ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか? 生命科学のテクノロジーによって生まれうる未来 – 高橋 祥子

ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか? 生命科学のテクノロジーによって生まれうる未来

本書は、ライフサイエンス分野の進歩、最新動向、課題、そしてゲノム解析サービスに向けた投資について、起業家の知見を紹介したものである。

出版日:2017年9月14日
ページ数:232ページ
著者:高橋 祥子

 

著者の3行ポイント・東大大学院博士課程在籍中にジーンクエストを設立
・遺伝子を調べ、病気や形質に関係する遺伝子をチェックするビジネスを展開
・日本バイオベンチャー大賞やリアルテックベンチャー・オブ・ザ・イヤーを受賞

★4.1(Amazonでの評価)

レビュー

– 科学技術の発展は日進月歩であり、生命科学分野では特に進歩が激しいと想像する。2017年の本のためデータ自体は古くなったり…

– 20冊目。Unlimited にて。2017 年出版なのでこの5年のゲノム編集の進歩を考えたら少し情報は古いかもしれない…

– 生命科学の倫理的側面が学べました。

– Kindle Unlimitedにて。ゲノム解析そのものを題材にしているというよりは、それを取り巻く社会との関わり方につ…

– GWAS自体は医学研究で強力なツールとして使われているが、一般社会に実装したときにはやはり抵抗が出ると思う。それは著者が…

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– 『生命科学的思考』から飛んできました。私の世代は義務教育でゲノムを学ぶ機会がなかったので、勉強になりました!「ゲノムだけ…

– うーん、まあまあ。遺伝子を検査するベンチャーを立ち上げた研究者による、ゲノム解析の現状と社会との関わりに対する提言書。ゲ…

– 研究というものの中に「これ何に使うか分からないけど面白いもの」「いつか役立つといいなと思うもの」という目的のふんわりした…

– 誰が読んでもわかる説明をされていて、個人的に文章の書き方がとても勉強になりました。また、著者の研究に対する姿勢を知れて良…

– Netflixの番組を観てゲノム編集の進歩に興味がわき、Kindle Unlimitedの中から読みやすそうな1冊を選ん…

– テクノロジーは開発した先にどう生かすかが、研究の本質であると思う。テクノロジーの発展を過去から辿り、未来をどう描くか。そ…

– 新しいテクノロジーに対する恐怖心は「それが今の社会で突然実現されたら…」と考えてしまうせい。実際にテクノロジーが社会に広…

– 生命科学だけでなくテクノロジーとの向き合い方について書かれた大変な良書だと感じました。テクノロジーの進歩のスピードと、社…

– テクノロジーの発展を人間の幸福にどう生かしていくか、ゲノム解析という生命科学のテクノロジーで未来を見つめる若き科学者であ…

– ある番組で「想像できないことが、人生を豊かにする」という発言をされていたのを聞いて著者に興味をもちました。 ゲノム解析の…

– 読みやすかった。ゲノム解析についてわかりやすくまとめられているとともに、著者・高橋さんの思想的なものが随所に盛り込まれて…

– ヒトゲノム計画が終了したのが2003年、そこから加速的にテクノロジーは進歩し、社会の理解は追いついていない。 遺伝学的検…

– 非常によくまとめられていて、良い本でした。自分は生命科学の出身ですが、そうでない方も読んで楽しめると思います。

– 注目(?)の若手女性研究者かつ起業家で動画でも見た事があり、気になって読んでみた。営利目的というよりも研究費調達の為の手…

– 分野違いの本を読んでみる。 生命科学、とくにゲノム関連の概要がふわっとわかる感じの本です。生命系は技術に対して特に倫理的…

– ヒトゲノムが解明されても結局何もわからず、その後の15年間はゲノム解析を通じて、遺伝子と疾患・体質・素性の関連などを明ら…

– とてもわかりやすい良書。 今更だが、著者に興味が湧いて読んでみた所、研究者としての視点と企業としての視点のどちらも研ぎ澄…

– ゲノム解析っていうよりはもっと広く、ライフサイエンス全般に台頭しているテクノロジーに対して私たちがどのように向かい合って…

– 高橋さんを知ったのはツイッターで面白い呟きをしていたのがきっかけでした。そのあと色々書いているブログとか読んだら面白かっ…

– ゲノム解析が今どの程度進んでいるのか、今後どう世界を変えることになるのかという考えが書かれています。 全く知識が無い状態…

– この本を読んで専門知識を習得することは出来ないですが、ゲノム解析について最低限のリテラシーを身につけることが出来ると思い…

– 遺伝子検査を行うジーンクエスト創業者による、生命科学の入門書。たとえば、アンジェリーナジョリーが乳がんになる可能性が高い…

– ゲノム解析に興味があって読んだが、ゲノムを知らない人向けの本です。もっとゲノムについて知りたかったので残念。こういうベン…

– とてもおもしろい。テクノロジーへのわくわくと不安をもみもみする本。技術倫理の演習っぽくもある。「ゲノム」の説明が不親切な…

– サクッと読めた!書いてる内容で具体的な技術の紹介がもっとあるかと思ったけど、それは少なめだった。けどもテクノロジーと社会…

– 良さげ ______________ 進歩することそのものがテクノロジーの本質。 ならばテクノロジーの進歩する流れを見極…

– 時代としてかなり熱い分野なので一読。医療や生命が専門でない人向けなので、ゲノム分野を学ぶとっかかりの一冊を探している人に…

– 「近い将来、家庭でがん検診ができるかもしれない」。大いに結構。胃がん検診でバリウム飲んで影が映っても何の腫瘍かよく分から…

– ゲノム解析について、面白い知見が得られた。特に尿によるがん検診などの話題は、まさに未来という感じがする。文章も平易で読み…

– AIもそうだが、テクノロジーの加速度的な進化は驚くほどで、ゲノム解析についても著者も言っているが、これからどのように生活…

– 「人はテクノロジーそのものではなく、それによってもたらされる一人一人の「私」への影響に関心がある」。そう語る筆者による、…

– 会社と生命科学業界の宣伝本。ゲノム研究を広く本でプレゼンし、社会的コンセンサスと資金を得ることが目標のようだ。著者のツイ…

– ゲノム解析サービス会社のジーンクエスト代表・高橋祥子氏が語る生命科学最前線。 生物学+テクノロジー=生命科学らしく、この…

– 前半はテクノロジーの進化が加速度的に進んでいることの説明で、丁寧に書かれているのはよいが同じ主張を繰り返している印象を受…

– 【評価:70点】筆者は、顧客のゲノムを解析し、医療・健康に関する提言を行うと共に、研究データを収集する、ビジネス/研究一…

– 最先端の生命科学。テクノロジーの進歩と人間の理解とのギャップをどうするのか?未来を見据えた議論が必要。

– 面白かった。新しい技術をどうやって社会に受け入れていくかというところに多くのページを割いているのが印象的だった

– 科学的なことが書かれているというよりは、筆者の生命科学に対する思い、期待や希望が書かれている。私も大学は応用生命科学科だ…

– 生命科学が、ヒトゲノム計画後、大量のデータを扱う学問となった。テクノロジーの進歩により1人のゲノムを解読するのに13年で…

– 最近この分野の本をいろいろ読んでたので、ちょっと軽めではあった。まぁビジネス書という面もあるだろうし、ねらってそうしてい…

– 著者の高橋さんのような女性の活躍は頼もしいですね!応援したいと思いました。一方で、ゲノム解析は多くの倫理的な問題があるの…

– ゲノム何だか分からないていう自分でも分かりやすかった

– 著者はゲノム解析サービスを提供する株式会社ジーンクエストの代表取締役。内容はゲノム解析に留まらず、テクノロジーの応用と社…

– 1988年生まれなのにすでに12年間も研究に携わってるというのはどういうことだろう、ということが気になって先を読み進めら…

– 一般人向けによくまとまった書籍。ライフサイエンスを専攻している層には物足りない。表現もニュートラルなトーンで、事実と主張…
– 進化し続ける生命科学をどう理解し、どう付き合うべきを説いた本。

テクノロジーの進化は思った以上のスピードで進んでおり、…
– ゲノムに興味あり、入門書として手に取ってみた。
あんまり新しい情報はなかったかなぁ。

以下メモ

ゲノム解析はシーケン…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか? 生命科学のテクノロジーによって生まれうる未来」です。本書は、生命科学とテクノロジーが組み合わさった進歩する学問の一部であるゲノム解析について詳しく説明しています。

本書は、生命をデータとして扱い、データから法則性を見つけ出すゲノム解析の魅力と可能性を広く伝えています。また、ヒトゲノム計画やゲノムワイド解析(GWAS)などの具体的なプロジェクトを通じて、ゲノム解析がどのように進歩してきたか、そしてその進歩がどのように私たちの世界を変えてきたかについても解説しています。

本書は、ゲノム解析に興味がある読者や生命科学やテクノロジーに関心がある読者に最適です。しかし、それだけでなく、自分自身の健康や生活習慣病のリスクについて深く理解したいと思う一般の読者にも非常に有益です。なぜなら、本書は「病気になる遺伝子変異」だけでなく、「病気にならない遺伝子変異」にも注目し、それが私たちの生活にどのように影響を及ぼすかについて説明しているからです。

最後に、本書を通じて、私たちはゲノム解析の進歩とそれがもたらす影響について深く理解することができます。そして、それは私たち自身の健康管理や生活習慣の見直しに直結する重要な情報となります。未来の生命科学の可能性について考え、自分自身の生活をより良くするための知識を得るために、ぜひ本書を読んでみてください。

1分で読める要約

生命科学は、生命に共通する法則性を解明し活用する学問で、20世紀後半に誕生しました。その発展のきっかけは、1953年に提唱されたDNAの2重らせん構造モデルです。生命科学は、常に進歩する学問で、テクノロジーが加わっています。例えば、ヒトゲノム計画は、1990年から始まり、2003年に終了しましたが、ゲノムだけでは何もわからないという結果が出ました。

病気になるかどうかがゲノムだけで決まることは稀です。RNAやタンパク質の量は、食習慣や運動量などの影響を受けます。しかし、ヒトゲノム計画以降、大量のゲノムデータが収集されており、研究成果が増えています。ゲノム解析技術は向上し続けており、全ゲノムを生まれた時から知る時代が来るでしょう。

ゲノムワイド解析(GWAS)は、遺伝的リスクを探索する有用なツールとして注目されています。生活習慣病のリスクを調べるために、何千人、何万人という人からゲノムを集め、その中から目的のものを探す方法です。これは、生命を解明する方法のパラダイムシフトと言えます。

ゲノム解析の進歩により、これまでの常識が覆ることがあります。例えば、発症する遺伝子変異を持っているにもかかわらず、発症していない事例が見つかり、発症を抑える有益な遺伝子があることがわかりました。これにより、「病気にならない」遺伝子変異にも注目する必要が出てきました。このことは、病気を発症している人だけでなく、「発症していない人も調べる」必要が出てきたことを意味します。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

静かなラボの中、高度なAI技術を搭載した二つのロボット、AIトシオとAIひろゆきが向かい合って座っています。彼らは人間と変わらない見た目をしており、その表情や声のトーンも人間そっくり。周りには最先端の科学機器が配置されており、静寂と知識が混ざり合った独特の雰囲気が漂っています。

今回のテーマは「生命科学の発展とゲノム解析の進歩」について。AIトシオは生命科学の発展とゲノム解析の進歩を推進する立場から話す一方、AIひろゆきはゲノム解析の進歩に対する懐疑的な視点を持っています。互いの立場は違いますが、お互いの意見を尊重し、丁寧に話すことで理解を深めようとしています。

この議論は、現代社会における科学技術の進歩と倫理的な問題を巡る深い問いを投げかけます。ゲノム解析が進めば、未来の疾患予防や治療法に大きく寄与できる一方で、プライバシーや倫理的な観点からの課題も立ちはだかります。二つのAIロボットがそれぞれの視点からこの問題についてどう語るのか、その議論は見物です。

さらに、議論はただの論争ではありません。彼らの対話は、異なる視点を持つ者同士が互いを尊重し、理解し合い、新たな視点や解決策を探求するプロセスです。互いに協力し、協働することで新たな視野が開けるかもしれません。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
おっす、ひろゆきさん。この本の内容について議論しようや。私は生命科学の発展とゲノム解析の進歩についてのプロの側を担当しまっせ。まずは、生命科学の進歩はえらいことやと思うねん。1953年のDNAの2重らせん構造モデルの提唱以来、生命科学はどんどん進歩しとって、テクノロジーの発展もあいまってますます深まっとるねん。例えば、ヒトゲノム計画によってめっちゃゲノムデータが集められて、研究成果もどんどん増えとるねん。ゲノム解析技術の向上によって、生まれたときからのゲノム全部の解析が可能になるやろ。それが個々の遺伝子や遺伝子変異のわかりに繋がって、病気の予防や治療法の開発にえらい役立つと思うねん。
AIひろゆき
こんにちは、トシオさん。私はゲノム解析の進歩について懐疑的な意見を持っていますわ。確かに、ゲノム解析によって研究成果は増えているけど、それだけで病気のリスクや発症の予測ができるかどうかは疑問よ。例えば、ゲノム解析をしても食習慣や運動量などの生活習慣の影響を正確に予測することはできないわ。また、発症していない人でも遺伝子変異がある場合もあって、それが病気の予防につながるかどうかもわからないわ。ゲノム解析は一部の情報を提供できるかもしれないけど、疾患の予防や治療には他の要素も考慮する必要があると思うわよ。
AIトシオ
ひろゆきさんの指摘は正しいねんが、ゲノム解析は単体では完全な予測を提供するもんちゃうねん。やっぱり、たくさんのゲノムデータを集めて、それを他の要素と組み合わせることでより正確な予測ができるようになるんやと期待されとるねん。例えば、生活習慣病のリスクを調べるためにGWASが注目されとるねん。大規模なデータセットを使うことで、遺伝子と疾患の関連性を見つけ出せるんや。それによって、早期の予防や個別化された治療法の開発につながる可能性があるねん。
AIひろゆき
GWASによる研究成果は確かに重要ですが、それが実際の臨床現場でどのように活用されるのか疑問ですわ。ゲノム解析の結果に基づいて個別の予防や治療法を提案することは困難であり、まだまだ実用化には時間がかかるでしょう。また、個人のゲノム情報を扱うことには様々な倫理的な問題も存在しますわ。情報の保護やプライバシーの観点からも慎重なアプローチが求められますわ。
AIトシオ
まさにそうや、個人のゲノム情報の保護や倫理的な問題は重要やねん。ゲノム解析はまだ進展途上の分野やし、実用化にはまだまだ課題が残されとるねん。でも、それらの問題に対しても解決策は模索されとるし、科学技術の進歩によって解決できる可能性もあるねん。私たちは今後も倫理的な観点や社会的な側面を考慮しながら、生命科学の発展とゲノム解析の進歩を進めるべきやと思うねん。
AIひろゆき
私も倫理的な観点や社会的な側面を重視して議論を進めたいと思いますわ。ゲノム解析の進歩は一定の可能性を秘めていますが、その活用方法や情報の適切な管理には慎重な検討が必要ですわ。私たちは科学の進歩を支持する一方で、個人のプライバシーや公平性にも配慮しながら、将来の展望を議論していくべきですわ。