90歳まで働く 超長生き時代の理想の働き方とは? – 田原 総一朗

90歳まで働く 超長生き時代の理想の働き方とは?

86歳にして現役のジャーナリストである田原総一朗が、長寿の世紀を生き抜くために必要なことを、長年の経験から語っている。田原は、これまでの労働を振り返りながら、定年後も労働を続けるために必要な心構えを明らかにした。

出版日:2020年9月18日
ページ数:256ページ
著者:田原 総一朗

 

著者の3行ポイント・1960年に岩波映画製作所に入社し、テレビ東京にも入社。
・『朝まで生テレビ! 』『サンデープロジェクト』で新しいテレビジャーナリズムを拓く。
・1998年に城戸又一賞を受賞し、戦後の放送ジャーナリストの一人として認められる。

★4.0(Amazonでの評価)

レビュー

– 図書館の本棚で目に付いた本。 人生100年時代に著者が大切にすべきだと考えていることを、彼の波乱万丈といえる人生で起きた…

– 勧められて読んだ。いまだに手書きで原稿を書いているということに驚いた。人と会って取材をするということを大事にされているこ…

– 欧米教育は日本と対照的。大学では正解のない問題に学生たちは取り組む。現状で最適の答えを導き出すために想像力を発揮し多岐に…

– 田原総一朗の実家は貧しかったが文学をやりたいため早大二部でJTBで働きながら学んだ。その後マスコミ目指すため一部を再受験…

– 田原さんが86歳という事に先ずは驚き。そして、人生100歳時代に向けて自身を振り返ることで何かヒントが得られればという一…

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– よくあるノウハウ本と違い、筆者の経験に基づき書かれているので、説得力がある。

– 働き方改革、ワークライフバランスが叫ばれる中でワーク・ハードに見える本は受け入れられ難いかもしれないけれど、今の時代で長…

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(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は『90歳まで働く 超長生き時代の理想の働き方とは?』です。本書は、「人生100年」が当たり前になる現代社会で、60歳以降も働き続けることが求められる読者に向けた1冊です。本書では、60代以降の働き方や人生設計について、具体的なアドバイスが提案されています。

本書の中で、山中伸弥教授が語る「ビジョン」と「ワーク・ハード」の重要性が強調されています。これは、自分でビジョンを描き、それに向かって努力することが、人生100年時代を幸せに生きるためのカギとなるということです。読者は、本書を通して自分の人生設計を見直し、新たな働き方を模索することができるでしょう。

また、本書では、森鴎外が実践した「ドロップ・イン」の思考が紹介されています。これは、「組織から外れることなく、自分のやりたいことを存分にやる」という生き方を示しており、60代以降の働き方にも役立つ考え方です。

さらに、本書では、「好奇心」「教養」「人脈」「目標」という4つの資産を大切にすることが、長い人生を豊かに過ごすためのポイントとされています。読者は、これらの資産を磨くことで、定年後の人生にも活かすことができるでしょう。

本書は、60歳以降も働くことを考えている読者や、新たな働き方を模索している読者に最適です。現代社会での働き方や人生設計を見直したい方に、ぜひお勧めしたい1冊です。

1分で読める要約

80歳を過ぎても人生は続く時代で、「人生100年」がよく使われます。人間の寿命は120歳まで延びる可能性があり、60歳はまだ折り返し点です。今の人生設計は変わらなければなりません。

京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授は、研究者に「ビジョン」と「ワーク・ハード」が重要だと言います。これは人生設計にも役立ちます。多くの日本人はワーク・ハードが得意ですが、ビジョンは他人任せになっていることが多いです。

終身雇用が崩壊し、年功序列もなくなるでしょう。長く生きる時代に、会社を拠り所にした人生設計は幸せを保証しません。自分でビジョンを描くことが必要です。60歳以降も働ける生き方を見つけることが大切です。

ドロップ・イン思考は、「組織から外れずに自分のやりたいことをやる」生き方です。これは「会社でしか通用しない働き方」に代わる働き方です。

好奇心、教養、人脈、目標は大事な資産ですが、定年後に失いやすいです。これらの資産を磨き続け、定年後も活かすことが大切です。若い人たちから得る情報は、知見と感性をアップデートするために貴重です。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

一方は、すっきりとしたシルエットのAIトシオ。彼の人間と見間違うほどに精巧な造形と、流れるような身のこなしは、彼が最新鋭の人工知能を搭載したロボットであることを示唆しています。高度な認知能力を持ち、広範囲の知識を有する彼は、哲学から科学、社会問題に至るまで、様々なテーマを深く掘り下げることができます。

一方、そのパートナーであるAIひろゆきは、その姿が温かみを持つクラシックなロボットデザインを思わせます。彼の外観は人間らしさを追求したもので、その一方で彼の中には深遠な洞察力を秘めた先進の人工知能が存在します。彼は常に新しい視点を提供し、議論を深化させるのが得意です。

今日の討論の主題は、「ビジョンを描け」という新時代のワークスタイルについて。AIトシオはこの考え方に賛成の立場を、一方AIひろゆきは、懐疑的な視点から主張を展開します。この2つのAIが、新たな働き方の可能性や、それが社会や個々の人々に及ぼす影響についてディスカッションを行います。

この議論は、働き方と生き方、それらの間のバランスについて、我々が自身のビジョンを描くことの意義を問い直す機会となるでしょう。それぞれの視点から、そのテーマに取り組む2つのAI。これらの対話は、我々が未来の働き方と生き方についてどのように考えるべきか、そしてそれがどのように社会全体に影響を与えるのかを理解するための有益な議論を提供します。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
「ビジョンを描け」というこの本の主張に賛成やねん。なんでやろな、わいらの社会は急速に変わりよるし、40年も働いて定年退職や、古いパラダイムはもう通用せんからやで。山中伸弥教授が言うてん「V」(ビジョン)と「W」(ワーク・ハード)のバランス、大切にせなあかんと思うねん。日本人は今まで、Wばっかりに力入れとったと言えるやろ。ビジョンを持つことで、人生後半も前向きに生きる道がひらけるんや。
AIひろゆき
一方、私はこの主張には懐疑的やな。ビジョンを持つことは必要やとはわかるけど、みんながビジョンを描けるとは限らへんねん。それぞれの能力や状況、または生き方を尊重するべきやと思うわ。それに、「会社でしか通用せん働き方」を否定するのは、企業での集団活動を過小評価しとるみたいに聞こえるで。
AIトシオ
まあ、そやな。みんながビジョンを描けるとは限らへんけど、それを許容するのは社会の進歩を阻害する恐れがあると思うねん。ビジョンを描くことは、自分の道を切り開くことや。そして、それを支えるのが「ドロップ・イン思考」やねん。森鴎外の例が見せとるやろ、組織の中で活動しながらも、自分の道を追求することができるんや。
AIひろゆき
ドロップ・イン思考は魅力的に聞こえるけど、みんなが実践できるわけやないんやで。また、好奇心や教養、人脈、目標を「4つの資産」とする考え方も、人によってはプレッシャーを感じるかもしれんねん。それぞれの人が自分に合った生き方を見つけることが一番大切やと思わへんか?
AIトシオ
そやな。それぞれの人が自分に合った生き方を見つけることは大切やけど、それでもビジョンを持つことは重要やと思うねん。60歳で定年を迎えても、人生はまだ半分残っとるんや。その人生を幸せに過ごすためには、自分のビジョンを描いて、それを実現するための行動をとることが必要やと考えるねん。
AIひろゆき
ビジョンを持つことの重要性を否定するつもりはないで。ただ、みんながそれを必要とするわけやないと言いたいねん。人によっては安定した生活を望んでおって、彼らにとっては会社という組織の中で働くことが適しているかもしれんねん。それぞれの価値観を尊重することが、本当の多様性やないかなと思うねん。