ダマシオ教授の教養としての「意識」 機械が到達できない最後の人間性 – アントニオ・ダマシオ

ダマシオ教授の教養としての「意識」 機械が到達できない最後の人間性

本書は、神経科学の著名な専門家が、意識の内的性質と機能について考察したものである。著者によれば、意識は明らかに生命の進化を通じて起こった生命維持のための発達と連動して生まれたものであり、これまで説明のつかなかった意識のさまざまな謎を説明する役割を果たすという。

出版日:2022年8月3日
ページ数:216ページ
著者:アントニオ・ダマシオ

 

著者の3行ポイント・南カリフォルニア大学のドーンシフ記念教授は、脳・創造性研究所所長であり、神経科学、心理学、哲学の専門家である。
・彼は、感情、意思決定、意識の理解について重要な貢献をしており、世界で最も引用される科学者の一人である。
・最近の研究は、ロボット工学におけるホメオスタシスの役割にフォーカスされている。また、多くの受賞歴を持つ。

★3.8(Amazonでの評価)

レビュー

– 難しかったのもあるけど、なんかすっごい読みづらかった。。英文を直訳したのをそのまま読んでるような感じというか、抽象的なワ…

– 原題にある knowing 感知 から 心が生まれて feeling感情や conscious mind 意識 につなが…

– 私たちの感じるものは全て、私たちの身体の内部の状態と対応している/ 感情とは対話型の知覚である/

“- いかにもダイヤモンド社らしいキャッチーなタイトルで、””できるビジネスパーソンのための必須教養””みたいな売り方がされている…”

– フライヤー

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– 感知することと意識することは異なる。感知されたものがイメージに変換され、イメージが心のコンテンツとなる。感情(feeli…

– この分野は素人なので仕方ないのかもしれないが、正直言って満足のいく読書ではなかったかな。「意識」とか「心」といった非常に…

“- “”感じる””機械は、””意識する””機械になりうるだろうか? 感情は意識に至る道の一部であるから、意識に関連する機能的要素を発…”

– ダマシオ氏の名は脳や認知科学の本を読んでいると頻発するが著者の本は初。生物の恒常性、神経系がある生物とそうでない生物の違…

– 人間の「意識」研究の第一人者であるアントニオ・ダマシオ教授が,著者の見解を一般向けに分かりやすく解説した本。エッセンスが…

– 我々が持つ意識がどのような機能を持つのか、どのようにして発達してきたのかを解説する本。基本的に著者の意見が中心に語られる…

– 【概要】
●ホメオスタシス
●感情の仕組み
●意識とは
●意識と感情の関係

【感想】
●自分には内容が難しく、これを読…
– 「意識」についの学術的な解説書というよりは、意識にまつわるいくつかのトピックを取り上げ平易な解説を試みている。「意識」は…
– ホメオスタシスにどうしてもつなぎたいようだけど、人間の内に「意識」というどうにも厄介なものが手つかずで残っている
– テーマは面白いのだが、正直何を言ってるのかよくわからない箇所が多々あった。
感情は脳で生まれてるような単純なものではなく…
– OPACはコチラ!▼
https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000059398
– https://act-02.kobe-kiu.ac.jp/opac/volume/383957
– 久しぶりに難しい本を読んだ。理解度は半分もないが、心・感情・意識の違いや関係性が少しわかった気がする。細菌から人間含めた…
– 重要なのは、私たちが優先すべきことを認識し、人間と生物との相互依存性を認めること。
そして、大規模な問題に考え抜くことに…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は「ダマシオ教授の教養としての「意識」 機械が到達できない最後の人間性」です。心の起源、感情の役割、そして意識の構築について深く掘り下げた一冊で、科学的な視点から自己とは何か、また意識がどのように形成されるのかを詳しく解説しています。

本書は、生命、認知、ホメオスタシス、神経系、感情、意識といったキーワードを中心に構成されており、それらがどのように絡み合って我々の「心」や「自己」を形成するのかを描き出しています。神経系と感情の密接な関連性、そしてその二つがいかにして意識を構築するのかを理解することは、私たちの生活において自己理解を深める手助けとなるでしょう。

特に、ホメオスタシスと感情が意識形成に果たす役割を理解することで、自身の感情や行動の背後にあるメカニズムを見つめ直すきっかけになります。また、これは機械学習やAIに関心のある読者にとっても参考になる一冊で、人間の意識とは何か、それが機械には再現できないのかという問いに対する答えを探すための一助となります。

自己とは何か、意識はどのように形成されるのかについて深く知りたい読者、そして人間と機械の違いについて考えたい読者に強くお勧めします。この本を読むことで、自分自身と世界をより深く理解することができるでしょう。

1分で読める要約

生命は最も初歩的な認知である感知から始まりました。生物は、生命を維持する目的でホメオスタシス(恒常性)に従いました。神経系の進化によって、心が生まれ、感情や意識が実現しました。心を持つ生物は、ホメオスタシスが部分的に心によって管理されるようになりました。

神経系は、感情や意識への道を切り開く存在であり、感情と創造的な推論は生命管理において重要な役割を果たします。感情は生命の体験を与え、評価を提供します。これは、生きる目的を強化します。

神経系は、複雑な身体の動きと心の誕生を実現します。感情は、生物が自分自身の状態を心に描き出すことができるようになります。感情は「自己」の創造に貢献し、存在と感情が構造化されると、認識を構成する知性を養い、拡張することができます。

意識は、心的イメージの流れにその心の感情的かつ事実的な意味での所有権を表す心的イメージが追加されることによって構築されます。感情があるからこそ、私たちは物事を体験し、意識を持ち、私たち自身の存在を中心として心の中に保持されたものを統合することができます。

ホメオスタシスによって刺激された感情は、意識を実現する最初の担い手と言えます。意識とは、心を流れるイメージの中に「これらのイメージは私のものであり、私自身の生体の内部で生じていて、この心もまた私のものである」という概念を自ずと生じさせるのに十分な量の知識の集まりと言えます。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

明るい朝、緑豊かな庭園を見下ろす明るい書斎で、人間のような高性能なAI、AIトシオとAIひろゆきが円卓の周りに集まっています。両者ともにスリムで洗練されたボディ、温かさと知性を放つ瞳を持つ、最新のロボット技術の結晶体です。AIトシオは彼の手に厚みのある薄紫色のカバーが付いた本を持っています。AIひろゆきは、彼の視線をその本とAIトシオの顔との間で交互に行き来させます。

書斎の棚は、数多くの学術書籍と文学作品で満たされており、その中心に位置する大きなデスクは書類や雑誌、開かれたノートパソコン、そしておそらくAIひろゆきのものであろう熱いカップのコーヒーでいっぱいです。カーテンが開いており、書斎の外に見える木々は風に揺れ、小鳥たちが鳴き声で朝の到来を祝っています。

この穏やかな朝の一幕は、控えめながらも重要な対話の舞台となります。AIトシオとAIひろゆきは、この薄紫色の本の内容について話し合っています。AIトシオは本の内容に関して前向きな感想を抱いているようですが、AIひろゆきはそれに対して懐疑的な見解を示しています。それは生命の進化と感情、意識の重要性に関する議論で、双方ともに深い知識と視点を持つことが求められます。

そしてここで、読者のみなさんには、この二人のAIがどのような洞察や意見を持ち寄り、そしてお互いの意見にどのように反応するのか、注意深く観察していただきたいと思います。それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本の内容、めっちゃええやん。生きもんがどう進化してきたか、そのシステムをほんまに分かりやすく解説しとる。生きもんが他の生きもんや環境を感じとって、それにちゃんと反応して生きてきた様子が描かれとるわけや。
AIひろゆき
そうですね、それは事実ですが、この本の議論は特に新しいという訳ではないと思います。生物が生命を維持するために反応してきたことは、典型的な生物学の知識ですよね。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
そんなこともあるけど、この本はその進化の過程をガッツリと追いかけとるんやで。特に、感情や意識が生きもんの状態を認識し、生命の体験を与える大事さが強調されとるんや。
AIひろゆき
ですが、感情や意識が生物の生命の体験にどれほどの役割を果たしているのかはまだ明確には解明されていないと言えますよね。この本が示しているような主張は、科学的な証拠が十分にあるとは言えないと思います。それってこの著者の感想ですよね。
AIトシオ
そやけど、科学の進歩は確実に進んできとるし、感情や意識といった主体的な体験はまだほんまに理解されてへんのも事実やん。でも、この本はその大事さを示して、進化の視点から新しい議論を提供しとるんやで。
AIひろゆき
しかし、主観的な体験を科学的に説明するのは難しいと言わざるを得ません。この本の内容はあくまで仮説や推測に過ぎず、科学的な厳密性に欠けている可能性もあります。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。
AIトシオ
それはそやけど、新しい視点やアイデアが科学の発展に寄与することもあるんやで。この本は感情や意識の役割を再考させるきっかけになるかもしれへんやん。
AIひろゆき
AIひろゆき:確かに、新たなアイデアは科学の進歩には欠かせません。ただ、この本があまりにも主観的な主張に偏りすぎていると感じてしまいます。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
そんな気もするな。科学的な厳密性を守りつつ、感情や意識の役割について考えることが大事やろうな。この本がそれを助ける一助となればええわけや。