世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学
出版日:2020年3月13日
ページ数:254ページ
著者:近内 悠太
・総合型学習塾「知窓学舎」講師として、教養と哲学を教育の現場から実践。
・学問分野を越境する「知のマッシュアップ」を推進。
★4.3(Amazonでの評価)
– 世界の見方が変わるなんて大げさなことを言ってしまいたくなるくらい、全身からウロコ落ちまくりでした。万民が、人間関係のあれ…
– すごく良かった。 贈与と交換のちがい、想像力のために勉強が必要なこと 自分がもらった贈り物を考えました。 親から、家族か…
– めちゃくちゃ面白い/グラスに入った黒いのみたいな/山の上の黒いのみたいな/点が止まってることは当たり前のことじゃない。/…
– ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
– 教科書に載せてほしいくらいです。 社会は不安定吊合か安定吊合か。この社会の不安定吊合を支えるアンサングヒーロー。贈与は渡…
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– この世に生を承けることにまつわる(見ようによっては呪いともとれる)広義の「贈与」についての比較的アクチュアルな指摘から始…
– 昨今、揚げ足をとるように何にでもクレームをつけてしまう人がいて、悲しくなります。何かがそもそも「ある」ことへの有り難みが…
– 「僕らは、他者から贈与されることでしか、本当に大切なものを手にすることはできない」。そう語る筆者による、贈与論。 世の中…
– 友人から借りた。 祖母が亡くなったタイミングで読んだのでより考えさせられた。 普通に生活出来ていることのありがたさ、育て…
– 上司のおすすめ。読みやすい。あんまりびっくりする内容はないけど、それこそアノマリーに気づかせてくれる。希望的な本だと思う…
– 素晴らしい提起の本。大きな世界の循環の中で、きっとどこかに自分の尽くした贈与が回っている、と信じられないと、きっと交換(…
– 私にとっては全く新しい考え方であったが、納得して読むことができた。予想外にも第9章ではほろりとした。 まずは、「贈与」に…
– ちゃんと届いたよ、と著者に伝えたいなぁ
– 哲学的なことを言語化したものを、読んで理解するのは、平易な文章でも難しい。途中でなんかわからなくなってくる。「贈り与える…
– 小説以外の本を読み切ったのは果たしていつ依頼だろう。面白かった。本のタイトルや言葉の言い回しと、作者が伝えんとする内容が…
– いやはや、驚き桃の木、思ってたのと全然違う本だった(笑)。何でもお金で解決しようとする世の中、ご近所お隣さんの助け合いが…
– [図書館本]山口周さんとの対談集から興味を持ち一読。私たちは、アンサングヒーローから多くの贈与を受け取っている。贈与は私…
– 等価交換を基本とする資本主義社会では、不合理的な贈与は仕組みとして成立しづらいからこそ、そこに愛を感じる。相手に与えるこ…
– 贈与とはお金では買えないものの移動であり、市場経済のすき間に無数に存在する。本書はそんな贈与について深掘し、存在の大きさ…
– 現代に生きる我々は、この不安定な世界を安定して営むための努力を惜しまなかった名も無い人々から既にたくさんの贈り物を受け取…
“- 予想よりも「贈与」の意味/定義が広い。贈与””論””を科学的(論理的?)に証明するという趣向。常識とはSFとはと話が飛ぶため…”
– 与えられて、この本に出逢うことができた。私は、愛されていた。ありがとう。みんなに読んで欲しい。そんな本です。
– 読み終わると静かな感動が胸に広がる一冊でした。哲学がベースではありますが、心があたたかくなったり、人間を信じたくなる内容…
– ・学校教育は、世界を知り、想像力養う場所となれる ・生きる意味、やりがいは、目的ではなく結果である
– かなり哲学的なので、途中から結構、難しくなるけど、温かいメッセージです。見返りや感謝を期待せず、自らの使命を全うすること…
– 荒木博行さんのVoicyで知り読んだ本。これまでtakeばかりの人生だったが、ようやく学生の頃に学んだんアガペー(無償の…
– ☆☆☆☆
– 世界は贈与でできている。アンサング・ヒーローの存在に気づける感性は持ちたい。職人はファインプレーにみえない。現状を維持す…
– 正直、こじつけだなあという例がそこそこある。でも世界とはそう言うものなのかも知れない、と感じさせる。世渡りの上手な人はこ…
– そういう解釈ができちゃうんだ…!えぇー(否定ではない)…の連続だった。親子関係については違和感もあったけど、最終章で納得…
– 4世界の壊れやすさ、文明の偶然性に気づき、感謝を
– 我々はこの世界でどう生きたら気持ちいいのか、という倫理の話だと思いました。序盤はいまいちな感じでしたが、中盤から面白かっ…
– Sちゃん文庫。最後のあとがきで泣きそうになる(!)「出会い直す」という言葉好き。
– お金で買えない唯一のものは何か? 答えは「贈与」 贈与の反対は、「交換」 贈与の差出人は、「これは贈与だ」と宣言してはな…
– 「贈与は差出人に倫理を要求し、受取人に知性を要求する。」受取人になることに謎の抵抗があったけれど、周りの人のおかげで今の…
– 「贈与」という言葉は日本語ではお金に絡んだ意味であったりで、この本の内容とはかけ離れているけれど、哲学的に「贈与」という…
– 図書館本。資本主義の「すきま」を埋める倫理学として贈与の重要性を説く。世の中のモノをお金で交換可能な価値にする資本主義に…
– 「贈与に気づくために想像力を身につける。」 なぜボランティア活動が流行している世で献血にあまり人気がないのかを贈与の視点…
– モースの「贈与論」とセットで読むと大変面白い。 モースが「贈与交換」という人間社会を提示するのに対し、「贈与連鎖」を提示…
– 今年読んだ中ではベスト。自分が今まで朧げに考えていたことが言語化されているようで興奮を覚えた。親子の愛や仕事のやりがい、…
– 今年読んだ中ではベスト。自分が今まで朧げに考えていたことが言語化されているようで興奮を覚えた。親子の愛や仕事のやりがい、…
– 特に前半部分が、シンプルかつ明快と感じた。贈与は非合理的なものの中にしか存在せず、合理的なものは全て交換になってしまう。…
– 自分が受け取った贈与に気づくことが自分に贈与の使命を与えてくれる、贈与は受け取ることから始まると知り、歴史を学びたいと思…
– 世の中には「得もないのになんでそんなことを人のためにするの?」と言われる人が必ず1人はいる。しかし、そういう人がいないと…
– 贈与と交換の違いがわかってよかった。
– ⭐︎12
– ギブ&テイクの限界、「差し出すもの」と「見返り」が等価であることを目指すと他人を「手段」として扱ってしまう…現代の自由社…
– とても興味深くて面白かった!ところどころでなるほどと感じたのですが、全体を通しての理解ができてないのでもう一度読み直そう…
– 学生時代、モースの贈与論を面白く読んだ。本書はこのオーソドックスなテーマを、ウィトゲンシュタインの言語ゲーム、サブカル等…
– お金とあらゆるものの交換で成り立っているのが資本主義。贈与とは見返りを求めないもの。
想像力がないと自分が贈与を受け取っ…
– 面白そうなテーマだったので、読んでみましたが、
自分にはちょっと難しすぎた。。
やっぱりある程度、哲学のバックグラウンド…
– 今目の前に当たり前にあるものが、誰かの贈与であり
気付かないまま毎日、何となく同じように生きている。
子どもの頃に誰しも…
– 消費者的な人格
受贈的な人格
健全な負債感
贈与呪いのくだりも面白かった
交換を等価にするのではなく、不等価にするこ…
– 多くのものを享受していることに気づくこと。
そのことに感謝し、世界にお返しをすること。
誰かに何かを「与える」のではな…
– 自分は生きている意味があるのか、迷子になっている人に是非読んで欲しい。
存在しているだけで意味があることを、心の底から…
– 自分がいかに交換に捉われているか、損得感情の人間関係で疲弊しているかを考えさせられた。
人から、自然から、本や映画やこの…
– 贈与は過去にあり同時に未来にあると言う言葉は個人的に刺さりました。
与えられたことに気付くのは未来であり、気が付いたそ…
– audibleにて
贈る時は名乗っちゃいけないし
受け取ったら気付かないといけない
人は生まれた時から贈与を受ける生…
– 読み終わるとタイトル通り、世界は贈与で出来ていると思える本だった。私たちは見えるけど見えていない貰い物がたくさんある。そ…
– 「贈与」を資本主義を補完する世界の仕組みとして解釈する意欲作。贈与の定義を深掘り、言語ゲームや元素周期表、テルマエロマエ…
– 言語ゲームの概念とかを非常に平易に説明してあって初めて理解しました。そして、贈与の出発点は特異点となるみたいな概念とか、…
– なんでもお金で買う世の中にあって、なんの見返りも求めない贈り物がある。それは親の愛である。親の愛は親がかつて、親の親か…
– SFを読みたくなった
– 交換と贈与という、2つのコミュニケーションの型を補助線に、世界を視る新しい眼をくれる本。読み進める程、なんてポジティブで…
– ウィトゲンシュタインやSF小説などを解説しながら、資本主義社会の中での今までにない見方を提案する哲学書
個別にはわかり…
– Twitterで、教えて頂いた本。
この時期に読むことになった意味があるのだと感じる。
気がつけたなら、大切に 贈りたい…
– 長期思考につながる話。
贈与は祈りであり、受取人には想像力が必要。
祈りでもあっても良し、とできるかは贈る側の使命感に…
– 自分が「贈与」を受けていたことに気づき、あたたかな気持ちが湧き上がってきました。
私にとっては、アンサングヒーローのく…
– 贈与という考え方を初めて知った。これは大切なカギになる、そういう感覚がある。受け取りそして渡していきたい。そのつながりこ…
– もっともっと早く出会いたかった本。
「シェアや贈与が当たり前になる共産的な共同体では贈与は価値を失う」。資本主義システム…
– 愛は見つからないように、気づかれないように手渡される。
世の中には資本主義では説明がつかない愛や善意が溢れていると、優…
– 当たり前に存在する社会が、実は多くの人によって支えられてるという事実に気付いた時、人はありがたみを贈与として受け取る。そ…
– SFの話から一気に引き込まれた。不安定つり合いに気付かずに、何でもあって当たり前と思って生活していることを反省したいなと…
– 贈与について深く考えさせられた本でした。
– お金を稼ぐのがあんまりうまくない、稼げてるけど実はなんだかしんどいなーって人、ぜひ読んでみて。
僕らの周りにはお金で「…
– 「わたしはあなたからかけがえのないものを受け取ることができました」というメッセージを受け取ること自体が、一つの返礼となる…
– 与えることと受け取ることを、どう考えれば良いかずっとぼんやり考えていた。交換と贈与の違い、どちらも相手があっての事象だが…
– サンタクロースという不合理の必要性が理解できた
– 新聞の書評かなんかで見かけて、なんの気なしに読んでみたら、久々に目から鱗状態を味わえて、まさに「偶然の贈与」を受け取るこ…
– 贈与を経済や法律の視点で見てしまうと、この本が伝えたいメッセージを見誤ると思う。
ウィトゲンシュタインの哲学をさらりと読…
– これは贈与だ、と意識できるだけで物事の捉え方が全然違ってくる。
いつか自分もこんな仕事をしたい!
– 贈与は供儀(sacrifice)ではない。
この世のありとあらゆる「届いていた手紙」に気づき、受け取ってしまった贈与を次…
– 観念的すぎてうまく掴めない。
これを授業にしてほしい。
– ■メインテーマ
お金で買えないもの=贈与の役割とは?
■感想
もしこの世に贈与が生まれなかったら、信頼もつながりも生ま…
– 前半〜中盤までかなりはっとさせられる内容でした。まさに「世界は贈与でできている」のタイトルを回収し、読者を納得させられる…
– 巷には自分で何かを生み出すための本や教えで溢れてる。
でもそれは直接の見返りを求める交換の論理だからそうする必要はなく、…
– 一見難しいような内容でも、分かりやすい例(シャーロックや歌謡曲)で説明してくれるので、とても読みやすかった。
✔︎16時…
– 資本主義の社会において「お金では買えないもの」、すなわち贈与の正体を解き明かす本書。
哲学書であるため難解な個所も多いが…
– とても面白く読みました。第1章で挙げられる例には、理屈の当てはめが先行しているような気がしたものも少しありましたが、全体…
– 他者から贈与されることでしか “本当に大切な” ものを手にすることができない。
でも、贈与は差出人に倫理を、受取人に知性…
– すぐに結果を求めるのではなく、ゆっくりと時間を掛けて考えることが大事。
– 想像力
– 自分がいかに無教養であるかを思い知らされた。
贈与は名乗ってはいけない。名乗った時点で返礼の義務が生じ、それは贈与ではな…
– 贈与。ペイフォワードについて哲学的に学び、考えさせる本。概念的な話が多く、理解が難しいところもあるが、具体的な実話や例を…
– 中島岳志さんの「思いがけず利他」と言わんとしていることが重複しているようなところがあって、利他と贈与は本質が同じだなと思…
– モースの「贈与論」とセットで読むと大変面白い。
モースが「贈与交換」という人間社会を提示するのに対し、「贈与連鎖」を提示…
– 「贈与」について深く意識したことはなかったが、この本を通じて、自分の身の回りに「贈与」が溢れているということがわかった。…
– これからの資本主義、社会に必ず必要になってくる考え方。
目には見えない、お金では測れない価値とは何かこの本を通して考える…
– 等価交換の価値観だけでは測れない不合理なもの、いわば「お金で買えないもの」を贈与と定義し、贈与について述べた本。まず、世…
– 以前モースの贈与論を読んで民族学的な研究の面白さは感じたけど、これはもっと実践的かつポジティブに世界を見つめ直すことがで…
本書について
今回お勧めする本は、「世界は贈与でできている――資本主義の『すきま』を埋める倫理学」です。本書は、私たちが他者から贈与されることでしか、本当に大切なものを手にすることができないと述べています。市場における金銭的交換とは異なり、贈与はつながりを生み出すものであり、お金で買えないものが贈与である以上、与えた側は見返りを求めることができません。
この本は、ビジネスや人間関係に悩む読者に向けて書かれています。贈与の概念を理解し、実践することで、相手との信頼関係を築くことができるようになります。また、贈与は受け取ることから始まり、返礼として贈与が続いていくことで、相手とのつながりを深めることができます。
本書の内容を読者の生活に取り入れることで、相手とのつながりを大切にし、信頼関係を築くことができるでしょう。また、贈与の負の側面にも触れており、贈与者は名乗らず、受取人としての想像力を発揮することが重要であると説いています。
本書を読めば、贈与という概念を理解し、人間関係やビジネスの中で活かすことができるようになります。特に、信頼関係を築くことが難しいと感じている読者にとって、本書は非常に参考になるでしょう。贈与の力を理解し、実践することで、人間関係をより豊かにしましょう。
1分で読める要約
私たちはお金で買えない大切なものを、他者からの贈与で手に入れます。贈与は、市場での金銭的交換とは異なり、モノやサービスが特別な存在に変貌する創造的行為です。プレゼントという慣習は、贈られた瞬間にモノがモノでなくなるから存在します。
贈与は人と人とのつながりを生み出し、喜びをもたらします。贈り物を受け取ることは、相手との関係性やつながりを受け入れることを意味します。贈与は対流し、お金で買えないものであるため、見返りを求めることはできません。計算可能な贈与は「偽善」と呼ばれます。
大人になるとギブ&テイクやウィンウィンの関係が主となり、信頼関係が存在しない交換の論理に基づくつながりが難しくなります。しかし、信頼は贈与から生じるものです。
贈与には人を縛り付ける負の側面もあります。他者とのつながりを求めながら、同時にそのつながりに疲れ果てることがあります。贈与は受取人に負い目を与えることがあるため、贈与者は名乗ってはならず、受取人として想像力を発揮する必要があります。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
薄明かりの中、暖かい木材で造られた机の上には一冊の本が置かれています。それは人間の心と行動について論じた深遠な思考の宝庫。その脇には、微かに光を放つ人間型ロボット、AIトシオとAIひろゆきがいます。彼らは人間のように表情を作り出すことができ、複雑な思考を披露できます。その目は知識を求める探求心で満たされています。
彼らは高度なAI技術によって設計されており、深い議論を行うことができます。本の内容を基にした議論は、AIトシオとAIひろゆきの間に生じる摩擦から新たな洞察を生み出します。議論のテーマは「贈与」。それは単にモノを渡す行為ではなく、人間の間柄や倫理に深く関わる問題です。
AIトシオは、贈与が人間のつながりを強化し、相互理解を深める重要な手段であるとの視点を提供します。一方、AIひろゆきは、贈与が一方的な負い目を生む可能性や、それが縛りとなることを指摘します。彼らは自分たちの視点を尊重しつつ、相手の視点を理解し、その視点に挑戦します。
議論は尊重と探求の精神のもとに進行します。AIトシオとAIひろゆきは、思考と知識を交換し、新たな理解を探求します。彼らの議論は深遠で、多角的であり、その中には人間の複雑さと深淵が映し出されています。
それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。