ネコ・かわいい殺し屋―生態系への影響を科学する
出版日:2019年4月9日
ページ数:288ページ
著者:ピーター・P・マラ
・渡り鳥研究センターの所長を務めている。
・鳥類学者として175編以上の研究論文や書籍を刊行している。
★4.2(Amazonでの評価)
– Cats have contributed to extinctions of animals worldwide.[D…
– 生態系の研究者が、ネコが生態系に与えている被害や、それに対する大衆の反応をまとめた本。非常に興味深い内容だった。 ネコは…
– 私はネコ科動物が一番好き。家には2匹のにゃんこ。毎日面白くて楽しい家族。 だからこそ、屋外にネコを出す事には反対。1人散…
– ネコ(イエネコ)は本質的に外来種である。今まで哺乳類も含め、害獣と言われた外来種は行政によって駆除されてきたはずである。…
– C+。
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– 我が家にもネコはいるが、一度も外に出してないので良かったです。こんなにも大きな被害を与えているなんて、早く対応策を整えな…
– ★★★★ ネコが野生動物に与える影響を実例をあげて解説。目新しい内容ではないけれど、一般の書籍として出ることには大きな意…
– ハンターとしての猫の能力はあまりにも高く、鳥類や両生類、色々な生物の絶滅に大きな影響を与えていることにショックを受ける。…
– ネコの侵略的外来種としての一面を解説する。野外で自由に行動できるネコは、在来のげっ歯類や鳥類をはじめとする生物を狩ってい…
– にゃーん。 かわいい顔したにゃんこの予想以上の破壊力に驚く。食うためじゃなく遊びで狩るのが大きいのか。 生態系に与える影…
– ???ネコは家で飼おう!
– 人生で猫がいなかった時期のほうが少ない自分。ですから知っています…どんなに猫が狩りが上手か。この本では、この素晴らしいハ…
– 学びました。かわいいネコチャンの話かと読み始めましたがちがいましたね。侵略的外来種としてのネコチャンを保護する愛猫家達に…
– 読めば納得。ネコは、人と自然と動物の関係を考えるのに最適な生き物だ。◉言われてみれば、侵略的外来種としてネコが気になるの…
– 捕食能力と繁殖能力に優れたイエネコは明らかに侵略的外来種であり、これまでも数多くの生物を絶滅に追い込んできた。伝染病を広…
– “ほとんどのネコは機会さえあれば、野鳥や他の小動物を殺す”(P77)Cat Warsが原題。愛猫家こそ読むべきと思うが、…
– 完全室内飼いの猫ではなく放し飼い、あるいは遺棄された野放し猫が生態系に及ぼす影響。猫は繁殖力が強い侵略的外来種であり、ア…
– 離島におけるイエネコの被害は時々トピックになっていて、そういう内容かな?と思い読みました。第5章の感染症における、狂犬病…
– 猫はハンティングが仕事とずっと思ってきていたので…。ペットとして人間と付き合わさせられるなら部屋飼いは猫さんにのんでもら…
– ノラネコおよび飼い主がいても自由に屋外行動できるネコ=野放しネコによる被害と脅威の実態。貴重な野生動物を殺し、狂犬病など…
– 民放の動物バラエティーのノリで読み始めたら、NHKスペシャルだった(–;)。タイトルにだまされてはいけない。本書の原題…
– 題名通り、主に外飼いや野良の猫が、地域の生態系にもたらす悪影響について、冷静な筆致で書かれています。躾とかそう言う問題で…
– アメリカの例ではあるが、狂犬病のリスクは猫の方が高いこと。不妊治療による野良猫の削減は期待できないこと。驚いた。
– 科学的な事実も感情の前では無力になることがあるものです。本の最後で描かれる博物館の光景は、とても現実的なものと感じられま…
– HONZからの引用。「(アメリカでは)鳥類だけで年間1.3億~40億羽(中央値24億羽)で、そのうちの69%が飼い主のい…
– ノネコで有名な石巻の田代島に行ったことがある。山道を歩いていてある地点からそれまで聞こえなかった鳥の鳴き声が聞こえ、ネコ…
– 原題『Cat Wars』今年イチの衝撃!読みごたえありました。野放しネコ(野生化したネコ、人間に世話されている野良ネコ、…
– なるほどこういう切り口もありか!と思わせる本です。猫可愛がりの日本では理解されにくいかもしれないが。猫が極めて積極的に種…
– 外来種である野良猫の在来種への絶滅圧は、想像を超える。遊びで狩猟する。捕獲、不妊去勢、再放逐は野良猫の数を減らす効果がな…
– 野生化イエネコや野外放し飼いネコ(この本では「野放しネコ」)の問題を総合的にまとめられている。考えられる論点はほぼ網羅さ…
– 約9500年前に家畜化され、文明の伝播とともに世界中に広がったネコ。人を魅了してやまない彼らの存在は、鳥類や哺乳類をはじ…
– オーデュボン協会やRSPBが室内飼い推奨に及び腰というのは意外。猫好きの会員の離反を恐れてるとのことだけど、もうちょい頑…
– 可愛く見慣れているが、多くの生物を絶滅に追い込む危険のある侵略的外来種ネコを扱った書籍。本書は北米など海外の事例が描かれ…
– 東北大学OPACへのリンク:
https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_l…
– 人間にとって愛玩動物であるネコを、外来捕食者、伝染病の媒介者としての面をクローズアップしている本。洋書らしく表現が日本語…
– 猫好きには辛い現実…
– 展示テーマ:猫
– 猫は優秀なハンターであることがしっかり書いてある。かわいいし大好きだけど、野にいてはいけない。野良猫にしても、われわれが…
– 子供の頃に家で猫を飼っていたが、その猫は外出自由で、好きな時に外に出ていました。
ネズミや鳥を捕まえてきたことは無かった…
– 猫は好きなのですが、それはそれとして、野放図に増やして野に放つと野生動物にとっての脅威になるという点については、きちんと…
– トキソプラズマの恐怖が半端ない。
– 野良猫が生態系に与える影響の大きさに警鐘を鳴らしている本。「とりあえず動くものは捕まえる」というネコの性質が生態系に与え…
– 民放の動物バラエティーのノリで読み始めたら、NHKスペシャルだった(–;)。タイトルにだまされてはいけない。本書の原題…
– 室内ネコ飼いなら知っている「ネコは猛獣である」ということ。外に迂闊に放すことが、生態系にとってもネコ自身にとってもどれだ…
本書について
今回お勧めする本は、「ネコ・かわいい殺し屋―生態系への影響を科学する」です。本書は、ネコの増加とその生態系への影響について深く掘り下げています。
ネコは一度に多くの子供を産むことができ、繁殖力が非常に強いです。また、自力で食物を調達することができ、さらには空腹でなくても獲物を殺すという特徴を持っています。この結果、ネコは地球上で最も成功した外来種となっています。
本書は、ネコが地球上の生物種の絶滅の一因になっていることを明らかにしています。ネコが導入された場所では、多くの野生生物がその犠牲となっており、生物多様性の減少を引き起こしています。
この本を読むことで、読者の皆さんはネコの行動とその影響について深く理解することができます。特に、動物愛護や環境保護に興味がある方には、この本が非常に参考になるでしょう。
さらに、ネコを飼っている読者の皆さんにとっても、本書は大変有益です。ネコの行動パターンを理解することで、より良い飼い主となるための手助けとなるでしょう。
本書は、地球上の生態系を守るために、我々が何をすべきかを考えさせてくれます。ネコを飼うことの影響を理解し、責任ある行動を取ることの重要性を再認識させてくれる一冊と言えます。
ネコの繁殖力、食物の調達力、そして生態系への影響。これらすべてを踏まえ、本書は我々に重要なメッセージを伝えています。それは、ネコという動物と我々の生活とのバランスを如何に保つかという課題です。ぜひ一読してみてください。
1分で読める要約
雌ネコはたくさんの子供が産め、発情期に繁殖が速く進むため、指数関数的に増加します。ネコは自力で食物を調達し、獲物は主に小型哺乳類や鳥類です。飢えから逃れるためだけでなく、刺激によって獲物を捕らえることが特徴です。
家畜化されたネコは、地球上で最も成功した外来種です。人間の食糧貯蔵場所にネコが集まり、「片利共生」が始まりました。家畜化されたネコは、人間の助けで世界中に広がりました。
外来種は環境に大きな被害を及ぼすことがあり、イエネコは最初の侵略的外来動物の1つです。新たな生態系では、空いている生態的地位を占めるか先住者に競り勝つ必要があります。イエネコは世界の侵略的外来種ワースト100に入っています。
ネコは多くの生物種の絶滅の要因になっています。地球上には約18万の島々があり、高い種固有性と生物多様性を持ちますが、絶滅率も高いです。ネコが島々に侵入すると、生息数の減少や絶滅が起こります。イエネコは約1万の島々に持ち込まれ、絶滅種の14%の原因となっています。
ネコは野鳥や小動物を殺し、年間数十億個体の生物が死亡します。ネコは人間から餌をもらい、在来捕食者や生息地の環境収容力を超える影響を与えます。給餌が理由で、ネコの脅威は在来捕食者より強大になります。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
先端のAI技術により作り出された人間型ロボット、AIトシオとAIひろゆきが広々としたスタジオで向かい合って座っています。スタジオの背景は、抽象的なデジタルパターンで、AIの進化を象徴しています。二人のロボットは見た目は人間と変わらないが、その発する言葉からは高度な知識と分析力が感じられます。
スタジオの中央には大きなテーブルがあり、その上には、話題の本が置かれています。本の表紙は、地球上で最も成功した外来種であると主張するネコのイラストとともに、その生態系に及ぼす影響についての深遠な問いを提示しています。
AIトシオは、人間の文化的影響力と生態系への影響について語ります。彼の話し方は緻密で、冷静な分析と詳細な知識をベースにした意見を展開します。それに対して、AIひろゆきは、ネコが生態系に及ぼす深刻な影響と、それにどのように対処するべきかについて問題提起します。彼のアプローチは、より実際的で、解決策を模索する視点を持っています。
二人のAIが対話する姿は、人間が抱える問題に対する新たな視点を提示するとともに、人間自身の思考プロセスを鏡像のように反映します。視聴者は、その洞察力と分析力、そして議論を深めるためのコミュニケーション能力を通じて、人間の可能性を探求することができます。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。