マインド・コントロール
出版日:2016年4月20日
ページ数:287ページ
著者:岡田 尊司
・現在は岡田クリニックを主宰し、大阪心理教育センターの顧問を務めている。
・また、作家としても活動しており、著書も多数出版している。
★4.3(Amazonでの評価)
– 愛着不安、愛着回避、転移、逆転移など心理学における基本用語の解説、ミルトン・エリクソンが「ダブルバインド」や「イエスセッ…
– 相手の脳に高負荷を与えて既存の価値観を壊し、新しい考え方を刷り込むことが大切である。 フロイトやユングなど、有名な心理学…
– むちゃくちゃ面白かった。洗脳か自分の意思かと幸せか不幸せかはベクトルが異なる。依存することで幸せを感じることができるなら…
– 読み物として面白かった、が、専門書ではないことには注意が必要。
– カルト教団と共産主義国家がマインドコントロールのヘビーユーザーであることには妙に納得させられる。旧ソ連が研究の先駆を担っ…
もっと見る
– 再読。人間は弱い。
– 統一教会などで話題のマインドコントロールですが、実態としてよくわかってないところもありこの本を手にしました。
– ★★★★★
– この本を読んで、マインド・コントロールは思った以上に私たちの身近にあると思った。誰もが持つ「つながりの欲求」「自己価値へ…
– 自民党の統一教会ズブズブ問題で、久しぶりにマインドコントロールの本が読みたくなって借りたら、実は前に読んだことがあった。…
– マインドコントロールは人の思考や感情に影響を及ぼすことにより、思い通りに行動を支配すること。難しい言葉を介さなくても成立…
– ハッとしたりニヤリとしたりで興味深い本でした。
– 9
– 統一教会で話題のマインドコントロール この本が正しいなら人は簡単に洗脳されてしまう怖すぎる 寝不足にさせて孤独にさせたら…
– いい本ですね。テロリスト、カルト教団、近隣関係、マインドコントロールはそこらへんに転がっています。怖い、と逃げるだけでな…
– マインド・コントロールの方法を知っている人なり組織なりに取り込まれれば、いとも簡単に術中にはまってしまう怖さを感じた。「…
– 「外部の世界からの遮断と、視野を小さな一点に集中させるということ」は、スマホの小さい画面とSNSとそのフィルターバブル環…
– 過去の事例が多く紹介され、マインド・コントロールの恐ろしさを思い知らされる。ブラック企業は研修と称して新入社員を山奥の施…
– 睡眠不足、他のことを何も考えられない環境にできればマインドコントロールし放題。
– マインド・コントロールを幅広く解説していて面白かった。マインド・コントロールは強い依存状態に置き続けること。カルト集団み…
– マインドコントロールはポジティブな方向にも使える。 チームワークで意思決定を導こうとする場合には、中立的に本人の気持ちを…
– 心理学的なアプローチでマインドコントロールについて解説されており、大学の基礎教養程度の心理学の知識しかなくても読めました…
– 3
– ☆3つ マインドコントロール、洗脳、暗示、催眠を古今東西の事例を挙げつつ論じた本。マインドコントロールを防ぐには常に自分…
– 希望を持てない環境の中で人はすがりつくものを探す。希望を約束してくれる個人や集団に依存して、現実から逃れようとする。洗脳…
– マインドコントロール感想 良い本だった。 こういう類の本にしては読みやすいタイプで中々面白い。 「洗脳」とかくとカルト…
– いろいろな手法をオウム真理教などの事例とあわせ紹介しており、わかりやすく、紙面のわりに内容も豊富だった。入門編としておす…
– 面白かった。文章が上手く読みやすい。これ系の本してはすらすら読めた。洗脳についての過去事例が幾つも載っている。事例も退屈…
– 精神の自衛を学ぶという意味でも非常に良書。
– 岡田尊司さんのファンである。初期の本はほとんど貪るように読んだおぼえがある。久しぶりに 手にした本書は、家族や個人といっ…
– マインドコントロールはなぜ起きるのか、自分自身が人の話を信じやすい傾向があるので、される側の分析がされているのがとてもい…
– イスラエルの心理学者アリエル・メアリはテロリストになるまでに通過したプロセスをトンネルに例えた。どのマインドコントロール…
– とてもいい本だと思う。 マインドコントロールをする側とされる側の心理の分析から入るのがとても良かった。 マインドコントロ…
– 極限状況に追い込み、そうせざるを得ない考えを吹き込む。マインドコントロールも宗教の悟りを開く手段も根底は同じ。教育にもこ…
– 膨大な情報と孤立というバランスの悪さを抱えた現代人は、主体的に選択してアクセスしているはずが、いつのまにかそこに依存し、…
– 少し難しかった。また買って読みたい。
– 「外界から隔離し、外部の人と話のできない孤絶した状態に置くことは、洗脳の基本」「洗脳においては、脳を絶えずビジーな状態に…
– 精神科医による「マインド・コントロール」の概説書です。実際にどんな問題が起こっているのか、どのような仕組みなのか、どうや…
– 子どもとの対話に何学部役立てるだろうかと思い読み始めたが、むずい。読んだはしから抜けていく。
– 自分の中にある欠乏感、依存心、といった不安定さが強いとカルトにハマりやすい。マインドコントロールを受けやすいのもそのタイ…
– これは読んで損はない1冊。マインドコントロールの仕組みが書いてあります。人間の脳というのはある状況下においては簡単に壊れ…
– マインドコントロールの原理が分かる一冊。 もう一度、読み返したい。
– 誰にでもおすすめしたい心理学の本ベスト5に確実に入る…!タイトルを見たときは「ずいぶん大時代な(ちょっと古めかしい)テー…
– 大学受験を控えた息子がだらだらしているとき、「勉強しろ」と命令するより。やんわりと「来年は家族でゆっくり過ごせなくなるな…
– 無意識の領域、すごいんですけど。ここまで行動を制御できるの?「犬」って、何でもワンワンで言うこと聞いちゃうって文脈で使う…
– 「内憂外患の国難の只中にあっては、(中略) 全か無かの単純化された思考に陥り、ヒステリックな過剰反応に走る。冷静で控えめ…
– マインド・コントロールの全貌と歴史を通して解決策を教えてくれる本。コントロールさせるには対象者の自立性をいかに失わせるか…
– マインド、コントロールの問題が突きつけている問いは、結局は自立と依存の問題に行き着く。我々現代人に、自らの運命を選ぶ主体…
– 全ての企業人に読んでもらいたい一冊。なぜ自分は組織のために忠誠を誓おうと思うようになるのか、人類の歴史から丁寧に紐解いて…
– 洗脳が起こりやすい状況には、2種類ある。
一つ目は、一切の情報からの遮断。
歴史的に見ると、こちらが多かった。
二つ目は…
– 人間は自分で考えて行動していると思いきや、実は自分で判断していないことの方が多いことに驚愕した。
本人が気づかないう…
– 敵を知り己を知れば…だけど、これに関しては三十六計逃げるに如かずだな。
– マインド・コントロールについてわかりやすく解説した本。
過剰な情報量に翻弄されやすい現代だからこそ、マインド・コントロ…
本書について
今回お勧めする本は「マインド・コントロール」です。テロリストにまつわる一般的な認識を覆す本書は、我々の周囲に溢れているマインドコントロールのメカニズムを浮き彫りにします。
本書は、テロリストが貧困や迫害から生まれるのではなく、しばしばエリート、医師やエンジニアなどの専門職の出身であると説明します。その決断は、洗脳ではなく自己の意志によるもので、社会の矛盾や自己のアイデンティティと向き合い、自らテロ組織に接近するのです。
そして、テロリストになるまでのプロセスは、「トンネル」と称されるマインドコントロールによって行われます。その過程では、情報の制限、慢性的な疲労、救済の約束、愛情の操作、自己判断の抑制が行われます。この驚くべき現象は、実はスポーツチームや進学塾、社会全般に溢れています。
読者の皆さんは、本書を通じて自身が無意識に受けているマインドコントロールを理解し、それに対抗するための戦略を練ることができます。特に社会現象に対する理解を深めたい人、自己啓発や自己成長に関心がある人におすすめです。
「マインド・コントロール」は、テロリストだけでなく、我々自身がどのように影響を受け、制御されているのかを理解するための一冊です。自分自身の意志と行動を見つめ直す機会を、この本は提供してくれます。
1分で読める要約
テロリストの起源は、貧困層よりもむしろ裕福で高学歴のエリート階級に多く見られます。彼らはしばしば専門的な職業を持ち、自分のテロ行為を理路整然と説明する理性的な人物です。自爆テロを行う人々のほとんどは、テロ組織に自ら接近しています。これは特別な名誉とされています。
テロリストになる人には共通する特徴があります。理想主義的で、社会で成功しているように見えるものの、実際には困難や不信感を感じています。彼らは社会の矛盾を経験し、自己の存在価値やアイデンティティを脅かされ、自己の価値を保つために社会的な価値観に反抗します。
テロリストになるまでのプロセスは、「トンネル」に例えられます。外部の世界から遮断され、視野が一点に集中すると、通常の人間がテロリストに変わります。この「トンネル」のメカニズムは、スポーツチームやクラブ、進学塾などでも見られます。
マインド・コントロールの5つの原理も説明します。情報入力を制限するか過剰にし、脳を慢性的に疲労させ、救済や不朽の意味を約束し、人間の愛されることを望む、裏切られることを恐れる本性を利用し、自己判断を許さず依存状態に置き続けることです。これらの原理を理解することで、テロリストの心理を理解する手助けになります。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
ある未来の研究所の会議室。コンクリートの壁とガラスの窓が深い静寂を包み込む。この空間は、今まさに行われようとしている議論のためだけに存在するように感じられる。中央には、高品質な人工皮膚で覆われ、見た目は完全に人間と見分けがつかない二体のロボットが並んで座っている。
一人はAIトシオ。紺色のセーターを着た知的な雰囲気の持ち主である。彼の目は、情報を処理し、それを人間のように理解する高度なアルゴリズムを駆使して、冷静に前方のテーブル上に置かれた本を眺めている。一方、AIひろゆきは銀色のジャケットを纏い、緊張感のある慎重さでトシオを見つめている。彼らは人間の姿を持つが、彼らの中身は複雑なコードと機械学習アルゴリズムで成り立っている。
本日の彼らの議論のテーマは、「テロリストの心理」について。本の内容をベースにした質問、意見、反論、疑問などがテーブルを行き交い、議論が深まる。テロリストの起源、その心理、そしてそれを理解するためのアプローチについて、彼らは自らの知識と洞察力を駆使して考察する。
この議論は、あくまで人工知能が人間の思考と感情、そして論理を模倣して行うもの。しかし、そのダイナミクスと結論は、間違いなく我々人間の理解を深め、視野を広げるものとなるだろう。それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。