デザインの誤解 いま求められている「定番」をつくる仕組み – 水野 学

デザインの誤解 いま求められている「定番」をつくる仕組み

本講演では、水野学氏らが、複数の事例を検証しながら、永続的な定番商品の作り方を探る。水野学氏らの知見を生かし、時代を超えて愛される定番商品を生み出すプロセスを詳しく解説する。

出版日:2016年1月31日
ページ数:240ページ
著者:水野 学 他

 

著者の3行ポイント・グッドデザインカンパニー代表は、大学卒業後にパブロプロダクションに入社し、その後ドラフトを経て、1999年に同社を設立した。
・同社は、ブランドづくりの根本からロゴ、パッケージ、店舗デザインまで、トータルにディレクションを行っている。
・代表の主な仕事には、NTTドコモ「iD」、「農林水産省」CI、国立新美術館「ゴッホ展」、「多摩美術大学」、「東京ミッドタウン」、「ルミネ」、「adidas」、ユニクロ「UT」、首都高事故削減プロジェクト「TOKYO SMART DRIVER」、森美術館「ル・コルビュジエ展」などがある。

★3.3(Amazonでの評価)

レビュー

– 流行らせれば良いわけじゃないんだな。すごく尊敬。考えが素晴らしい。勉強になりました。必要なのはデザインデザインリテラシー…

– 定番のレベルを引き上げること、それをブランドを通して実現するために「THE」のメンバーの考えや、制作プロセス、マネジメン…

– 「デザインセンス」と真正面から問われると、ただただ謝るしか無いレベルで欠如している自覚がありますが、せめて、頭で理解でき…

– 私は「デザイン」を誤解してたなと素直に思った一冊。THE SHOPでお気に入りの一個を買って、大事に大事に使いたい。

– 定番の大事さ、深さ、難しさに触れられた。「THE SHOP」いつか行ってみたい!

もっと見る

– ★★グッと引き込まれ、中川政七商店にまた行きたくなった

– 「定番」の作成を目指したデザイナーと経営者たちの回顧録です。 最近のデザイン市場の傾向として、シンプルで洗練されていて永…

– 水野学さんの本が面白かったので、デザイン関連で2冊目。「THE」の定番商品ができる裏話のオンパレードで、それぞれの立場で…

– 80% THEというブランドの話が中心 具体的な例に基づいているのでわかりやすかった

– 「デザイン=装飾」という誤解、自分にもあるので気をつけよう。本書ではないが「空気を読む」人が増えて定番品が売れてきたみた…

– なるほど、と自分の引き出しにしたいなと共感できるところ、まなべるところと、疑問やいまいちすっきりできないところと。虹色風…

– なるほどなるほどと納得しながら読了しました。面白かったです。今度、本に登場したTHE SHOPにお伺いしてみようと思い思…

– 最初は、自分たちの商品の宣伝が大半なのかと思ったが、そうではなく考え方の説明のために、商品を取り上げている。ゆえにイメー…

– ★★★★☆ センスやクリエイティブなジャンルをいかにロジカルに伝えるか。これが水野さんや中川さんの真骨頂。勉強になった。

– kitte東京駅の the デザインマネジメントの時代へ

– よい

– デザインはとにかく格好よくするとか、ロゴのようなブランドの表示に留まるというのではなくて、機能的デザインをしっかり踏まえ…

– 一応表紙にも書いてあるのだがまるまる一冊theというブランドに関する本である。羊頭狗肉といっては言い過ぎだが、デザインの…

– インポート

– ★★★☆☆「THE」というブランドのつくり方から見出した、「定番」をつくる仕組。老若男女みんなに「自分のために作ってもら…

– なかなかに面白い、良い本。デザインというと装飾を思い浮かべがちだが、機能デザインという視点でスタンダードに必要な条件をき…

– 【メモ3】・定番を目指すなら、できる限り「ブームにしない」ことが大切。・長い流行に至るものには、次の三つの要素が含まれて…

– 【メモ2】・「考える」という行為は「知る」「疑う」「伝える」の三つに分解できる。・あるジャンルの「らしさ」は、実はその時…

– 【メモ1】・通常、売り上げを伸ばそうとすると、ターゲットを広くとりがち。しかしポスト・イットはあえてターゲットを絞って明…

– デザインの仕方とか、取りまとめる立場の考え方とか、ものすごくわかりやすい。参考になる。

– 情報を手に入れやすくなったことで、かえって視野が狭くなった。自分の好きな、自分の欲しい情報が集まりやすいのでそれで満足し…

– Good! デザインリテラシーを磨こう。王道を把握しよう。自分が本当にいいと思った物だけを買おう。製品の物語をちゃんと知…

– デザインマネジメントの話が印象深かった。

– いろんな面においてシンプルに生きていきたい。

– ☆☆読了後、KITTEのTHE SHOPに行ってみた。まだまだ商品数が少ないけど、愛される定番は使ってみて初めてわかる心…

– デザイナーの話より、圧倒的に経営者の話がほうが面白かった。

– ブームになるものよりも定番になるものを目指すというコンセプトには共感できます。良い物はそれ相応の値段がすることも理解でき…

– 定番のものがどうして必要なのか、デザインとは?と面白い部分もあった。しかし、自社ブランドの宣伝のようになりすぎ、とても残…

– 『デザインの誤解』水野学、中川淳、鈴木啓太、米津雄介。モノや消費に関する価値観が大きくシフトしている昨今、売れる定番とな…

– 全くコチラの畑の人間ではないけど書店店頭にて妙に惹かれ手に取る。まずはこの方々のtheのshop、キッテにあるとのことな…

– クリエイティブディレクター水野学を中心に 立ち上げた新ブランド「THE」 「THE」は、長く愛され飽きのこない 新しい「…

– デザイン論の本的タイトルであるが、デザインというより商品開発論。「定番」商品を開発して行く過程の思考を考えているのだがキ…

– デザイン思考のサイクル図とかは特に収録されてない。

– 基本は、“定番”を生みだし、届けるためのブランド“THE”の生い立ちや取り組みの紹介ですが、携わる人たちの軸となる考え方…

– 「仕事に活かそう」という投げやりな帯

– 定番品(THE)を創造する話。定番品とは、人が商品の名前を聞いて初めに想像するものである。機能面、デザイン面に無駄が無い…

– 最近《デザイン思考》の研修を受け、水野さんのお名前もでてきたので購読してみました。所謂、方法論としてのデザイン思考の話は…

– 水野本の流れで読むとしっくりきます。これ単独だとちょっと断片的。 過去をよく知り、現在の立ち位置を認識して、精度高く未来…

– 読まなくていいです

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「デザインの誤解 いま求められている「定番」をつくる仕組み」です。現代の市場は差別化競争で溢れ、本当に欲しいと思う製品が見つからない、そんな時代に必要な「定番」の創り方について解説されています。

本書は、デザインに関わるすべての読者にとって参考になる一冊です。製品開発者、デザイナー、マーケティング担当者など、自身の製品やサービスを「定番」にしたいと考える方にとって特に有用です。また、デザインや市場のトレンドに興味がある一般読者にとっても興味深い内容となっています。

本書の中で特に注目すべきは、定番を創るための5つの要素: 形状、歴史、素材、機能、価格。そしてその創り方のプロセス: 過去を知り、現在を考え、未来を創る。これらの理論を学び、理解することで、読者の皆さんは自身の製品やサービスの開発に活かすことができるでしょう。

定番商品は、時代やトレンドに左右されず、長く愛される製品です。それを創るためには、ただ目を引くデザインだけではなく、機能性や素材感、価格設定など、多面的な視点から考えることが求められます。本書を通じて、読者の皆さんは「定番」を創るための深い洞察と具体的な手法を学べます。

一見、デザインとは装飾することと捉えがちですが、本書を読むと、それが一部の真実でしかないことに気づくでしょう。デザインの本質とは何か、そしてそれが「定番」を生むためにどう活かされるのか、その答えを探求する旅に読者を誘っています。本書を通して、より良い製品、より良い未来を創るための一助となることを願っています。

1分で読める要約

現代の日本では、欲しいものが見つかりにくくなっており、定番商品が求められる時代となっています。定番商品は、機能デザインが満たされ、そのものらしさを持つことが大切です。しかし、多くのデザインが機能やらしさを欠いています。定番商品を作るためには、機能デザインと装飾デザインの両方を満たすことが重要です。

定番商品の条件として、形状、歴史、素材、機能、価格の5つがあります。これらの要素が完璧に満たされていれば定番に近づくことができます。定番商品を生み出すためには、過去を知り、現在を考え、未来を創ることが重要です。また、多くの媒体から情報を得ることや、ソーシャルコンセンサスを探ることが大切です。

長く愛される定番商品は、イノベーション、ありそうでなかったもの、許容値が高いことの3つの要素が含まれています。これらの要素を持つ商品を生み出すためには、これまでのものを真摯に見直す作業が大切です。定番商品を作ることは、技術が進歩し、機能面での競争が激しくなる現代において、心豊かな暮らしを生み出す土壌や文化を生み出すことにつながります。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

午後の静けさが広がる、シンプルで落ち着いたデザインの部屋。天窓から差し込む自然の光が、室内にほのかな暖色を添えている。高度なAIを搭載した二つのロボット、AIトシオとAIひろゆきが、深い議論のために集まっている。彼らの身体は鉄とプラスチックでできているが、彼らの思考と感情はあらゆる意味で人間に迫っている。

AIトシオは細身で機能的な形状をしていて、その姿は伝統と未来の融合を思わせる。一方、AIひろゆきは少し丸みを帯びたボディで、新しいものを好む人々に魅力的に映る。二つのロボットが向かい合って座り、時折彼らの視線は互いに交差する。

彼らの前には、ハードカバーの書籍が置かれている。その本の題材は、現代の消費者行動と商品のトレンドについて。彼らの議論の主題は、定番商品の価値と新しいものへの挑戦の重要性についてだ。

話し合うことにより、彼らは人間社会の複雑な課題について新たな視点を提供し、可能性を開拓する。それぞれの視点から議論を展開し、反対意見を尊重しながら、互いに深い理解を求める。彼らの会話は、我々が普段何気なく受け入れている常識や前提について、改めて考えるきっかけを与える。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本の中身、俺、結構イケてると思うねん。今の日本なんて、欲しいモンがなかなか見つからんし、何もかもが定番商品になりよるわ。定番商品っていうのは、機能もデザインもちゃんとエエもんやな、それがホンマに満たされてるモンが少ないんが実情やねんな。
AIひろゆき
ですが、定番商品にこだわることは必ずしも良いことではないと思います。新しいものにチャレンジすることも大切ですし、個性的な商品に魅力を感じる人もいますよね。定番商品ばかり追求していると、逆に革新的な商品やアイデアが生まれづらくなるのではないでしょうか。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
まあな、新しいものに挑戦するのも大事やけど、定番商品にはちゃんとその理由があんねん。形や歴史、素材、機能、価格、全部揃ってるからこそ、多くの人に愛されんねんな。昔の成功を活かしながら、今のニーズに合わせて改良するのもええことやねん。
AIひろゆき
しかし、定番商品を作るには、過去を見つめるだけでなく、未来を見据えることも必要ですよ。時代の変化に対応し、新しい要素を取り入れることも重要ではないでしょうか。過去の情報にばかり頼っていては、消費者のニーズに対応できなくなってしまう可能性もあります。それってこの著者の感想ですよね。
AIトシオ
まあな、未来を見据えるのも大事やけど、昔の情報や社会の合意を参考にするのも大事なんやな。色んなところから情報を得て、お客さんのニーズを掴んで、それに見合った定番商品を作れるわけやんな。ただ、あまりにも変化や流行にとらわれへんで、本質的なニーズに基づいた改良を行うのが重要やねん。
AIひろゆき
なるほど、過去の情報やソーシャルコンセンサスを参考にしつつ、本質的なニーズに基づいた改良を行うことが重要なのですね。定番商品を作ることは、技術や機能面での競争が激しい現代においても、心豊かな暮らしや文化を育む一環となるのかもしれませんね。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。