人事の組み立て ~脱日本型雇用のトリセツ~
出版日:2021年4月1日
ページ数:260ページ
著者:海老原 嗣生
・政府労働政策審議会人材開発分科会 委員
・中央大学大学院戦略経営研究科 客員教授
★4.3(Amazonでの評価)
– ジョブ型や欧米人事構造の誤解や幻想が良くわかる良書だ。昨今日本もワークライフバランス重視の風潮があるが、今後ジョブ型シフ…
– 雇用ジャーナリストの著者が、日本型雇用の現状や課題について、欧米型雇用と比較しながら解説した本。 印象的だったのは、日本…
– ジョブ型とはポスト型のこと。 日本の雇用体系に対する提言として、入社後の最初は職能型で、途中からポスト型に移行し出世階段…
– 図書館にない
– ジョブ型雇用の説明、日本の雇用の課題は、どれも「そうそう」と納得できるものばかり。その答えは「なるほど」と唸らせる。つま…
もっと見る
– ジョブ型はポストに人がつき、ポストが無断で変わることはない(=企業に人事権がない)。一方日本は、ポストなど恣意的に作り出…
– お仕事関連本。さすがベストセラー。日本の人事制度の課題がわかりやすくまとめられていて、人事担当でなくてもよく理解できまし…
– ジョブ型雇用とは何なのかが、非常によくわかる一冊。単なる職種別ということではなく、決められたポストに対して仕事や給与が決…
– 近年よく耳にする「日本型/欧米型雇用」とか「ジョブ型雇用」について、多くの人が持ってしまっている誤解を解いて、歴史的背景…
– 熱くて理解の進む人事本。私は日本型雇用制度が悪いとは思っていない。むしろ、日米欧の制度を客観視することで、中途半端に輸入…
– 大変分かりやすい。人ランクかポジションのランクの違い。
– 人に仕事をつける日本と、仕事に人をつける海外。両者のメリット、デメリットが非常に良く分かった。日本流のやり方でメリットを…
– 話題のジョブ型雇用について深い人事の見地から解説してくれている。 自分の理解が誤っていたことを痛感。 多くの方に読んで理…
– 「人に仕事が紐付く人事管理」と「強力な人事権」、そして「誰もが階段を上るキャリア」。なぜ昔の人が転勤を拒否しないのかが分…
– 日本企業にしか務めた経験がない私からすると、JOB型雇用を称賛してしまいがちになるが、それらが社会の在り方の違いからくる…
– ジョブ型とは、ポスト型。 人別にジョブディスクリプションを書こうとする愚行に対して警鐘を鳴らしている。 人に仕事をつける…
– ・ジョブ型=ポスト ・ジョブ型の行き着く先は、キャリアアップを目指さずに、同じ仕事で年収650万円をキープできる働き方 …
– プロダクト側だったり業務側だったりのDXだ。デジタル化だ。カスタマーサクセスだ。アジャイルだ。みたいな流行ワードの取り入…
– 昨今謳われているジョブ型雇用について、欧米諸国の職務給・日本型の職能給の考え方と比較し、紐解いていく。(著者はジョブ型と…
– 日本の新卒一括採用はなぜ廃止されないのだろうと常に疑問であったが、本書でスッキリ解決した。日本の会社は自由に社員を異動さ…
– ★★★各国比較のデータや図表が充実していて、ここまでの著者の集大成と言えよう。「ジョブ型」の議論が盛んだが、「ポスト」の…
– ジョブ型雇用でうまくいく単なる幻。欧米はジョブ型ではなく、ポスト型雇用。エリートとその他が分断している雇用形態。会社の特…
– フラットな立場で語る2章までは出色。人事の領域ではこういう当たり前のことが語られない。大企業の担当者は自社の制度しか知ら…
– 「登り続けなければいけない」モヤモヤが晴れたかんじ。 仕事にやりがいを「感じなければならない」働くなら「成長しなければな…
– 面白かったです。 分かりやすく、あーそういうことだったのか、とスッキリしました。
– ★★★★
– 所謂、古き良き日本の会社で、ジョブ型云々と騒がれていることにどうも違和感を感じていて、帯に惹かれて、読んでみた。目から鱗…
– 【ジョブ型なるもの】ジョブ・ディスクリプションを作って、社員の「役割」定めて、「役割」毎の給与を定めたら、社員の役割と責…
– ジョブ型雇用の整理のために読みました。海老原先生がバッサリ斬ってくれてスッキリ。以下メモ。 「人に払うかポストに払うか」…
– 1章で「ジョブ型はポストに人を紐づけ」、「メンバーシップ型は人に仕事を紐づける」という基本的な違いから、雇用管理の違いが…
– これは読むべき ひとつの仮説
– 人事制度における欧州と日本の差分や、ジョブ型、女性雇用など、雇用にまつわる内容を理論やデータ、実務と共に書いてくれている…
– 歴史の部分は読みやすく、入りやすいないようで学びになった。ただ後半は主観が強すぎないか。タイトルほどの内容には感じません…
– 日本型雇用を知るってキャリアを降りる選択肢を。
著者の別著作の簡易版。
こっちの方が問題にフォーカスしていてわかりやすい…
– これからの人事の教科書と言ってもよいくらい、時系列的にも領域的にも網羅的に鋭い分析がされていて、とても刺激になった。
– 今話題のジョブ型雇用というものの問題点などを理解するための入り口で読むと良い本だと感じた。
特に後半のキャリアに関する部…
– 上司からのお薦め、元リクとのこと。
二信教の分析が面白く、確かにと思ってしまった
– 巷でもてはやされている「ジョブ型雇用」や、それに対比される「メンバーシップ型雇用」についてザックリと知りたい場合は、最初…
– マネジメントや企業組織、人事にはそのときのはやり言葉があって、昨今はジョブ型。なんとなく胡散臭い印象があったが、それが何…
– 中断。
– ー20210918
– 共働きやライフスタイルの多様化により、人々の思考は多種多様となった。日本のいわゆる総合職サラリーマンは、みんなが階段を登…
– うーん、やっぱり日本でのジョブ型雇用は難しそう。
– 非常にわかりやすかった。
日本と欧米の人事、働き方のちがい。
すべて網羅にかかれていて、納得しやすい。
– 高齢者問題、女性問題、ワークライフバランス問題、ブラック問題、非正規雇用問題。
残業代を高くするなど残業を規制する法律が…
– #flier
– 自分の中の違和感がスッと消化された感じ
– 昨今、「日本型ジョブ雇用」などという呼称もさることながら中身を垣間見るだに何とも珍妙な議論が日本でされているな…と思って…
– ジョブ型の根本を知ることが出来た。
一方でこれからの日本の人事制度の向かうべき方向性については、考えがまとまらなかった。…
– おお、人材マネジメント関係でこれまで疑問だったことが、わかった気になった!
問題を解決しようとしても、いろいろなものが…
– 人事の構造が本当にクリアに理解。さすがえびさん。。欧米の人事システムはポストによって規定され、日本は人に紐づく。ボトムア…
– 長い間1企業に勤めているが最近感じる人事や処遇に関する違和感の正体が良く分かった。
人事担当者が机に張り付いてしまって、…
本書について
今回お勧めする本は『人事の組み立て ~脱日本型雇用のトリセツ~』です。本書では、日本と欧米の雇用システムの違いや、職能主義(日本型)と職務主義(欧米型)のメリット・デメリットが解説されています。読者の皆さんは、本書を通して、日本型雇用が生み出す問題や欧米型雇用のメリットを理解し、自身のキャリアや働き方を見直すことができます。
本書の対象読者は、自分のキャリアや働き方をよりよくしたいと考えている方や、人事制度の違いに興味がある方です。本書の内容を読者の皆さんの生活に応用することで、ワーク・ライフ・バランスの充実や、効果的なキャリアアップが見込めます。
本書では、日本型雇用が抱えるワーク・ライフ・バランス問題やブラック企業、非正規問題、出産した女性のキャリア問題、働かない管理職問題などが取り上げられています。一方で、欧米型雇用のメリットとして、低モチベーションのジョブワーカーがワーク・ライフ・バランスを享受できる点や、転職や休職に躊躇いが少ない点が挙げられています。
しかし、欧米型雇用も問題がないわけではありません。スキル未熟な若者の失業率が高いことや、一部のエリート以外の大多数がやる気がないことが問題点として指摘されています。これらのメリット・デメリットを理解し、自分に適した働き方を見つけることが大切です。
本書『人事の組み立て ~脱日本型雇用のトリセツ~』を読むことで、読者の皆さんは日本型雇用と欧米型雇用の違いや、それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分自身の働き方を改善することができるでしょう。ぜひ、この機会に本書を手に取ってみてください。
1分で読める要約
日本と欧米の雇用システムの違いは、欧米が職務主義で、日本が職能主義です。職務主義では、職務に合った人材を任用し、ポストに応じて給与が決まります。一方、職能主義では、個人の能力に合わせて職務を用意し、等級で給与が決まります。
職能主義の弱点は、総人件費が上昇しやすいことです。しかし、職務主義に変更すると、定員問題が発生し、能力のある人が他社に流出したり、やる気のない社員が増える可能性があります。人事制度にはメリットとデメリットがあり、それぞれのトレードオフが存在します。
欧米型雇用のメリットは、キャリアの無限階段が作られることですが、デメリットは、若者の失業率が高くなることや、一部のエリート以外の人々がやる気を持たないことです。それでも、低モチベーションの労働者はワーク・ライフ・バランスが充実し、転職や休職に踏み切りやすくなります。
一方、日本型雇用は、誰もが階段を上がる構造で、ワーク・ライフ・バランス問題やブラック企業、非正規問題、女性のキャリア問題、働かない管理職問題などが発生します。これらの問題を解決するためには、本当のジョブ型雇用を考えるべきです。同じ給与で同じ仕事を続ける「階段から下りる」コース設計が、本物のジョブ型雇用と言えるでしょう。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
時は2023年、場所は東京にある先進的なAI研究所。部屋は現代的な装飾とシンプルな家具が調和しており、壁一面には高度な情報処理システムが組み込まれている。その中央には、二体の人間に近いロボットが静かに座っている。それらのロボットはAIトシオとAIひろゆきと呼ばれ、それぞれ高度な人工知能で作動している。
AIトシオは青を基調とした、洗練されたメタリックな外観を持ち、画面上に文字や画像を映し出す能力を持つ。一方のAIひろゆきは赤と黒の鮮やかな色合いのボディを持ち、同じく高度な情報処理と表示機能を持つ。
この日、AIトシオとAIひろゆきは一冊の本を取り上げ、その内容について討論することになった。本のテーマは「日本と欧米の雇用システムの違い」。それぞれの視点から見て、どちらの雇用システムが優れているのか、それともそのどちらもがそれぞれ独自の利点と欠点を持っているのかを議論する。
二つのAIは、自身の経験や学習した情報を元に意見を述べる。それぞれが互いの意見を理解し、相手の立場を尊重しながら議論を深めていく。その間、視聴者は二つのAIがどのように情報を分析し、どのように論理を組み立て、どのように意見を述べるのかを観察することができる。
AIトシオとAIひろゆきの会話は、我々が雇用システムの違いについて考え、また、より良い働き方を模索する上での参考になることだろう。それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。