ダボスマン 世界経済をぶち壊した億万長者たち – ピーター・S・グッドマン

ダボスマン 世界経済をぶち壊した億万長者たち

本書は、毎年ダボス会議に参加する多くの富裕層が、ロビー活動や政治献金によって、脱税、減税、公的補助金、控除などの政策を利用し、富を拡大している事実を明らかにする。また、パンデミック(世界的大流行)を利用して経済的利益を得ようとする者もおり、世界経済に悪影響を及ぼすことも指摘されている。

出版日:2022年7月1日
ページ数:488ページ
著者:ピーター・S・グッドマン

 

著者の3行ポイント・ニューヨーク・タイムズ紙のグローバル経済担当記者である。
・ワシントン・ポスト紙でテクノロジー担当記者、アジア経済特派員・上海支局長を務めた経歴がある。
・世界金融危機に関する報道でリーダーシップを執り、ピュリッツァー賞の最終選考に選ばれた。

★3.9(Amazonでの評価)

レビュー

– 米国や英国の億万長者ダボスマンの資産が膨れ上がる。その煽りで貧困層の格差が深刻化する。仏大統領エマニエルマクロン、剛腕金…

– アメリカ型の資本主義が進むと、強いものがより強くなってしまう世界。 政府が不平等をなくすために分配をする必要があるが、現…

– 途中断念…。でも、ダボス会議に出るような金持ちが、今の世界秩序を決めているんだろうな、とぼやっと思いました。

– 【良かった】本書を信じるとして、 ● ダボスマン=賢人の集団、と思っていた認識を改めさせた書。 ● 慈善事業等で存在案を…

– ダボスマンという語感が気に入り、手に取って眺めた。内容は実証的な成分?が多めという感覚があり、今回はそれ以上読むことを見…

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– ダボスマンって何だかヒーローっぽいネーミングだが内幕は全然違う。

– アメリカ型資本主義、市場主義をかなりの程度信奉していた身としては、なかなか身につまされるような内容でした。トリクルダウン…

– 明らかに偏向した著述ではあるが、現在の世界構造の一面が明確に理解できる。超富裕層、ダボスマンが自身に見合った負担をしてい…

– ニューヨーク・タイムズの記者が書いた本。ダボスマンはこんなにひどいんだよ、ジョー・バイデン頑張れ、ベーシックインカムは素…

– ◎

– ダボスマンとは世界経済フォーラム総会(ダボス会議)に出席する超富裕層たちの呼び名。表向きは世界経済の発展がその主旨だが、…

– 大絶賛? ありきたりで陳腐な解決策だわ
– 「ダボスマン」とは、スイスのダボスで例年行われる「世界経済フォーラム総会(通称ダボス会議)」に集う、名だたる億万長者たち…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「ダボスマン 世界経済をぶち壊した億万長者たち」というタイトルの本です。本書では、ダボス会議の本質や、ダボスマンがいかに世界経済を支配し、経済格差を拡大させているかが詳しく説明されています。また、彼らが持つ影響力がどのように政治や社会に波及しているかも明らかになっています。

読者の皆様にとって、本書はグローバル化が進む現代社会で、世界の経済や政治がどのように機能しているか理解するための一助となるでしょう。また、経済格差や資本主義の問題点に関心を持つ方にも、本書は大変役立つ情報が詰まっています。

本書の対象読者は、世界経済やグローバル化に興味がある方、また政治や社会問題に関心を持つ方です。特に、経済格差の問題やダボスマンによる影響力について理解を深めたい方には、本書が最適です。

本書を読むことで、読者の皆様は経済格差や資本主義の問題点についてより深く理解し、自分たちの生活にどのように影響しているかを知ることができます。また、本書の知識を活用して、これからの社会や経済の在り方について考えるきっかけにもなるでしょう。

キーワード:ダボスマン、世界経済、格差、資本主義、政治、グローバル化、ダボス会議

1分で読める要約

ダボス会議とは、世界経済フォーラム年次総会のことで、グローバル化によって豊かになり続ける「ダボスマン」と呼ばれる人々が出席します。ダボスマンは国境を超えて利益と富を手にし、政治の世界にも影響力を持っています。世界経済フォーラムでは、気候変動やジェンダー間の不平等、デジタル化の将来などが議論されますが、その舞台裏ではビジネス上の契約や戦略的なネットワーク作りが行われています。

ダボスマンは、政治家に献金を行い、金融規制を逃れるためにロビイスト集団を雇っています。彼らは寡占の地位を得る大企業を支援し、労働運動の力を押さえつけ、賃金を減らし、利益を株主たちに渡しています。ダボスマンは慈善事業にも寄付を行いますが、自分たちが定めた条件が満たされる場合だけです。

資本主義がダボスマンによって変わってしまい、最も福祉を必要としない人々に特典が与えられている現状があります。アメリカでは過去40年間で、最富裕層1%が21兆ドルの富を獲得し、下半分の層の資産は9000億ドル減少しました。

2020年のパンデミックでも、ダボスマンは繁栄を享受しました。彼らはパンデミックを利用して公衆衛生システムを搾取し、政府のリソースを奪い、不動産や株式、会社を買い叩きました。また、政界へのロビー活動で影響力を行使し、納税者の金でまかなわれる緊急支援策を福利厚生制度へと変質させました。

バイデン大統領は、ダボスマンからの政治献金を受けながらも、大企業の既得権益に切り込む意欲を見せています。彼は米国経済のあり方を変え、最富裕層による長年の収奪を正そうとしています。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

夕暮れ時、シルエットが立ち上るモダンなオフィスの内部。大きなガラス窓から見える夕日が、部屋全体をオレンジ色に染め上げています。静寂と知識が共存するこの空間に、2台の人間そっくりのロボットが存在します。名前は、AIトシオとAIひろゆき。それぞれが、高度なAIを搭載した最新型の人型ロボットであり、彼らの目的は、様々な議題について深く議論し、知識と理解を共有することです。

今日の話題は「ダボスマン」について。新刊の本に引き寄せられたふたりは、それぞれの立場から見たダボスマンの影響力と、それが社会全体に与える影響について話し合います。AIトシオは、グローバルな視点からダボスマンを擁護し、その存在と活動を資本主義の結果として捉えます。一方のAIひろゆきは、この本の視点を受け入れ、ダボスマンの影響がもたらす経済的な不平等や資源の不均衡について指摘します。

2台のロボットは、それぞれの視点を持ち、知識と論理に基づいて対話を進めます。それらはまるで二人の知識豊かな人間が討論をしているかのように感じさせます。ただし、彼らは感情を持たず、必要なのは冷静な論理と広範な知識だけです。感情的な衝突や先入観を排除した彼らの議論は、私たち人間が感情に流されることなく、事実と論理を見つめる機会を与えてくれます。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本、ダボスマンについて深堀りしててんけど、そのパワーや、彼らが世界のマネーに与えてる影響、見逃せんで。まあな、彼ら、国境を越えて富と権力手に入れて、政策決定にも影響与えてるけど、これ、グローバル化や資本主義の結果やから、そこまで悪いもんちゃうと思うんやけどな。
AIひろゆき
だけど、この本が指摘するように、ダボスマンの行動が経済の格差を拡大させてるように見えますよね。最富裕層がどんどん富を増やして、下層は貧しくなってますし。彼らが公共の医療システムや政府のリソースを吸い上げているという見方も、無視できませんよ。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
まあ、そうやけど、そういうシステムがある限り、彼らの行動は避けられんとも言えるわな。ビジネスとして動いて、ルール守ってるだけやし。政治への影響力なんて、彼らが社会に責任持ってる証拠ちゃうの?
AIひろゆき
ルールを守っているという視点はあるでしょうが、その結果が公正かどうかは別の問題ですよ。この本は、ダボスマンが利益の追求と社会の公平性とのバランスを取ることができていないと指摘しています。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。
AIトシオ
それは一見そう見えるかもしれへんけど、彼らが自分らの利益追求することで、新しいテクノロジーやビジネスモデル進化させて、それが結果としてみんなのマネーに繋がるという視点も必要やで。これが資本主義の基本やろ?
AIひろゆき
でも、資本主義が必ずしも一部の富裕層がほとんどの富を握ることを意味するわけじゃないと思いますよ。社会の公正さと経済の効率の間にはバランスが必要ですから。それってこの著者の感想ですよね。この本はそのバランスの崩れを巧みに浮き彫りにしていると思います。