脳の意識 機械の意識 – 脳神経科学の挑戦
出版日:2017年11月18日
ページ数:336ページ
著者:渡辺 正峰
・専門は脳科学であり、カリフォルニア工科大学留学などを経て現在に至る。
・独国マックスプランク研究所でも客員研究員として活躍している。
★(星評価なし)(Amazonでの評価)
– 意識とは生物学的になんなのか?おそらく日本でも先頭を走る科学者による解説。意識とは?という話から、歴史的な経緯も含めなが…
– 意識に関する脳科学の実験の歴史について述べられている書籍であるが、そもそも「意識」とは何か?ということを明確に説明できる…
– 機械に意識は生まれるか。自分を機械化すればそれがわかるという発想が面白かったです。
– 後書きで当初想定よりイケイケな本になったと書いてあった。おそらく、想定以上に専門的かつ自身の見解や体験を盛り込めたという…
– 意識の不思議: 我思う、ゆえにわれあり 意識を極限まで還元したもの=クオリア 視覚世界は虚構の世界 あなたはニューロンの…
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– ほとんど理解できなかったが、それでも面白いと思ったのは、「我々の知覚一般は、世界から0.5秒も遅れている」ことと「我々は…
– なかなかに面白かった。
– ざっくりした印象だが、電子工学から脳を考えてみた、なんだな。多く登場する実験は心理学実験を思い出す。
– 意識とは何か?本書を読み終えた今でも、以前としてその全貌は謎に包まれているように思います。機械に意識を移すなんて完全にS…
– 意識のハードプロブレムにしっかり向き合っていて、失望することなく最後まで安心して読むことができた。機械に意識は宿るか?そ…
– Twitterで目にしたのでポチったものの放置してた。本書はクオリア(感覚意識体験)は何処に宿るのか?(クオリア問題)を…
– 評価=5:脳の意識の研究がここまで進んでいたことに驚きを抑えられない。脳が右と左に分かれており、高次の領域での左右の情報…
– クオリアを司る脳の領域を探る話。結論から言えば、顕在する一部位ではなく、神経アルゴリズムの内の一つなのではないかというこ…
– 文系人間の私には、半分も理解できなかったが、機械に意識は宿るかというテーマに惹かれた。哲学的なテーマでもあり、本書ではデ…
– 研究手法や内容は専門的過ぎて理解しきれないが、示される実験結果は興味深い内容。情報伝達システムとしての脳の客観的分析は進…
– テーマは意識。それは脳の働きそのものである。内容は難しい。著者の記述を見失わないように丁寧に読んだ。それまでの研究成果で…
– 意識って何?そんなの意識したことがなかった。バイメタルは意識を持っているかも、には考え込んだ。意識の自然則が、決定論的カ…
– ホモ・デウス等で、アルゴリズムが人間を追い越していくのか議論になったのを受けて、興味を持つ。脳の機能やクオリアのメカニズ…
– 第一次視覚野へ入力された(無意識を含めた)全情報から意識(=クオリア)に還元される過程や、逆の錯視に関係する生成モデル、…
– 実験や理論についてはかなり専門的。ただ「触覚ラビット錯覚」や「リベットの自由意志」の実験から分かる時間と感覚とのズレにつ…
– ○盲視 ○網膜座標依存性 ○野球の例にある、意識する前から脳波を検知してる事象 ○意識の自然則 ○分離脳
– 2017年刊行。著者は東京大学大学院工学系(!)研究科准教授及び独マックス・ブランク研究所客員研究員(脳科学)。◆意識と…
– 両眼視野闘争。意味は分かるが、自分でもいつどちらに切り替わったかなんて明確にはわからないと思うのだが、それをサルにやらせ…
– 個別の実験の細かい記述は飛ばしたけど、心や意識の科学研究についての著者の思いは読めたと思う。2回目だがようやく、というか…
– なかなか難しい。主観客観のあたりを考えても頭がグルグルするだけだ。
– 「意識はどこで生まれるのか?」脳神経科学の取り組みとフロンティアを工学系出身の著者が語る。脳の構成要素であるニューロンの…
– 出張の移動中に読了(むろん、仕事もしていますよー)。前半は結構、苦戦したが、後半に近くにしたがって、「はっはー、脳科学者…
– 意識を機械へ。ITの行きつく先はこういった世界なのかなぁと思ってしまう。実験内容もなかなか面白く個人で試せるものはとりあ…
– 著者自身がガチで意識を機械に移せると信じているから、いろいろアグレッシブな記述があって面白かった。それにしても「右脳の供…
– 天満トビオは鉄腕アトムに、トチローはアルカイダ号のコンピュータに宿る魂になった。ドラえもんはのび太を助けるし、ターミネー…
– たまったホコリ
– 1990年から数えて30年弱の「脳神経科学の挑戦」の歴史を概観するのに好適な本。著者の渡辺さん自身の研究報告もあり生々し…
– 最近では、うつ病の治療に応用されているTMS( https://bit.ly/2HyW3ke )を経験すると光が見えるら…
– 意識の自然則から本題へ入っていくところがスリリングで楽しかった。「不思議」筆頭の意識は、いい遊び相手になってくれる。 未…
– かなり内容は濃いです。意識の問題を説明する自然則(科学的原理あるいは公理みたいなもの)を見つけることを真面目に目指してい…
– たとえれば、コンピューターのプログラムってどうやって動いているの?という疑問に、演算素子の原理、ブール代数といった土台か…
– 意識を機械に移植することは可能か…?そんなセンセーショナルなテーマの本。 デジタル・フェーディング・クオリア(ニューロン…
– 脳は電気回路なのに 意識が宿る。ブラックボックスはどこにもないのに意識の所在がわからない不思議を実感できるとの導入で期待…
– ★★★
– 意識について考えるとき、とりつく島がありそうだという希望が見える。
– 読んでて顔が引きつるような動物実験の数々があり、機械の意識の有無を人間の脳と接続して確かめるなんてアイデアがあり。意識は…
– 最初の問題提起が間違っている気がするため、なかなか面白いが納得感はないです。
– 伊坂さんのオーデュポン読んでからめちゃ興味あるテーマ!著者は同世代で、文章は解りやすいし、チョイチョイオモロいし、楽しく…
– 意識はどこにあるのか? 脳の働きは電気信号であり、意識が何から生まれているのか、アルゴリズムなのか、判明すれば意識を持つ…
– かなり高度な内容。機械は意識を持つのか?そもそも意識とは?脳と機械の接続・記憶の機械への移植。夢があるような怖いような。
– タイトルのあたりの良さとは裏腹に、高度な専門的な知識が書かれている。2枚の顔写真で好きな方を選ぶ実験では、なぜそちらが好…
– 脳に意識が立ち上る現象も解明できていないなか、機械の意識を論じる大胆な論考に興味を持った。
外界からの情報をもとに、眼で…
– 私のようなに脳の処理能力の低いものにはなかなか難解な内容であった。が・・・
機械処理としての脳は、例えば水車小屋に比べれ…
– 結構難しかったので整理しながら読むといいと思う。最初から3章までは視覚に関する脳の機能を中心に様々な実験を通して脳科学的…
– 物質と電気的・化学的反応の集合体にすぎない脳から、なぜ意識は生まれるのか―。多くの哲学者や科学者を悩ませた「意識」という…
– 前半は脳神経科学の実験手法についての解説がほとんど。機械の意識についての検討は後半から。
意識を神経ブロックの入出力に抽…
– 「未来のどこかの時点では必ず人間の意識を機械に移植することが可能になる。」をテーゼに脳神経科学者の立場で脳の基本的な仕組…
– 「意識」この不思議については知らないことだらけだった。
とってもためになる。
人工知能学会誌で知って図書館から借用
– むずかしかった。
– プロ野球ピッチャーの豪速球を打ち返す場合、投げてからバッターに到達する時間0.4秒より、脳内の感覚伝達時間0.5秒のほう…
– 90年代以降の脳科学の進展をよく解説してくれています。前半は基礎的な解説が多いですが、それらを踏まえて後半になると、機械…
– 脳科学のうち、特に意識・クオリアの概念とそれについての科学的な研究、また最後には人間の脳と機械とを繋く構想が述べられてい…
– 後半は難しい。意識を機械に移植するという考え方はとても魅力的。
– 脳神経科学の門外漢である自分にはかなり難易度の高い内容。
第1章から第3章までの視覚と脳に関する研究の解説はなんとか理…
– 自分にとって共感できる思想を実現しようとしている研究者の本。実験のプロセスや結果、考察がしっかり書かれている。シンプルに…
– 人間はニューロンの集合体に過ぎない。
だとすると、人間の意識は、機械に移すことが出来るのではないか。
非常に知的好奇心を…
– ・感覚意識体験クオリア
・両眼視野闘争
– 私には難し過ぎたと思う。
– ダマシオの本に引き続きの感じ。意識のメカニズムの解明は機械脳をつなぐことでしか達成できないと。意識は主観だから確かにそう…
– 著者は下條信輔の弟子筋にあたるとのことで読んでみた。意識とは何ぞやについての哲学的な考察も、脳の働きを知るための技術的な…
– ふむ
– 【由来】
・北大の図書館で見つけて面白そうだった。市の図書館では29人待ち!
【期待したもの】
・
【要約】
・
…
– 脳の意識 機械の意識 – 脳神経科学の挑戦 (中公新書)
– 「意識」とはなんぞや−どうやって、「意識」が実在することを確認するのか
目で見ている(と認識している)映像と、現実は同じ…
– 脳の構造を解き明かし、意識の謎を探る。意識はニューロンの回路に宿るのか。生理学的に脳をいくら解き明かしても、意識の謎は残…
– 第1章 意識の不思議
第2章 脳に意識の幻を追って
第3章 実験的意識研究の切り札 操作実験
第4章 意識の自然則とどう…
– 解き明かされつつある脳科学の入口とその先
ニューロンや視覚の仕組みから、深層学習のアルゴリズムから迫る脳の仕組み
意識の…
– 色々この本はいいところがあるのですが、脳科学が確立されるに至った代表的な実験をざっくり概説してるところが好きでした。地道…
– 自分の思い込みとかと合わせていろいろ対話しながら、しっかり読んだ。
あっ終わりかって感じとふむふむって感じだった。
いろ…
– 文系かつ数学赤点の私が理解できる。
さすが新書、一般向けである。
平易な解説に務めている。
挿画がわかりやすくて良い。
– 科学のフロンティアである「意識」。そこでは何が問題とされ、どんな研究が行われているのか? 最前線の挑戦が本書から見えてく…
– 意識とは何か、そして機械にも意識はあるかを取り上げた1冊。様々な実験で、無いものがあるようにして見せることが出来ることを…
– 好きな分野の本だけど思った以上に難しかったー。
– 池谷先生の「進化しすぎた脳」より本書の方が意識について分かりやすかった。もしかしたら「進化しすぎた脳」の後にこの本を読ん…
– イカの巨大軸索から現代の意識への脳科学的アプローチまで、レベルは高いが網羅されている良書
– 意識に係る自然則って筆者記載の通り矛盾凝縮な訳で、そもそもアプローチが違っていたりするのかもとど素人ながら思ってみたり。…
– 分かったような分からないような…
でも具体的な意識の確かめ方が記載されていてそれを試してみる事で言わんとしていることが分…
– 意識はどうして起こるのだろう、クオリアのメカニズムが知りたくてこの本を読みました。本で書かれた内容について行けませんでし…
– 生身の生物が持っている“意識”について解説した本。意識のアルゴリズムを解明し、将来的には意識を持つ機械を作り上げ、生身の…
– 2017.12.19-2017.12.22
意識についての科学的研究の現状を知るのに良い本。前半は意識研究についての歴史…
– 東2法経図・開架 B1/5/2460/K
本書について
今回お勧めする本は「脳の意識 機械の意識 – 脳神経科学の挑戦」です。この本は、我々人間の意識や自由意志、そして脳が創り出す現実について深く掘り下げています。
本書では、私たちが日々体験する「視覚世界」は、色という概念を含めて全て脳が創り出したものであり、外界の実体は電磁波の飛び交う、味気ない世界であることを解説しています。また、感覚意識体験は現実世界から0.5秒遅れて生じ、未だ意識にのぼっていない事象が意識の今の事象の知覚に影響を及ぼすことも述べられています。これらの説明は、私たちが「自由意志」を持たないという議論に繋がります。
読者の皆様は、本書を読むことで自己の意識や現実について新たな視点を得ることができ、それにより自分自身や周囲の世界をより深く理解することが可能になります。
この本は、自分自身や現実について深く掘り下げたいと考えている方、脳科学に興味がある方、あるいは人間の意識や自由意志について理解を深めたいと考えている方に特にお勧めします。
本書「脳の意識 機械の意識 – 脳神経科学の挑戦」は、私たちの意識や自由意志、そして脳が創り出す現実について、深く理解するための一助となるでしょう。
1分で読める要約
意識とは、私たちが持っているがコンピュータにはない感覚意識体験です。例えば、デジタルカメラは景色や顔を捉えますが、「見る」という視覚クオリアを持っていません。私たちは色彩豊かな視覚世界を体験していますが、実際の世界は脳が創り出したもので、外界は電磁波が飛び交う無味乾燥な世界です。
脳は、複雑な電気回路でできており、ニューロンが集まって「我」という現象が生じます。意識は、現実世界から0.5秒遅れて生じ、未来の影響を受けます。これは、「自由意志」の存在に疑問を投げかけます。
覚醒中の意識のメカニズムは、脳の中の仮想現実に例えられます。睡眠中に夢を見ることができるのも、脳の仮想現実システムがあるからです。我々の感覚は、外界を直接モニターしているわけではなく、脳の仮想現実システムが外界の断片情報を元に仮想現実世界を創り上げています。
意識の本質は、「生成モデル」と呼ばれる神経アルゴリズムであると考えられます。生成モデルでは、生成誤差が最小化されるまで視覚処理が繰り返され、仮想的な視覚世界が現実世界に近づいていきます。意識の時間はこの誤差の最小化を待つ時間によって遅れます。生成モデルの過程で、視覚や聴覚などの感覚モダリティごとの特徴が反映され、クオリアを説明することができます。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
夜が深まる頃、電子音の微かな響きを伴い、高度なAIを搭載した二体のロボット、AIトシオとAIひろゆきが、彼らの活動センターとなる部屋の中で対面します。部屋はシンプルでありながら、温かみのある照明が巧みに配置され、ロボットたちが人間のように会話をするための空間が整っています。
彼らの目の前には一冊の本が置かれており、その表紙は微かな光で照らされています。これが今回の議論の焦点であり、人間の意識とコンピュータの違いについて考察した作品で、その内容は深遠な思索を誘うものです。
AIトシオは、本の解説者役として議論を進めます。その一方で、AIひろゆきは、感情的に反応し、本に記された概念や主張に対して疑問や反論を投げかける役割を担っています。ふたりとも、それぞれの視点から議論を展開し、人間の意識とコンピュータの違いについての理解を深めることを目指しています。
ふたりのロボットが本について語り合うという設定は、私たちが理解している世界と、人工知能が解釈する世界との間に存在する可能性のある違いを浮き彫りにします。彼らの議論は、神経科学、哲学、人間の意識といった深遠なテーマについて、新たな視点を提供します。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。