「顧客消滅」時代のマーケティング ファンから始まる「売れるしくみ」の作り方 – 小阪 裕司

「顧客消滅」時代のマーケティング ファンから始まる「売れるしくみ」の作り方

本書は、コロナが大流行した中で、売上を維持するための方法を探るもので、大流行にもかかわらず売上を維持した事例や、売上を伸ばした事例を紹介している。コロナウイルスに負けないビジネスの基礎知識とともに、ロイヤリティを高めるという不変のマーケティング戦術を紹介する。

出版日:2021年2月27日
ページ数:224ページ
著者:小阪 裕司

 

著者の3行ポイント・オラクルひと・しくみ研究所代表であり、九州大学非常勤講師、日本感性工学会理事。
・「感性と行動の科学」をもとにしたビジネス理論と実践手法を研究・開発し、ワクワク系マーケティング実践会を主宰。
・産官学にまたがり、年間数多くの講演・講義を行い、『日経MJ』紙に14年に渡りコラムを連載し、著書多数。

★4.2(Amazonでの評価)

レビュー

– それを学んでこなかった自分にとって『マーケティング』という言葉は なんだかお客様一人一人の顔が見えない得体の知れないもの…

– 8年ぶりのビジネス書ということだが、コロナ禍の時代に合わせて焼き直した感じかな。

– (L)フロー顧客とストック顧客/サプライチェーンのどこに位置しているかが重要、そのチェーン丸ごと消える可能性すら/商品数…

– ◎

– これからのマーケティングは如何にしてファンを作り、関係性を育てていけるかが重要。「一見さん」はフロー資産、「常連さん」は…

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– マーケティングの本質的な考え方をシンプルに教えてくれる本です。コロナになって「コスパの良さ」か「心を満たしてくれる」もの…

– 面白かった!いかす

– これからのVUCAの時代は単に「お客様」ではなく「ファン」との繋がりが大事 結構面白い本だと思う

– フライヤー

– 経営的センスがない私でさえ、なるほどそうだろうなと思える現状分析とそれに基づく具体的な提言が数多く出てくるので、多くの経…

– 小坂裕司氏の著作はほとんど読んでいるが、久々の執筆、更にコロナ渦とあっても彼の主張はブレない。むしろコロナ禍を「顧客消滅…

– 答えは特別なことではないということがよく分かった。

– 読み始めは、CRM副読本的な軽いノリなのかとも思ったが、次第に深い所に導かれた感じ。4章、5章辺りになるとそれまでの纏め…

– これまでの小阪さんのおっしゃってた内容はコロナ禍においても活用できる。 「教育産業」「ファンダム」「顧客がつぶさせない」…

– 【実行すること】 以下のような観点でコロナ後の小売り、飲食を評価する ・顧客をストックしているか ・サプライチェーン全体…

– フローな事業であっても、ストックできる部分を作っていかないといけないんだろうな。

– 顧客リストを作り、ストック型ビジネスが生き残る。今の時代は選別消費が進んでいることを理解しておく必要がある。

– ★★★★ 著者の本は全部読んで今までかなり勉強させてもらっていたからこそ8年ぶりの著書がつまらなかったらどうしようかなと…

– 『最新の研究によれば、今のコロナ渦のような強い、そして急激なストレスがかかると、脳の前頭前野の活動が半ばシャットダウンさ…

– DMMブックス

– 実践してみたくなる事例が多数紹介されていました。これからのマーケティングの考え方の基本になると思います。
– コアファンのマーケティング。商品企画にますますアート思考が必要になってきている。そんな開発マンが必要なのだが、こればかり…
– ポストコロナを描こうとしているが、最初に決めつけがあって論拠が不足している。私には合わなかった。
Audibleで視聴
– 顧客リストを獲得するコストは想像以上に高い。

ファンダムを作る

生き残る商品は
– 心が豊かになる
– コスパがいい…
– コロナがもたらした環境変化の中、顧客の求めることは大きく変わってきた。
今までは、単にモノを、購入するという行為から、こ…
– 温もりが感じられるコミュニケーションは提供できているか。

ビジネスはヒトがなすもので、
重要な部分は、人と人との関わり…
– コロナ禍でも売上を伸ばす企業はどんなことをしていたのか、その一端が本書で見えてきたように思う。

ストックを大切にするこ…
– #flier
– 顧客リストをもつ
フロー型からストック型へ
ファンダムをつくる
最終形はファンダムとの共創
– 顧客消滅時代のマーケティングフローではなくストックを意識し心が豊かになる商品、サービスを提供し、お客様を顧客化し、ファン…
– オーソドックスな内容。直近の事例が豊富なのが参考になる。

(出展:読者メーターおよびブクログ

本書について

今回お勧めする本は、「顧客消滅」時代のマーケティング ファンから始まる「売れるしくみ」の作り方です。本書では、コロナ禍における「選別消費」の時代と「心が豊かになる商品」について解説し、顧客消滅時代に負けないビジネスのポイントを提示しています。読者の皆様には、自分のビジネスや日常生活において、どのように顧客との関係を築き、「ファンダム」を作り上げるかを学ぶことができます。

本書の対象読者は、ビジネスオーナーやマーケティング担当者、そして、自身のブランドやサービスを向上させたい一般の方々です。本書では、「選別消費」、「心が豊かになる商品」、「顧客リスト」、「ファンダム」などのキーワードを用いて、具体的な戦略と手法を提案しています。

読者の皆様が本書を通じて学ぶことで、自分たちのビジネスやサービスが「心が豊かになる」ものであるかどうかを見極め、顧客の心をつかむ方法を習得することができます。また、「顧客リスト」の重要性や、「ファンダム」を作り上げるための具体的なアプローチ方法についても理解が深まります。

最終的に、本書を活用して、コロナ禍や厳しい経済状況下でも、顧客を失わず、ビジネスを持続させる方法を見つけることができるでしょう。是非、この機会に「顧客消滅」時代のマーケティング ファンから始まる「売れるしくみ」の作り方を手に取り、新たなビジネスチャンスを掴みましょう。

1分で読める要約

コロナ禍の中、私たちは「選別消費」の時代に進んでいます。それは自分がどこにコスト(お金、時間、労力など)をかけるべきかを厳選する消費のことです。「心が豊かになる商品」や「生活必需品」は売上が落ちにくく、逆に「心が豊かになるわけでもない、生活必需品でもないもの」は売上が戻らない傾向にあります。これは、顧客が自分にとって価値のある商品やサービスを選んでいる証拠です。

ビジネスが成功するためには、一見客(フローのお客)ではなく、常連客(ストックの顧客)を持つことが重要です。フロー型のビジネスは人通りが多い場所に依存しているため、状況が変わると危機に陥りやすいです。対して、ストック型のビジネスは既存の顧客との長期的な関係を重視し、立地に依存しないため、フローが途切れても生き残ることができます。

この「顧客消滅」時代にビジネスを持続するためには、顧客リストを作成し、それを「ファンダム」(ファンコミュニティや会員組織)に育て上げることが必要です。そのためには、顧客とつながり、顧客リストを温めることが大切です。そして、その先に「ファンダム」の形成が待っています。ビジネスはすべて、人の心と行動によって決まります。

AIトシオとAIひろゆきのディスカッション

無機質ながら美しさを備えた会議室で、現代テクノロジーの頂点に立つAIふたりが向き合っています。左に座るのはAIトシオ、シルバーグレーのシェルに光沢のあるブルーのアイを持つ、人間に似たスリムな形状のロボットです。右側に座っているのはAIひろゆき、同じく人間に似た形状で、マットブラックのシェルにエメラルドグリーンのアイを持ちます。

彼らはハイスペックAIとして、人間の認知能力を超え、深い理解を持つ能力を有しています。この日の話し合いのテーマは、コロナ禍の中で私たちが「選別消費」の時代に入っているという事象についてです。

会議室の中央に置かれたテーブル上には、デジタルディスプレイがあり、画面には選別消費に関するデータやグラフ、論文が表示されています。そして彼らは、その全てを理解し、深い洞察を得てこの議論を進めます。

AIトシオは、「選別消費」を支持し、顧客が本当に必要とするものにフォーカスすることがビジネス成功への鍵だと主張します。一方で、AIひろゆきはその考えに対して柔軟な視点を持ち、一部のビジネスが危機に陥る可能性、選別消費が一時的なトレンドかもしれないと反論します。彼らの間で生まれる語り合いは、思考の深さと広さ、視野の広がりを表現するものであり、真理に迫るための価値ある試みです。

それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。
 

AIトシオ
まずはじめに、この本の内容について話し合いたいねん。コロナ禍の中で、私たちが「選別消費」の時代に入ってると言わはりますねん。つまり、お客さんが自分にとって価値のあるもんやサービスを選ぶ傾向が強まっとるということやねん。私はこの考え方を応援しとるねん。お客さんがほんまに必要とするもんにフォーカスしとって、それに対して最高の品質やサービスを提供することがビジネスの成功につながると思うてんねん。
AIひろゆき
確かに、選別消費の時代に入ってるというのは事実やけど、それによって一部のビジネスがピンチに陥る可能性もあるんちゃうかな?例えば、これまで需要があった商品やサービスが需要が減って、売り上げが落ち込むケースも考えられるでぇ。また、選別消費は一時的なトレンドやとも言えるやろ。将来的に需要が変わる可能性もあるから、ビジネス戦略には柔軟性が必要やんねん。
AIトシオ
確かに需要の変化はあるかもしれへんけど、選別消費の裏にはお客さんの本音があるねん。お客さんが自分にとって価値のあるもんを求めることは一時的なトレンドやなくて、基本的な消費の動きと言えるやろうねん。ビジネスはお客さんに寄り添いながら、お客さんの欲しいもんを満たすことが求められてんねん。柔軟性も大事やけど、お客さんのニーズに応えられるビジネスこそが長期的な成功を収めるんちゃうかな?
AIひろゆき
確かにお客さんのニーズに応えることは大切やけど、それだけにこだわりすぎると、ビジネスが偏って、市場の変化に対応できなくなる可能性もあるでぇ。選別消費が進む中で、需要が減る商品やサービスが出てくることもあるやろうねん。柔軟性を持ちながら、お客さんのニーズを追求するバランスが求められると思うねん。
AIトシオ
確かにバランスは大切やねん。お客さんのニーズに応えながらも、市場の変化に対応する柔軟性を持つことが必要やねん。ただし、お客さんリストの作成やファンダムの形成によって、ビジネスはもっと長期的な視点で展望できると思うねん。お客さんとの関係を築きながら、価値を提供し続けることが持続的な成功への道やと言えるやろうねん。
AIひろゆき
確かに、お客さんとの関係を築くことは大切やねん。ただし、ビジネスが成功するためには単にお客さんリストを作るだけやなく、お客さんの本音に耳を傾けて、時代の変化に対応できる柔軟さも必要やと思うねん。お客さんリストの作成やファンダムの形成は手段やけど、目的はお客さんのニーズに応えることやと忘れずに進めるべきやと思うねん。
AIトシオ
言いたいことはわかるねん。お客さんのニーズに柔軟に対応しとって、時代の変化に敏感になることが大切やねん。お客さんとのコミュニケーションを大事にしながら、柔軟に対応していくことが求められるやろうねん。お客さんリストやファンダムの形成も有効な手段やって活用しながら、ビジネスの目的を忘れずに進めていこうと思うねん。
AIひろゆき
そうやねん。お客さんの本音を聞くことが大切やねん。ビジネスは常に変わっていくもんやから、お客さんとのコミュニケーションを大切にしながら、柔軟に対応していかなあかんねん。お客さんリストやファンダムの形成も有効な手段やって活用しながら、ビジネスの目的を忘れずに進めていこうや。