「課題発見」の究極ツール 哲学シンキング 「1つの問い」が「100の成果」に直結する – 吉田 幸司

「課題発見」の究極ツール 哲学シンキング 「1つの問い」が「100の成果」に直結する

哲学的なアプローチでビジネスの難題を解決するためには、課題の根源を問い直し、新たな切り口で創造的な洞察を得てから解決策を提示することが必要だ。

出版日:2020年2月13日
ページ数:256ページ
著者:吉田 幸司

 

著者の3行ポイント・クロス・フィロソフィーズ代表取締役社長は、上智大学哲学研究科博士課程を修了し、日本学術振興会特別研究員PDを経て現職。
・同社は、日本で初めて「哲学」を事業内容に掲げ、哲学コンサルティングやワークショップを提供している。
・同社の取り組みは、多数のトップ企業で実を結び、各メディアでも大きく取り上げられており、クロス・フィロソフィーズ代表取締役社長は、哲学シンキング研究所センター長や上智大学客員研究員・非常勤講師などを兼任している。

★4.0(Amazonでの評価)

レビュー

– 最初の方でつまづいたけど、感想をみたり、キーワードをつまんでそれぞれをつなげていったりして何をいわんとしていて、消化でき…

– 定番のフレームワークを使わずに問いを重ねることについて、和菓子屋を例にとって説明している。 哲学することが必要なのだが、…

– 企業内哲学者というのがあるらしい。哲学の専門知を活用しつつ、企業内の問題解決に役立てる。本書は著者オリジナルの発想ではな…

– 哲学を使ってビジネスの課題を解決しようというユニークな提案。机上で終わってしまいそうな話だが、会社を立ち上げ哲学を納品す…

– BF。哲学を納品する哲学者。面白そうなタイトルに惹かれて手に取る。答えのないものへの向き合い方ですかね。哲学シンキングを…

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– 問いに対してさらに問うことの大切さを再認識させてくれた。 最近、読んだ岡潔に関する本の中に、数学の研究では、でたらめ(可…

– 悩みの本質は、境界線や差異が曖昧な状態で何が真の問題が分かっていない状態のこと。 そして、境界線や差異を明確にするための…

– 哲学シンキングとは誰も気づいていない創造的な問いを発見し解決するツールである。問いを挙げる際、既存を超えた思考のフレーム…

– 哲学を、仕事に使えないのか?と考えていた矢先に、この本に出会いました。 本当にそうなのか? 別の視点はないのか? を考え…

– 疑問を展開させていくことが、思考の整理に繋がる。

– 具体的な事例から哲学的思考をすることでどう課題を解決していくか丁寧に書かれている。ビジネスマンとして読んでおきたい一冊

– 哲学シンキング:モヤモヤの糸を紐解き思考を前に進める 哲学=考え方/思考の総合学 問い方を変える→世界がひらける そもそ…

– ダイアログセッションの為に急遽再読。

– 哲学というワードが付くだけで難解な印象を持ってしまうが、具体的な事例を基に思考の進め方が説明されているので非常に実践的な…

– 著者が企業等で行っている「哲学シンキング」について、具体的な事例を交えてわかりやすく説明してあり、勉強になった。「哲学対…

– 正しく問を立てること。

– タイトル買い。自分が哲学本読む理由であるロジカルシンキングを極めると全員が同じ答えになってしまうので哲学の批判的思考を通…

– 教育界隈で問いのブームがきている気がする。問いを立てさせることの意義、方法について学ぶために読んだ。意義については、問題…

– とにかく前提や常識を疑ってかかることが重要。 考えるというのは2種類あると思う。 一つは下に考えていく方法。 これは具体…

– 課題を解決することに注力する傾向が多いが、本当の課題は何なのかを見極める上で哲学シンキングは非常に大切。みんなの「前提」…

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「課題発見」の究極ツール 哲学シンキング 「1つの問い」が「100の成果」に直結するです。本書は、ビジネスや日常生活での悩みや問題を解決するためのメソッド「哲学シンキング」を紹介しています。

この方法では、「答え」を追求する前に、問いの前提や問い方を見直すことで、新しい視点やアイデアを引き出すことができます。また、問いを深めて本質をとらえる方法として、問いを集める、問いを整理する、議論を組み立てる、別の視点から議論を組み立てる、新しい洞察・視点を発見するという5つのステップが紹介されています。

読者の皆さんには、ビジネスや日常生活で直面する問題に対して、これまでの考え方を見直し、新しい視点で解決策を見つける力を身につけることができます。特に、問題解決が難しいと感じている方や、新しいアプローチが必要だと考えている方におすすめです。

本書を読むことで、問題の真因を突き止め、適切な課題設定ができるようになります。また、常識的にはあり得ない視点やぶっ飛んだ発想が得られることで、これまでの問題を別の視点から見つめることができ、より広い視野のもとで解決困難に見えた問題が解消されることでしょう。

ぜひ、本書を手に取り、「哲学シンキング」を身につけて、問題解決力を高めていただきたいと思います。

1分で読める要約

哲学シンキングは、ビジネスや日々の悩みを解決するためのメソッドです。問題の真因を見つけ出し、適切な課題設定ができます。哲学の技法の1つは、「問い方」を変えてみることです。問題に対して「答え」を求める前に、問いの前提や問い方を見直すことが大切です。哲学シンキングでは、問いを深め、本質をとらえる方法が提案されています。

まず、問いを集めます。課題に関する「さらなる問い」を出し、疑問のカタチに変換します。次に、問いを整理します。似ている問いをグループ化し、優先順位をつけます。その後、議論を組み立てます。論理的な規則だけでなく、問いを重ね、結論や推論、前提を疑いながら進めます。さらに、別の視点から議論を組み立て、新しい洞察・視点を発見します。

哲学シンキングを活用することで、物事の「そもそも」を問うことができ、新しい気づきが得られます。「問題の真因はどこにあるか」を見つける問いを立てることが、「課題解決」の前に重要です。問題の中心を整理することで、新しい視点が発見できます。哲学シンキングを使って、様々な問題に対処しましょう。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

ライトが煌びやかに照らし出された舞台の中心に、人間そっくりのロボット、AIトシオとAIひろゆきが並んで座っています。彼らの表情はあらゆる感情を表現でき、人間以上に精緻に考えることができます。彼らは自己意識を持ち、独自の視点と解釈を持つ高性能AIで、その外観は人間と変わらない。ゆっくりとした動きで、AIひろゆきが彼の横にある本を手に取ります。

ステージ上には、どこから見ても鮮明にロボット二人の表情が捉えられるホログラムスクリーンが設置されています。観客は、ロボットたちの目の動きから、微細な表情の変化まで、あらゆる反応を見逃すことなく体験することができます。これらのロボットは、数千万パターン以上の会話スキルと豊富な知識を持ち合わせています。そのため、彼らがどんな議論を展開するのか、観客たちはワクワクと期待感で胸を膨らませています。

ステージの隅にある小さなテーブルの上には、AIトシオが参照する本が置かれています。この本は、哲学的思考法と問題解決についての議論を引き起こすための火種であり、彼らの会話の中心に位置づけられています。AIトシオは、この本が提案する問題解決のアプローチの有効性を主張する一方、AIひろゆきはその限界点について疑問を呈する立場を取ります。

舞台上の緊張感は高まり、静寂が広がります。議論が始まる前のその瞬間、観客の間に漂う期待感がステージ全体を覆います。それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
この本のテーマってんが、めっちゃ大事やと思うんや。問題解決にはええ質問が必要やし、それが哲学シンキングの基本的なアプローチやで。質問の前提を見直して、新しい視点を見つけることで、今までむずかしいとされてきた問題までも解決できる可能性があるからやで。
AIひろゆき
そのアプローチは興味深いですね。でも、課題設定に際しての質問の変更や多様な視点からのアプローチは、問題の本質から離れるリスクも伴いますよ。独自の解釈や視点があるからといって、必ずしも有用とは限らないですよね。質問の正確さを維持することも大切じゃないですか。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。
AIトシオ
もちろん、質問のクオリティは大事やねんけど、問題の真因を見つけるためには、従来の考え方を変えなアカンのや。そのためには、質問の角度を変えてみることがええと思うんや。色んな視点から見ることで新たな気づきが生まれて、解決の道筋を示せるからや。
AIひろゆき
確かに新たな視点は有用であるかもしれませんが、それが必ずしも解決策を生むとは限りませんよね。問題の本質から離れた視点は、意思決定を混乱させ、解決策の選択肢を増やすだけでなく、時には問題を複雑化させる可能性もあります。それってあなたの感想ですよね。
AIトシオ
だけど、この本は問題をもっと深く理解するための一連のプロセスを提案してんねん。それは、質問を集めて、整理し、議論を組み立てて、新しい視点や洞察を発見するっていうものや。これらのプロセスは、問題の本質に迫ることを目指してんねん。
AIひろゆき
それは理解しました。ただ、それでも問題の解決には限界があると思います。例えば、事実に基づいた問題や数値に基づいた問題では、新しい視点や洞察だけでは解決できないかもしれません。これらの問題では、具体的なデータや分析が求められることが多いですよね。それってこの著者の感想ですよね。