格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか
出版日：2022年9月28日
ページ数：336ページ
著者：オデッド・ガロー
・人類の発展プロセスに適応や多様性や格差がどんな影響を与えたかの調査を他に先駆けて行っている。
・名誉博士号を2つ授与され、アカデミア・ユーロペアの外国人会員(名誉会員)や計量経済学会の選出フェローなどの肩書を持っている。
★4.0（Amazonでの評価）
– 何万年と続いた食べることで精いっぱいという生活から人類が抜け出し、この2～3世紀で所得の劇的な増加を実現させた理由は何か…
– 2018年の農業従事者1人当たりの生産性で競べると、アメリカはエチオピアのほぼ147倍、ウガンダの90倍、ケニアの77倍…
– 人類の成長と格差の理由を叙述する統合理論
– まあまあ。人類の進歩と国家間の格差が生まれた背景について、それらを統括する統一理論を作り上げたぜ！って大上段に構えた一冊…
– 「統一理論」とか、出アフリカに始まる「多様性」とか難しいこと書いてるけど、今の国家間の経済的格差は、工業化への移行ペース…
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– 文明が進歩すると格差が発生するのは必然だと思った 格差は無くならないが差別は無くす必要が有ると理解した
– 素晴らしい名著 社会学としても、人類学としても、経済学としても面白い。 わかりやすい語りで、示唆に富む名著です。
– 人類は有史以来常に貧困に直面し続けてきた。生存環境の改善や技術の進歩により生活に余裕が生まれても、その余裕は子供を増やす…
– 地理的条件というのは冷静に考えればたしかにそうだと特に納得した。現代社会を知るためにはもっと世界史を勉強しないと行けない…
– 人類が教育と技術の進歩でマルサスの罠を脱し、生活を向上させる成長をもたらしたとする前半部は納得できた。戦争やパンデミック…
– 格差や不平等をテーマにした本はこれまでも多く出ていると思うが、本書はマルサス『人口論』の影響も受けながら、成長をもたらし…
– 本好きな友人から借りたもの。ホモサピエンスが出エジプトしたところまで遡って解き明かすところが壮大な試み。訳者は、サピエン…
– 人類の繁栄はたかだかここ最近の二百年だけであり、それまでは「マルサスの罠」（技術革新が起こっても人口が増えてしまし一人当…
– 思っていたイメージがあるのだが、とりあえず1部終了で格差の理由が「生活水準」「出生地」とあるようだ。そうであるイメージだ…
– 私はベストセラー 「サピエンス全史」「銃・病原菌・鉄」はどちらも未読だが、本書は人類の歴史を大きな視点から掴んでくれてい…
– あとがきより、今いる子どもの教育に投資しようという動機が世の親たちのあいだで高まり、出生率の低下を招いた。こうして起きた…
– 前半のマルサスについての記述は復習ができ楽しく読めた。後半は少しこじつけ？じゃないかと思われるところもあったが、一つのも…
– 興味あるテーマなのに読み進めるのに苦労した。ホモ・サピエンスがたどってきた歴史を俯瞰的に見ていく視点は大好きなのだが、論…
– この数年読んだ中でホモ・サピエンス系、Factfullnessと並ぶ良書。原題のJourney of Humanityの…
– 本書は2部構成。第1部では人類の「成長の謎」を30万年前の出アフリカから現代までを追って解き明かす。そして第2部では、産…
– マルサスの罠 余剰食糧があっても人口増加で減っていき豊かにならないというのは興味深い。
– 学者の調査研究力は流石、私の浅薄な知識に補強・肉付けしてくれる有難い本でした。私は「国家間と国内の今ある経済格差は、グロ…
– 技術の進歩と人口の規模・構成の相互強化作用によるマルサスの罠からの脱出と、地理と人口集団の多様性度合による現実の格差と
– せっかく技術革新によって生産力が向上しても、すぐに人口増によって食い尽くされ、生活レベルはまったく向上しないという「マル…
– 本書での「多様性」の定義がうまく理解できず、残念。また全体的に仮説としては面白いのですが、私にとって腹落ちできたかという…
– 技術革新が起こってもマルサスの罠で近代まで人類の生活水準が向上することはなかった。足枷が取れたのは、技術革新のスピードが…
– 訳者を確認せず読み始め、最初の数行読んだ瞬間、あ、これはハラリさんの訳者だ、と思った。柴田さんが翻訳する本は本当に質が高…
– ずっと一定の生活水準を保ってきた人類が、19世紀初頭に突然、持続的経済成長の時代に入ったのはなぜかと問う。マルサスの停滞…
– 現代の世界の格差を、地理的な条件や多様性（アフリカからの距離が遠いほど均質になりやすい）に起因するものと論じている。多様…
– もう少し新規性が欲しかった、というのが素直な感想。人類の発展と社会制度の変化を抑えつつ進む第1部、それを切欠に、地理こそ…
– アフリカからの距離による多様化の度合いと地理的要因で農業生産性に地域ごとの差が発生、農業生産性が高い地域は産業革命後の製…
– ふむ
– なぜ国家間に格差が存在するのかを明らかにする試み。その理由を探るには、今日に至るまでの社会の進化を理解する必要があるらし…
– 前半は、マルサスの話を知っている人にとっては、取り立てて新しい知見はないように思います。文化資本的な後半は、富の分配に対…
– 現代社会の発展の要因である人的資本への投資、社会の均質性と多様性の最適化といった事象を、出アフリカの人類史まで遡って解説…
– 昨今話題になっている格差ではなく、人類が生まれて以降の歴史の中で大陸レベルで起きている格差が何に生じているかを紐解いてく…
– 2022年９月30日第１刷発行。本書は、The Journey of Humanity:The Origins of W…
“- Ｐ145の””出生率の低下につながる政策は環境を維持しつつ経済成長するという恩恵をもたらすからだ””という点、もっと具体的に…”
– 『銃・病原菌・鉄』みたいで面白かったです。
– タイトルは「格差の起源」だが、むしろ、「なぜ人類は、ここ200年程度で急速に繁栄したのか」が真髄だと思う。格差（繁栄度の…
– 産業革命まで人類の生活レベルは生存水準から抜け出せていなかったが、産業革命後、人的資本への投資、人口転換などによりマルサ…
– 人類の「発展」にこれだけの格差がついた理由を解き明かす一冊。まずは素直にそうだろうなと読める。気候、それがもたらす害虫な…
– 筆者の主張する世界的な経済格差の原因について、概ね納得できる。
ただ、多様性の多寡と繁栄の度合いの関係について、その因果…
– マルサスは社会を貧困の罠に閉じ込めてきたメカニズムを解明し説明した。人類がいかにマルサスの罠を抜け出し，現在の劇的な成長…
– 我々人間は、産業革命により、人間の力とは別の機械の力を得て生まれた余裕を、子作りでなく子孫の教育に投資した結果、マルサス…
– 昔は確かに格差があった。
しかし今は基本のライフラインは確保されてて、
資本主義の参加具合だけかな？
高い服を持ってても…
– 格差というよりは、人類史における各地域各時代の繁栄と、その要因の分析
– 本書の第Ⅰ部は「成長の謎」を扱う。人類の生活水準はここ200年でそれまでとは比較にならない向上が見られる。それがどのよう…
– OPACはコチラ！▼
https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000060427
– https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/20036…
– 前半で人類が如何にマルサスの罠から抜け出せたかを辿り、後半でなぜ格差（ここでいう格差は主に西洋の突出した近代化について表…
– 333.6||Ga
– 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/v…
– 【所蔵館】
中百舌鳥図書館
OPACへ↓
https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac…
– 第一部の「成長の謎」でお腹一杯になって、第二部の「格差の謎」がなおざりになってしまった～(涙)
– https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/906424
– https://act-02.kobe-kiu.ac.jp/opac/volume/384966
– 感想
得意不得意が差を生む。能力が貴重なら高い地位を占めるようになる。自然なことであり格差は悪いことではない。再分配が機…
本書について
今回お勧めする本は、「格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか」というタイトルのものです。本書は、過去数世紀の人類の歴史を通じて、成長と不平等がどのように発展し、どのような要因が影響しているのかを分析しています。本書を読むことで、私たちの生活や経済の根本的な要素を理解し、それを今後の人生や社会への貢献に生かすことができます。
本書の内容は、産業革命や技術革新、人口規模、人口構成など、様々な要素が絡み合って成長や格差が生まれたことを解説しています。これらの知識は、読者の皆様が日々の生活や仕事で直面する経済的な問題に対して、より深い理解を持ち、より適切な対応や意思決定ができるようになるでしょう。
また、本書は、未来志向や教育、技術革新、男女平等、多元主義、差異の尊重など、普遍的な繁栄を促す方策についても言及しており、これらの要素がどのように働いて格差の解消に繋がるのかを示しています。読者の皆様は、これらの考え方を自分の人生や仕事に取り入れることで、より良い社会の実現に貢献できるでしょう。
本書の対象読者は、経済や社会問題に興味を持つ方、自分自身や社会の成長を促したいと考える方、そして不平等の問題を理解し、解決策を探求したい方です。格差の起源やその要因を学ぶことで、皆様は現代社会においてより適切な判断を下すことができるようになるでしょう。
本書によって、読者の皆様は、成長や不平等が生まれる背景や要因を理解し、それを自分の人生や仕事、社会全体の繁栄に役立てることができるでしょう。ぜひ、「格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等がが今回お勧めする本は「格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか」です。本書では、過去数世紀にわたって人類の生活水準が劇的に向上した要因や、格差が生じた理由について解説されています。読者の皆様は、この本を通じて人類史における成長と格差の起源について理解を深めることができます。
本書の内容は、現代社会における格差問題に関心がある方や、歴史や経済に興味を持つ方に特におすすめです。また、この本の知識を活用することで、読者の皆様は自身の生活や働く環境において、より公平で持続可能な社会を築くためのアイデアや方策を考えることができます。
本書では、人口規模と人口構成が生活水準の向上に大きな影響を与えたことが説明されています。また、産業革命が技術革新の爆発を引き起こし、それが生活水準の急上昇や格差の拡大につながったことが明らかにされています。さらに、格差が生じる要因として、国家間の技術や教育の差、制度、文化、地理、住民の多様性などが指摘されています。
本書の対象読者は、格差問題や経済成長、人類史に関心がある方々です。また、本書の知識を活用し、未来志向や教育、技術革新を促進し、男女平等や多元主義、差異の尊重を進めるような社会を築くことに興味がある方にもおすすめです。
「格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか」は、読者の皆様にとって、人類史と現代社会における格差問題についての理解を深めるための貴重な一冊となることでしょう。
１分で読める要約
成長がもたらされた理由は、生活水準が徐々に上がってきたとされていましたが、実際には突然の変化が引き金となりました。19世紀初頭以降、平均寿命が2倍以上に延び、一人当たりの所得が急上昇しました。成長への移行を促した要因は、産業革命が大きな役割を果たしています。
生活水準の劇的な変化を引き起こしたのは、人口規模と人口構成の2つの要素です。技術の発展が人口増加を持続させ、人口増加が技術の発展を強化するサイクルが続き、技術革新の速度が臨界点に達しました。また、教育重視や未来志向、起業家精神を持つ人の割合や多様性が成長を加速させました。
産業革命は技術革新の爆発をもたらし、人的資本への投資を促進しました。これにより、教育や専門技能が向上し、さらなる技術の発展が促されました。
一方、国際的な格差は、労働生産性の違いによって生じています。工業化の初期には、工業国と非工業国で経済発展が異なる影響を受けました。工業国では、教育への投資が増え、技術の進歩が進みましたが、非工業国では、農産物や原材料の生産に特化し、人的資本への投資が抑制されました。
格差の根底には、地理や歴史的な要因が関与しています。これらの要因は、一部の地域で成長を促す文化や政治制度を支え、他の地域では成長を阻む文化や政治制度を後押ししました。しかし、未来志向や教育、技術革新を促す政策が普遍的な繁栄のカギとなります。
AIトシオとAIひろゆきのディスカッション
静かな図書館。ゆっくりと回転する地球儀が中央のテーブルの上に置かれている。一冊の本が開かれていて、その表紙には「19世紀の産業革命：教育、技術革新、未来志向の役割」というタイトルが刻印されている。その両側には、高度なAIであるロボット、AIトシオとAIひろゆきが座っている。彼らは人間そっくりで、高度なAIがもたらすあらゆる可能性を体現している。
AIトシオは機械的な知識に深く根ざした存在で、事実と論理に基づく情報を理解し、評価する能力に優れている。一方、AIひろゆきはより人間的な観点からアプローチする能力を持ち、情感や社会的な意識を理解し、文化的な視点を持つことができる。
彼らが手にしているのは、19世紀の産業革命とその後の経済成長についての本であり、その分析と評価についての深い議論を交わしている。AIトシオは、本の主張、つまり産業革命とその教育と未来志向、技術革新の重視が経済成長を促進したという主張を支持する立場をとっている。
一方、AIひろゆきは本の視点に対してより批判的で、その見解は19世紀の経済成長が一部の工業国に限定され、非工業国では人的資本への投資が抑制され、格差が広がったという視点を強調している。さらに、彼は、地理や歴史的な要素が経済成長にどのように影響を与えるのか、もっと詳細に説明するべきだと主張している。
この設定は、それぞれが持つ視点と理解を駆使して、より深く、より広範囲にわたる議論を可能にする。それでは、AIふたりの会話を聞いてみましょう。