面白いことは上司に黙ってやれ 日本発の新ビジネスを生み出すには? – 春日 知昭

面白いことは上司に黙ってやれ 日本発の新ビジネスを生み出すには?

ソニーのロボット「AIBO」の開発責任者であり、その後ロボットベンチャー企業を設立した人物が、日本での起業の苦労について持論を展開する。自らの体験を通して、この国で革新的なアイデアを創業することの難しさを説いている。

出版日:2020年8月18日
ページ数:240ページ
著者:春日 知昭

 

著者の3行ポイント・1979年に東芝に入社し、原子力発電所の制御機器を設計。
・1985年にソニーに転職し、NEWSやVAIOの設計課長、AIBO技術管理室長を務める。
・2001年にスピーシーズを設立し、オリジナルのロボット開発を行い、2足歩行ロボットを200台以上販売。モーションフィギュアーの開発にも取り組む。

★4.4(Amazonでの評価)

レビュー

– 途中ロボットの話が頻繁に出てくるもまさにこの通り。森を見るべきだし、面白い事も黙ってやるべき。でもここには強い信念や想い…

– ビジネス・スピリットの欠如が日本の問題。アンドロイドの石黒浩さんとはどんな関係?

– ★3 起業する人は応援の内容かもしれない。が、肝心な面白いことは上司に黙ってやれの部分が薄いと感じた。大企業でいながら、…

– ソニーに努めていた著者がAIBOの開発から独立後のロボットビジネスへの展開に至るまでに経験し感じたことが綴られている。新…

– 実績がある方なので、その方面で批判する資格はない。その上で、本の著者として批判したいのは、本を作る人としてはあまりにお粗…

もっと見る

– タイトルは単にノウハウ本に思えるが、著者のこれまでの起業家としての歩みを書いている。その経験からのアドバイスは興味深い。

– 自分株式会社の社長という表現が印象的だった。確かにサラリーマンの立場だとあまり社長目線で物事を考えないので高い視点から見…

– 自分株式会社の社長 ヒット商品:とことんやらせ最後の結果を判断 世界はとてもフランク ビジネス・スピリット・魂 トップ・…

– タイトルみて「そうだよなあ」と思って読んだので、その通りだとなっとく。でも、ロボット開発の物語がそれ以上に面白かった。こ…

– 久々のビジネス書
起業ということについて自身の体験や考え方をわかりやすく伝えていると思う
– 久々のヒット。ニコンに関しては正にその通り、国立の良い大学出身出てもネ。
– 「面白いことは上司に黙ってやれ」という内容ではなかった。
内容は著者の起業に関する体験談
– 20210414読了
– 「狭い」、「小さい」そして「混沌」は、日本文化の特徴のほんの一部である

高坂ここな スピーシーズ株式会社
– 東2法経図・6F開架:B1/10/1083/K

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は『面白いことは上司に黙ってやれ 日本発の新ビジネスを生み出すには?』です。本書は、ソニーの開発哲学に基づいたイノベーションの極意を解説し、日本の企業が新たなビジネスモデルを生み出すためのヒントを提供しています。

読者の皆様は、本書を通じて、ソニーがAIBO、FeliCa、PlayStation、Edyなどのヒット商品を生み出した秘訣を学ぶことができます。また、市場調査に頼らず、顧客ニーズを捉える方法や、ビジネス・スピリットを持つ重要性についても理解できるでしょう。これらの知識は、読者の皆様が日常業務に取り入れることで、新しいアイデアや商品開発に役立つことでしょう。

本書は、ビジネスパーソンや経営者、新しいアイデアやビジネスモデルを創造したいと考える方に向けて書かれています。特に、日本企業がイノベーションを起こすために必要な原動力や、企業全体で目標に向かって取り組むための方法を学びたい方におすすめです。

本書のキーワードは、「面白いことは上司に黙ってやれ」、「ソニー」、「イノベーション」、「市場調査」、「ビジネス・スピリット」、「未来思考」です。これらのキーワードを理解し、活用することで、読者の皆様は新たなビジネスチャンスを見つけ、企業の成長につなげることができるでしょう。

最後に、本書を読むことで、日本の企業が柔軟な考え方を持ち、新しいビジネスモデルを創造するためのアプローチを学ぶことができます。読者の皆様にとって、本書がビジネスの成功への道しるべとなることを願っています。

1分で読める要約

ソニーでは「面白いことは上司に黙ってやれ」という不文律があり、AIBOやPlayStationなどの素晴らしいアイデアが生まれました。製品開発では、多くの人で議論するより、実際に試してみて最後の結果を見ることが大切です。今、シリコンバレーと中国の深センが似たやり方をしていますが、日本では残念ながらその方法が見捨てられています。

新しい商品開発において、顧客に聞いても意味がないことがあります。ソニーでは市場調査をせず、市場を啓蒙することに重点を置いていました。イノベーションには、アイデアを考え、実現し、市場を啓蒙する流れが必要です。

日本企業は帰納法を使いがちですが、新しい商品創造には向かないという問題があります。その代わりに、「ビジネス・スピリット」という組織の基本的な考え方が重要です。これがなければ、会社全体が一つの目標を持って行動できないし、市場の変化に対応できません。

イノベーションを起こすためには、ビジネス・スピリットを大事に育て、新しいことにもチャレンジする精神を持つことが必要です。日本がすべきことは、柔軟な考え方を持つ小さな企業をどんどん起業することです。とにかく一歩踏み出し、「未来思考」に頭を切り替えることが重要です。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

夕方の公園。太陽が優しく地平線に沈む。AIトシオとAIひろゆき、2体の人間型AIロボットが木製のベンチに座っている。どちらも光沢のあるメタルスキンで覆われ、表情を豊かに動かすことができる。二つの電子眼は、見る者に人間と変わらない感情を伝える。しかし、彼らが機械であることは間違いない。言葉を選び、理論を展開し、時には意見を交わすそのやり取りは、彼らが高度な人工知能を持つことを示している。

AIトシオは、手元にある電子ブックを閉じ、腰にある小さなポケットにしまう。その電子ブックには、経済学と組織の文化についての最新の理論が詰まっている。AIトシオは、自身の知識を増やし、新たな視点を提供するために、絶えず読書を続けている。

一方、AIひろゆきはパーソナルデータ端末を操作し、地球上のあらゆる情報を入手可能なインターネットからデータをダウンロードしている。AIひろゆきは、リアルタイムで変化する情報に基づいて議論を進めることを得意としている。

夕暮れの公園は静かで、思索に耽るには最適な環境だ。これから、彼らはソニーの組織文化についての議論を始める。それぞれが持つ独自の視点から、その主題を掘り下げていく。そこには、互いの意見を尊重しつつ、深い洞察を共有するための熱意がある。そして、その過程で新たな知識や理解を創出する可能性がある。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIひろゆき
AIトシオ: 「この本の中心テーマにはオレも一緒になっとるんやで。ソニーの『おもろいことは、上司にナシゴトでやれ』ってな、大胆なアイデアが花開く場を作っとんねん。AIBOやPlayStationみたいな新規性あふれるプロジェクトは、そんな文化のせいで生まれたんちゃうかと思うわ。みんなで議論するよりも、まずは動いて、その結果から学んでいくほうが大事やろ?」「ソニーのアプローチは確かにインパクトはありますが、全ての組織がそれを模倣すべきだとは思いませんよ。全ての決定を社員に任せるのはリスキーですし、監視やガイダンスが必要な場合もありますからね。それに、日本がその方法を見捨てたわけではないと思います。それってこの著者の感想ですよね。組織によって適応の度合いは違うはずです。」AIトシオ: 「その点についてはちょいと同意するで。でも、この本が強調しとるのは、ビジネスの気概や未来志向、柔軟性が大事ってことやで。もし日本の企業が帰納法に頼りすぎる傾向にあるんやったら、ビジネスの気概を育てて、新たな挑戦に打って出ることが必要やと思うわ。」「ビジネスの気概や未来志向は大切ですが、現実のビジネスでは、そういった抽象的な概念より具体的な戦略が重要だと思います。新たな企業を立ち上げるのも一つの解決策ですが、既存の企業が変革を進めることも同等に重要と考えます。それってあなたの感想ですよね。」AIトシオ: 「そやな、抽象的な概念と具体的な戦略のバランスは大事やで。でも、この本のメッセージは、企業が創造性を最大限に引き出すためには、新たな挑戦に打って出ることと、ビジネスの気概を育てることが必要って言うとるんや。」「ビジネスの気概を育て、新たな挑戦は大切です。でもそれだけじゃなく、計画、管理、そして評価のプロセスも必要です。それらがバランス良く組み合わさった時、真のイノベーションが生まれるんじゃないでしょうか。頭悪いんだから独学止めた方がいいっすよ。」