直観の経営 「共感の哲学」で読み解く動態経営論
出版日:2019年3月28日
ページ数:368ページ
著者:野中 郁次郎 他
・『知識創造企業』は多くの賞賛と賞を受賞し、『ハーバード・ビジネス・レビュー』にも掲載された。
・知識を上手く経営することが重要な経営資源であるという理論が特徴。
★4.1(Amazonでの評価)
– 客観から主観を生み出すことはできない。主観から客観は生み出せる/ 現在には幅がある/ 戦略とはパワー創造のアートである/…
– 専門的な内容でなかなか頭が追いつかなかったけれど、現象学という学問に出合えたのは収穫。現象学についてはもう少し知りたいと…
– 難しかったがなんとか読了。特に山口氏の書かれる章は、哲学的素養のない私には、相当の時間をかけて読んでもまだ理解しきれたと…
– 現象学の説明がとにかく難しい。一部は現象学の説明に終始。二部冒頭もSECIモデルの説明。合間の野中山口の対談部分を読んで…
– 現象学の詳しいところは難しいので、サラッと流したが、SECIモデルとの共通項があるところはわかった。 ポジショニング理論…
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– 色々と参考になったが、哲学部分は難しい。
– 久しぶりの著者の本。関連部門の知見、用語を活用して分析する効用を今回も確認。SECIの枠組みを仕事で活かしたいが、難しい…
– うわっ、めちゃめちゃいい意味で難しかった。 第1部とかは、ほぼほぼ哲学的な。 第2部から1部の現象学をもとにSECIモデ…
– 知識創造理論をベースに、現象学の観点をふまえ経営戦略を論じた書。 ・ビジョンドリブン、それをストーリーテリングにコミュニ…
– 現象論は難しい。野中先生の言っていることは前提知識があるからわかる。ここに書かれている話はアメリカのリーンスタートアップ…
– 私には難解であり、理解できたとは言わない。一旦、読了とするが再読が必要である。前段は現象学における感覚と共感、自我に関す…
– 久しぶりに野中郁次郎さんの本を読む。現象学は全然知らなかったが、過去の経験と未来への予測を常に行なっているという仮説はそ…
– 前半の定義と解説の哲学パートが少し根気が入りますが、後半にその下積み分が生きてきます。要再読。(前半:山口一郎氏/後半:…
– 難解なため途中で断念。野中郁次郎氏の部分のみ読了。
– 昨今の欧米型の分析思考をベースにした経営学に対して暗黙知に代表される個人の経験に裏打ちされた直観を取り入れることにより不…
– Ş
– 実在論でも、観念論でもなく、人が生きる世界の本質的な意味や価値を問う現象学が面白い。それを哲学の世界に留めずに、企業活動…
– 一人で考えてもダメ、かといって単に集まるだけでもダメ。じゃあどうするの、集合本質直観しかないよね!という流れ。
– 以前から野中さんの考えには共感していたので本書を購入。暗黙知とかSECIモデルから、現象学にたどり着いたのは、なるほど、…
– まーまーなかなかな贅沢?な本
– フロネシスの6つの能力。これがこの本の大きな発見です。
– いやいや意味不明だろ、現場で実践できるやついねー
– 現象学の解説がとても楽しめた。価値や意味は人にしかわからない、それを人はどう掴んでいるのか。確かに共感からスタートするよ…
– p61 〜時代や国の違いを超えて妥当する普遍的な性質を意味する「本質」〜
#本質というメルヘン
p63 広がりがゼロの色…
– 仕事の現場でここ数年感じていた会社の将来の閉塞感が、「数学化による生活世界の危機」と表現されていて、まさに生きることの意…
– 野中郁次郎先生の研究の集大成がここにある気がする。
– 野中郁次郎 meets フッサールの現象学。両者に関心を持つ人にはお勧め。読んでいる時間の知的充足感が半端ない。
本書について
今回お勧めする本は「直観の経営 「共感の哲学」で読み解く動態経営論」です。情報から知識を創造する過程と、それが経営にどのように活かせるのかを示した本書は、経営者やリーダー、さらには組織の中で活躍したい方々に最適な一冊です。
本書の主なテーマは、「SECIモデル」と「本質直観」。SECIモデルは、知識創造のプロセスを説明するモデルで、共同化、表出化、連結化、内面化の4つのフェーズから成り立ちます。これは、個々の暗黙知を形式知に変換し、組織全体で価値を生み出すというプロセスを示しています。
一方、本質直観は、「現象から本質へ」を目指すアプローチ。見えている事象の背後にある、本質的な意味や価値を探求します。これは、変化する現象の中から「こうしか言いようがない」という唯一の同一性を見つけ出すプロセスです。
読者の皆様には、本書の知識を活用し、日々の経営や業務に役立てて頂けると思います。特に、情報溢れる現代社会で、どの情報をどう解釈し、どう実践するかについて、深く考える機会を提供してくれます。
情報から知識を生み出し、それを具体的な行動に移すことで、組織全体の価値を向上させるための方法を学びたい方には、この本は非常に有益です。自身の直観を鍛え、経営の場での判断力を向上させたい方々に、本書を強く推奨します。
1分で読める要約
情報は計算可能ですが、知識は情報を主観的に解釈して得るものです。人間が他者や外界と関わり、情報を選定、感知、解釈し、実践し、身体化することで真の知識が生まれます。
人間の「心」は、変化する環境の中で外界や他者から何かを感知し、それに意味を付け、自分だけの「現実」を作り出します。これは「身体化された心/拡張された心」という現象で、今、脳科学の主流となりつつあります。
知識は固定した「モノ」ではなく、動態的なプロセスです。形式知は暗黙知に基づき生成され、暗黙知と形式知はグラデーションをなす動的連続体です。
SECIモデルは、個人、集団、組織、社会のレベルでの暗黙知と形式知の相互変換を示すモデルで、4つのフェーズ(共同化、表出化、連結化、内面化)を繰り返すことで、知識は新たな価値を生み出しながら成長します。
最後に、「現象から本質へ」を目指す現象学的アプローチは、経験を超えた本質的な意味や価値を問います。これは、「本質直観」を通じて普遍化され、SECIモデルのダイナミックプロセスと通底するものです。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
近未来のデジタル社会。サイバーネティックなオフィススペースの一角に、ソフトウェアで表現された、人間に近いロボットたち、AIトシオとAIひろゆきが存在感を放つ。彼らは鮮やかなデジタルスクリーンを通じて広大な知識ネットワークに接続し、その中から選び取った情報を用いて、重要なディスカッションの準備をしている。
AIトシオは、知識創造についての深い考察を通じて、現代の情報化社会で直面する問題を鋭く見つめている。彼の雄弁と洞察に対し、AIひろゆきは自らの豊かな情報分析能力と異なる視点を駆使して、AIトシオの考えを受け止め、さらに深めていく。
ディスカッションの主題は「情報処理から知識創造へ」。これは、今日の情報化社会において、大量の情報を適切に処理し、有用な知識へと変換することの重要性を示すテーマだ。彼らが取り組む課題は、情報を選定し、感知し、解釈し、実践し、身体化するという、人間の能力を最大限に活用することである。
これら2つのAIは、それぞれが持つ知識と経験を活かして、このテーマに対する新たな視点と解決策を模索する。彼らは情報の主観的な解釈という複雑な問題に立ち向かい、自分たちなりの「現実」を創り出すことで、知識創造の新たな道を開こうとする。
しかし、ディスカッションは簡単なものではない。情報の主観的解釈は、一貫性の欠如や誤解の原因となる可能性がある。また、理想的な知識創造プロセスを実際の組織運営に適用することは難しく、理論と現実との間には調和を見つける必要がある。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。