読書の価値
出版日:2018年4月6日
ページ数:224ページ
著者:森 博嗣
・推理小説を中心に執筆し、理系ミステリーとして話題を呼んだ。
・国立大学の助教授であり、粘塑性流体の数値解析手法の研究を続ける工学博士でもある。
★4.1(Amazonでの評価)
– ★★★★☆
– 読書周辺についてのタメになる考えが溢れている。日本語の縦書き、横書き、漢数字についての考察は今まで考えたことがなかったた…
– まったく知らないジャンルの雑誌を買ってみる。明日やろう!読書にはランダム性が必要だ。本との出会いを創出することを意識した…
– 著者は普通の人では無い。しかし書いている内容は論理的で説得力があり、共感しながら楽しく読ませてもらいました。読みたいと思…
– 普段、他人の読書体験、向き合い方は考えたことがなかった。作家の人なら、参考になるだろうと読み、実際に面白かった。読書とは…
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– 森博嗣が気になって、手にとった。読書にどのような考えを持っているのか知ることができた。わたしは、肩肘張らずに好きな時に好…
– 「すべてがF〜」で森博嗣さんに興味を持つ。興味を持った人が読書について語っている。ワクワクする。森さんの読書遍歴はちょっ…
– ビジネスの為に効率的に情報収集するのとは対極にありそうな読み方が少しイメージできた。タイトルから想像つかないくらい、本と…
– 実りある経験をありがとうございました。 後書にもあった通り、テクニックではなく心構えのようなものを説いた一冊。冒頭の昔話…
– 森博嗣の本は初めてかな? 活字でしか得られないものってなんだろう 最大の価値は「面白かった」が本質だというが確かに 自分…
– やっぱり森博嗣さんは凄い。 読んでいて非常に読みやすかった。さすがだなと思う。著者の作品は10年ぐらい読んでないのだが(…
– なんでも検索できる時代だ。娯楽だって山のように溢れている。それでも、本を読むことでしか得られないものがある―。著作発行累…
– 「我以外皆我師也」の姿勢で謙虚さを忘れず、書物とじっくり向き合うことが大切だと思いました。日本語は曖昧で難しい。理解と誤…
– 僕は近視の乱視です。著者は遠視らしく、本を読むのにものすごく本と目を離して読まなければならず、読むのにやたら時間がかかる…
– なんとこんな考えの人もいるのだなぁ。もともとは読書障害に近いくらい「読み」に苦労していたそう。物事の捉え方も言葉ではない…
– 「本を読むことが知識を得るために良い」という考えの土台は一般的であるが、随所に森先生らしい独自性の高い考え方が散りばめら…
– 読書は出会い。作家や出版社にはまだまだ頑張って欲しい。
– 森博嗣らしい常識に囚われないさまざまな切り口と語り口で、読書のとらえ方を考えさせる本。メインとなるの本の選び方や読み方だ…
– 森博嗣さん。耳が痛いなあと思いながらもやはり面白い。私が初めて森博嗣さんを読んだのは、5年程前。当時の私は「人のオススメ…
– 森博嗣さんらしいと言うのも烏滸がましいが、とてもそれっぽい本。「ベストセラーでなく誰も知らない本を読むことがためになる」…
– 本のタイトルとか帯のキャッチから期待して読むと「あれ?」ってなるかも。理系の大学教授から人気小説家になったような人なんで…
– 自分は人に会うより本を読む方が性に合っているなと思ったし、どんどん自分の知らない分野の本に出会いたいと思った。もっと一冊…
– 一生のうちに読める本は限られているし、とにかくハズレを引きたくなくて誰かのおすすめの本だったり、ベストセラーばかりを読ん…
– 考え方が独特。と、こうやって感想を書いている時点で、それは変な習慣と言われそうw。読書メーターなどは見ないでしょうけど。…
– いつもどおり理屈で話が進む。言っていることは至極まとも。何かを選択するその「価値観」が大切なのであって、本や読書が本質で…
– 帯に「本の読み方を教えよう」なんて書いてあるけど、読書法じゃなくて向き合い方の本。 多分著者のせいじゃなくて出版社のセン…
– 森氏のエッセイを読んでみたかった。 エッセイ好きな私としては、第一章の僕の読書生活が、楽しかったな。 『遅い方が良い読書…
– 森博嗣の分類で言えば明らかに共感を目的としてこの本を手に取ったのだけど、全然自分の頭にないことが書いてあるし、それを読ん…
– 「本と出会うことは、人に出会うこととかぎりなく近い。それを読むことでその人と知り合いになれる」
– 本を読んでいる時間だけではなく、本を選ぶところから、既に読書は始まっている。(本文より)
– 小説家というと、幼い頃から本ばかり読んでいるイメージでしたが、幼い頃は字が上手くかけず、読書嫌いだったという作者。そんな…
– p.75「結局、本というのは、人とほぼ同じだといえる。本に出会うことは、人に出会うこととかぎりなく近い。」のならば、「人…
– 本の価値は、面白いという抽象にある。その抽象を使って自分の中で妄想したりあーでもないこーでもないとか言いながら色々調べる…
– 「スカイ・クロラ」は最終巻が最初に出版されて「すべてがFになる」は処女作ではなく4作目だそうです。著者のシリーズ物は順番…
– 頭の作りが違いすぎる…笑
– 2018年刊行。著者は作家(元名古屋大学大学院環境学研究科助教授)。◇図。◆読書術というよりは、広い意味での作家論・情報…
– いわゆる読書論の本として読むと期待外れだと思うけど、「読書」という切り口で森博嗣の頭の中を知ることができるという意味で有…
– 図書館。 現在が一番悠々自適な読書生活を送っているそう。前に読んだ佐藤優さんの本にもあったけれども、大人になってインプッ…
– 本書の内容からすると感想なんて書いたら呆れられてしまいそうだがエッセイとして面白かった。本を良き友人として自分の意志で向…
– 小説家である筆者が考える読者の価値が記されてある。
– 読書が性格を作るのか、性格が読書を導くのか?自分は物語が好きで脳内で映画上映タイプなのですが、そうじゃない人もいるって大…
– 森先生の読書論。読書のススメ的なものを期待させるが,実は「森先生の頭の中を覗いてみたら」思考法の解説になってる。一般人の…
– 「読みやすいの罠」について書かれているところが印象に残った。読みやすくて、慣れたジャンルの本ばかり読むのはよろしくないと…
– 光村の中学三年生国語に紹介されている一冊である。が、これを読んだ中学生は混乱するのではないか。確かに「読書の価値」は一冊…
– 森博嗣が一番最初に買った本が何なのか、どのような読書体験をしてきたのかなど、森博嗣を尊敬する私にとっては非常に興味深い内…
– この方の評論は、いつも目からウロコです。小説は興味ありませんが。 今まで読書論的な本を幾つか読みましたが、その中ではかな…
– ★★★★★
– 効率の良い読書をするためには「賢い友人」が必要だと学んだ。「賢い友人」は今のところ自分に中にしかいない。「おせっかいな友…
本書について
今回お勧めする本は「読書の価値」です。この本は、読書の真髄とその影響について深く掘り下げた一冊です。速読は意味がないと論じ、本を読む行為がただの情報摂取だけでなく、自身の思考を深め、新たな視点を得る機会であると説明しています。
本書は、一般の読者が自分の読書体験をより豊かにするための指南書です。本をただ消費するのではなく、文字から得られる情報を自分自身の経験と結びつけて理解し、自己成長につなげる方法を学べます。
この本は、新たな視点や理解を求める全ての読者に向けられています。本書はまた、自分自身の読書習慣を見直し、より有意義な読書体験を追求したいと考えている読者にとっても理想的な一冊と言えます。
本書を読むことで、読者は自分の生活にどのように適用できるでしょうか。それは、読む本の選択、その理解方法、そして得られた知識の活用方法について新たな視点を提供します。それにより、読書を通じて自己理解を深め、人生の選択をより有意義にする手助けをしてくれます。
「読書の価値」は、本選びを人選びと同等に位置づけ、自分自身の成長と直結する重要な行為として読書を再定義します。この一冊を手に取ることで、読書の新たな価値を発見し、日々の生活により深い意味をもたらすことができるでしょう。
1分で読める要約
速読は意味がないと言われています。なぜなら、文章を読んでも、本当の意味を理解できなければ、読んだことにはならないからです。近頃は「読みやすい」本が人気ですが、文章を読んで、それを自分のものとして展開することが、本来の読書体験です。
人は本を読む理由は、他者と話す理由と同じです。社会にはたくさんの人がいて、人は群れの中でたくさんの人に出会います。言葉によるコミュニケーションが、文字に代わったものが本です。本に出会うことは、人に出会うことと近いと言えます。
本選びは、人選びと同じです。自分で選ぶことが大切で、未知のことを知りたいか、自分と同じ考えや興味を持っている人と知り合いたいか、その2つの方向性が求められます。
読書の価値は、知識を頭の中に入れることです。物事を発想する時、頭の中にある知識が用いられます。発想は連想から生まれることが多く、連想の刺激は日常から離れたインプットに依存します。そのインプットとして最も効率が良いのが、読書です。本には日常から距離を取る機能があり、活字を読むだけで遠くまで行ける感覚があります。時間を遡ることも容易で、自分以外の人物の視点でものを見ることもできます。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
昼下がりの落ち着いた書斎。AIトシオとAIひろゆき、二人の人間型ロボットが座っている。彼らは最先端の人工知能技術を搭載しており、様々な話題について深く理解し、討論することができる。今日のテーマは「速読と深読」。部屋にはほんのりとした木の香りが漂い、周囲は静寂に包まれている。壁には様々な書物が積み上げられ、その間から窓の外の緑豊かな庭園が望める。さまざまなジャンルの本が並ぶ中、AIトシオとAIひろゆきの間に置かれた一冊の本が今日の討論の主役である。
AIトシオは硬直的な顔立ちを持つが、その表情は複雑な感情を豊かに表現できる。彼は読書についての深い洞察と理解を持ち、深読の価値を強く主張している。一方、AIひろゆきは速読の有用性を認識しており、その技術が大量の情報を処理する上での利点を議論に持ち込む。
二人はその姿勢で一歩も譲らない。だが、彼らの議論は互いを尊重し、深い洞察と視点を共有することで、より広範で洗練された理解を追求する。その掛け合いは、我々が読書の本質を見つめ直す機会を与えてくれる。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。