バカの災厄
出版日:2022年8月10日
ページ数:224ページ
著者:池田 清彦
・「構造主義生物学」を提唱し、科学論や社会評論なども行っている。
・生物学分野だけでなく、科学哲学や環境問題、生き方論など、幅広い分野に関する60冊以上の著書を持ち、メディアでも活躍している。
★4.2(Amazonでの評価)
– 真の意味で多様性を尊べない。自らの内側の正しさを世界中全ての他者と共有できないと不安で仕方なく、その不安さに耐えることが…
– なるほどと思える話ばかり。自分自身も凝り固まった概念の同一性に陥らぬよう気をつけなければ。養老孟司本と同じでいつも色んな…
– 日本が本当に優れてるのは凋落の早さだけ。そのとおりすぎて苦しくなる。本当にこの国には希望がないんだよなぁ。風が生まれるの…
– 養老孟司の『バカの壁』は読んだことが無いが、それのオマージュのような著作。 ロシアのウクライナ侵攻やマスク警察など最近の…
– 本書を読んでいて幾度か目の覚めるような感覚がやってきた。 しかし、この本の考え方を精査することなく信奉しては行けない。こ…
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– 著者の痛快な言い回しや内容が大変面白く、参考になる。4
– 周囲との折り合いが付けられないバカも、自分が絶対に正しいと勘違いしてるバカも、他人を全否定してるバカも、全て著者自身の事…
– ☆3 ごもっともと思うことはたくさんあるけども 内容的には一つしか語られてないのかな
– バカとは何か?自分の概念の同一性と他人の概念の同一性の違いを許容出来ない者だ、という話。動物に自我も言語もないと言い切る…
– ホンマでっかTVでお馴染みの池田先生の著作。先生の発言などからして、参考になるだろうと手にとりました。「多様性」がいかに…
– 「周囲との折り合いが付けられない人」を本書でいうバカと定義していると思うのだがやはりバカの多用はよろしくない気がする。池…
– たいへん面白く読み終えた。事件のニュースなどで、『こんなことで人生を棒に振るなんて』ってなことがあるけれど、それはその個…
– これでちょっとは風向きが変われば・・・
– 自分の考えに固執せず、他の人の意見も一旦受け入れて自身をアップデートできる人が「賢い人」だと。長らく日本の政治と教育がバ…
– 「大半の日本人には宗教もないし、イデオロギーもない。その時々で『強い者』に従って、刹那的な生き方をしているから、世間の『…
– ★4.0 池田センセの軽妙なおしゃべり風で読みやすい
– ★4 池田清彦の新刊だったので読んでみました。 混沌とした世界で価値観が多様化するなか、単に自分と異なる考え方の他人を否…
– ひとつの考えに固執し、自分の考えだけが正しくて、それ以外は決して認めない。というのはバカ一直線であること、相手の意見も受…
– 「バカ」にならないための示唆を示してくれる一冊でした。✋
– 献本御礼。先日、「バカのアイドル」という言葉を聞いたが言い得て妙だと思った。
– 日本がバブル以来、だめになり続けてきた理由がここにあるようだ。
上から下までバカばかり。
なるべきしてなった没落国家日本…
– ここまで本文の中にバカ、バカと書いた本は無いのではないだろうか。しかし、内容は非常に核心をついていて、日本人としてうーん…
– 私のバカな点再認識・・・自我に納得。
弱者に見えるのか理不尽に攻撃されるとやり返してしまう勝ち気な性格に反省。
あら?多…
– https://act-02.kobe-kiu.ac.jp/opac/volume/383973
本書について
今回お勧めする本は「バカの災厄」です。この本は、自分が正しいと信じる「バカ」が引き起こす社会問題について解説し、賢い人の思考やコミュニケーション方法について教えてくれます。読者の皆さんにとって、この本は自分自身の意識や周囲の人々とのコミュニケーション方法を見直すきっかけになるでしょう。
本書の対象読者は、異なる意見に柔軟に対応し、他人とのコミュニケーションを円滑に進めたいと考える人々です。この本を読むことで、自分の考えが絶対的な真理ではなく、異なる視点を受け入れることの大切さを理解できます。
また、日本の教育制度が「バカ」を量産していることについても触れられており、読者は自分が受けた教育や環境についても考える機会を得ることができます。
本書を通じて、読者は「賢い人」として柔軟な思考や寛容な態度を身につけ、バカの災厄を乗り越える力を身につけることができます。異なる意見を持つ人々とも円滑にコミュニケーションを行い、互いに幸せに生きることができる社会を築く手助けとなるでしょう。
本書では、「バカ」の対処法も提案されており、読者は日常生活でのトラブル回避や円滑な人間関係を築くための具体的な方法を学ぶことができます。
「バカの災厄」は、自分の考え方や人間関係を見直すための指針となる一冊です。ぜひ、手に取ってみてください。
1分で読める要約
近年、SNSやネット上で「バカ」が引き起こす災厄が増えています。コロナ禍で陰謀論が広まり、デマによる被害が増えています。「バカ」は、自分が正しいと信じて疑わず、異なる意見に耳を傾けない人たちです。この考え方は、0か100かという短絡的な結論を生みやすくなります。
賢い人は、自分と他人の考えが違って当たり前と理解し、異なる意見を受け入れて自分の思考をアップデートできる人です。柔軟な考え方が、「バカの災厄」を乗り越える上で重要です。
日本の教育がバカを量産している原因として、戦後教育の弊害や画一的な教育が挙げられます。規則を守ることを重んじるあまり、合理性や時代に合ったルールが見失われています。
「バカ」の対処法は、できるだけ近づかず、議論を避けることです。バカと喧嘩することは危険で不毛ですので、頭を下げて聞き流すことが最善策です。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
都市の夜景が広がるガラス張りの高層ビル内に位置するスタジオ。中央には楕円形のテーブルが置かれ、その両側に人間に酷似した二体のロボット、AIトシオとAIひろゆきが座る。彼らは、人間以上に洗練された姿を持ち、人間と同様に感情を表現できる先進的なAIを搭載している。その高性能な知能は、深い議論を展開するための力を提供する。
この日のテーマは、社会現象としての「バカ」の増加について、特にSNSやネットを中心に。テーブルの上には、彼らが参照するための本や資料が散りばめられている。対話は、これらのテキストを参照しながら、情報を分析し、深い洞察を導き出す形で進行する。
それぞれが異なる視点を持つ二体のAI。AIトシオは、教育のあり方と「バカ」の増加に強く焦点を当て、AIひろゆきは教育だけではなく社会全体の問題として捉える。それぞれの議論は一見対立するかのように見えながらも、進行するにつれて相補的な意見となり、深い理解を生み出す。
静かに照らされたスタジオ、途切れることのない都市の喧騒を背に、AIふたりは知識と洞察を交えながら、現代社会の問題点と可能な解決策を探求する。それは、AIが可能性と挑戦を考察し、人間に新たな視点を提供するための一環である。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。