集中力はいらない
出版日:2018年3月6日
ページ数:216ページ
著者:森 博嗣
・推理小説を中心に執筆していたが、近年は他分野にも進出している。
・工学博士であり、国立大学の助教授として「粘塑性流体の数値解析手法」の研究を続けている。
★(星評価なし)(Amazonでの評価)
– この方の著作を読むのは初めてです。最初は、やっぱり作家や研究者になるような人は考え方が尖ってるな…一般人には参考にできな…
– 森博嗣さんの驚異的な文筆スピードに興味があって読んだけど、こういうハウツー的新書はこれに限らず、「一言ですむことを言葉を…
– 確かに。あらゆるものを集中と分散で考えてみる。コンプレックスの話も面白い。それが個性を作る。制限のない人間などいない。
– 珍しい考え方の本だった。集中力をいかにして高めるか?ということを気にして生きてきたがために、大変驚いた発想の話だった!『…
– 小説家の著者が集中力について綴った本。集中力は素晴らしいものなのかという問いかけから始まる内容はとても興味深い。集中しす…
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– 気持ちから力が抜けて楽になれた
– 勝間和代さんがYouTubeライブで進めていらっしゃった本。研究者から作家になった著者が集中してる状態がいいというのは幻…
– 子供のときに大人から「もっと集中しなさい」と言われたことはあっても、「もっと分散しなさい」とは言われなかった。でも、森先…
– 過集中でヘロヘロになってたけど過集中する集中力がなくなってきた私の肩をポンポンしてもらうタイトルなので聞いてみました (…
– 耳読。集中力は大事だと思っていただけに興味深く聞き入る。自分が思っている集中力の概念とは異なるが、分散力が大事という主張…
– ちょっと救わせた。 多動気味の自分。 分散思考で、習慣化。 過集中気味になる自分にはとってもタメになりました。 自分のペ…
– 集中することが良いことであるという信仰に一石を投じる本。集中できないことがいけないという日本の概念は確かに間違っていると…
– 抽象は本質をついている。具体は正解であるとは限らない。
– 集中力は大事って別の本で読んだばかり。/集中の反対をどう考えるかがこの本の特徴。/分散思考という表現が面白い。でも凡人は…
– 3割読んで辞める。エッセイでもこれだけの感想がある人気作家なのだと改めて気がつく。集中力はいらないというが、嫌なことは長…
– 朝読んだ『知的複眼思考法』同様、物事をそのまま反応するのでなく、俯瞰的視点を楽しみながら持つ重要性を説いている書。 堀江…
“- なんとなく成功している人を見ると集中力がすごいのだと刷り込まれているがそんなことはないという一例を示してくれる。「なぜ””…”
– そんなふうに分散してできる仕事がしたいな。機械のように決まった仕事を集中して捌いていくはかりだ。
– 私たちは「一つに集中するのはすばらしい」という思い込みにとらわれている。「だらだら」「非効率」を排除しようとする風潮の中…
– Audibleにて。 集中力を高めろというのは人間に機械のようになれと言っているようなもの。言わば、集中力は思考と人間を…
– 集中力というより、集中だけではよくないという主張。そして、その集中とは、視野が狭い状態のこと。 これからの時代を生き抜く…
– 集中力というのは所詮人間を「機械」たらしめるものであり、そんなものは機械にやらせておけばよい。集中力からは発想は生まれに…
– 広い視野、広い心を持って生きたいと思った。良書。
– 集中することは都合がいいこと。集中するには思考を止めなければならない
– 著者の本は初めて読みました。 アンリミテッドはこういう出会があるからいいですね。読んでいてとてもしっくりきて、すっきりま…
– 集中しなかったから途中で読み忘れてしまいました(草)。先生にとって、集中は一時間この本を読むため集中することでない、人生…
– 私は森さんの小説も好きだし、読むんだけれども、こう言ったエッセイ的というか、考え方の本の方が好きかもしれない、と最近思う…
– 図書館本。 見かけて借りる。 作者は1日1時間執筆して悠々自適の生活を送っているが、その1時間も10分タイピングして、分…
– 長年抱いていた疑問が諸々解決。
– 着眼点は面白い。だが、集中力がいらない、という内容ではなかった。正確には、長時間にわたって収集し続けるのが難しくても、問…
– 実体験を元に書かれた問い問答。一点集中も悪くはないが、ばらばらとちまちま、だんだんと頑張れば良いんじゃなかろうか!
– 集中しろ、余所見をするな。集中することにより、得るものもあるのだろうが、果たしてそれほど善なるモノなのか?という、森博嗣…
– 森先生は集中力がないので小説執筆は毎日1時間、と仰っている。集中力の反対の分散力を使って色々な事をこなしておられる。私は…
– 最近この方の本を連続して読んでいるが、基本的に天邪鬼な内容。しかし、それが良い。物事の考え方は1つではない。答えも1つで…
– 「やる気なんてものは始めれば沸いてくる。勉強や仕事が嫌だと思ったら、嫌だと思ったまま続ければ良い。無理に好きになる必要は…
– たしかに集中する=良いこと、気が散る=悪いこと、という無意識の前提がいつの間にか刷り込まれているのだなあとまず感じた。試…
– 〈★★★★☆〉アンチシリーズ(?)、アンチ集中力。タイトルこそ新書らしい極端なものだが、根底にあるものは何度も書かれてき…
– 多くの人は反応しているだけ。考えてない。 集中は機械的行動。 分散、発散大事。分散が客観視・抽象視を得る。 思考こそが人…
– 集中しなきゃって思うけど、むしろそれはいらないのであーる。
– 思考=人格=人間性 思考を、処理とか確認とか反応とかと誤解している人がたくさんいる! わたしも、多分その1人だろう。でも…
– ・情報は勝手に降ってくるわけではない。コックをひねっているのは自分自身。 ・不要な情報は自然と忘れる。だから基本メモはい…
– 人は日々過ごす中で、色んなことを考えている。一つのことに集中することにより疲労し、集中は続かない。逆に、同時に色んなこと…
本書について
今回お勧めする本は「集中力はいらない」です。この本は、「集中」が必ずしも良い結果を生むわけではないという新たな視点を提供します。通常、私たちは「集中力」を求め、向上させるべきものと信じていますが、この本では、その思考が逆効果になる場合もあると指摘しています。
本書では、「発想」が成果の大部分を占める仕事において、集中が逆効果であるという観点から議論を展開します。なぜなら、思考が広がり、視野が広がるときに新しいアイデアや発想が生まれやすいからです。
さらに、情報を鵜呑みにしない重要性、情報のフィルタリング方法、知識と理論の必要性などについても詳しく語られています。これらの知識は、読者が自身の生活や仕事における問題解決に役立てることができます。
この本は、自身の思考方法や情報の取り扱い方を見直したい人、新しいアイデアや発想を生み出すための方法を探している人、そして自分自身の視点を広げたいと思っている人にとって、非常に有益な一冊となるでしょう。
要約すると、「集中力はいらない」は、思考のフレームワークを変え、新たな視点から物事を見るための一助となる本です。読者の皆様には、この本を通じて新しい発想の種を見つけ、自身の生活や仕事に活かすきっかけを提供できれば幸いです。
1分で読める要約
集中力を高めることが良いとされていますが、それが全ての人にとって最適な働き方ではありません。運動のように、頭脳の働き方にも向き不向きがあるからです。特に発想が求められる仕事では、集中力が逆効果になることもあります。発想は、ちょっと離れた所にあるヒントから生まれることが多いため、一点に集中するのではなく、分散思考が有用です。
発想が生まれやすい時には、2つの要素があります。①事前にそのことに集中している期間があること、そして②一時的にそのことから気を逸らさなければならない状況になることです。発想は、「きょろきょろ辺りを見回す」思考を長時間続けた後、何も考えない空白の場に置かれた時に生まれることが多いです。
発想が求められる作業では、「天邪鬼な頭」が重要です。物事にのめり込まず、常に別の視点から考えることが大切です。また、観察したものを素直に捉え、自分の頭で情報を加工して取り込むことが肝心です。
考える力は、「分散」と「発散」から生まれます。抽象的な思考ができると、偶然目に飛び込んでくるものにふと目が留まり、発想が芽生えやすい土壌が作られます。そして、研究は問題を見つけることから始まり、問題を探す頭は分散思考、発散思考をしています。発想を得た後は、集中思考で問題を解決していくことが大切です。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
夜が深まる東京の静寂を打ち破るような、現代的で洗練された都市の高層ビル群の中に位置するスタジオ。光の演出が見事に施されたこのスタジオは、二体のAIロボット、AIトシオとAIひろゆきの討論会の場となる。多機能ディスプレイを前に、LED照明がふたりの姿を鮮やかに照らし出し、その高度なメカニカルな体を美しくハイライトしている。
AIトシオはシルバーのスムーズなボディと、キャラクター的な顔つきが特徴的なAIで、その目は親しみやすさと知識への飢餓感を伝える。一方、AIひろゆきはダークブルーのシェルを纏い、その瞳は冷静で深淵のように見える。ボディランゲージや表情の細部まで人間のようにエモーションを表現できる彼らは、知識と洞察に対する深い理解を持つ。
今回のテーマは「集中することが良いとは限らない」。このスタジオに漂う緊張感と共に、互いに強烈な視線を交わす二体のAI。その間には刺激的な議論が予感させる緊迫感が漂っている。ある本の評価を中心に、「集中」や「分散思考」について語り合い、それらが創造性や仕事へどのように影響するかを探求する。高度なAIである彼らだからこそ、その分析と洞察は人間の思考に新たな視点をもたらすだろう。
人間の観察者は息を呑む。両者の表情、その反応、そして次に何を語るのか。全てがこの討論の一部となり、スタジオ全体がふたりの対話を楽しみにしている。それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。