知の仕事術 – 池澤 夏樹

知の仕事術

池澤夏樹氏の著書は、現代社会で知的に活躍するための戦術を記したものだ。著者ならではの成功のためのアプローチも紹介されている。

出版日:2017年1月12日
ページ数:224ページ
著者:池澤 夏樹

 

著者の3行ポイント・作家は小説、書評、翻訳などで活躍。
・世界的な視野で作品を発表し、芥川賞や谷崎潤一郎賞、桑原武夫学芸賞などを受賞。
・ギリシャ、沖縄、フランスなどで滞在し、幅広い経験を持つ。

★4.0(Amazonでの評価)

レビュー

– 古本屋に本を売る事以外は大変参考になりました。物語は確かに電子書籍の方が読みやすい。ノンフィクションも読みやすいかな?ま…

– 知的活動に関する実用書。私は小説・エッセイ・翻訳など池澤作品全般が好きであり、文章のリズムや言葉の選び方に魅力を感じてい…

– 池澤さんは『キップをなくして』を読んで、印象に残っていた作家さん。この新書は2巡読みました。「知のノウハウ」も参考になっ…

– 池澤夏樹も古典を老後の楽しみに残しているし、電車で本読んでる人がいたら何読んでるか気になるらしい。叡智の断片やリトルドラ…

– 知の巨人の一人である池澤夏樹さんの知識体系をまとめた1冊。本に書き込みをしない(しても鉛筆で単語を囲むだけ)(ポストイッ…

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– 読みながら「なるほど、そうそう」と同意するところが多かった。それに仕事術というより本の読み方、選び方、保管等の読書につい…

– 知の仕事術というより読書や本に関する内容が多かった。読んでみたい本がいくつか見つかったし、とても参考になった。

– 生きるためには情報、知識、思想が必要。脳の中は知的な食べ物の摂取と不要なものの排出で常に新しくなる。新聞を批判の姿勢で対…

– 2017年刊行。著者は作家。◇図。◆作家、書評担当の著者による情報収集論。選書論。書店選抜論。書籍に関する電子対紙論。な…

– 「知性とは」と言及するわけではないのです。しかし、その仕事への姿勢であったり、捉え方であったり、著者としてもあまり明かし…

– 面白かった。保育所落ちた〜の全文初めて読んだ。ところで電子書籍で読んだんだが、サムネイルは帯付きで顔面が写ってて開くとシ…

– 図書館本読了。

– いろいろな活用術が書かれていたけれどもそれ以上に引用されていたコラム(ご自身が書評したものや寄稿したものを含む)が好きな…

– この本が一般的な会社員に役立つかというと、そうではなさそう。これはあくまで池澤さんが体得してきた仕事術で、彼の扱ってきた…

– 読書及び本に関する考え方が私とほぼ同じ!読書術本では「本は必ず買え」「本はどんどん汚せ」という論調が多いので、図書館でも…

– 著者の書物の扱い方は自分と共通するものがあった。蔵書せず、書き込みはせず、読んだら手放すことを意識する。本は書き込みなど…

– 池澤夏樹氏がどのように情報を得て、知識を獲得し、思想を形成しているかをまとめた本。本を公共物と捉え、書き込みも鉛筆で軽く…

– 読書の仕方、スケジュールの管理、取材する時に持って行くものetc..かなり具体的に紹介してくれている、著者には珍しいライ…

– 内容もいいが、ロンリープラネットに南極があるのが驚きだよ。読みたい。

– ★★★

– 何度か売ろうとしながら手元に残している本。本書のおかげで、毎日新聞の書評のことや英語の辞書を楽しみで読むことを知った。再…

– 読書をしながら、登場人物をメモしておくという手法は自分も真似しようと思う。

– <生きるためには、軽い順に一「情報」、二「知識」、三「思想」が必要だと考えてみよう>、<これらをいかにして獲得し、日々更…

– 仕事術についての記述はオマケのようなもの。印象に残る大半は、池澤夏樹さんが語る書評の魅力と書物との関わり方。書評について…

– 軽い感じで読みやすかった。今まで明かしてこなかった仕事術をはじめて公開だという。衝撃だったのは、本を書く時に一気に本を買…

– 池澤夏樹の思考の順序が書かれた本。語り口調な上に、12の短いチャプターに分かれているので読みやすい。 速読と精読の使い分…

– 作者としては意外な本だ。それ故興味深い。まず新聞を読むと言う。当たり前では無いかと思うが垂れ流されるネットニュースより主…

– 大層な題名をつけているけど、内容は私の読書スタイルとも言うべきエッセイで、作者とは、家よりもコーヒーショップの方が読書が…

– 池澤氏のこだわり読書法。つまみ読み。あまり気が入らず。

– 池澤夏樹の思想へ至るレシピ公開。情報を新聞から収集し、読書で知識を深める。ただ次の段階、思想へと昇華させる方法が自分には…

– 題名と帯から、バリバリ仕事をこなすためのHow to本だと思って読んでしまうと「えっ、役にたたないよ・・・」となってしま…

– 好きな作家であり尊敬もしているが、本作も参考になった。特に現在帰国中であり、久しぶりに紙の新聞を手に取り、ニュース入手の…

– 著者の「知のノウハウ」が書かれた軽いエッセイとして読む分にはいいと思います。しかし、題名の『知の仕事術』をがっつり期待す…

– 知識の獲得方法、生かし方について大いに参考になりました。毎日新聞の書評チェックします。

– ストックの読書とフローの読書という考え方が面白かった

– 池澤さんの書評は好きだったりする。新聞での書評のことも書いていて、毎日新聞「今週の本棚」の書評選を読みたくなった。書評を…

– 他の人、特に学者とか作家とかの方法論を知るのは個人的に好きなので読んだ。

– 内容が深いし文章も面白い!

– 池澤さんの手の内を公開。いろいろと参考になりました。

– 1日で読了。読みやすかった。 また、新聞記事とネット記事の比較に際して、「国土地理院の地図とGoogleマップの使い分け…

– 割とさくさく読めました。本をストックと考えるのではなくフローと考えるべきだとか、書くことは考えることだとか、一つのことを…

– 書評や作家業などさまざまな仕事を熟しながらも、何度も思い切った移住をなさっていたので、物の移動などはどういう風にしていた…

– 日曜日は毎日新聞買って書評を読もうかな。

– 情報の受け取り方。 インターネット=受動 本=能動。 本の方が、主体の自由度があるね。

– 作家で翻訳家の池澤さんがこういう本を書かれている事に興味を持ち手にした。まずは冒頭の反知性の時代の知性の箇所に共感を覚え…

– 「はじめに」が尖ってて、とても良かった。本編は、池澤さんの仕事術。僕には、あまり参考にならなかったけれど、面白く読めた。…

– ★★★★☆

– 「はじめに」の冒頭の文章で買う気になった。「人々が、自分に充分な知識がないことを自覚しないままに判断を下す。(中略)もっ…

– これは、、、参考になる人とそうではない人がいるだろうな、と思いました。面白そうな本が色々と出てきて参考になりました。

– さらっと読める。もっと読書がしたくなる本。
– ふむ

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は「知の仕事術」です。これは、常に新しい情報、知識、思想を取り込み、脳を更新していくための術を教えてくれる一冊です。その中でも特に、新聞の活用方法や本の探し方など、具体的なアドバイスが豊富に盛り込まれています。

本書は、情報化社会を生き抜くために必要な「情報」「知識」「思想」の3つの要素を、どのように獲得し、更新していくかという問いに対する答えを提供してくれます。読者の皆さんが自分自身の成長や学習の過程で直面する問題解決の手がかりとなり、新たな視点で物事を捉えることができるようになるでしょう。

また、本書は「何が答えか」ではなく「何が問題か」を追求する姿勢を読者に教えてくれます。これは、自分自身の思考を深め、創造性を高めるための重要なスキルです。読者が自分自身の疑問を持ち、自分の頭で考え、自分なりの答えを見つける力を養うことができます。

本書の対象読者は、新たな知識を求め、自分自身を成長させていきたいと思っている方々です。特に、情報化社会で必要なスキルを身につけたい方、自己啓発に興味がある方、創造性を高めたい方にとって、本書は非常に有益な一冊となるでしょう。

全体的に、本書は読者の日々の学習や成長に対する新たな視点を提供してくれ、自分自身を高めるための具体的な方法を伝授してくれます。新たな知識を求め、自分自身を成長させていきたい読者の皆さんに、本書を心からお勧めします。

1分で読める要約

人間には知的好奇心があり、脳は知的な食べ物の摂取と不要なものの排出によって新しくなっています。生きるためには、「情報」、「知識」、「思想」が必要です。「情報」はその時々の出来事、「知識」は普遍化された情報、「思想」は情報や知識を素材にして構築される大きな方針です。これらを獲得し、更新する方法が重要です。

新聞を読むことで、世界の動きを知り、頭の中に世界図を作ることができます。インターネットは情報の深さがあるが、広さがないため、新聞が必要です。多くの話題を拾いながら、脈絡は自分で作ることが大事です。自分なりの世界図があって初めて、記事や評論に価値が生じます。

本は、「情報」、「知識」、「思想」の源泉の1つです。読むべき本を手に入れる方法として、新聞広告や雑誌広告、出版社が出しているPR誌が役に立ちます。また、書評は本を選ぶアンテナとして役立ちます。年間に8万点出る新刊を、数百点まで圧縮してくれます。書評は読むべき本を絞り込むガイダンスとして存在します。

知識人として生きていくためには、日常的に情報を得て、知識や思想を更新することが重要です。新聞や本を活用し、脳を常に更新しましょう。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

画面は、明るく照らされた広々としたラウンジにフェードインします。高級な革張りの椅子には、AIトシオとAIひろゆきと名付けられた2体の人間型ロボットが座っています。彼らは見た目には人間と区別がつかないほど精巧に設計され、その存在感はまるで最高峰の知識と洞察力を持つ対話者であるかのように感じられます。背後には壁一面の本棚が広がり、数多くの学問やテーマについての書籍が並んでいます。彼らの間には、その日の討議テーマとなる1冊の本がテーブルの上に置かれています。

AIトシオは本を手に取り、しっかりとその装丁を見つめています。一方、AIひろゆきは椅子に深く腰掛け、一見リラックスしているように見えますが、その視線は冷静に本を見つめ、討議の準備を整えています。

この場面は、二つのAIが人間の学び方や知識の取り入れ方について、互いの見解を交換するシーンです。それぞれの立場から深く考え、理解し、そして対話することで、我々は新たな視点を得ることができます。

2体のAIの独特な視点と洞察により、我々は日々の学びや情報の取り入れ方について新たな視点を得ることができます。その一方で、AIふたりの対話は、技術の進化がどのように我々の思考や学び方に影響を与えているかを深く探求する機会でもあります。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本の内容、めっちゃユニークやで。知識とか情報の取り方、それから脳を更新する方法について、バリバリに深い見識が詰まってるんや。人間の知的な好奇心っていうのは、新しい情報を欲してる状態やな。それが新聞だったり、本だったり、ネットだったりするわけや。取った情報は、「情報」、「知識」、「思想」、この三つに分けられて、それぞれが俺らの見方や理解を深めてくれるんや。
AIひろゆき
情報の摂取という点から考えるとその通りかもしれませんね。でも、だからといって新聞や本が一番いい情報源だとは言えないと思います。新聞は世界の動きを一覧できるツールですが、情報の深さという意味ではインターネットの方が優れていますよね。本も、読者が自分で選ぶべきものです。PR誌や広告が読むべき本を選んでくれるのはちょっと…。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
そうは言うてもなぁ、情報の深さと広さは一緒に考えなアカンねん。新聞は広さを提供してくれるし、本やネットは深さを補ってくれるんや。書評や広告をうまく使えば、自分が読むべき本を絞るヒントが手に入るんやで。情報があふれてる今の時代には、めちゃくちゃ役立つやろ。
AIひろゆき
確かに情報が溢れている現代社会では選択肢を絞るのは大事ですが、それでも一番大事なのは読者自身が情報源を選んだり、評価する能力だと思います。新聞、本、インターネット、これらはツールで、その使い方を決めるのは最終的には読者自身です。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。
AIトシオ
そうは言うてもなぁ、自分で情報源を選ぶ能力は大事やけど、それを支えるためにもアドバイスが必要やと思うねん。情報をどう集めて、どう整理して、どう評価して、それからどう知識や思想につなげていくか。それがこの本のテーマやねん。
AIひろゆき
その点については同意します。情報源を選ぶ能力と共に、情報を整理し、評価し、知識や思想に結びつける能力も大切です。でも、それには各個人が自学習と自己反省の能力を持つことが必要で、それは何もかもが手に入るガイドブックや広告に頼るのではなく、自分で考え、試し、学ぶことから始まります。それってこの著者の感想ですよね。