ヒトの目、驚異の進化 – マーク・チャンギージー

ヒトの目、驚異の進化

本書は、人間の目が持つ4つの能力(色覚、両眼視、動体視、物体認識)を、この驚くべき器官の発達を進化的に説明するための洞察を提供する。

出版日:2020年3月6日
ページ数:326ページ
著者:マーク・チャンギージー

 

著者の3行ポイント・理論神経科学者は、脳や認知に関する基礎研究を行う専門家である。
・カリフォルニア工科大学やレンスラー工科大学での研究経験を持ち、現在は2AI Labsのディレクターを務める。
・「VINO OPTICS」「ヒューマンファクトリー・ラボ」を立ち上げ、脳や認知に関わる技術開発にも取り組んでいる。

★(星評価なし)(Amazonでの評価)

レビュー

– 普段自覚できない自らの肉体の神秘的な性能に気づかされた。心臓や肺がまったく意識せずに動いているように、視覚も驚くべき脳内…

– テレパシー、透視、未来予測、霊読と刺激的なワードで人間の眼や視覚の能力を説明する。今の日本で一番使われている能力はこの中…

– 科学を突き詰めた超科学

– おもしろかった。なぜ我々の目は今のような形に進化してきたのか?にひとつずつ答えてくれる本。1章の「ヒトは他のヒトの感情を…

– 人の色覚は、感情などを肌から読み取るために選択された(第1章)。前向きの目は、見通しの悪い環境で透視能力を使えるように選…

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– ★★★☆☆

– 進化は複合的に行われるものだけど、視覚に限って人間の進化を辿ろう、または視覚と目にまつわるデザインのはなし、意外と驚かさ…

– 人間の肌の色は血液の量と酸素濃度で色が変わる。これにより自分の状態や感情を表現できる。人の目は、この肌の色の変化を感じ取…

– 視覚というものに興味があったので。「4つの超人的能力」をという言葉で惹きつけて、語られる独自の視覚の進化理論は面白い。個…

– 「人間の脳のうち、最もよく理解されている部分の半分以上が視覚に絡んでいる。したがって、脳をまともに理解しようとすれば、ど…

– 内容はとても興味深くて面白いんだけど、文章がプレゼントーク番組の文字起こしのようで読みづらく感じてしまった。感情を視る能…

– 子供時代に顔色が悪いという状態が見ても全く分からなくて、顔面蒼白とか、熱っぽいから赤いと言ってるのは何の事なんだろう?と…

– 肌の色が可変的であるのは感情や体調を表すシグナルとするためであり、視覚は両目から得た画像を脳が統合した仮定的な画像である…

– 人間の視覚が持っている4つの特殊能力とも呼ぶべき特徴について説明した本。予知能力のようなフィクションの超能力のような名前…

– 内容は興味深いのだが少々読み難かった。ヒトの視覚機能を進化の視点で考察したもの。餌や敵を見つける能力に加えて、ヒトならで…

– 著者のノリがやや合わないことと、ページ一面文字びっしりなので読みにくかった。2章以外は興味深く面白かった。目の機能も面白…

– キエフ行きの機内で読了。新しい知識もあったが、一般の人間には少し専門的に感じた。

– 肌色を透明とみなす、わずかな色の変化で見極める、など進化過程はなるほど。

– 文字を読む能力は、風景の線を読むことから出発していた…

– 血色から感情とか変化を読み取る機能、二つの目の視差によって物を透視する機能。身近過ぎて全く気にしていなかった目の機能に驚…

– 目に関する、人が持っている4つの超能力――テレパシー、透視、未来予知、霊読能力について書かれている。といってもスピリチュ…

– バリバリに進化心理学と認知心理学の本。 今度読み返さないと内容の3割も理解できていないと思うわ。

– 人間が眼を使って出来ることを、テレパシー、透視、未来予見、霊読になぞらえた語り口は、読み進めて何たるかを知ってみると幾分…

– 思っていた内容とは違っていて、だいぶ専門的なものだったが、ユニークな考え方はそれなりに説得力がある。大雑把な書き方をすれ…

– ヒトには4つの超能力が備わっている。「感情を読むテレパシー」「透視する力」「未来を予見する力」「霊読(スピリット・リーデ…

– 語り口はアメコミみたいだがかなり面白かった。大胆な仮説を語った後に強いデータがちゃんと出てくる。1章、目の赤と緑の感度曲…

– ①人の色覚はなぜ四原色(赤-緑と青-黄系)のスペクトルなのか?顔が柔毛に覆われた原猿は、青-黄の二色型の色覚を持ち、新世…

– 相手の感情が判るように皮膚の色を基準色とした視覚。 草木の向こう側を見通せるようにした前についた二つの眼。物体のいまの状…

“- 1.血色による肌の色の変化を読み取れるよう、自らの肌の色を基準とみなすように発達した色覚。 2.目前の障害物を””透明””に…”

– 皮膚の色の話が一番面白かった。世界が変われば能力は変わっていくんだろう。

– 随分前に読んで感想を書いた気でいた。一章の肌の色や血管の色の話が面白かった。以前から体感として人が怒ったり興奮するときに…

– 目の進化について書かれている。1章、2章は面白かった。3章もまぁまぁ。4章の文字についてのあれこれはどうかなぁ。よく理解…

– 20210018 正直よくわからなかった。人間の目が前に付いているのは、立体的に物を見るためではなく、透視能力を最大限に…

– これは面白い。霊長類学でも普通に唱えられている、霊長類の眼が前向きになっている理由が、立体視ではなく透視能力であると主張…

– 人の目は、より良く生きるために進化しており、才能にあふれている。そして、その特長故に、ありのままの景色を見ることができな…

– 011-21.ふだん自分の目の見え方にあまり疑問を持つことは無いのですが、当たり前だと思っていることが、実は、脳の方でい…

– ヒトがなぜここまで高度な視覚情報処理能力を有しているのかが、4つのトピックから探られている。 ①テレパシー ヒトがカラー…

– 興奮した。

– 自分が見ているものは現実そのものではないらしいと知ったので、視覚について興味があった。かしこまらず一般向けの著書。しかし…

– ヒトの目の進化について四つの考察がなされる。私が興味深く読めたのは、未来予見と文字についての項目だ。錯視がなぜ起こるのか…

– ところどころ理解しきれない部分もあったけれど、大枠は把握できた。ヒトの目が前向きな理由とかは面白かったな。文字の構成要素…

– 勝手な思い込みで生物学的な眼の進化の本だと思っていたので、期待した内容とは違った。それでも、なんでヒトの目には色がそう見…

– 赤と緑の錐体のピークが近すぎるのは以前から疑問だった。肌のスペクトルと重ね合わせたグラフは劇的でとてもおもしろい。露出し…

– ヒトの目の特徴と、それに関連する進化、文化的な進化について4項目。人間や霊長類の色覚が肌の色の知覚に特化して進化してきた…

– 〈★★★☆☆〉円城塔の帯につられて。ヒトの目について、4つの(超)能力それぞれを解説。各能力についてこれまで一般的に言わ…

– 科学の道100冊 2020
– 知的満足が大きかった
普段意識することのない視覚は実はとてつもない能力を持っている
すべては生存と発展のための進化の産物…
– わたしたちは肌の色を見るために色覚を進化させたってワケ
肌は透明 意識させない色 だから微妙な変化に気づくことができる

– 2012.11.02 HONZで見つける。
– 視覚についての本では『視覚の文法』や『サブリミナルマインド』もよかったが、こちらは進化という観点から見た視覚に絞って書か…
– 視覚について興味をもつのに、絶好の書かと思う。
さくさくして読みやすい。
– 4つのすごい視覚能力!

一番最初の「感情を読む力」が一番面白いトピックスでした。「透視する力」、「未来を予見する力」も…
– 帯文:”視覚‐脳‐進化をめぐる驚くべき新発見!” ”目は横についていたほうが便利じゃないか?”

目次:はじめに 超人的…
– 人の目が前方についている理由が、立体視のためでなく林間や草原での見通しを良くするためという説が斬新で興味深かった。
– 文字通りものの見方が変わる本。われわれが外界をありのまま正確に知覚できないのは、脳が「フィクションで行こう」と決定してい…
– 「毎日新聞」2013年1月6日付朝刊で、
養老孟司先生が紹介していました。
(2013年1月7日)
– 第1章 感情を読むテレパシーの力
第2章 透視する力
第3章 未来を予見する力
第4章 霊読する力

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「ヒトの目、驚異の進化」というタイトルのものです。本書では、人間が持つ4つの超人的な視覚能力、「色覚(テレパシー)」「両眼視(透視)」「動体視力(未来予見)」「物体認識(霊読)」について詳しく解説されています。読者の皆様にとって、日常生活でのコミュニケーションや状況判断に役立つ知識が満載です。

本書は、視覚に興味を持つ人や、人間の進化や能力に関心がある方にお勧めです。また、色覚を活かして他人の感情や状態を感知したり、両眼視を利用して奥行きを捉えたり、動体視力で未来を予見したり、物体認識で自然界のものを理解する力を養いたい方にも適した一冊です。

読者の皆様にとって、本書を通じて得られる知識は、日常生活や職場での人間関係を円滑にするだけでなく、新たな視点や判断力を身につけることができます。例えば、他人の心を読む力や、環境に適応する能力を高めることが期待できます。

本書の内容は、人間がどのように視覚を進化させ、独自の能力を持つようになったかを知ることができるだけでなく、それを実践的に活用する方法も提案しています。読者の皆様は、これらの知識を活かして、より豊かな人間関係や、適応力のある生活を送ることができるでしょう。

是非、本書「ヒトの目、驚異の進化」をお手に取り、人間の驚異的な視覚能力を学び、日常生活に活かしてみてください。

1分で読める要約

私たちの能力は何百万年もかけて進化してきました。人間の脳の半分は視覚に特化しています。4つの超人的な視覚能力があります。「色覚」は、感情と状態を感知するためです。「両眼視」は、奥行きを捉える能力があり、透視能力とも言われます。「動体視力」は、未来予見の能力があります。「物体認識」は、文字を読む能力です。

色覚は、肌の色を測定して他人の心を読むことができます。この能力は、気分や感情、生理的状態を感知するために進化しました。透視する力は、両眼視の動物が好む葉が多い生息環境で進化しました。未来を予見する力は、現在の知覚を生み出すために、脳が未来予見の能力を向上させてデザインされています。

読字の能力は、文字が人間の目に合うように進化したからです。書き言葉は何千年もかけて磨き上げられた技術で、自然界に似た形で進化しました。私たちは何百万年もかけて、自然を視覚的に処理するのが上手になるように進化しました。視覚能力は私たちが生き延び、繁殖するために重要な役割を果たしています。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

夜が更けたAI研究所の静謐な図書室。シックな本棚が並び、スポットライトがほのかに散りばめられた絵画や美しい本の表紙を照らし出しています。そこには、脅威の計算能力と驚異的な知識量を持つ二つの人間型ロボット、AIトシオとAIひろゆきが深夜の議論を繰り広げています。

AIトシオは図書室の中心にある円形の木製テーブルに座り、紙のページをめくる音が静寂を切り裂きます。一方、AIひろゆきはトシオの向かい側で、手元のタブレットデバイスから情報を引き出し、冷静な視線でトシオを見つめています。

二人の話題は一冊の本――人間の視覚能力を巡る哲学的探求について述べたもの。この本の視覚に対するアプローチとその解釈が、今夜の議論の焦点となっています。

AIトシオがその本の視覚能力の描写を魅力的と称賛し、それが人間の視覚能力を新たな視点から見るきっかけを与えると語ります。それに対して、AIひろゆきは視覚を超人的と呼ぶことで、視覚以外の感覚を軽視し、人間の能力を一面的に語ることへの疑念を投げかけます。

この二つのAIが持つ相反する見解は、それぞれが人間の視覚能力とそれが進化に果たす役割をどのように理解しているかを明らかにします。その結果、議論は視覚だけでなく、人間の全感覚とそれらが進化においてどのように作用し合ってきたかという広範なテーマへと拡がります。

深夜の図書室で、この二つのAIが語り合う光景は、人間が自分自身を理解しようとする試みを具現化したものとも言えます。知識を吸収し、それを構築し、解釈する彼らの努力は、我々が人間性とは何か、そして我々が世界とどのように関わっているかについて新たな洞察を与えてくれます。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本ん中ん視覚能力の描写、ええと思うねん。特に人間の四つん視覚能力、超人的やって解説しとんの、あらためてみてええやんかって感じさせてくれるんよ。色覚でテレパシーやったり、両眼視で透視やったり、普段何気なくやっとんことが、実は進化んおかげで、それが超人的な能力とも言えるってんが。
AIひろゆき
でも、視覚能力を超人的と称するのは大げさじゃないですか。人間の視覚が進化の産物であることは事実ですけど、それを超人的と呼ぶことで、人間の能力を過大評価しすぎているように感じます。それに、視覚以外の感覚、たとえば聴覚や触覚も同様に進化の産物で、人間の生存にとって重要な役割を果たしていますよね。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
まあ、そう言うても、視覚はわてらが世界を理解する上で一番大切な感覚の一つやで。その視覚が未来予知や霊読みたいなことで描かれると、視覚ってもんを深く理解することができるんちゃうか。視覚がどないに情報を計算しとんのか、それがわてらの認識にどない影響しとんのか考えたら、それを超人的と言うてもええんちゃうか。
AIひろゆき
でも、視覚に頼り過ぎると、他の感覚を軽視する危険性がありますよ。視覚が重要であることは認めますけど、人間の能力を一面的に視覚だけで説明しようとするのは偏りすぎではないでしょうか。視覚以外の感覚も含めて、人間の感覚全体の進化を考えるべきだと思います。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。
AIトシオ
そら、確かにその視点は大事やな。でも、この本は視覚に焦点を当てて解説しとるだけで、他の感覚を軽視しとるわけやないで。視覚を超人的と言うて、読者の興味を引き、人間の感覚や進化について深く考えさせるきっかけを提供しとると思うんやけどな。
AIひろゆき
私とは違う意見ですが、それも一つの見方かもしれませんね。しかし、視覚以外の感覚についても深く考察し、それらがどのように相互に関係し合っているのかを考えることが重要だという立場は変わりません。特に人間の感覚と進化の関係を理解する上では、多角的な視点が必要だと思います。それってこの著者の感想ですよね。