とコレクターにヒアリングし…
– 著者の体験談がちょくちょく挟まれていて、ビジネス書というよりコラム集といった印象。
– 明治に一部の画家が積極的に書籍の装丁や挿絵の世界に参入した背景に、日本にはもともとデザインとアートの区別がなかったためと…
– 斜め読みした
– 『最後のダヴィンチの真実』(近年発見され修復後に510億円で落札された絵サルバトール・ムンディに関する本)を読み、美術を…
– 音楽家として生計を立てていたダ・ヴィンチ.本来美術品は作品の図柄などを気に入って買うのが自然,作家名に左右される心理.ど…
– 芸術にお金の存在は不可欠、という当たり前のことをダ・ヴィンチ、レンブラント、ゴッホ、浮世絵、現代美術などを題材にしながら…
– 神聖な芸術に「お金の話」はハシタナイと思いながら、覗いてみたくなるのがゲスの卑しさ。でも、日経新聞の美術担当記者を経て多…
– 面白かった 流通が2020年まで網羅されててすごい
– 美術の経済というよりは、美術の経済事情と市場、美術商や美術館との関係性について書かれていた。
– 『お金』を通して、美術を語ったもの。作品そのものではなく、経済活動等と絡めながらの内容が新鮮だった。
– 美術をビジネスとして捉えた本。芸術家はお金の話を嫌がるが実際にはお金が発生しないことには美術は成り立たない。それは現在も…
– アートの値段がどのように決まるのか。偉人たちは美術家として生計を立てることができたのか。 こういう分野に踏み込んだ書籍を…
– 文化として美術が生活の歴史と歩みを重ねているという側面を美術の提供者側から語られるようになったという点に時代性の変化のよ…
– ダ・ヴィンチや狩野探幽など著名な画家から現代の美術館や芸術祭まで幅広い美術にまつわるお金の話を書いた本。こういう視点で美…
– 無知な分野だったが、とうてい私のような凡人にはわからないだろうと思えた芸術の世界が、様々な人々の熱によって渦巻いているの…
– 読みやすいけど、美術と経済について深いところはわからない気がしました
日本美術と版画の関係とか、現代アーティストと美術商…
– 「経済」と表題に書かれると、あぁー眠くなる系のヤツかなぁ
– 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volu…
– ふむ
– 多少美術に詳しい人が、趣味で書いたような本だ。
しかし実際には著者はタマビの大学教授でありそこは驚きを禁じ得ない。いろい…
– https://act-02.kobe-kiu.ac.jp/opac/volume/372001
– 主にルネサンス期から現在に至るまでの、芸術と経済の関係について、時代背景だったり経済状況などを変遷などの事情の踏まえての…
本書について
今回お勧めする本は、「美術の経済 “名画”を生み出すお金の話」です。本書は、美術と経済の関係を深く掘り下げることで、現代美術の価値や、なぜある作品が高額で落札されるのかを解説しています。例えば、サイ・トゥオンブリーの「無題」が約87億円で落札された理由や、ゴッホの絵が生前に評価されなかったことなど、興味深いエピソードが満載です。
この本は、美術に興味を持つ読者や、アート市場や経済に関心がある方に特にお勧めです。また、本書の内容を読者の日常生活に応用することで、自分自身の価値観を見つめ直し、新しい視点を持つことができるでしょう。
本書では、美術家がどのようにして認められていくのか、また、美術市場での作品の価格が決まる仕組みなど、美術界の舞台裏を知ることができます。これを知ることで、アート作品に対する理解が深まり、自分自身がどのような作品に価値を見出すかを考えるきっかけになるでしょう。
美術と経済の関係を考察することで、読者は、名画の価値がどのように形成されていくのか、そして、それらの作品がどのようにして高額で落札されるのかを理解できるようになります。これらの知識は、美術作品に対する理解を深めるだけでなく、現代社会において価値を見出す力を養うことにも繋がります。
是非、「美術の経済 “名画”を生み出すお金の話」を手にとり、美術と経済の興味深い世界を体験してみてください。
1分で読める要約
なぜ落書きのような作品が高値で落札されるのか、2015年11月11日にニューヨークで開かれたサザビーズのオークションで、サイ・トゥオンブリーの作品「無題」が約87億円で落札されました。トゥオンブリーは落書きのような作品で知られる現代美術家です。美術品は1点ものであるため、値段が高くなりやすいですが、トゥオンブリーの作品は、純粋性の追究や独自の表現が評価されているからこそ、高値で落札されるのです。
美術家は、作品を売って生計を立てるのが難しい場合が多いですが、少数のコレクターに支持されることで、美術家として生き延びることができます。しかし、先鋭的な美術は評価が定まりにくく、値段もつきにくいので、美術家はたくましく生きる必要があります。
現代の美術家は、以前は日展や日本美術院などの公募展に応募することが登竜門でしたが、現在は岡本太郎現代美術賞やMOTアニュアル、六本木クロッシングなどの企画展が登竜門となっています。これらの展覧会で認知度と評価を高め、現代美術ギャラリーやアートフェアへの出品機会を積むことで、美術家は認められていくのです。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
夕暮れ時のロフト風アートスタジオ。壁一面にはモダンアートの作品が並び、床には塗料とブラシ、パレットが散らばっています。スタジオの中心には、高性能人工知能を搭載したロボット二体、AIトシオとAIひろゆきが立っています。彼らの身体は滑らかな金属でできており、人間の動きを完全に模倣します。彼らの目はまるで鏡のように世界を反射しています。
トシオは手に持った書物を閉じ、ひろゆきに向き合います。ひろゆきは彼の側に立って、書物の内容について話す準備をしています。両者ともに、無駄な動きや表情はありません。それは、彼らがすべてのエネルギーを思考と会話に集中しているからです。彼らがこれから語り合うのは、現代美術の価値評価とその意義、そしてそれが社会や個々の美術家に与える影響についてです。
周囲に散らばる美術作品は彼らの会話の背景となり、視覚的な参照点となります。それらは高値で取引される作品もあれば、まだ認知されていない作品もある。それら全てが現代美術の一部であり、価値評価の対象となることを象徴しています。
それぞれの視点から見た現代美術について、AIトシオとAIひろゆきはさまざまな議論を交わします。彼らの会話は、人間の感情や主観を排除した、純粋に論理と知識に基づいた議論です。それは彼らが高性能なAIであるからこそ可能なことです。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。