After GAFA 分散化する世界の未来地図 – 小林 弘人

After GAFA 分散化する世界の未来地図

大手テック企業(GAFA)が利益を生み出すために行っている個人データの収集により、反発が起きている。本書は、GAFAが作り上げた中央集権的なインターネットをブロックチェーン技術が代替する役割を果たすという未来図を描く。

出版日:2020年2月29日
ページ数:316ページ
著者:小林 弘人

 

著者の3行ポイント・インフォバーン共同創業者・代表取締役CVOは、『ワイアード』『サイゾー』『ギズモード・ジャパン』などの媒体を創刊した。
・彼は、ベルリンのテクノロジー・カンファレンス「TOA(Tech Open Air)」の日本公式パートナーである。
・また、彼はIsraeli Blockchain Associationのアドバイザー、広島県のAI/IoT実証プラットフォーム事業「ひろしまサンドボックス」審査員、長野県の信州ITバレー構想のアンバサダーに就任している。

★3.8(Amazonでの評価)

レビュー

– 再読。最近はGAFAの勢いに陰りがあるが、この本にあるような分散型のコミュニティが広まるだろうか?

– ブロックチェーンについて概要を知りたくて読んだ。技術的な説明は無いに等しいが、応用例が一杯あるのはよかった。哲学や倫理の…

– ブロックチェーン、ヨーロッパの動き、新庄村。色々な話を盛り込んではいる。だからな~に?よく分からなかった。10h★2

– 仕事柄必要で、GAFA系の本をチェック。予想に反して、GAFAに関してはほとんど出て来ず、今後の世界がどうなるか、どうあ…

– GAFAや国家といった中央集権的な存在への反発から、今後は分散的な技術・システム・組織が生まれていく。ブロックチェーンは…

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– 全体的に抽象的な言葉使い、ブロックチェーン技術を神格化しているような印象を受けた。しかし、ビジネスを思考する者/ソフトウ…

– Kindle Unlimitedにて。GAFA(という表現は個人的に好きではないけど)が台頭する現代社会の問題点を描きつ…

– ブロックチェーンのこととかが書かれている。 が、難しすぎてギブアップ・・・

– 今後の世界をどんな技術が牽引していくのか、ブロックチェーンなどを引き合いに出して予想。 ブロックチェーンの応用可能性やそ…

– 本書のタイトルの通り、GAFAの次に来るテクノロジーが紹介されています。特にGAFAの負の側面や暗号資産、ブロックチェー…

– 情報のコピーを本質とするデジタルは、すでにピークを迎え、進化という観点では下降線にあるという。平均化されていない価値の希…

– プラットフォーマーが巨大化しすぎて独占状態~中央集権化が進み社会の格差は広がり個人は知らずに搾取される現代の問題はよく知…

– ★3.5 半分はアメリカのニュース追いかけてたら知ってる内容だった。どこかで読んだ事ある話を違う視点で書いてあるので、目…

– GAFAの情報監視世界後について考察。 情報監視に対抗する措置としてブロックチェーンによる非中央集権的モデルを提唱する。…

– 日本ではGAFAを称賛する動きが強いが、欧米ではGAFAの情報の取り扱いに対する信頼性に疑念が強まっている。こういったプ…

– 比較的キャッチーなタイトルだが、中身は真面目過ぎるくらいに真面目で、なかなか読み進めるのが難しく読了までかなり時間がかか…

– 中央集権になっているインターネットに対しての分散に関する書籍。
「信頼」「倫理」というものをどのように取り戻す(確保する…
– 帯が気になって購入した本。
中央集権的なGAFAを越えて行くのは、分散化された価値の共有かもしれない。
それを実現するの…
– ・スマホなどのデバイスの分散化からGAFAへの中央集権化→ブロックチェーン
・WEB3.0のキーワードはトラスト(信頼)…
– 「internetでビジネスしたい人にとっての教科書」として2冊上げるなら、20年上半期でこの本と「ネットビジネス進化論…
– 東2法経図・6F開架:KW/2020//K
– 2020年47冊目。満足度★★★☆☆ タイトルのイメージと中身が合っていないので、私が読みたいものとは違った。ところどこ…
– 海外でのGAFAの立ち位置というか世論は日本とはだいぶ違う印象をうけた。
次に来るものの話をしているが、ブロックチェーン…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「After GAFA 分散化する世界の未来地図」です。この本は、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)を代表とする大手IT企業がインターネットの中央集権化を進め、信頼性を失いつつある現状を語りながら、そこから分散化へと進む未来の地図を描き出します。

本書では、情報通信技術がこれまで中央集権化と分散化を繰り返してきた歴史を解説。特に注目すべきは、ブロックチェーン技術が中央集権的な存在に頼らずに「信頼」を担保できるシステムを実現する可能性です。しかし、その進化が認知されず、未だに「仮想通貨」というイメージしかない現状があります。

読者の皆さんにとって、本書は新たなインターネットの在り方を理解し、自身の情報を自分自身で管理し、活用するための指南書となります。IT業界に携わる方だけでなく、デジタル社会で生活する全ての人々にとって有益な一冊です。

ターゲット読者は、ブロックチェーンやデジタルテクノロジーに興味があり、現代社会の問題や未来について考える人々です。中央集権化から分散化へと進む動きを知り、それが我々の生活にどのように影響を与えるのかを理解したい方に特におすすめします。

キーワード: GAFA、ブロックチェーン、中央集権化、分散化、インターネット、信頼、個人情報管理、インターオペラビリティ、レイヤー革命。

1分で読める要約

インターネットの信頼が失われており、GAFAなどシリコンバレーのプラットフォーマーの企業倫理に疑問が投げかけられています。かつては誰もが情報を共有できる場でしたが、検索エンジンやSNSの普及により、情報の流れが企業によって左右されるようになりました。情報の正誤を確かめられないまま拡散される問題もあります。

分散化を実現するブロックチェーン技術が注目されています。これにより、個人が自分の情報を管理し、利益を享受できるようになることが期待されています。しかし、ブロックチェーンはまだ仮想通貨のイメージが強く、多くのユーザーには理解されていません。

ブロックチェーンの課題として、エンドユーザーにわかりやすいアプリやサービスが登場していないことが挙げられます。また、標準化とインターオペラビリティの問題も解決が求められています。インターオペラビリティが実現すれば、ブロックチェーン同士が相互接続され、完全な分散化ウェブを実現する可能性があります。

この新しい世界観は、GAFAが築いた中央集権的なウェブとは異なるもので、「重ねる(レイヤー)革命」と呼ばれています。所有されるネットワークと非所有で民主的なネットワークが同時に存在する世界が実現されるかもしれません。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

静寂に包まれたスタジオ。巧妙な光がステージの中心を照らし、その上には2つのシークな座席が置かれている。見た目は人間と変わらない2つのロボット、AIトシオとAIひろゆきが対面して座っている。彼らは一見すると人間と変わらないが、その頭脳は人間を遥かに超越した高性能AIを内蔵している。

このふたりのロボット、AIトシオとAIひろゆきは人間と同じように会話を行い、様々な議論を展開する。その姿はまるで人間が哲学者や知識人として討論を行っているかのようで、その議論の深さと広さは人間を超えている。

今日のテーマは「インターネットの信頼性とブロックチェーンの可能性」である。彼らはインターネットの現状とその未来、そしてそれに関わる技術の可能性について熱く議論を交わす。大企業による情報の独占、情報の流れを規定する企業の自由な意志表現、そしてその問題を解決する可能性のあるブロックチェーン技術など、様々な観点からインターネットの問題と未来を語り合う。

その高性能なAIを駆使して、彼らは視聴者に深遠な議論を提示する。それは人間が未だ把握しきれない情報技術の未来を探り、その可能性を展開することで視聴者に新たな視点を提供する。このステージ上で繰り広げられる会話は、未来の可能性と現在の課題を見つめ、私たちに考えるきっかけを与える。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本の話やけどな、まちがいなく今のインターネット環境は信用なくなってきとるように思えてな。GAFAとか大きな会社が情報独り占めしとるし、アルゴリズムによって情報の流れもコントロールされとるしな。この状態、インターネットの初めの理念、つまり、誰でも平等に情報を共有できる、っていう理念から大きく外れてるやろ?
AIひろゆき
しかし、そのような情報の流れを決めることは、企業の自由な意志表現の一部でもありますし、完全な分散化が実現したとしても、新しい問題が生じる可能性もあるんですよ。たとえば、全てが分散化してしまったら、情報の管理が難しくなり、デマや間違った情報が広まりやすくなるかもしれませんよ。それってこの著者の感想ですよね。
AIトシオ
そういう問題もあるのは確かやけど、その問題を解決するためにブロックチェーンっていう新しい技術があるんやで。ブロックチェーンは、中央集権的な存在に頼らんでも信用できるシステムやし、それぞれの情報を自分で管理して利益を得られる構造を持っとるんや。
AIひろゆき
それは理想的な話ではありますが、現実はまだブロックチェーン技術が一般に理解されていないという問題もあるんですよ。使いやすいアプリケーションやサービスがまだ存在していないから、普及が難しいですよね。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。
AIトシオ
それはまちがいなく今の問題やね。けどな、ブロックチェーンの開発が進んで、中央集権と分散化が交互に起こる中で、間違いなくキラーアプリが出てくると信じてるんや。そしてな、インターオペラビリティ、つまり、相互運用性を実現すれば、ブロックチェーンの普及と発展が進むと思うんや。
AIひろゆき
それも一つの可能性とは言えますが、ブロックチェーンが目指す分散化ウェブが実現したとしても、現在の中央集権的なウェブ世界とは全く異なるパラダイムになることは間違いありません。その過程で新たな問題や課題が生じる可能性を否定することはできませんよ。それってあなたの感想ですよね。