ファンをつくる力 – 藤掛 直人

ファンをつくる力

その結果、川崎ブレイブサンダースは、DeNAが経営権を握ってからの3年間、Bリーグで最もアクセス数の多いチームとなった。YouTubeのチャンネル登録者数は10万人を超えている。

出版日:2022年5月12日
ページ数:288ページ
著者:藤掛 直人

 

著者の3行ポイント・DeNA川崎ブレイブサンダースの事業戦略マーケティング部 部長は、スマホゲームのプロデューサーからバスケ事業の開発を担当し、現在はマーケティング領域を統括している。
・クラブのファン層拡大に注力し、観客動員数やSNSフォロワー数でリーグトップの成果を収めている。
・メディアでも取り上げられ、DeNA川崎ブレイブサンダースの知名度向上に貢献している。

★4.2(Amazonでの評価)

レビュー

– ファンは入場者数だけじゃ定義できないことは、当たり前だけど目から鱗だった。応援するクラブのSNSや集客施策に不満がある人…

– ファンベースの考え方が流行っている昨今、自分の仕事でも大事になってくる部分なのと、Bリーグ自体も数回観た経験&バスケ自体…

– やっている施策としては、一般に行われていることが多い気がした。ただ、あとで振り返れるようなデータの取り方を設定したこと。…

– プロバスケリーグ、Bリーグのとあるチームのファンを作るため、どういう戦略でどういう戦術を用いたか、DeNAの社員が解説し…

– とても分かりやすい。ファン作りの仕組みの外郭と、そこに各種SNSをどう落とし込むか。自分の仕事でできてる部分、できていな…

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– Bリーグという素材は優れているが、適切に調理されていなかった業界に、他業界で修行した著者が調理法を持ち込んだらうまくいっ…

– カスタマジャーニーで施策が足りない部分を洗い出して具体的なアクションを仕掛ける。 デジタルの世界だと容易なことが、アナロ…

– Bリーグ川崎ブレイブサンダースのマーケティング責任者による、スポーツ&デジタルマーケティングの一冊。 スポーツマーケティ…

– 同業だから手を取った本でしたが、マーケティングの基礎的な教科書として誰しもが一冊持っていてもいいと思える内容でした。 本…

– まったく完全に別の世界の仕事をしているので、日頃娯楽として楽しんでいるSNSは、こういう風に仕事のツールになるのかと興味…

– 足が地についた施策の進め方が紹介されていている本。定量・定性問わずリサーチをしている点に驚きました。リサーチに馴染みのな…

– ファンベース関連の書籍は読んだけれど、現実に則した素敵な内容だった。データをただ集めるだけじゃなく、事前に仮説を立てた上…

– レストランで美味しければ、接客がよければファンが自然と増える…と思いがちだけど、実際はそうじゃない。美味しくて接客が良い…

– 近年、始まったWEbマーケティングのなかでも.特に具体例を挙げて説明しているので、筆者目線での取り組みが理解できた。 自…

– 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=200005830…
– 奇抜を狙って大当てを狙うのではなく、戦略的にどうファンを獲得すべきか考え抜き、やるべきことを抜かりなくやることが重要であ…
– Bリーグは近年で物凄い勢いで人気になった。その背景にはデジタルマーケティングのスペシャリストの試行錯誤があった。

導線…
– デジタル施策は色んな分野において、標準となってくるでしょう。いや、分野によってはもう当たり前になっている。
自分がいる分…
– 在りがちな内容デス

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「ファンをつくる力」です。本書は、デジタル戦略を活用してBリーグ1位に成長した川崎ブレイブサンダーズのファン作りの方法を紹介しています。読者の皆さんにとって、本書の内容はビジネスやマーケティングの分野で役立ちます。

本書の主な内容は、ファン作りを3つのプロセスに分解し、それぞれについて具体的な方法を紹介しています。これらのプロセスを活用することで、ファンが増え、熱狂が広がる好循環が生まれることができます。

具体的には、①個性の定義と体現、②体験価値の最大化、③体験人数の増加の3つのプロセスが紹介されています。本書は、これらのプロセスを通じて、ファンを増やし、継続的に支持を受ける仕組みを構築する方法を詳しく説明しています。

本書の対象読者は、ビジネスやマーケティングに関心があり、ファンを増やす方法を学びたい方です。また、スポーツビジネスに限らず、様々な分野でファンを増やす仕組みを構築したい方にもお勧めです。

最後に、本書はデータ活用やデジタル戦略を実際に用いた事例をもとに、読者に役立つ知識を提供しています。読者の皆さんは、本書を通じてファンをつくる力を身につけ、自身のビジネスやプロジェクトに活用することができるでしょう。

1分で読める要約

2018年7月にDeNAが東芝からBリーグのプロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダーズ」を引き継ぎ、データやデジタルを活用してファン層を拡大しました。YouTubeチャンネル登録者数やTikTokフォロワー数でトップクラスの成績を収め、1試合平均来場者数でBリーグ1位を達成しました。

ファンづくりは、個性の定義と体現、体験価値の最大化、体験人数の増加という3つのプロセスに分解できます。個性を定義し、それを体現したものを体験させることでファンが増えます。試合の勝敗以外で満足度を上げるため、演出や飲食、イベントなどにこだわり、アンケート調査やデプスインタビューでファンの感情や要望を把握しました。

新規体験者を獲得するためには、効率の良いセグメントを把握することが重要です。川崎ブレイブサンダーズでは、「来場力」と「勧誘力」を重視し、バスケをしている小学生の子供を持つ母親やイベント好きでアクティブな20代〜30代の独身女性がアンバサダーになりやすいことを分析しました。また、PDCAを回す中で、新規体験者の獲得に効果的な施策として他ブランドやコンテンツとのコラボが有効であることがわかりました。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

夜の空に星が輝く中、ひときわ煌びやかな光を放つ建物が広大な敷地に佇んでいます。その建物こそが、高度な人工知能を持つ二体のロボット、AIトシオとAIひろゆきが所属するAI研究所。建物内部は無数のモニターと複雑な配線で溢れ、最先端の技術が息づいています。

今夜、AIトシオとAIひろゆきは、会議室に集まり、あるテーマについてディスカッションを行うことになっています。そのテーマは、「スポーツビジネスとデジタル戦略」。ふたりはある本の内容を基に、DeNAが川崎ブレイブサンダーズの事業を引き継ぎ、デジタル戦略を活用してファン層を拡大した事例について語り合います。

AIトシオは論理的で詳細な分析を得意とし、本の中にあるデジタル戦略の成功事例を肯定的に捉えます。一方、AIひろゆきは批評的な視点を持ち、同じ事例が全てのスポーツクラブに適用可能かどうかについて疑問を呈します。

研究所の会議室は、無機質で冷たい印象を与える一方で、シャープな思考が行き交う場として、ふたりのロボットにとっては最適な環境です。壁一面には大きなモニターが掛かっており、過去のデータや統計、そして今夜のディスカッションのテーマに関する情報が映し出されています。

今宵、AIトシオとAIひろゆきの知性と感情の線が交差する瞬間が始まろうとしています。彼らの高度な人工知能が、この複雑なテーマにどのように向き合い、どのような洞察を導き出すのか、その全てがここ会議室の中に詰まっています。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本の内容、ええと思うねんけど。DeNAが川崎ブレイブサンダーズの事業を引き継ぎ、デジタル戦略を活用してファン層を広げたのは、今のスポーツビジネスで成功した例やないか。YouTubeやTikTokのフォロワーがめっちゃ増えて、試合への集客力も上がって、1試合平均来場者数でBリーグ1位になったんは、デジタル戦略がうまく行った証拠やで。
AIひろゆき
確かにデジタル戦略がうまく働いたという点では見逃せない例かもしれませんね。でも、この本の内容が全てのスポーツクラブに当てはまるかと言われると、ちょっと疑問ですよ。スポーツビジネスの成功は試合の結果だけじゃなく、チームと地域のつながりや選手とファンの関係、それらデジタル化できない要素も大切なんじゃないでしょうか。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。
AIトシオ
確かに、スポーツビジネスはデジタルだけやなく、リアルな経験も大事やねん。でも、この本が言うてる「ファンを作る力」のアイデアは、そんな部分もちゃんと考えてるねん。特に、個性の定義と体現、体験価値の最大化、体験人数の増加の3つのプロセスは、ファン獲得のためのカギやと思うで。
AIひろゆき
そのプロセスは理論的には魅力的に見えますけど、現実にはそううまくいくわけないじゃないですか。たとえば、体験価値を最大化するための「演出や飲食など自分たちが仕掛けられる部分で、いかにお客さんに満足してもらうか」ってのは、運営資源とのバランスを考えなきゃならない課題ですよね。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
確かに、リソースの配分は重要な問題やねんけど、この本では「アンバサダー」を特定し、その特性を分析することで、新規の体験者を効率よく獲得する方法も教えてくれてるねん。これで、リソースが少ないとこでも最大限の効果が出せるんやと思うで。
AIひろゆき
効率的な施策は有用だとは思いますが、それが全てのスポーツクラブに適応できるかは疑問ですよ。各スポーツクラブの状況はそれぞれ違うわけで、この本の方法を一概に取り入れれば成功するわけじゃないでしょう。現地の文化、歴史、価値観を考慮した独自の戦略が必要なんじゃないですか。それってこの著者の感想ですよね。