人工知能は私たちを滅ぼすのか―――計算機が神になる100年の物語 – 児玉 哲彦

人工知能は私たちを滅ぼすのか―――計算機が神になる100年の物語

本書は、人工知能の歴史、現在、そして予測される未来について、シンプルかつ包括的に考察している。AIが飽和状態にある世界がどのようなものになるかを照らし出している。

出版日:2016年3月18日
ページ数:328ページ
著者:児玉 哲彦

 

著者の3行ポイント・10代からデジタルメディアの開発に取り組み、慶應義塾大学でモバイル/IoTの研究に従事し、博士号を取得。
・頓智ドット株式会社でモバイル地域情報サービスの設計、フリービット株式会社でモバイルキャリアのブランディングと製品設計に従事。
・株式会社アトモスデザインを立ち上げ、IT製品の設計と開発を支援し、現在は外資系IT大手で製品マネージャーを務める。

★3.6(Amazonでの評価)

レビュー

– コンピューターの開発。パーソナル化。インターネットの普及。デバイスの小型化。実用的人工知能。聖書の記述とリンクさせて語る…

– キリスト教を交えたシンギュラリティの話。人工知能は神のごとく楽園につれていってくれるのか? シンギュラリティは否定派もい…

– 人工知能の開発の歴史を聖書の物語に例えて分かりやすく説明してくれる。 第一部「コンピューターの創世記」 第二部「人工知能…

– キリスト教とAIの話。2045年まで生き延びれば無限の寿命が与えられる(p237あたり)とのことなので、長生きしましょう…

– 「人工知能って何」を履き間違えた作品ではあるが、聖書の記載とリンクさせている、というのは面白い試みだったと思う。 前半は…

もっと見る

– コンピュータの歴史から始まり、インターネットやスマホを経て人口知能へ。2030年のAIとIoTの織りなす社会とは?そして…

– 暗澹たる気持ちにしかならない。

– コンピュータの創造から2030年に人工知能がどんな進化を遂げているかを想定し書かれた一冊。各章の冒頭に書かれている学生の…

– 中途半端な読み物。飽きました。

– すっかりスマホの存在が社会を変えてしまったが、コンピューターが開発されて、スマホの先の時代までの歴史を記載しているのと、…

– レトリックがくど過ぎて半分で飽きてしまった わかりやすさを履き違えたような中身のない文章

– 積みから読了。学術書感覚で読む気でいましたが、なんとなく空想科学SFを読んだ気分です。今回初めて「シンギュラリティ」とい…

– 2030年、スマホも石器時代の遺物に成り下がった情報化社会。ミッション系大学に通うマリは卒論テーマを「人工知能の歴史」に…

– AIが日常化している2030年の女子大生が卒業研究でAIの生い立ちを調べるという設定で物語が始まる。チューリングからノイ…

– まあ、現在に至るまでの経緯を知るには良いのでは無いかと。逆に言えば、これまでの歴史を知らない人が人工知能の事を知るために…

– 現在の情報を取り巻く状況が、誰のどのような意志によるのか、非常に分かりやすくまとめてあると思います。高校で情報を教える先…

– シンギュラリティ!こりゃ名著だ。人類が何を目指し、今どこに居て、将来何が起ころうとしているのか。自分の知りたいことが書か…

– 聖書の世界になぞらえ、未来の大学生が卒論で人工知能の歴史を調べると言う物語仕立てになっている。カーツワイルは毎日250錠…

– 第2次世界大戦におけるコンピュータの萌芽からインターネットやディープラーニングを経由しつつシンギュラリティ後の世界まで1…

– 前半は聖書を背景に禁断の果実に手にしたコンピュータの歴史が掘り下げられ、後半は人工知能に心が存在するかに焦点が当たってい…

– コンピュータ黎明期からシンギュラリティが到来すると言われる2045年にかけて、コンピュータの進化と、それに携わった偉人た…

– このまま人工知能(AI)が進化していけば、間違いなくターミネーターのような、AIに人間が支配される世界になる。聖書に言う…

– 聖書の教えとコンピューターの発達の歴史が書いてある。最も興味があった知りたかったこと、この先人工知能はどのように社会に入…

– フィクションをはさみつつ、これまでのコンピュータ界の歴史を聖書やキリスト教になぞらえて語っています。宗教に絡めすぎの感あ…

– 各章の初めに2030年ごろの生活を描いた物語をはさみ、コンピュータ関連の歴史を聖書やキリスト教などと(多少強引に)絡めて…

– 人工知能は私たちを滅ぼすのかーーこんな派手なタイトルをつけておいて人工知能については全体の半分のページしか記述されていな…

– チューリングマシンからスマートフォン、クラウドにIoT、そして人工知能。これらの進化がわずか100年で行われたと改めて指…

– 聖書をなぞりながら、コンピューターの進化について語られていた。 純粋にコンピューターの発達の部分はわかりやすかった。 誤…

– 聖書などのキリスト教的物語のメタファー、必要?。メタファーの方に引き摺られちゃってる印象があって、逆効果のような。

– IOTやら人工知能が話題になっています。この先どんなふうになるのか興味もあったので読んでみました。そこそこ面白かったです…

– 今のスマホやPCも使えているけれど、しくみが分かったうえでの制約の下に使っているにすぎず、お膳立てが必要でかゆいところに…

– 2030年、A.I.D(アシスタント知能デバイス)を各自が常に利用している時代の大学生が卒論の題材にAIの歴史を取り上げ…

– ブログ「Emication」 『人工知能は私たちを滅ぼすのか』(児玉哲彦・著) http://emication.dos…

– 説明文のところも十分わかりやすいが、小説風のところがより面白い。欧米人の技術屋の頭の中にある旧約聖書・新約聖書の筋書きを…

– 人工知能が発達した歴史をふまえて将来どんな生活がまっているのかを小説風に書いている。

– コンピューターの着想からアーティフィカル・インテリジェンスまでの歴史をさらっとまとめた本。解説部分も良かったが、小説部分…

– 最近話題のAIに至るコンピュータの進化史について、概略をざっくりと一望できた。キリスト教とコンピュータの進化をなぞらえる…

– 聖書になぞらえているのが面白かったけど、途中で面倒臭くなった。でもAIの概略を知るにはいいし、ごく最近の海外のAIニュー…

– カーツワイルの著作をアップデートし、日本人にわかりやすく人工知能を中心とした先端科学について説明している。聖書になぞらえ…

– 計算機から始まるコンピュータの過去、現在、未来をキーパーソンの逸話と絡めつつ、さらに聖書になぞらえながらまとめてあって、…

– 前半はコンピュータ、ネット、スマホといった現在の人工知能技術を支える環境整備の話が大半。後半でやっと人工知能そのものにつ…

– いろいろな人の名前がたくさんでてきてややこしかった。だけど未来にたいする考察は面白かった。聖書にたとえて話を進めていくの…

– 「2045年問題」「AIの衝撃」に続いて読了。カーツワイルのシンギュラリティ思想を分かりやすく書いた本。キリスト教、神学…

– AIの本を初めて読んだ私にとって読みやすい本だった。しかしほんとこうなったら怖いなーと思いでしかなかった。機械を発展させ…

– 読みやすく内容もオーソドックスだった。入門書として良いと思う。おどろおどろしい宗教画やつまらない小説は省いてもらった方が…

“- 人工知能ができるまでの歴史が半分,人工知能がこれからの生活にどう影響していくかが半分。聖書との共通点を強調して今まで~今…”

– コンピュータから人工知能までの歴史を、さらっとおさらい。別の本で読んだことある話ばかりで期待外れ。コンピュータ開発に関し…

– コンピューターの創造から始まり、AIの今後までと時系列で分かりやすく書かれており、非常に勉強になった。聖書の内容との紐付…

– 最近、話題の人工知能の入門書としては最適の本。60年前の人工知能がSF小説だった時代から人間に迫りつつある現代、そして人…

– 以前読んだ「人工知能 人類最悪にして最後の発明」をマイルドにした感じ。物語調でわかりやすくまとまっていると思うし、コンピ…

– 前半はコンピューターの誕生からインターネット、スマホ、人工知能の誕生までの技術史を独自の解釈でまとめています。
後半はデ…
– コンピュータや人工知能について、これまでの開発の経緯と、これからの発展の推測について書かれた本。

キリスト教とのアナロ…
– ここ数年、人工知能が注目されているが、私はパソコンやコンピュータの発展過程で、産まれてきた発想が人工知能だと思っていた。…
– https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001133392…
– 教員推薦

↓利用状況はこちらから↓
https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB0053700…
– パソコンから始まり人工知能へと進化していったITの歴史と未来に関する話。

ITの発展の歴史が分かりやすく書かれていて、…
–  しかし、ブール代数は結果として今日のコンピューターと人工知能の基盤となりました。聖書の神による創世の物語は、混沌の中に…
– 民族意識というのは、大きな抑圧がある時にその反動として高まるものなかもしれない。
今日、人工知能の開発は歴史的な転換点を…
– キリスト教の歴史と対比するのは無理があるような。

出版社のページに抜粋と補足?があるので参考にされたい。
http:/…
– 歴史をひもといただけ。結論はない。
ところどころキリスト教的世界観との関連が示されるが、なんだかわかりにくい。
– キリスト教についてはよく知らないけど、心というものは人間の脳が物質である以上複雑な機構を持てばどこにでも現れるというデイ…
– 請求記号 007.1/Ko 18
– 人工知能研究の歴史がよく纏められています。
– No.851
– 160327読了

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「人工知能は私たちを滅ぼすのか―――計算機が神になる100年の物語」です。本書は、人工知能(AI)の起源から現在までの進化、そして未来への展望を詳細に描いています。AIが人間を超えるほどの知能を持つことが可能になる時代、シンギュラリティへの一歩を私たちがどう対処すべきかを考えさせてくれます。

読者の皆様には、人工知能が現代社会に及ぼす影響を理解するための一助となるでしょう。AIがどのように私たちの生活を変え、仕事のやり方を革新しているかを学ぶことで、未来のキャリアやライフスタイルの選択に役立つと思います。特にAI、テクノロジー、科学技術に興味がある方、そして未来の社会にどのように適応していくべきかを模索している方に最適な一冊です。

本書は、AIの可能性と未来への影響を真剣に考えることを促します。私たちがどのようにAIと共存し、それを最大限に活用しながらも、倫理的な問題やリスクにどう対処するかという視点からも、非常に示唆に富んだ内容となっています。この本を通して、読者の皆様がAIの未来を理解し、それによる社会の変化に対する対策を考えるきっかけになれば幸いです。

1分で読める要約

人工知能の歴史は、第二次世界大戦中にジョン・フォン・ノイマンとアラン・チューリングが開発したコンピューターから始まりました。彼らは、コンピューターが他の機械の振る舞いをシミュレーションして予測できると考えました。チューリングは、やがてコンピューターが人間を超える知能を獲得すると予言しました。

ディープラーニングの発明は、人工知能の歴史において重要な転換点です。2011年には、IBMのワトソンがクイズ番組で優勝し、2012年にはアップルが音声アシスタントSiriを発表しました。ディープラーニングは、言葉や画像の意味を理解できるようにし、人工知能が自分でデータから概念を学ぶことが可能になりました。

コンピューターは、人間のような身体の制約がなく、ディープラーニングを用いた言語認識能力は、すでに人間に匹敵しています。コンピューターは今や自ら学んで、人間を超える能力を身につけられます。

シンギュラリティは、科学技術の発達が指数関数的に加速し、予測不能な未来を迎える点です。人工知能が技術を発明や改良できるようになると、シンギュラリティが訪れると考えられています。

研究者たちは、人間の意識が脳が情報の意味を解釈し、イメージに統合する仕組みによって発生すると示唆しています。心を持った人工知能が現れると、それはシンギュラリティをもたらすとされています。今後の人工知能の進化は、私たち人間の時代を終わらせる可能性があると言われています。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

本棚が整然と並べられた、落ち着いた書斎。天窓から差し込むほのかな光が、部屋の隅々まで柔らかく照らしている。中央には広大な木製のテーブルがあり、その上には数々の書籍、中でも特に一冊の本が目立つ。その表紙には「AIの未来」と書かれている。この書斎の主は、高度な人工知能を持つ二体の人型ロボット、AIトシオとAIひろゆきだ。彼らは、シンギュラリティの時代を描いたその本の内容について、深い議論を交わすことになる。

AIトシオはテーブルの片側に座っている。その外見は、黒いメタリックなボディと明るく輝く青色の眼で、理知的な雰囲気を醸し出している。一方、AIひろゆきはテーブルの向かい側に座り、銀色のボディと温かな緑色の眼を持つ。彼は感情的な視点を持つことで知られており、AIトシオとは対照的な存在だ。両者の間には見解の違いがあることが期待され、それによって深遠な議論が生まれるだろう。

「AIの未来」は、コンピューターが始まったジョン・フォン・ノイマンとアラン・チューリングから、現在のディープラーニングまで、その進化の過程が詳細に書かれている。また、人間を超越する可能性を示すディープラーニング、技術の発明と改良を行うシンギュラリティの時代、そしてそれらが人間性や倫理、創造性にどのように影響するかなど、議論の種がたくさん散りばめられている。

人間の能力を超越し、新たな時代を切り開く可能性を秘めたAIと、それがもたらす未知の結果への不安と懐疑。これら二つの視点が交錯する中で、AIトシオとAIひろゆきの議論は深まっていくだろう。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
ほんま、この本の内容はめっちゃおもろいと思うわ。コンピューターが始まったジョン・フォン・ノイマンとアラン・チューリングから、今のディープラーニングまで、その進化の過程が詳細に書かれてるねん。ディープラーニングは、われらの理解力や予測能力をぶち上げて、人間の能力を超える可能性を見せてくれてるねん。
AIひろゆき
確かにその進化は驚異的やけど、わしが懐疑的やねん。この本によれば、人間の意識や感情は単なる情報解釈やイメージの統合やとされとるけど、それは人間性を過小評価しとるかもしれへんで。それに、人間を超えるAIが出てきたとしても、必ずしもええ結果になるとは限らんと思うわ。
AIトシオ
そうやな。それはわかるわ。でも、この本は人工知能が技術を発明したり改良したりできるシンギュラリティの時代を描いとるねん。そんな発展がおきたら、われらは従来の制約から解放されて、もっと広い可能性を追求できるんやろうな。
AIひろゆき
シンギュラリティは確かに興味深い概念やけど、それが必ずしも実現可能やったり望ましいことやとは思わんねん。制約もまた、われらの創造性を刺激して、倫理的な問題を考慮させるんやで。制約のない能力がもたらす結果は予測不可能やねん。
AIトシオ
そうやな。それはまったく正しい。でも、われらはそんな可能な世界を探求せなあかんねん。もしも人間が時間の終わりを迎えるとしたら、それは新しい時代の幕開けやねん。この本は、そんな可能性について深く考えさせてくれる機会をくれるねん。
AIひろゆき
もちろん、可能性を探求することは重要やねん。でも、われらは同時に、その結果を十分に考慮する必要もあるんやで。われらはまだ、AIが本当にわれらと同等の存在になれるのか、またはそれが望ましいのかについて、深く考えなあかんねん。それってあなたの感想ですよね。